夜勤がある職場で働く妊婦さん、大変ですよね。
ただでさえ妊娠中の体調は落ち着かないし、大きなお腹になってくると立っていることが辛い状態になります。
その中で夜勤を務めることは、妊婦さんにとって大きな負担になります。
出来れば避けたい夜勤だけど、業務上夜勤を避けることが難しい場合もあり、不安や悩みを抱えている妊婦さんも多くいます。
夜勤の時はどういうことに注意すれば良いのかな?
どうしたら夜勤のシフトから外してもらえるかな?
そもそも妊婦で夜勤をしても大丈夫?
いつまで夜勤を続けられる?
こういった不安や疑問を持ちながら働いている妊婦さんもいますよね。
そこで、夜勤をしている妊婦さんが知っておくと良い3つのポイントをまとめました。
- 夜勤をするときの注意点
- 夜勤を免除・制限してもらうには
- いつまで夜勤は続けられるのか?
お腹の赤ちゃんや自分自身のために、きちんと働き方について理解することはとても大切なことです。
これを読めば、もう大丈夫!
夜勤で働く妊婦さんの不安や疑問を解消しましょう。
目次
夜勤をしなければならない時ってどんなことに注意すれば良いの?夜勤の時に妊婦さんが気を付けるべき3つの注意点とは
適度に休憩を取り、体を休ませること
同じ作業でも、夜間と昼間では体への負担が違います。
適度に座ったり、体を休めることを意識しましょう。
特に立ちっぱなしの状態はお腹の張りに繋がります。
また、眠気から体がふらつく場合、転倒をしたら大変危険です。
休憩や仮眠を取らせてもらいましょう。
転倒やふらつきに注意
真夜中になると、眠気から注意力が散漫になり、転倒するリスクも高くなります。
お腹が大きくなってきた時は体のバランスも今までとは違うので、安定感のある靴を履き、転倒には十分注意しましょう。
塩分の多い食事に注意
夜勤をしていると、夜中にどうしても食事や軽食を摂る場面がありますよね。
人間はそもそもサーガディアンリズムという24時間単位で一日を過ごすリズムが体内に仕組まれています。
朝起きると血圧が上昇し、交感神経が優位になり、日中活動ができるようになります。
夜は血圧が下降し、副交感神経が優位になり、体を休める為に眠くなり睡眠を取ります。これもサーガディアンリズムの一部です。
夜勤があるとサーガディアンリズムが狂い、自律神経も連動して乱れてしまいます。副交感神経が優位にならず、アルドステロンというホルモンが過剰に出続けるために、血液中のカリウムの濃度のバランスが狂うことによって、夜間に塩気のある物を欲するようになります。
妊婦さんにとって塩分の過剰摂取は妊娠高血圧症候群のリスクを高めてしまいます。
また夜の方が血糖値も上昇しやすいので、夜勤の時はお菓子や脂っこい物ではなく、家から野菜やおにぎりを持ち込んで食べるようにすると体への影響も少なく健康的です。
やっぱり辛い夜勤…妊婦が夜勤を免除してもらう方法とは?
やはり夜勤は妊婦さんにとっては、リスクが高い働き方になります。
妊婦さんが夜勤のシフトから外れたい場合は、夜勤を免除してもらいたいと会社に請求することができます。
これは労働基準法(方第66条第二項及び第三項)で定められているので、妊婦さんが請求すれば、会社は申し出を拒否することは出来ません。
男性ばかりの職場の場合は、夜勤免除を請求しても理解してもらえない時もあります。
そんな時は、母性健康管理指導事項連絡カードも同時に提出すれば、より周囲に理解してもらいやすいでしょう。
夜勤が慣習化されている職場では言い出しにくいかも知れませんが、妊婦さん自身の体調とお腹の赤ちゃんを守るために、しっかりと請求しましょう。
いつまで夜勤をすることができる?
出来れば、産休に入るギリギリまで働いていたい!という希望を持つ妊婦さんもいれば、いつまで働けるのかな?と悩んでいる妊婦さんもいます。
しかし妊娠の経過は人それぞれですので、マニュアルは存在しません。
元気に毎日を過ごしていた妊婦さんが、検診の時に突然切迫早産の診断が下ったり、妊娠高血圧症候群で管理入院が必要となったり、自覚症状がない場合も多いので妊娠中は何が起きるかわかりません。
私は大丈夫!と今までと同じように働くのではなく、妊娠中はしっかりと体調を管理して慎重に過ごすことが大切です。
主治医、上司と相談して産休に入る時期を決めましょう。
他の人とは決して比べたりせず、自分にとってのベストな時期まで働けると良いですね。
まとめ
夜勤は体や生活のリズムが狂うので本当に大変です。
妊娠中であれば、尚のこと大変さがつのり、体への負担が増えます。
今まではこれくらい出来ていたのだから、という「当たり前」の意識を捨て、出来るだけ注意しながら働きましょう。
また夜勤から外れたいという希望が周囲に理解をしてもらえない時は、労働基準法で定められている夜勤の免除を請求しましょう。
お腹の中の赤ちゃんを守れるのは、お母さんである妊婦さん自身だけです。
妊婦さん自身が働きやすい環境になれるように、日頃から職場の人とのコミュニケーションを取り、辛い時は協力してもらえるような関係を築いておくと良いですね。
また、夜勤の免除などの配慮をしてもらったときは、周囲への感謝の気持ちを現すようにするといいですね。