豆腐は離乳食初期から取り入れることができ、我が家でもお粥に慣れたころから大活躍の食材でした。
そこで私がふと疑問に感じたのは、「豆腐は食べさせてもいいのは知っているけど、厚揚げってどうなのだろう?」ということです。
厚揚げは豆腐を厚めに切って油で揚げた大豆製品で、煮物や炒め物など幅広く使えることも魅力でしょう。
厚揚げをよく利用する家庭では、「赤ちゃんにも取り分けられたら楽なのに!」と感じる人もいるかもしれません。
- 赤ちゃんに厚揚げを何歳から食べさせて大丈夫?
- どうしてその時期が適しているの?
- 赤ちゃんに厚揚げを与えるときの3つのポイント
- 簡単♪赤ちゃん喜ぶ厚揚げレシピ2選
厚揚げを赤ちゃんに与える時期や、なぜその時期から与えたほうがいいのかなど、きちんと把握してから離乳食に取り入れるようにしましょう。
目次
赤ちゃんはいつから厚揚げを食べられるようになる?
豆腐を油で揚げて作る厚揚げは、もともとは豆腐なので離乳食初期から使ってもいいと感じている人も多いのではないでしょうか。
実は私も「豆腐が食べられるようになったら厚揚げも大丈夫なのでは?」と思っていたひとりです。
詳しく調べてみると、厚揚げは1歳以降の『ぱくぱく期』から与えるのが理想とのこと。
表面を剥いで中の豆腐の部分だけ与えるのであれば、歯茎で上手にすりつぶすことができるようになる9か月以降に与えることができます。
関連記事:赤ちゃんの離乳食で豆腐はいつから大丈夫?3つのポイントとおすすめレシピ
厚揚げを与えるのが1歳以降なのはなぜ?
先に紹介したとおり、厚揚げは1歳以降が適しています。
豆腐は離乳食初期から食べられるのに、厚揚げは1歳以降と開きがあるのはなぜでしょう。
理由は次のとおりです。
①油抜きをしても油が多すぎる
消化器官が未熟な赤ちゃんにとって、多すぎる油は体に負担となってしまいます。
厚揚げの表面は油揚げと同じですから、油抜きをしっかりしたとしても赤ちゃんにとっては多すぎです。
大人用のおかずから取り分けるときは、9か月以降であれば中の豆腐の部分だけを使うことはできますが、あえて厚揚げを選ぶ必要はありません。
②表面が硬く赤ちゃんには食べづらい
厚揚げの表面は硬く、歯が生えそろっていない赤ちゃんにとっては食べづらい食品です。
1歳を過ぎれば歯茎で噛む力がしっかりしてきますので、ある程度弾力のある厚揚げも食べられるようになります。
③厚揚げに使われる豆腐は木綿豆腐だから
赤ちゃんの離乳食に適している豆腐はなめらかな絹ごし豆腐です。
厚揚げに使われている豆腐は一般的には木綿豆腐ですから、木綿豆腐を歯茎でつぶして食べられるようになった9か月以降でないと、厚揚げの中の豆腐も食べることができません。
まずは木綿豆腐を与えてから、厚揚げの中の豆腐を与えるようにしましょう。
赤ちゃんに厚揚げを与えるときの3つの注意点
ここでは赤ちゃんに厚揚げを与える際に気を付けたい3つのポイントを紹介します。
- しっかり油抜きをしたものを与えよう
- 購入したらなるべく早く離乳食に
- 使用頻度は少なめがポイント
厚揚げは油抜きをしてから
厚揚げにはたっぷりの油が含まれています。
離乳食に厚揚げを取り入れる際は、調理の前に油抜きをしてから与えることが基本です。
大人用のメニューに使う場合は、上から熱湯をまわしかけるだけでも問題はありませんが、赤ちゃんの離乳食に使う場合は、鍋にお湯を沸かして1~2分茹でてしっかり油抜きをしてから使うようにしましょう。
厚揚げは新鮮なうちに使おう
厚揚げに関わらず、油で揚げてある製品は時間が経つにつれて油がどんどん酸化していきます。
酸化した油は油抜きをすることで取り除くことができますが、消化器官の未熟な赤ちゃんにとって酸化した油は体に負担になってしまうことも。
酸化した油をたくさん摂ってしまうと下痢などの症状が出ることもあるので、厚揚げを離乳食に取り入れるならなるべく新鮮なものを使うと安心です。
1歳からOK!簡単おいしい厚揚げレシピ2選
厚揚げはなんとなくレシピのレパートリーが少ないイメージですが、使い方によってはとても便利です。
我が家では煮物や炒め物、あんかけなど定番のメニューでも大活躍でしたが、ちょっと変わった厚揚げメニューも子どもに好評でした。
では、簡単なのに赤ちゃんがもりもり食べてくれる厚揚げレシピを2つ紹介します。
厚揚げミートソース
お肉の代わりに厚揚げを使ってミートソースを作ります。
野菜やパンに添えてもいいでしょう。
我が子はご飯や麺類にかけて食べるのがお気に入りでしたよ。
○材料(赤ちゃん1人分)
厚揚げ・・・30g
トマト・・・6分の1切れ
タマネギ・・・みじん切りにしたものを大さじ1杯
コンソメ顆粒・・・ひとつまみ
塩・・・ひとつまみ
○作り方
1.厚揚げは鍋にお湯を沸かして1~2分茹で、しっかり油抜きをしておきます。
ペーパーで水分を取ってから、手で細かくほぐしておきましょう。
2.フライパンに分量外の水を大さじ1杯入れ、みじん切りにしたタマネギを加えて柔らかくなるまで加熱します。
途中で水分が少なくなったら水を足してください。
3.トマトは皮を剥き、種を取り除いて粗みじんにカットし、タマネギの入ったフライパンに加えます。
4.トマトが崩れてきたら、コンソメ顆粒と塩を加えてひと煮立ちさせます。
5.細かくほぐした厚揚げを加え、味がなじむまで3分ほど煮込んだら完成です。
厚揚げとシラスのチーズ焼き
大人と一緒に楽しめるメニューです。
我が家では、大人用にはかつおぶしやネギをプラスし、しょうゆを少し垂らしてお酒のおつまみの定番となっています。
赤ちゃんにはチーズとシラスの塩分だけでいいので、とっても簡単ですよ。
○材料(赤ちゃん1人分)
厚揚げ・・・30g
シラス・・・小さじ1杯
ピザ用チーズ・・・適量
○作り方
1.厚揚げは鍋にお湯を沸かして1~2分茹で、しっかり油抜きをしておきます。
2.厚揚げの表面の水分をペーパーで取ってから、5㎜から7㎜ほどの厚みにカットしておきましょう。
3.シラスは茶こしに入れて上から熱湯をかけ、塩抜きしておきます。
4.耐熱容器に厚揚げを並べ、シラスとピザ用チーズを乗せてトースターでチーズがとろけるまで加熱したら完成です。
関連記事:赤ちゃんの離乳食でチーズはいつから食べて大丈夫?3つの注意点とおいしいレシピ
厚揚げは赤ちゃんの様子を見て少しずつ与えよう
ここまで調べて私が感じたことは、「厚揚げは豆腐だけど豆腐ではない」ということです。
『豆腐は離乳食初期から大丈夫』という情報にとらわれていると、『厚揚げは1歳以降がベスト』という大切な情報を見逃してしまうかもしれません。
厚揚げは表面が硬く赤ちゃんには食べにくい食品です。
与えるなら1歳を過ぎてしっかり噛む力がついてから少量ずつを与えるようにするといいでしょう。