焼肉では定番の牛タン。
独特の歯ごたえと旨味が魅力の牛タンですが、赤ちゃんにはいつから牛タンを食べさせてもいいのでしょうか。
歯ごたえがある牛タンは赤ちゃんには不向きなイメージですよね。
私は赤ちゃんが生まれるまではよく焼肉屋に行き、牛タンも必ず注文していたのですが、ふと「赤ちゃんっていつから牛タンを食べられるの?」と疑問に感じたことがありました。
また、離乳食を始めたころには、下記のような疑問を感じました。
- 赤ちゃんにはいつから牛タンを食べさせてもいいの?
- 気を付けるポイントは?
- アレルギーの心配はあるの?
- 簡単でおいしいレシピも知りたい!
私と同じような疑問や不安を抱えている人のために、牛タンと離乳食に関する情報を詳しくお伝えします。
離乳食作りの参考にしてみてくださいね。
目次
赤ちゃんに牛タンをいつから食べさせてもいい?
歯が生えそろっていない赤ちゃんには牛タンは食べづらそうですよね。
普段私たちがよく食べている牛タンは、加熱すると固くなるため、赤ちゃんには食べづらいことは事実です。
しかし調理方法や与え方を工夫することで、赤ちゃんには9か月頃(カミカミ期)から牛タンを食べさせてあげることができます。
ただし、牛タンは定番の肉類とは言えませんので、鶏肉や牛肉、豚肉を問題なく食べられるようになってから、
「こんな種類のお肉もあるんだよ」という感じで与えることをおすすめします。
関連記事⇒離乳食9ヶ月の量はどのくらい?授乳とのバランスとおすすめレシピ3選を紹介!
牛タンに含まれる栄養成分
牛タンには次のような栄養成分が含まれています。
- タンパク質
- 脂質
- ビタミンA
- ビタミンB群
- ビタミンE
- ビタミンK
- ナイアシン
- パントテン酸
- 亜鉛
- 鉄
- リン
- マグネシウム
特に多いのはビタミンB12とナイアシンで、ビタミンB群は健康を維持するために欠かすことができないビタミンです。
ビタミン類だけでなくミネラルのバランスもよく、肉類の中でも優れた栄養バランスの食材といえるでしょう。
赤ちゃんの離乳食にも上手に取り入れたいところです。
牛タンを赤ちゃんに食べさせるときの3つのポイント
安心して赤ちゃんに牛タンを与えるためには、どのようなことに気を付ければいいのでしょう。
ここでは3つのポイントを紹介します。
- 味付けしていないものを選ぶ
- 調理法を工夫する
- 与えすぎに注意!
離乳食に取り入れるときの参考にしてくださいね。
1.味付けされている牛タンはNG!
スーパーなどで売られている牛タンの多くは、塩やレモンなどで味付けをされています。
塩分をほとんど必要としない赤ちゃんにとって、味付けされている牛タンはNGです。
赤ちゃんの離乳食に牛タンを取り入れる場合は、味付けされていない牛タンを選ぶようにしましょう。
味付けされている牛タンを与える場合は、
- 1歳以降を目安に与える
- タレなどの塩分を洗い流してから与える
この2点に気を付けましょう。
2.牛タンの調理法を工夫しよう
先にも紹介したように、牛タンは加熱すると固くなることが特徴です。
焼き肉などでもちょっと焼きすぎただけで固くなり、がっかりしてしまうことがありますよね。
大人でも固く感じることがあるのですから、赤ちゃんにとっては「固くて食べられないもの」と判断されてしまうかもしれません。
赤ちゃんにおいしく牛タンを食べてもらうには、牛タンの調理法を工夫してあげることも大切です。
- 加熱した牛タンを細かく刻んでから与える
- ほかの食材と合わせる
- とろみをつける
- じっくり煮込んで柔らかくする
特におすすめなのは、タンシチューのように煮込んだ調理法です。
圧力鍋を使えば簡単に短時間で柔らかく調理することができ、味付け前なら取り分けるのも簡単です。
また、モソモソした食感の食材などはとろみをつけると食べやすくなります。
牛タンもとろみをつけてあげるだけで食べやすくなるので、試してみてくださいね。
3.牛タンの与えすぎには注意!
