お刺身や煮物などにして食べることが多いたこ。
たこは甘みが強く独特の歯ごたえが特徴で、ご飯のおかずやお酒のおつまみとしても活躍する食材です。
たこ焼き・お好み焼きの具としても定番ですよね。
1年を通してスーパーに並び、手軽に購入することができることもたこの魅力です。
私には娘が一人おりますが、娘が離乳食を食べ始めたころに「たこはいつから食べさせていいのだろう」と疑問がわきました。
- 赤ちゃんにたこを食べさせてもいい?
- 食べさせるときのポイントを知りたい!
- アレルギーも気になる!
- 赤ちゃんが食べやすい調理法やレシピを知りたい!
私のほかにも同じような疑問や不安を抱えている人のために、ここでは赤ちゃんにたこを食べさせていい時期について詳しく紹介していきます。
初めての食材を与えるときは、ちょっとだけナーバスになってしまいますよね。
正しい知識を身につけて、安心してたこを食べさせてあげましょう。
目次
赤ちゃんはたこをいつから食べられるようになる?
たこは生でも弾力があり、加熱をすると固くなるという性質があります。
まだすべての歯が生えそろっていない赤ちゃんにとっては、たこは固さが気になり上手に食べることができません。
そのため、たこを離乳食で使う場合は、赤ちゃんが1歳を過ぎたころからが理想とされています。
咀嚼力が強くなり、たこを軟らかく煮ることができれば、離乳食後期の後半(11か月頃)から少しずつ与えることも可能です。
生のたこはもちろんNG!
赤ちゃんにたこを食べさせるときは、中までしっかり加熱することが基本です。
生のたこは赤ちゃんに与えてはいけません。
普段お刺身として売られているたこは、ほとんどがボイルされているものですが、これをそのまま赤ちゃんに与えるのも避けましょう。
理由は、以下4つにあります。
- ほかの生ものを扱った器具や手で触れている可能性がある
- ほかのお刺身と一緒に盛られている
- 細菌が付着している可能性がある
- お刺身用のたこは固く、赤ちゃんには食べづらい
特に気を付けたいのは、細菌です。
大人ではほとんど影響のない細菌でも、抵抗力の弱い赤ちゃんにとっては、重篤な食中毒を引き起こす可能性もあるためです。
ちなみに生のたこは、早くても3~4歳頃からという見解が多いようです。
私が持っている離乳食の本には、
『大人と同じものが食べられるのは8才ころ』
『肝臓の「解毒」機能もなんとか整い、腎臓の機能もようやく完成期。原則的にはやっとこの時期に生ものもOKに。』
とされています。
体の機能から考えると、生ものは8歳頃を目安にするといいかもしれません。
(引用:Baby-mo『いつからOK?離乳食食べていいもの悪いもの』P10、P16より)
また、タコと食感が近いイカについても、過去記事『赤ちゃんの離乳食でイカはいつから食べて大丈夫?3つの注意点と烏賊レシピ』で紹介していますので参考にしてくださいね。
赤ちゃんにたこを食べさせるときの3つのポイント
赤ちゃんにたこを食べさせるときには、どのようなことに気を付ければいいのでしょう。
- 柔らかく煮る
- 調理法を工夫する
- アレルギーに注意する
ここでは3つのポイントに分けて紹介しますので、赤ちゃんに与えるときの参考にしてみてくださいね。
1.たこは柔らかくなるまでしっかり煮る
たこは加熱すると身が固くなります。
サッとゆでただけでは身がしまり、細かくしたとしても赤ちゃんにとっては食べづらく感じてしまうかもしれません。
たこはしっかり煮ることで柔らかくなることも特徴のひとつです。
時間をかけてしっかり煮ると、赤ちゃんでも食べやすい柔らかさになります。
普通の鍋で煮るときは、加熱時間は3時間ほどが目安です。
時短するには、以下の方法を試してみてください。
- 圧力鍋を使う
- 大根のおろし汁を加えて煮る
- 豆類と一緒に煮る
使用する圧力鍋の種類にもよりますが、圧力鍋を使えば10分~40分ほどで軟らかく煮ることができますよ。
我が家ではおでんなどに入れるときは、圧力鍋を使っていますよ。
2.食べやすいように調理法を工夫
