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赤ちゃんにレバーはいつから食べさせていい?3つのポイントと簡単レシピ
レバーは栄養価が高く、積極的に摂取したい食材のひとつです。
独特の味とにおいが特徴で、大人でもレバーが苦手な人も少なくない食材ですが、赤ちゃんにはいつからレバーを与えることができるのでしょうか。
私はレバーが好きなので、レバニラや煮付けにしてよく食べていたのですが、赤ちゃんが生まれて離乳食が始まった時に、「赤ちゃんにはいつから、どうやって食べさせていいのだろう」という疑問が浮かびました。
- 赤ちゃんにはいつからレバーを食べさせていいの?
- 与えるときに気を付けたいポイントを知りたい!
- レバーにアレルギーはある?
- おすすめの離乳食レシピ
赤ちゃんの成長のために必要な栄養をたっぷり含んだレバーも、離乳食に積極的に取り入れていきたいですよね。
いつから与えられるのか正しい知識を身につけて、安心して赤ちゃんにレバーを与えましょう。
レバーをおいしく調理する方法もあわせて紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんはレバーをいつから食べてもいいの?
レバーは肉類のひとつで、基本的には離乳食がある程度進み食べることに慣れてきたころから与えることができるようになります。
まずは鶏のささみなどあっさりしたものを食べさせて、問題なく食べられるようになった9か月頃から食べさせてみてください。
どんなレバーを与えればいい?
レバーは、
- 鶏レバー
- 豚レバー
- 牛レバー
の3種類がスーパーで購入することができます。
赤ちゃんの離乳食にはどのレバーも9か月頃から食べさせることができますが、おすすめは鶏レバーです。
鶏レバーは身が柔らかく、ほかのレバーに比べて臭みも少ないので、赤ちゃんでも食べやすく感じるでしょう。
貧血予防に役立つ!
『レバー=鉄分』というイメージが強いですが、そのイメージの通りレバーは鉄分が豊富に含まれている食材です。
鉄分には
- ヘム鉄
- 非ヘム鉄
の2種類があり、レバーに含まれているのは『ヘム鉄』で、ホウレンソウなどに含まれている『非ヘム鉄』に比べると吸収率がよく、効率的に摂取することができるといわれています。
レバーは少量でも鉄分が多く含まれているので、離乳食にもぴったりです。
レバーに含まれる鉄分は、10gあたり
- 鶏レバー・・・0.9mg
- 豚レバー・・・1.3mg
- 牛レバー・・・0.4mg
ホウレンソウは100gで0.9mg程度の鉄分含有量ですから、少量で効率よく鉄分を摂取することができるということがわかります。
離乳食が進むと鉄分が不足しがちですので、レバーが食べられるようになった9か月頃から、定期的にレバーを取り入れるのがおすすめです。
赤ちゃんにレバーを食べさせるときの3つのポイント
「レバーが離乳食に向いていることは分かったけど、どんなことに気を付けて与えたらいいの?」と思っている人も多いのではないでしょうか。
私も娘の離乳食が始まった時は、それぞれの食材で気を付けるべきポイントなどを必死に調べたことを覚えています。
ここでは赤ちゃんにレバーを食べさせるときのポイントを3つにまとめました。
- 食べさせる量に注意!
- 臭み取りなど下処理はマスト!
- アレルギーにも注意!
レバーは与えすぎには注意しよう
栄養価が高く、離乳食にも積極的に取り入れたいレバーですが、過剰摂取をしてしまうと健康被害に結びつく可能性もあります。
レバーには鉄分のほかに
- ビタミンA(レチノール)
- 亜鉛
この2つの栄養素も多く含まれています。
大人がビタミンAを摂取しすぎると、頭痛やめまいなどといった症状があらわれることがあります。
赤ちゃんが摂取しすぎると、元気がなくなり最悪の場合死に至るケースもあるのです。
レバーには亜鉛も多まれており、一度に大量のレバーを摂取してしまうと、一日の摂取目安量をオーバーしてしまいます。
亜鉛の過剰摂取は、下痢やおう吐、食欲がわかないなどの症状があらわれることがあります。
ただ、レバーだけで亜鉛の過剰摂取になることは少ないですが、卵やほかの肉類にも亜鉛は含まれますから、全体の量に気を付けたいところです。
レバーを赤ちゃんに与えるときは、1週間に1回程度にしたり、1回につき10g程度にしたりと、少なめを心がけるといいでしょう。
レバーはしっかり下処理をしよう
「レバーのにおいが苦手」という大人も少なくありませんが、正しい手順で下処理をすれば嫌なにおいを取り除くことができます。
味に敏感な赤ちゃんに食べさせるとなると、きちんとした処理をすることはマストです。
臭みのないおいしいレバーに仕上げるために、ちょっとした手間をかけてみましょう。
- レバーを適当な大きさにカットする。鶏レバーの場合はハツとレバーに分けておく。
- レバーをボウルに入れ、流水で血の塊や汚れを落とす。
- ペーパーで水気と汚れをふき取り、再びボウルに移す。
- レバーがかぶるくらいの牛乳を注ぎ、そのまま10分ほど置いて血抜きする。
- 軽く洗い流して汚れを落とし、ペーパーで水気を取ってから調理する。
下処理が終わったらそのまま調理をすることができますが、さらに臭みを取りたい場合は、熱湯でサッと下ゆでしてみてください。
また、レバーは鮮度が落ちると匂いが気になるようになります。
購入したらその日のうちに調理することをおすすめします。
アレルギーにも気を付けよう!