牛タンは栄養バランスに優れた肉類です。
ビタミン類やミネラルが豊富に含まれていますが、気になるのは脂質です。
タンパク質の含有量とのバランスを見ても脂質はかなり多いため、食べさせすぎはNGです。
普段牛タンを食べるときは、レモンと一緒に食べることが多いことから、なんとなくさっぱりとして低カロリーのイメージもありますよね。
しかし牛タンのカロリーは意外と高く、100gあたり270kcal程度です。
脂質とともにカロリーも気にしたいところですね。
牛タンのアレルギーはある?
消費者庁が発表したアレルギーの情報だと、『牛タン』としてはアレルギーが出やすい食品として挙げられてはいません。
(参照:消費者庁『アレルギーについて』)
しかし肉類として考えると、牛肉はアレルギーの症例数が多いとされる27品目のひとつに挙げられています。
牛の赤身やひき肉などを食べさせてみて、アレルギーの心配がなければ牛タンにも挑戦してみてください。
牛タンを食べたあとに、
- 口の周りが赤くなる
- 口の中や喉が腫れている
- じんましんが出る
- 体をかゆがる
- 下痢
- おう吐
これらの症状があらわれた場合、アレルギーの可能性がありますので、かかりつけの小児科に相談することをおすすめします。
関連記事⇒赤ちゃんは離乳食で牛肉をいつから食べて大丈夫?4つの注意点とおすすめレシピ!
赤ちゃんにおすすめ!簡単牛タンレシピ2選
赤ちゃんでも食べやすく、そしておいしい牛タンレシピを紹介します。
牛タンというと、どうしても焼くというイメージが強く、私も焼くこと以外の調理法があまり思いつきませんでした。
ここでは2つのレシピを紹介しますので、離乳食作りに役立ててくださいね。
大人メニューから取り分け!ほろほろ牛タンと野菜のスープ
○材料
牛タン(タンシチュー用)・・・300g
タマネギ・・・2分の1個
ニンジン・・・2分の1本
セロリ・・・1本
キャベツ・・・8分の1個
水・・・適量
(大人用)
ビーフシチューのもと・・・適量
塩コショウ・・・少々
○作り方
1.牛タンは食べやすい大きさにカットし、柔らかくなるまで圧力鍋で20~40分加熱します。
2.野菜は食べやすい大きさに切っておきます。
3.牛タンが柔らかくなったら一度取り出し、牛タンのエキスが出たお湯に野菜を入れて柔らかくなるまで加熱します。
4.牛タンを戻し、10分ほど煮込んだら完成です。
5.赤ちゃんの分を取り分けたら、ビーフシチューのもとを入れれば大人用になりますよ。
※赤ちゃんに牛タンを食べさせるときは、細かくほぐしたり、すりつぶしたりしてから与えましょう。
牛タンとホウレンソウのサラダ
○材料(赤ちゃん1人分)
牛タン・・・1枚
ホウレンソウ・・・2枚
だし汁・・・小さじ1杯
○作り方
1.牛タンはゆでて中まで加熱します。
2.ホウレンソウは柔らかくなるまでゆで、食べやすい大きさにカットします。
3.牛タンを細かく刻み、ホウレンソウとだし汁で和えたら完成です。
※牛タンは粗みじん~細めの千切りで赤ちゃんに合わせて大きさを変えましょう。
まとめ ~牛タンは赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ~
牛タンは生後9か月頃(カミカミ期)から与えることができます。
しかし、加熱すると固くなることや、カロリーや脂質が気になることから、以下の点に気をつけて与えましょう。
- 食べやすいように工夫する
- 与えすぎに気を付ける
- アレルギーも考慮してほかの牛肉を試してから
赤ちゃんの様子を見ながら、牛タンの味を覚えさせるようにしましょう。
ちなみに焼き肉などで牛タンを食べられるようになるのは、3歳頃からがおすすめです。
我が家でも3歳を過ぎたころに焼肉デビューし、牛タンも解禁しました。
塩コショウを少なめにしてもらえたので、塩分が気になる場合はお店の人にお願いしてみてはいかがでしょう。