目次
ニッセイ学資学資保険4つの特徴とシミュレーション
「ニッセイ学資保険はどんな保険?」
「評判のいい学資保険を知りたい」
このような考えをお持ちではありませんか?
ニッセイ学資保険は契約件数30万件を突破した人気の学資保険。
高い返戻率に加え、育児相談ホットラインが使用できる、インフレに対応しているなどのメリットが人気の秘密です。
そんなニッセイ学資保険には2つにプランがあり、知っておくべきデメリットもあるのです。
今回はニッセイ学資保険2つのプランと特徴、3つのメリット・デメリット、契約別のシミュレーション、そしてオススメの契約プランまで紹介します。
ぜひ学資保険選びの参考にしてください。
ニッセイ学資保険2つのプランと4つの特徴
ニッセイ学資保険は、平成25年の発売からたった4年で契約件数30万件を突破した人気の学資保険です。
返戻率は100%を超える貯蓄型の学資保険であり、祝い金の受け取り回数に応じた2つのプランが用意されているなど、バランスの良い学資保険という印象を受けます。
ここからは、ニッセイ学資保険2つのプランとつの特徴を紹介しましょう。
こども祝い金あり型
ニッセイ学資保険は、大学入学にあたる年から支払われるお金を「祝い金」と呼び、大学入学以前に支払われるお金を「こども祝い金」と呼んでいます。
こども祝い金あり型はその名の通り、こども祝い金があるプランで、大学生活だけではなく小学校・中学校・高校入学時に学資金が支払われるのです。
大学入学時には100万円以上かかりますが、小学校~高校入学時にも約30万円ほどの費用がかかると考えていた方が賢明です。
授業料こそありませんが、制服代や教材代、部活動の道具代などはかかります。
そのような出費にも学資保険で対応したい方に、オススメのプランです。
祝い金の受け取り回数は全8回。受取額と受け取り時期は以下の通り。
- 満5歳10か月直後の2月1日:基準保険金額の20%
- 満11歳10か月直後の2月1日:基準保険金額の20%
- 満14歳10か月直後の2月1日:基準保険金額の20%
- 18歳:基準保険金額の100%
- 19歳:基準保険金額の50%
- 20歳:基準保険金額の50%
- 21歳:基準保険金額の50%
- 22歳:基準保険金額の50%
例えば基準保険金額を100万円にすると、こども祝い金として20万円を3回、18歳時に100万円、19~22歳まで毎年50万円を受け取ることになります。
受取金額こそ多いですが、そのぶん保険料総支払額も高くなるので注意。
元本割れを起こすことはありませんが、こども祝い金なし型と比べると返戻率は低くなります。
こども祝い金なし型
こども祝い金なし型は、大学生活でかかる費用に重点を置いたプランです。
大学入学にあたる年齢から毎年1回、合計5回の学資年金を受け取ります。
- 18歳:基準保険金額の100%
- 19歳:基準保険金額の50%
- 20歳:基準保険金額の50%
- 21歳:基準保険金額の50%
- 22歳:基準保険金額の50%
こども祝い金あり型よりも、返戻率が2%ほど高くなるのが特徴です。
幼稚園~高校入学時にかかる費用は預貯金や毎月の収入でカバーし、貯蓄性を高めつつ大学時代にかかる莫大な費用に対応したいという方にオススメ。
特徴1:大学生活中にかかるお金をサポート
こども祝い金あり型・なし型ともに、大学入学の年から毎年学資金を受け取れます。
よく「大学入学費用さえ払えば、その後はなんとかなる」と思われがちですが、それは違います。
進路にもよりますが毎年約70万円の学費がかかるうえに、留学費用、一人暮らし費用、サークル活動でかかる費用、就活でかかる費用など大学生活中には莫大なお金がかかるのです。
大学入学の年だけ学資金を受け取るのは、少々心細いでしょう。
ニッセイ学資保険なら、大学入学後も毎年サポートしてくれるので、大学生活中に資金不足になる可能性は低いです。
特徴2:支払い総額よりも受け取り総額の方が多くなる
ニッセイ学資保険は貯蓄型の学資保険。
つまり、支払い総額よりも受け取り総額の方が多くなる金銭的に「得」する学資保険なのです。
学資保険選びでは、返戻率が重要になります。
返戻率とは、払込保険料総額に対する受取保険料総額のこと。
返戻率が100%を超えると受け取り総額の方が多くなり、「貯蓄型」と呼ばれます。
対して返戻率が100%を下回ることを「元本割れ」と呼び、受け取り総額の方が少なくなるのです。
返戻率の低い学資保険は、子供や契約者の保障が充実しているという特徴があります。
