出産後、思うように体重や体型が戻らず悩んだことはありませんか?
私は産後、ひよこクラブやベビモなどの育児雑誌に出てくる他のお母さんたちが、自分と比べてキラキラして見えて落ち込んだことがあります。
そんな時に、「美肌作りやダイエットに効果的!」なんて耳にすると、何でも頼りたくなってしまいます。
そこで今回は、美肌やダイエット効果が期待される『グレープフルーツ』について、2つのポイントを軸に解説します。
- 授乳中にグレープフルーツを食べても大丈夫?食べ物と母乳の関係
- 授乳期ダイエットで覚えておきたい2つのポイント
正しい母乳のメカニズムを知って、授乳期間を楽しみながらキレイを手に入れたいですよね!
ぜひ参考にしてみてくださいね♪
目次
授乳中にグレープフルーツを食べても大丈夫!母乳は苦くなりません。
「グレープフルーツを食べると母乳が苦くなる」という噂を耳にすることもありますが、グレープフルーツは母乳の味や質に影響を与えません。
それでは、母乳の作られるメカニズムについて解説します。
まず、食べたものは栄養素ごとに細かく分解され、胃や小腸の壁から血液中に吸収されます。
そして、もともと細胞内に蓄えられていた栄養素も血中に放出されて、全身をめぐります。
母乳はこの全身をめぐる血液中の栄養素から作られるのです。
母乳が作られる乳腺は、消化された食物が通る肝臓への血管やリンパ管と直接つながっているわけではありません。
そのため、食べたものの成分がそのまま母乳中に出てくることはなく、ある程度一定の成分を保って作られるような仕組みになっています。
ただし、ニンニクやカレーのスパイスのような強い香りのものを食べた場合には、その風味が母乳に移行する可能性があるとされています。※その風味の変化は一時的です。
このように、極端な偏食を続けて母体の栄養状態が悪くならない限り、母乳の質は変化せず、グレープフルーツを食べただけで母乳が苦くなることはないのです。
注意したいのは、グレープフルーツはアメリカ・フロリダ産のものが世界生産量の80%を占めており、それらは農薬が大量に使われているということです。
そのため、皮に残留農薬が付着している可能性が高くあります。
食べる前には表面をよく洗い、皮は口に入れないほうが安全ですね。
関連記事⇒授乳中にカレーを食べても大丈夫?母乳や赤ちゃんへの影響と注意点やレシピ
授乳期のダイエットに取り組むときの2つのポイント
赤ちゃんの唯一の栄養源となる母乳。
授乳期は自分の体型の変化よりも、まずは赤ちゃんへの影響を考える必要があります。
お母さんばかりがすべてを我慢することはありませんが、栄養源や赤ちゃんとの触れ合いを確保した上で、ダイエットに取り組むようにしましょう。
ポイントは2つです。
1.特定の食品に頼らずバランスの良い食事が必要
ダイエットに良いとされるグレープフルーツ。
本当にダイエット効果があるのでしょうか?
スーパーなどで手に入りやすいその他の果物と比較してみました。
ビタミンC カロリー グレープフルーツ 36㎎/100g 38kcal/100g バナナ 16㎎/100g 86 kcal/100g リンゴ 4㎎/100g 57 kcal/100g ブドウ 2㎎/100g 59kcal/100g イチゴ 62㎎/100g 34kcal/100g 文部科学省:日本食品標準成分表
表を見ると、グレープフルーツは低カロリーでビタミンCが豊富に含まれていることが分かります。
しかし、低カロリーだからといって、特定の食品を食事の代わりに置き換え続けることは、お母さんの栄養状態を悪化させる可能性があります。
そうなると、母乳の分泌量が減ったり、母乳中の栄養分が不足してしまうことも。
栄養状態の悪化は、赤ちゃんに十分な栄養分を与えられないだけでなく、ダイエット面からみても代謝機能が低下して、痩せにくい体を作ることにつながってしまうのです。
食事と置き換えるのではなく、デザートとして付け足すことで食べ過ぎを予防したり、間食を市販の菓子類からグレープフルーツに換えることで、ダイエットにつなげることは有効です。
2.骨盤矯正を意識した運動から開始する
妊娠中は骨盤底筋を緩ませることにより、子宮内で赤ちゃんを育てることができるようになります。
なくてはならないこの変化が、産後のポッコリお腹などをつくるなど、体型を戻りにくくする要因にもなるのです。
そこで、授乳期のダイエットは食事制限ではなく、体型改善から始めていくことをおすすめします。
※分娩後の体の回復には個人差があります。
産後6週間以降から体調をみて、産後の生活に医師からの指示がある場合は、相談しながら運動を取り入れてみてください。
<骨盤底筋トレーニング>
自分の時間がなかなか取れない授乳期ママにおすすめの、赤ちゃんと触れ合いながらできる産後ヨガを動画でご紹介します!
ゆっくり呼吸をしながら、自分の体や赤ちゃんと向き合うきっかけにしましょう。
これなら心もリフレッシュできて、赤ちゃんと楽しくダイエットできそうですね。
授乳期を終えたら仕事に復帰したいと考えるかたも、体力づくりとして骨盤底筋トレーニングを始めてみてはいかがでしょうか。
関連記事⇒産後にゆるんだ骨盤を簡単に引き締める!骨盤体操の必要性と方法
まとめ
母乳は食事から得られる栄養分を一度、母体が吸収してから生成することで、ある程度一定の成分を保つような仕組みになっています。
そのため、極端な偏食を続けて母体の栄養状態が悪くならない限り母乳の質は変化しません。
つまり、授乳中にグレープフルーツを食べても母乳が苦くなることはないのです。
ビタミン豊富で低カロリーなグレープフルーツを食事と置き換え続けると、お母さんの栄養状態が悪くなる可能性があります。
グレープフルーツを授乳中のダイエットに取り入れる場合は、デザートとして付け足したり、間食として市販の菓子類から置き換えることがおすすめです。
その他にも、産後の骨盤を戻すような運動を取り入れることで、無理な食事を制限しなくても体型改善につなげることができます。
骨盤底筋のトレーニングを行う際は、産後6週以降を目安に、体調の様子をみながらすすめてくださいね。
しっかり栄養分を確保しながら、自分の体と向き合い、心も身体も健やかな授乳期を過ごしていきましょう。