おからはヘルシーで高タンパクなため、健康食品のひとつとして注目されています。
低価格で購入できるということも、うれしいポイントですね。
栄養満点のおからを赤ちゃんの離乳食にも取り入れたいと思っている人もいるのではないでしょうか。
私も子どもが生まれる前からおからをよく使っていたので、「赤ちゃんにはいつからおからを食べさせていいのだろう」と疑問に感じていました。
- 赤ちゃんにはいつからおからを食べさせていいの?
- 赤ちゃんにおからを与えるときの3つのポイント
- おからはどうやって保存する?
- 赤ちゃんでも食べやすいおからレシピ
おからはパサつきが気になって苦手、という人もいるでしょう。
ここでは赤ちゃんでも食べやすいレシピも併せて紹介しますので、ぜひ実践して家族一緒におからを楽しんでみてくださいね!
目次
赤ちゃんはいつからおからを食べられる?
おからは大豆から豆乳を絞り出した後に残った絞りかすです。
絞りかすとはいえ、栄養価は豆乳よりも高いとされていて、赤ちゃんだけでなく大人にもおすすめの食材です。
特に食物繊維とタンパク質が豊富で、低カロリーなので離乳食にも積極的に取り入れるのがおすすめ。
しかしおからはパサつきが気になるため、離乳食初期の赤ちゃんには向きません。
もし食べさせるのであれば、しっかりと噛むことができ、水分の少ない食材もスムーズに飲み込めるようになった9か月以降の離乳食後期『カミカミ期』から少しずつ与えるようにしましょう。
赤ちゃんにおからを与えるときの3つの注意点
高タンパクで食物繊維が豊富なので、赤ちゃんの離乳食が順調に進んだら、おからを積極的に取り入れてみてください。
しかしそのまま与えると、パサパサするので赤ちゃんが食べてくれないことも。
赤ちゃんにおからを与えるときに気を付けたい3つのポイントを紹介します。
1.水分をたくさん加えて与えよう
先にも触れたとおり、おからは水分量が少なくパサパサしがちです。
大人でもこのパサつきが苦手という人が多く、赤ちゃんは味覚や食感にとても敏感です。
我が子も初めはおからのパサつきが気になったのか、あまり好んで食べませんでした。
私が工夫したのは、水分たっぷりで調理すること。
多めの出汁で煮たり、スープの具として取り入れたり、赤ちゃんがいかに食べやすいかを重視して与えました。
2.大豆アレルギーに注意しよう
おからの原料は大豆です。大豆はアレルギーになりやすい食材として、特定原材料に準ずるものとして挙げられています。
(参照:消費者庁の食品表示基準について)
赤ちゃんがおからを食べられるようになるのは9か月頃からなので、その前にすでに豆腐などの大豆製品を経験しているはずです。
もし大豆にアレルギー症状があることがわかっている場合は、赤ちゃんにおからを与えるのは避けましょう。
またおからを食べて次のような症状がある場合は、医療機関に相談してください。
- 口の周りが赤くなる
- 口の中や喉が腫れる
- 足や手など、体にじんましんが出る
- 下痢
- おう吐
初めておからを食べさせるときは、赤ちゃんの様子を確認してあげてくださいね。
関連記事⇒赤ちゃんの離乳食で豆腐はいつから大丈夫?3つのポイントとおすすめレシピ
3.食べさせすぎないように気を付けよう
おからは食物繊維が豊富です。
食物繊維は消化にやや時間がかかり、たくさん食べさせすぎるとお腹の調子を崩す場合があります。
また、おからは水に溶けにくい『不溶性食物繊維』です。
不溶性食物繊維を摂りすぎると、便のかさが増えすぎてしまい、かえって便秘の原因になってしまうことも。
赤ちゃんの便の様子を把握しながら与えることが大切です。
これは大人にも同様のことがいえるので、おからばかりを食べさせることがないように気を付けましょう。
おからは冷凍保存もOK!