やはり初めて食べさせる食材はアレルギーが気になります。
レバーは消費者庁が発表したアレルギーに関する情報によると、重篤なアレルギー症状を引き起こす食品には挙げられていません。
ただし、鶏・豚・牛の肉類は27品目の中に含まれています。
レバーも肉類と考えると、アレルギー症状が絶対にでないとは言い切れません。
初めてレバーを食べさせるときは、
- 一口で様子を見る
- 医療機関が開いている平日の午前中に食べさせる
- 食べたあと1時間は赤ちゃんの様子を見る
などのポイントを押さえて与えるようにしてください。
また、レバーを食べさせたあとに、
- 口の周りが赤くなる
- 口の中や喉が腫れている
- じんましんが出た
- 鼻水や咳が出た
- おう吐
- 下痢
などの症状があらわれた場合は、アレルギーの可能性もありますので、かかりつけの小児科に相談するといいでしょう。
簡単♪おいしい!レバーを使った離乳食レシピ2選
レバーを離乳食に取り入れるのはなんとなく難しそう、と思われがちです。
私もレバーのレシピが少なく、赤ちゃんに与えるときはどんな調理法がいいのか迷ってしまった経験があります。
ここでは簡単でおいしく作れるレバーの離乳食レシピを2つ紹介します。
参考にしてみてくださいね。
初めてのレバーにおすすめ!レバーペースト
○材料
鶏レバー(処理済み)・・・200g
タマネギ・・・2分の1個
バター・・・5g
○作り方
1.レバーは火が通りやすいように適当な大きさにカットします。
2.タマネギは薄くスライスしておきましょう。
3.フライパンにバターを入れて火にかけ、バターが溶けたら玉ねぎを入れて炒めます。
4.タマネギがしんなりしたらレバーを加え、軽く炒めます。
5.フライパンにフタをし、弱火で加熱します。
6.レバーに火が通ったら、粗熱を取ります。
7.フードプロセッサーで滑らかになったら完成です。
8.大人用はこれに塩コショウを加えてください。
※食べきれない場合は冷凍保存も可能です。小分けにすると使いやすくおすすめですよ。
レバーと豆腐のとろとろ煮
○材料(赤ちゃん1人分)
レバー(処理済み)・・・10g
豆腐・・・10g
ニンジン・・・5g
だし汁・・・大さじ2杯
水溶き片栗粉・・・適量
○作り方
1.レバーはゆでてからすり鉢で食べやすいように粗めにつぶしておきます。
2.ニンジンは柔らかくゆで、7mmほどの角切りにしましょう。
3.鍋にだし汁を入れてひと煮立ちさせ、豆腐を崩しながら入れます。
4.ひと煮立ちしたらレバーとニンジンを加えて2分ほど煮込みます。
5.火を止めて水溶き片栗粉を加えて、再び火にかけてとろみをつけたら完成です。
レバーは量に気を付けて定期的に取り入れよう
レバーは貧血予防や健康維持に欠かせない栄養がたっぷり含まれた食材です。
- 与える量は少なめに、たまに取り入れる程度でOK
- 下処理をすると臭みがなくなる
- アレルギーも考慮しよう
この3点に気を付けて、定期的に離乳食にレバーを取り入れてみてはいかがでしょう。
レバーは食べるきっかけを逃すと、食べず嫌いになりがちな食材でもあります。
大人が苦手な食材であっても、離乳食期に1度は経験させてあげたいですね。
我が家では大人は好きですが、子どもはあまり好んで食べませんでした。
ほかの食材でカバーしたり、好きな食材と合わせてレバーを食べさせたりと、工夫しながらレバーを取り入れました。
赤ちゃんの好みにも合わせながら取り入れてみてくださいね。