現在人気なのは、返戻率の高い学資保険。
ニッセイ学資保険は保障内容は少ないですが、返戻率が104%を超えることもある典型的な貯蓄型の学資保険。
計画的に教育資金を貯めながら、同時に貯蓄もできます。
特徴3:契約者の万が一を保障した保険料払込免除
ニッセイ学資保険に始めから主契約に含まれる保障は、保険料払込免除のみ。
保障が1つのみなので、高い返戻率を実現できています。
保険料払込免除とは、契約者である親に万が一のことが起きた場合、もしくは所定の高度障害状態になった場合の保障こと。
その後の保険料の支払いが免除されつつも、保障は満期まで続きます。
つまりお子様は、所定の時期に学資金を受け取れるというわけです。
お子様が卒業するまでに、何が起こるのかは分かりません。
可能性は極めて低いですが、万が一のことが100%起きないとは言い切れません。
そもそも保険とは、万が一のリスクに備えるためのものです。
学資金の教育方法は数多くありますが、契約者の万が一を保障しているのは学資保険のみ。
実際に保険料払込免除のおかげで、子供が大学進学できたケースはいくつもあります。
保険料払込免除が主契約に含まれながらも、100%を超える返戻率を保てているのは大きな特徴です。
特徴4:妊娠中から加入できる
ニッセイ学資保険は妊娠中から加入できます。
正確に言えば、出生予定日の140日前から加入可能。
出生前加入を行う最大のメリットは、時間のある時期に学資保険手続きができること。
出産後は赤ちゃんの育児で体力や時間が無くなるだけではなく、各種手続きを行う必要があるので学資保険にまで手が回りません。
加入手続きを後回しし続けて、お子様が1~2歳の時に加入するのはもったいないです。
その理由は、返戻率が低下してしまうから。
例えば、契約者30歳・お子様0歳のケースと契約者32歳・お子様2歳のケースで簡単なシミュレーションをしてみた結果が以下の通り。
【契約者30歳・お子様0歳】
- 返戻率:106.3%
- 毎月の保険料:23,510円
- 払込保険料総額:2,821,200円
【契約者32歳・お子様2歳】
- 返戻率:104.6%
- 毎月の保険料:23,880円
- 払込保険料総額:2,865,600円
2年の違いは約4万円もの差を作ります。
学資保険の加入忘れを防ぐためにも、余裕のある妊娠中から加入するのがオススメ。
また保険料の払い込みが開始した時点から、保険料払込免除保障が開始されます。
つまり、妊娠中に契約者に万が一が起きても、産まれてくる子供は所定の時期に学資金の受け取れるのです。
妊娠期間中に学資保険加入するメリットは数多くありますが、デメリットはありません。
現在妊娠している方は、どのようにお子様の学資金を貯めるのかを考え、学資保険選びを行うといいですね。
ニッセイ学資保険3つのメリット・デメリット
累計契約件数30万本を突破したニッセイ学資保険。
その人気の秘密は返戻率の他にもあります。
ニッセイ学資保険に加入すると、インフレに対応している・こども祝い金を据え置きできる・育児相談ホットラインの使用可能という3つのメリットが得られます。
しかし完璧な学資保険は相談しないように、ニッセイ学資保険にはデメリットも3つあるのです。
ここからは加入前に知っておきたい、ニッセイ学資保険3つのメリットとデメリットを解説しましょう。
メリット1:インフレに対応できる
インフレとは、モノやサービスの価格が上昇すること。
1,000円で10個のモノを買えていたのに、1,000円で8個のモノしか買えなくなるので、お金の価値が下がるという見方もできます。
基本的に学資保険はインフレに弱い金融商品です。
学資保険では契約時の利率が固定されます。
例えば、大学入学時に100万円受け取れるように学資保険に加入したとしましょう。
現在は100万円で入学費用全額支払えても、将来インフレが起こり入学費用が120万円になると、20万円の資金不足に陥ってしまいます。
インフレに対応できない学資保険が多い中、ニッセイ学資保険はある程度の対応が可能です。
ニッセイ学資保険では、保険会社の決算状況や契約の収支状況によって配当金が支払われます。
完璧にインフレに対応はできませんが、インフレが起きた倍でも大きく損することはないでしょう。
メリット2:こども祝い金は据え置きできる
正直なところ、小学校~高校入学前にこども祝い金を受け取る必要はないと考える方も多いです。
