赤ちゃんの歩行をサポートし、楽しい遊び道具にもなる歩行器。
ハイハイやつかまり立ちなど動きが活発になってきた赤ちゃんに、歩行器を買ってあげることを検討しているパパやママもいるのではないでしょうか。
しかし近年、赤ちゃんの歩行器の使用について「必要ない」「危険がある」と言った話もよく聞きます。
そこで今回は、赤ちゃんの歩行器について、以下の3つの内容について解説します。
- 赤ちゃんの歩行器の必要性
- 赤ちゃんが歩行器を使うのはいつからいつまでか
- 赤ちゃんの歩行器おすすめ8選
赤ちゃんの歩行器は、上手く使えば赤ちゃんの好奇心を刺激して楽しく遊ぶことができる良いツールになります。
間違った使い方をして赤ちゃんに危険が及ぶことがないように、今回の内容を是非参考にしてみてくださいね。
目次
赤ちゃんの歩行器の必要性は?~歩行器のメリット・デメリットから考える
歩行器とは、まだ歩くことができない赤ちゃんが歩く練習をしたり、自分で好きなところに移動したりできるようになるツールのことを言います。
一見、赤ちゃんの周りにテーブルがついた椅子つきのテーブルのようですが、土台に車輪がついているので、赤ちゃんが椅子から立って足をのばすと、床をけりながら前に進むことができます。
赤ちゃんの歩行器は、昔は早くひとり歩きをさせるためのツールとしてよく使われていました。
しかし現在では、足腰の発達がしっかりしていない赤ちゃんを無理に歩行器で歩かせるのは発達に良くないと言う考え方のほうが主流なため、歩行器の使用方法や必要性は変化してきています。
今回は、赤ちゃんへの歩行器のメリットとデメリットから、その必要性について考えてみます。
赤ちゃんへの歩行器のメリット
- 歩くことができない赤ちゃんでも移動できるようになることで、好奇心が養われる。
- 立った姿勢で遊ぶことができるので、赤ちゃんの目線が高くなり興味の幅が広がる。
- 歩行器のまま狭い場所に入ることができない、また手の届く範囲が限られるため、遊びの中での危険を防止できる。
- 音が出たり光るおもちゃつきの商品も多いため、良い遊び道具になる。
- テーブルつきの椅子のため、食事用スペースとして活用することもできる。
赤ちゃんへ歩行器を使うメリットは主に、それまで味わうことができなかった目線の高さや、移動という手段を得た赤ちゃんが好奇心を高めて遊ぶことができるという点です。
赤ちゃんの新たな遊び道具として良いということですね。
赤ちゃんは歩行器がなくても、自然と足腰を発達させて歩けるようになると考えられているため、昔のように歩行の練習になるというメリットは挙げられていません。
赤ちゃんへの歩行器のデメリット
- 転倒や階段からの転落など、事故の危険性がある。
- 高いところに新たに手が届くようになるため、高いところの安全対策も必要になる。
- 長時間使用すると、ハイハイの時間が減り赤ちゃんの足腰の発達を阻害する可能性がある。
- 長時間使用すると、つま先でけって歩く癖がつき、正常な歩行開始が遅れる可能性がある。
- 早い月齢から長時間使用すると、赤ちゃんの関節や骨に負担をかけてしまう可能性がある。
赤ちゃんへの歩行器の使用のデメリットは主に、事故の危険性と、赤ちゃんの発達の阻害の2点です。
しっかりと、使用開始の月齢時期を守り、短時間の使用にとどめれば、大きな問題はないと考えられています。
しかし、早すぎる時期に使用したり長時間使用することで、上に挙げたような赤ちゃんの体への負担や、歩行の遅れなどの悪影響を及ぼす可能性は指摘されています。
赤ちゃんへの歩行器の必要性
上で挙げたメリット・デメリットから考えるに、赤ちゃんの歩行をサポートしたり練習したりするために、歩行器を使う必要性はないと言えるでしょう。
歩行器で歩行開始を早めたり、過度に練習をするのはむしろ赤ちゃんの発達や歩行の獲得にとって逆効果と考えられています。
しかし、歩行の練習ではなく、赤ちゃんにとっての新しい一つのおもちゃとしてであれば、歩行器を使ってみても良いでしょう。
もちろん、赤ちゃんの好奇心を刺激するおもちゃは他にも多数ありますので、必ずしも歩行器で遊ぶ必要はありません。
歩行器であれば、目線を高くして遊ぶことができるという点や、テーブルを使うことができるという点を活かせば、おもちゃとして活用の幅が広がるでしょう。
参考
松井小児科医院 知っておくといい話「Vol4.歩行器について」
赤ちゃんの歩行器はいつからいつまで使うものか。使いすぎは良くないって本当?
