プチプチとした食感と、甘みのある風味が特徴のいくらは、大人でも大好きだという人は多いのではないでしょうか。
お寿司やお正月に欠かすことができないいくらですが、赤ちゃんにはいくらを食べさせてもいいのか、疑問に感じている人もいるはずです。
私が暮らす地域では、秋になると鮭が遡上してくるので家庭でいくらを漬けることも多く、秋の定番でもあります。
「早く子供にもいくらを食べさせたい!」と思っていましたが、ふと「いつから食べられるんだろう」という疑問も同時にわきました。
- 赤ちゃんにいつからいくらを食べさせても大丈夫?
- 赤ちゃんにいくらがNGな4つの理由
- いくらはアレルギーが出やすいって本当?
- いくらを食べさせるときには3つのことに気を付けよう
赤ちゃんにいくらを食べさせてもいいのか、いつからならいいのか、といった疑問と、与える際の注意点について紹介します。
目次
赤ちゃんにいくらを食べさせてもいい?
いくらは基本的には生で食べる食材です。
加熱をすると皮が硬くなり、色はきらきらした宝石のような赤透明から乳白色になり、いくらの最大の魅力である食感や風味はなくなってしまいます。
そのため、生食ができない赤ちゃんにいくらを与えることはNGなので離乳食に使うことはできません。
いくらを含め、生食ができるようになるのは消化器官が発達し始める3歳以降が理想です。
よっていくらも3歳以降に与えるようにしましょう。
我が家では娘が3歳になった年の秋に、手作りしたいくらの醤油漬けをご飯にかけて食べたのが、いくらデビューでした。
赤ちゃんにいくらを与えてはいけない理由は3つ!
「生食がNGというのはわかったけど、どうしていくらは赤ちゃんに与えてはいけないの?」と感じることもあるでしょう。
赤ちゃんにいくらを与えてはいけない理由は次の3つです。
- 生食だから
- 塩分量が多い
- 雑菌の繁殖が気になる
生食が基本のいくらは赤ちゃんにNG
先にも触れましたが、消化器官が未熟な赤ちゃんにとって生ものはNG。
柔らかく食べやすそうなものであっても、赤ちゃんに与えられるかどうかは『消化吸収ができるかどうか』が最大のポイントとなります。
特にいくらは脂質も多く含み、消化に時間がかかってしまうため体への負担が大きくなってしまうのです。
塩分量が多い
我が家ではいくらの醤油漬けを作るのが秋の定番になっていますが、大人になって実際に作ってみると、使用する醤油の量にびっくりします。
これをすべて吸ったいくらは、やはり赤ちゃんにとっては塩分が多すぎます。
素材の味を覚える大切な時期でもある離乳食期には不向きの食材と言っていいでしょう。
生ものには雑菌が繁殖しているケースも
加熱せずに食べるものには、食中毒の原因となる細菌が繁殖していることも考えられます。
免疫力や抵抗力の低い赤ちゃんの体内に細菌が入り込むと、重症化することもあるため加熱できない食品はNGです。
いくらにはアレルギーの心配がある?
いくらはアレルギー表示が推奨されている食品として、消費者庁発表の資料にも記載されています。
(参考:http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin425_2.pdf)
赤ちゃんがほかの食品でもアレルギー症状が出ている場合は、いくらは特に慎重に与えたほうがいいでしょう。
いくらを食べた時にあらわれやすいアレルギー症状は次のとおりです。
- 口の周りが赤くなったり発疹が出たりする
- 口の中や喉が腫れる
- 手や足など体にじんましんが出る
- 目のかゆみや充血
- 鼻水
- おう吐
- 下痢
いくらのアレルギー症状は風邪や花粉症に似た症状があらわれやすいといわれていて、軽度の症状だと見逃しやすいので気を付けましょう。
いくらを食べさせるときに気を付けたい3つのポイント
お子さんが3歳を迎えたら、一緒にいくらを食べたいという人も多いのではないでしょうか。
いくらを食べさせるときに気を付けたいポイントを3つにまとめましたので、参考にしてみてくださいね。
- 初めてのいくらは平日午前中に
- 量は少量が基本
- 食べさせたあとは様子を見る
初めてのいくらは医療機関が開いている時間がベスト
先にも紹介したように、いくらはアレルギーのリスクが高い食材として扱われています。
お寿司などは夕飯に食べる機会が多いですが、初めていくらを食べさせる際は、医療機関が開いている平日の午前中がベストです。
もしアレルギー症状が出たとしても、医療機関を受診できるだけでも安心感がありますね。
いくらは少量を与えよう
いくらは塩分が多く、3歳を過ぎた子供にもたくさん与えるのはNGです。
お寿司はいくらの量を減らしてから与えるなど、食べ過ぎないように親がコントロールすることも大切です。
いくらを食べたら様子を観察
特に初めていくらを食べたあとは、1時間ほどはアレルギー症状が出ていないか様子をしっかり観察することが大切です。
アレルギーのような症状が見られた場合は、医療機関を受診しましょう。
受診すべきか迷った場合は、『#8000』でつながる小児救急電話相談を利用するのもひとつの方法です。
(参考:http://kodomo-qq.jp/index.php?pname=n8000)
いくらは3歳を過ぎてから与えよう
生食が基本のいくらは、3歳を過ぎてから与えることが基本です。
消化器官が未熟な赤ちゃんにいくらを与えてしまい、食中毒など体調不良になってから後悔することのないようにしたいですね。
また、アレルギーの心配もある食品ですから、お子さんの体質によっては食べられなかったり、3歳でも早かったりする場合があります
アレルギーが心配な場合は、小児科で調べてもらうこともできるのでかかりつけの小児科医に相談してみてください。