たこは大きいと噛みちぎることができません。
赤ちゃんが一口で食べられるように調理法を工夫してあげましょう。
- 細かく刻んで叩く
- すり身にする
- 皮を取り除く
- とろみをつける
以上のように、赤ちゃんの離乳食の進み方や好みに合わせて、食べやすい方法を見つけてあげるといいでしょう。
たこが大きすぎて食べづらさを感じると、赤ちゃんはたこを丸のみしてしまうこともあります。
大きくて消化できなかったタコは、うんちからそのまま出てきてしまうことも…。
様子を見ながら与える時期や量を変えていくことも大切です。
3.たこはアレルギーにも気を付けよう
たこは消費者庁が発表したアレルギー表示推奨食品として挙げられてはいませんが、絶対にアレルギー症状が出ないと言い切ることはできません。
(参照:消費者庁『アレルギー表示について』より)
どの食材でも、食材である以上食物アレルギーのリスクが少なからずあるということを理解しましょう。
また、たこはアレルギーの症例数は少ないものの、いかやえび、かにといった魚介類はアレルギーの症例が多い食材に含まれています。
いわゆる甲殻類として扱われることが多い食材が含まれているので、えびやかに、いかを食べてアレルギー症状が出たことがあるという場合は、たこを与える際にも注意するようにしましょう。
たこを初めて食べさせるときは、
- 最初は一口だけ与える
- 食べさせてから1時間は変化がないか様子を観察する
- 医療機関が開いている平日の午前中に与える
この3つを守るようにしましょう。
たこを食べてアレルギー症状が出た場合でも、すぐに病院に受診できるように、かかりつけ医の空いている時間を選んで食べさせることも大切です。
赤ちゃん喜ぶ♪簡単たこレシピ2選
ここでは赤ちゃんでも食べやすく、簡単に作ることができるたこレシピを2つ紹介します。
離乳食や幼児食作りの参考にしてみてくださいね。
たこのふんわり団子
○材料(赤ちゃん1人分)
たこ・・・20g
豆腐・・・10g
タマネギ・・・10g
片栗粉・・・大さじ1杯
○作り方
1.たこは柔らかくなるまでゆで、包丁でたたいて細かく刻んでおきます。
2.タマネギはみじん切りにし、耐熱容器に分量外の水とともに入れてレンジで40秒ほど加熱します。
3.豆腐をすり鉢に入れてペースト状にし、そこへたことタマネギを加えてさらにすりつぶします。
4.片栗粉を加えて混ぜ合わせ、食べやすい大きさに丸めます。
5.鍋に湯を沸かし、丸めた団子を落としてゆで上げたら完成です。
6.そのまま食べさせてもいいですし、お汁の具として使うのもおすすめです。
たこ入りお好み焼き
○材料(赤ちゃん1人分)
たこ・・・10g
キャベツ・・・10g
卵・・・大さじ1杯
小麦粉・・・大さじ2杯
だし汁・・・大さじ1杯
油・・・少々
○作り方
1.たこは柔らかくなるまでゆで、包丁でたたいて細かく刻んでおきます。
2.キャベツは粗めのみじん切りにしましょう。
3.ボウルに小麦粉を入れ、卵とだし汁を加えて生地を作ります。ゆるくなりすぎないようにだし汁の量を調整してください。
4.キャベツとたこを生地に加えて混ぜ合わせます。
5.熱したフライパンに少量の油を入れ、生地を500円玉大に落とします。
6.弱火で両面2分ずつ焼いたら、分量外の水を大さじ1杯加えて蓋をして蒸し焼きにします。
7.水分が飛んだら完成です。
関連記事⇒赤ちゃんは離乳食でたこ焼きをいつから食べて大丈夫?3つの注意点とおすすめレシピ
たこは1歳を目安に少量ずつ与えよう
たこは弾力があり赤ちゃんにはちょっと食べづらい食材です。
早い時期から与える必要はなく、一歳を目安に少しずつ与えるようにするといいでしょう。
赤ちゃんにタコを与えるときは、
- 柔らかくなるまでゆでる
- 食べやすいように工夫する
- アレルギーに気を付ける
以上3つのポイントを押さえましょう。
たこ焼きなどに入っている大きめのたこが食べられるようになるのは、奥歯が生え噛む力がついた3~4歳頃です。
丸呑みしないように、「しっかり噛んでね!」などの声かけをするとより安心ですね。