赤ちゃんに歩行器を使うのに適した時期は、生後いつからいつ頃までなのでしょうか。
まず、使い始めについては、歩行器の種類にもよりますが、一般的には、腰がしっかりとすわり、おすわりやつかまり立ちができるようになった時期からの使用が良いとされています。
というのも、足腰の筋肉がしっかりと発達してから使用をしないと、歩行器を使うことで骨や関節に負荷がかかり、体の発達に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
赤ちゃんがおすわりやつかまり立ちができるようになる時期は、個人差も大きいですがおおむね生後6~8ヶ月頃の間と言われています。
次に、いつまで使うべきかについてですが、赤ちゃんが歩行器なしでもしっかりと歩行ができるようになれば、歩行器はかえって赤ちゃんの動きを制限してしまうので、使う必要がなくなるでしょう。
赤ちゃんが歩く時期にはかなりの個人差がありますので、それぞれの赤ちゃんの発育の様子にあわせて、使う時期を決めるようにしましょう。
多くの歩行器は、おおよそ1歳3ヶ月頃までを使用時期の目安としています。
いずれにしろ、歩行器の使用時期は、各商品に記載されている「対象月齢」にしっかりと従うようにしましょう。
また、対象月齢の時期であっても、長時間使用しすぎると、赤ちゃんが自分の力で歩行するための体の発達や歩行能力を阻害する可能性があります。
使う時期に加えて、赤ちゃんが楽しそうだからと言って、長時間歩行器に乗せたままにしないよう、くれぐれも注意してくださいね。
赤ちゃんにおすすめの歩行器8選!安全対策+おもちゃ機能で楽しく遊べるものが豊富!
赤ちゃんが目線を高くし、自ら移動して遊ぶ楽しさを感じることができる歩行器。
そんな歩行器のおすすめ商品を8点紹介します。
食事用の机としても活用できるシンプルなものから、さまざまなおもちゃ機能がついており、赤ちゃんが夢中になって遊べるものまで、幅広い商品からおすすめのものを紹介します。
1. シンプルウォーカー ブラウン(永和)
税込価格:6,266円(メーカー希望小売価格)
対象:7ヶ月~1歳3ヶ月頃
おもちゃの機能はなく、シンプルにテーブルと赤ちゃんの移動手段として使うことができる歩行器です。
テーブルが広めなので、赤ちゃんの食事用としても十分活用することができます。
また、車輪には転倒防止用のストッパーがついているのはもちろん、消音タイプのものが使われているので、集合住宅での騒音の心配もいりません。
2. フルーツウォーカー(チャイルドヴィーイクルズ)
税込価格:5,980円(楽天参考価格)
おもちゃ機能はないシンプルな歩行器ですが、テーブルの上にフルーツ柄のランチョンマット(外して洗える)がついているので、かわいいデザインを楽しむことができます。
フルーツの種類はアップル、オレンジ、キウイの3種類から選ぶことができます。
防水シートがついているため、テーブルでのお食事中に赤ちゃんが食べ物や飲み物をこぼしてしまっても拭き取るだけで汚れを落とすことができるのがポイントです。
3. まあるい歩行器(JTC)
税込価格:2,980円(楽天参考価格)
対象:7ヶ月~1歳3ヶ月頃
シンプルな丸形歩行器です。
ママでも簡単に持ち上げられる2.2kgの軽量タイプで、且つ、コンパクトに折りたたむことができるので、使わないときは簡単に収納することができます。
シートは取り外して洗濯をすることができるので、赤ちゃんが食べこぼしをしても安心です。
そして、何よりも魅力は価格が安価なところです。歩行器の購入を迷っている方でも手に取りやすい価格ではないでしょうか。
4.メロディベビーウォーカー123(JTC)
税込価格:4,980円(楽天参考価格)
対象:7ヶ月~1歳3ヶ月頃
テーブルに、取り外し可能なおもちゃをつけることができるタイプの歩行器です。
