粕汁は関西で冬によく食べられる料理です。
たくさんの食材を食べられる上、体が温まるので授乳中の女性におすすめ!
ただし、酒粕を使うのでアルコール分に要注意!ソフトアルコール飲料と同じアルコール度数です。
でも、酒粕のアルコール分は加熱すれば大丈夫!
この記事では
- 粕汁には授乳中の女性に嬉しい栄養素がいっぱい!
- 酒粕のアルコール度数はソフトアルコール飲料と同じ8%
- 酒粕は5分以上加熱すればアルコール分が飛ぶ
- 粕汁の作り方
こうしたことを紹介します。
では、ひとつずつ見ていきましょう。
目次
粕汁には授乳中の女性に嬉しい栄養素がいっぱい!
粕汁はたっぷりの野菜と魚を酒粕で煮た料理で、関西では一般的に食べられています。
材料の酒粕は、日本酒を造る時にできるもの。「かす」と言われますが、栄養素がたくさん残っていますよ。
酒粕の栄養素を一覧表にしてみました。
ミネラル類とビタミン類が多く含まれていて、さらに食物繊維が豊富。捨てるなんてもったいない食材です。
<酒粕の栄養素>
(引用元:食品成分データベース|文部科学省)
この栄養素は酒粕100g中の量です。
粕汁1人前に使う酒粕は50g。1食で表の半分を摂ることができますね。
注目したいのは、葉酸や食物繊維の量!
葉酸は、豊富に含まれているといわれるホウレンソウ(210μg)に近い量。食物繊維はバナナの約5倍含まれています。
こんな酒粕にたっぷりの野菜をプラスすれば、理想的な栄養バランスの一品に!
授乳中の女性はバランスの摂れた食事が必要不可欠。
多くの食材を食べられる粕汁なら、簡単に食事のバランスを整えることができます。
酒粕のアルコール度数は8%
粕汁に使う酒粕にはアルコール分が残っています。
酒粕のアルコール分は大体8%!チューハイなど、ソフトアルコール飲料とほぼ同じです。
酒粕をそのまま食べるとお酒を飲んだ状態になります。車の運転はNGですし、妊娠中・授乳中の女性も厳禁!
酒粕は、蒸したお米を発酵させた後、搾った残りかす。
搾る程度によって、酒粕に残るアルコールの量が変わってきます。
完全に搾りきると酒粕に残るアルコールは少なくなります。
完全に搾りきらない場合は、アルコールが多く残り、お酒の風味豊かなしっとりした酒粕に。
酒粕を購入するときにパッケージをチェックしてみましょう。
アルコール度数が書かれていない場合は8%くらい。
これよりも度数が低いものがあれば、そちらを選ぶといいですね。
目安となる8%を覚えておきましょう。
(参考:菊水酒造株式会社、大関株式会社、食品成分データベース|文部科学省)
酒粕は5分以上加熱すればアルコール分が飛ぶ
粕汁を作るために酒粕を買う場合、アルコール0のものはなかなか見付かりません。
じゃぁ、食べられない?
そんなことはありません。アルコールが残っている酒粕でも大丈夫。
アルコールは加熱すれば飛んでしまいます。
粕汁を作るときに5分以上、加熱しましょう。
じっくり煮込んでから冷ませば子どもでも安心して食べられる粕汁の完成!
加熱すると栄養素が壊れるのでは?と不安になる人も多いですよね。
確かにビタミンB群は熱に弱い特徴があります。
しかし、加熱したからといって全部が壊れるわけではありません。
粕汁は汁ごと食べる料理なので、水溶性のビタミンB群は他の固形メニューよりも多く摂ることができますよ。
なお、お店で食べる粕汁は、風味を残すために酒粕を加えた後の加熱時間が短いことがあります。
その場合は、粕汁にアルコールが入った状態。
アルコール分をしっかり飛ばしていることが確認できるお店以外で粕汁を食べることは避けた方がいいでしょう。
粕汁の作り方
関西の人以外は馴染みがないといわれる粕汁ですが、作り方はとても簡単!
<材料>
酒粕:1人当たり50g
野菜:ダイコン、ニンジン、ゴボウ、サトイモやジャガイモ、長ネギ
魚:タラ、サケ、ブリなど
コンニャク、厚揚げなど
材料を鍋に入れ、たっぷりの水で煮ます。
根菜が柔らかくなったら、酒粕を入れてさらに5分以上煮ます。
なお、魚ではなく豚肉でもOK!
魚や肉の臭みが気になる場合は、ひと工夫。あらかじめ魚や肉をフライパンで軽く焼きましょう。
そして野菜が柔らかくなったところで鍋に投入!
味は、だし仕立て、味噌仕立て、しょう油仕立てなど、お好みで!家庭の味をお楽しみください。
(参考:菊水酒造株式会社)
授乳中は普段よりも食事のバランスに注意が必要です。
副菜とされる野菜類が不足しがち。
粕汁には野菜を簡単に補う効果が!
関西以外にお住まいで粕汁に馴染みがない方も、味噌汁の一種と考えて作り方を覚えるといいですよ。
まとめ
粕汁は体が温まる上、多くの食材を摂ることができる理想的なバランス栄養食!
授乳中の女性におすすめの料理です。
でも、材料の酒粕に含まれるアルコールは厳禁!ソフトアルコール飲料と同じ8%ほどのアルコールが残っています。
このため、酒粕を加えた後、しっかり5分以上加熱してアルコールを飛ばしましょう。
粕汁の材料は、冷蔵庫に残っている野菜と魚でOK!
魚を肉に変えても違った味を楽しめます。
多くの食材を簡単に摂ることができる粕汁で、授乳中の女性に嬉しい栄養食を簡単に作りましょう!