妊娠中も美容師として仕事を続けている妊婦さん。
シャンプーにカットにカラーリングに接客に片付けに…
何人ものお客さんがいると、複数同時進行で次から次へとお客さんが入れ替わるので、一日中動きっぱなしという日も珍しくありません。
妊娠中はただでさえ疲れやすく、つわり時やお腹が大きくなった時の立ち仕事が次第に辛くなってくるので、悩みが尽きない妊婦さんは多いですよね。
「お客さんのシャンプーをする時、お腹が苦しくて大変…」
「カットの時に立ったり、しゃがんだりして動き回るのが辛い…」
などの他に、予約済みのお客さんの為にも、なかなか休むことができないことも美容師ならではの悩みです。
美容師として働きたいけど、妊娠中だと思い通りにはいかず、このような悩みや不安を抱える人が多くいます。
妊娠中の美容師は、いつから産休に入れば良いのでしょう?
この記事では、美容師として働く妊婦さんが働きやすくなるための3つのポイントをまとめました。
- 仕事を安全に行うためにできること
- 休みを取るのが難しい時の解決法
- 産休に入るタイミングとは
妊娠中に働くということで、不安や悩みを抱えるのは当然のこと。
それらを解消して、美容師として働きながらのマタニティ生活を楽しく乗り切りましょう!
目次
美容師は動きっぱなしだけどお腹の赤ちゃんは大丈夫?安全に仕事を乗り切る6つの方法
美容師という職業柄、職場でじっと安静に座っていることは難しいです。
つわりが始まったり、お腹が大きくなってくると、妊娠前と同じような働き方は出来ません。
しかし、禁忌を上手く回避し、作業をコントロールすれば、自分のペースで働くことも可能です。
妊娠中でも安全に仕事を乗り切るために、以下6つのポイントを紹介します。
<Point.1> 重たい物を持つ時は、一度に持たずに何回かに分ける
→重さを分散させることで、腰やお腹への負担を軽減できます。
<Point.2> ヒールの低い靴を履くことで、安定した動きが取れる
→滑りにくい安定した靴を履けば、動く作業が多くても、転倒のリスクを減らせます。
<Point.3> ゆったりとしたパンツに暖かい靴下で、下半身の冷えから守る
→スカートよりもパンツスタイルの方が動きやすく、くるぶしが隠れる長さの靴下は冷えの緩和になります。
<Point.4> 中腰の作業時は、椅子や台を上手く使って目線の高さを調節する
→カットをしている時など中腰になると、どうしてもお腹や腰に負担がかかるので、少しでも楽に作業が出来るよう工夫しましょう。
<Point.5> 出来ない作業は、周囲に協力をお願いする
→何もかも妊娠前と同じようにはできません。潔く周囲に協力を求めましょう。快く協力してくれるはずです。
<Point.6> 体調に異変を感じたら、できるだけ早く主治医の診察を受ける
→何か不安に感じることが起きたら、自己判断で済ませるのではなく、まずは病院に連絡。
また、お腹の張りが頻繁になったり、出血したりした場合は、すぐに病院に行きましょう。
関連記事⇒妊娠初期のヘアカラーリング胎児への影響って?市販・美容院でのカラー7つのポイント
休みが取れずに体が辛い!仕事量を調節してもらう2つのポイントとは?
多くの顧客を抱えている美容師の場合は、予約が入るとなかなか休むことが出来ません。
また、辛い体調の時でもお店に出勤しなければならない場合もあります。
できるだけ自分のペースで働けるように、先々への見通しを立てることがポイントです。
働きやすい環境を整えるには、まず何をすればいいのでしょうか。
①まずは上司へ知らせる
働いている妊婦さんの場合は、安定期を待たずに妊娠が分かった時点で、上司にはすぐに知らせた方が良いです。
なぜなら、今後のシフトを調整してもらう為です。
美容室だと、数か月先の予約まで入ることもありますので、早めに予定を調節してもらっておきましょう。
②母性健康管理指導事項連絡カードを申請する
どうしても上司や職場に理解をしてもらえない場合は、母性健康管理指導事項連絡カードの申請を検討した方が良いでしょう。
母健連絡カードは、妊娠中でも働きやすい体制を職場側へお願いするものです。
美容室は小規模の経営が多いので、出来れば周囲とあまり波風をたてたくないという妊婦さんもいると思います。
その場合は、妊婦さんの希望を伝えるだけでなく、医師による診断書を上司に見せることで、職場側もより具体的な状況が把握できるため、理解を示してくれる可能性が高くなります。
より詳しく知りたい場合は、母性健康管理指導事項連絡カードとは~費用や書き方を解説 の記事を参照ください。
いつまで美容師として働ける?産休に入るタイミングの決め方とは
経過が順調な妊婦さんもいれば、出血やお腹の張り等のトラブルが続いてしまう妊婦さんもいます。
人それぞれ個人差があるのが妊娠経過なのです。
「○○さんが出産直前まで働けたから、私も大丈夫!」
と、安易に人と同じ計画を立てたりせずに、必ず自分に合うタイミングで産休に入る時期を決めることが大切です。
主治医ともよく相談し、妊娠経過と自らの希望を照らし合わせた上で、決定しましょう。
まとめ
妊娠前と同じように働くことは正直難しいです。
お腹の中で赤ちゃんを育てている。つまり1人だけの体ではないのですから。
だからと言って、仕事を諦める必要はありませんよ。
要は発想の転換。
作業を分けて負担を減らしたり、周囲の協力を求めたり、工夫をして乗り切りましょう!
これは美容師だけではなくアシスタントも同じです。
アシスタントの立場上、周りに言いづらい部分もあるかもしれませんが、無理は禁物です。
職場の人たちとの信頼関係が結ばれていれば、きっと温かいサポートをしてくれます。これは普段からの働き方次第ですね。
そして一番大切なことは、きちんと検診を受けること。
何かいつもと違った様子を感じたら、すぐに主治医に相談することが大切です。
忙しいからと後回しにせずに、赤ちゃんを第一に考えましょう。
赤ちゃんを守れるのは、妊婦さん自身だけ!という自覚を持つことが、何よりも大切です。