後輪にしっかりとストッパーがついているので、おもちゃをつけていないときは、お食事用テーブルとして使うことができます。
おもちゃは、車のハンドルがついたタイプや、くるくる回るビーズで遊べるタイプなど3種類から、お好みのものを選ぶことができます。
どのおもちゃも、赤ちゃんがボタンを押すと楽しい音楽が鳴ります。
5.3way ジャンプ&ゴー ベビーウォーカー オールインワン(オレンジベイビー)
税込価格:9,800円(楽天参考価格)
対象:7ヶ月~1歳3ヶ月頃
男の子にぴったりのかっこいい車のデザインで、遊びの要素も満載な歩行器です。
歩行器としての使用や、前の車部分を外してテーブルとしての使用、椅子部分を外すと手押し車としても使用することができます。
その他、ハンドルを動かすとダッシュボード内の車が動いたり、足元のボタンを踏むと2種類のメロディとLEDライトが光ったりなど、赤ちゃんが飽きずに遊ぶことができます。
3way ジャンプ&ゴー ベビーウォーカー オールインワン(オレンジベイビー)
6.エンジョイウォーカーステップ ピンクドット(Smart Angel)
税込価格:9,799円(西松屋公式通販サイト
対象:7ヶ月~1歳3ヶ月頃
赤ちゃんグッズでお馴染みの西松屋のプライベートブランドであるSmart Angelの歩行器商品です。
テーブルの上には取り外し可能なおもちゃがあり、おもちゃは赤ちゃんが触ると楽しいメロディを奏でます。
また、車輪のストッパーは接地面積が大きいものを使用しており、椅子にはしっかりと安全ベルトもついているので、転倒や事故を防ぐ対策も万全です。
エンジョイウォーカーステップ ピンクドット(Smart Angel)
7.それいけ!アンパンマン おしゃべりウォーカー(エムアンドエム)
税込価格:5,979円(楽天参考価格)
対象:7ヶ月~1歳3ヶ月頃
赤ちゃんが大好きなアンパンマンの大人気の歩行器です。
取り外し可能なテーブルのおもちゃは、アンパンマンやバイキンマンが楽しくおしゃべりをしてくれます。
もちろん、車輪はストッパー機能つきなので安全に、お食事のテーブルとしても使うことができます。
また、セーフティボタンを装備しているので、高さを調整するときに手を挟み込んでしまうことも防止します。
それいけ!アンパンマン おしゃべりウォーカー(エムアンドエム)
8.はらぺこあおむし 2in1ウォーカー(エリックカール)
税込価格:)11,880円(メーカー希望小売価格)
対象:6ヶ月~12kgまで
赤ちゃんに大人気のはらぺこあおむしの歩行器です。
歩行器としての使用に加えて、手押し車としての使い方もできる2wayのタイプなので、長く使うことができます。
はらぺこあおむしのおもちゃは、赤ちゃんの興味をひくカラフルでかわいいデザインで、回すとカチカチ音が鳴るものや、カラフルなビーズ通しなど、赤ちゃんの脳を刺激する遊びが満載です。
もちろん、おもちゃ部分を取り外すとテーブルとして使用もできます。
赤ちゃんの歩行器は新しいおもちゃとして使い、赤ちゃんの好奇心を刺激しよう!
赤ちゃんの歩行器は、昔は赤ちゃんの歩くサポートツールをして活用されてきましたが、現在は、赤ちゃんが体の機能をしっかりと発達させて歩行能力を獲得するためには、歩行器は必要ないと考えられています。
むしろ低月齢からの使用は歩行の獲得を妨げると考えられています。
しかし、歩行器を使うことで赤ちゃんは、視界が高くなりこれまで見えなかった世界を見ることができたり、より自由に好きな場所に移動して遊ぶことができるようになります。
歩行器によっては、遊びの要素を増すために、テーブルに楽しいおもちゃが設置できるものも多数販売されています。
歩行器を使う場合は、そうした歩行器のおもちゃとしての要素を上手く取り入れて、赤ちゃんの好奇心を刺激して楽しませてあげましょう。