おからは生のおからと乾燥のおからがあります。
乾燥おからは比較的長期保存が可能ですが、生おからは豆腐などと同じようにあまり日持ちしません。
生のままだと2~3日で賞味期限となってしまいます。
たまにおからを食べたいなと思っても、販売されている生おからは量が多い場合がありますよね。
それで買うのをためらう人も多いのではないでしょうか。
私も初めはこれが理由でおからを買う頻度はすごく少なかったです。
しかし最近では、おからパウダーという乾燥した粉末が販売されており、1カ月程度の長期保存が可能になっています。
使い方もさまざまなので、おから料理のレパートリーも増えそうですね。
また、おからは冷凍することができる便利な食材なのです!
おからの冷凍保存の方法
おからを冷凍保存するときのポイントは次のとおりです。
- 購入したらその日のうちに冷凍
- 使いやすいように小分けにして冷凍しよう
- 炒ってから冷凍すれば保存期間が延びる
購入したらすぐ冷凍!
生のおからは、購入したらその日のうちにすぐに冷凍しましょう。
なるべく早く冷凍することで、おからの鮮度を保つことができます。
冷凍保存をした場合でも、生のおからは1週間から10日ほどで使い切るようにしましょう。
風味を損なわず、パサつきも気になりません。
小分けに冷凍すれば使いやすい!
おからを冷凍保存するときは、ジップ付きの保存袋に平らにならした状態で冷凍庫に入れます。
平らにしたあとに、菜箸などで筋をつけておくとパキッと割って使うことができます。
細かく筋を入れれば、赤ちゃん1人分の離乳食にも使いやすいのでおすすめです。
おからを炒ればより長く保存できる
生のおからは冷凍しても10日ほどで使い切らなければいけません。
冷凍する前におからを炒るというひと手間を加えると、保存期間が1か月ほど延びるのでおすすめです。
フライパンで15分ほど乾煎りしましょう。
ただし、水分が減るのでパサつきが気になることもあります。
料理の用途に合わせて活用するようにしましょう。
しっとりおいしい!赤ちゃん向けおからレシピ
赤ちゃん用のおからレシピは、いかにパサつきを減らすか、ということが最大のポイントとなります。
ここでは大人用のレシピにも活用できる、しっとりおからレシピを紹介します。
おからの炒り煮
○材料(赤ちゃん1人分)
おから・・・30g
ニンジン・・・5g
ホウレンソウ・・・5g
溶き卵・・・大さじ1杯
だし汁・・・大さじ3杯
○作り方
1.野菜は柔らかくなるまでゆで、細かくカットしておきます。
2.鍋にだし汁を入れて煮立たせ、おからと野菜を加えて5分ほど煮ます。
3卵を加えてかき混ぜ、さらに2分ほど加熱します。
4.やや水分が残るくらいで火を止めたら完成です。
おから入り鶏団子
○材料(赤ちゃん1人分)
おから・・・大さじ1杯
鶏ひき肉・・・30g
ニンジン・・・5g
タマネギ・・・10g
○作り方
1.ニンジンとタマネギはみじん切りにし、柔らかくなるまでレンジで3分ほど加熱します。
2.鶏ひき肉をボウルに入れ、粘りが出るまでしっかりこねます。
3.鶏ひき肉に柔らかくなった野菜とおからを加えてさらにこねます。
4.赤ちゃんが食べやすい大きさに丸め、熱湯で5分ほどゆでたら完成です。
関連記事⇒赤ちゃんの離乳食でひじきはいつから食べていい?3つの注意点とおすすめレシピ
栄養満点のおからを離乳食に取り入れよう
おからは栄養満点の食材で、しっかり噛んで食べられるようになったら赤ちゃんにもどんどん食べさせてあげたい食材のひとつです。
- 赤ちゃんが9か月を過ぎたらおからを取り入れよう
- アレルギーに注意
- 便の様子を見ながら与えよう
- しっとり調理で食べやすく
我が子もしっとり調理をすることを心がけたら、おからをモリモリ食べるようになりましたよ。
おからは野菜との相性もいいので、野菜が苦手な赤ちゃんにもおすすめです。