でも、「こども祝い金が必要となる可能性は少なそうだけど、資金不足になったときのためにこども祝い金あり型に加入したい」という方もいるでしょう。
そんな方のために、ニッセイ学資保険はこども祝い金の据え置きを可能としています。
こども祝い金は自動的に据え置かれるので、所定の期日を迎えた後、必要となったときに連絡をして引き出しましょう。
もし小学校や中学校入学時に、こども祝い金が必要なければ据え置けばいいのです。
すると据え置き金には所定の利率による利息が付きます。
こども祝い金に柔軟性があるのは大きな魅力です。
メリット3:子育てママに嬉しい育児相談ホットラインが使える
貯蓄型学資保険が、計画的に学資金を貯めつつ、貯蓄性も与えるのは当然のこと。
人気の貯蓄型学資保険は、プラスアルファのサービスがあります。
例えば、ソニー生命は110%にも及ぶ返戻率が他社にはない絶対的な魅力。
ニッセイ学資保険の場合は、育児相談ホットラインです。
育児相談ホットラインは、お子様の健康から女性特有の悩みまで専門家に気軽に相談できる無料サービスのこと。
特に初めて育児に取りかかる方は、多くの悩みがつきまといます。
深夜に子どもが吐いたときや子供が泣き止まないときの対処法、そして離乳食の開始時期などお子様のことなら何でも相談できます。
管理栄養士への相談は平日の10:00~18:00までとなりますが、それ以外は24時間365日無料で相談可能。
夜間・休日に利用できる医療機関の案内も行っているため、育児の大きな味方として大好評のサービスです。
保険料は変わらずに、育児相談ホットラインが使い放題なのは、ニッセイ学資保険ならではの強みです
デメリット1:祝い金あり型の加入条件が厳しい
据え置きできる祝い金あり型ですが、加入条件が厳しいです。
以下の条件をすべて満たす方のみが祝い金あり型に加入できます。
- お子様の年齢が0~2歳
- 契約者の年齢が18~39歳(女性の場合は16~39歳まで)
- 保険料払い込み期間は学資年金開始まで
この3つの条件を満たさなければ、祝い金あり型に加入できません。
契約者・被保険者の年齢はわかるとしても、保険料払い込み期間までもが制限されるのは大きなデメリット。
ちなみに祝い金なし型の場合に選べる保険料払い込み期間は、学資年金開始時期まで・5年・10年の3つ。
こども祝い金あり型に加入して、早めに保険料の支払いを終えたい方もいるはずです。
保険料の払い込み期間の選択肢はいくつか取りそろえられていれば、祝い金あり型は大きな魅力でした。
デメリット2:返戻率が少し低いかも
ニッセイ学資保険は優れた貯蓄型学資保険です。
返戻率は平均より高いですが、トップクラスの高さを誇る他者の学資保険と比べると、少し返戻率が低い印象を受けてしまいます。
明治安田生命つみたて学資は平均105%以上、ソニー生命学資保険に関しては109%以上にもなります。
これら2商品と比べると、ニッセイ学資の104%は少し弱いです。
しかし、ニッセイ学資保険には配当金があれば、育児相談ホットラインもあります。
これらのメリットで、返戻率の劣りは十分にカバーできています。
ただ、純粋に貯蓄性だけ高い学資保険を求めている方にとっては、ニッセイ学資保険の返戻率は少々物足りないかもしれません。
デメリット3:学資金の受け取り時期に要注意
ニッセイ学資保険では、学資金の受け取り時期に十分注意しなければいけません。
学資金は、お子様が17歳もしくは18歳になる年の契約日に支払われます。
17歳・18歳の誕生日には支払われません。
具体例を見てみましょう。
11月4日生まれのお子様が、1月7日に18歳に学資金が支払われる学資保険に契約したとします。
すると学資金を受け取るのは18歳になった11月4日ではなく、契約日の1月7日なのです。
この場合は大学入学費用に学資金を使えますが、推薦入試やAO入試費用には間に合いません。
学資年金開始時期は17歳と18歳があります。
基本的に、10月~3月の間に産まれたお子様は学資年金開始時期を17歳にした方が賢明です。
18歳にすると大学受験費用に学資金を使えなければ、最悪の場合は入学費用を支払った後に学資金を受け取ることだってあるのです。
学資年金開始時期を18歳にする場合は、必ず担当者に学資年金が必要になる時期を伝え、その時期に受け取れるように契約をまとめてもらいましょう。
ニッセイ学資保険を年齢別にシミュレーション
実際にニッセイ学資保険に加入すると、返戻率はどのくらいで、いくら保険料がかかるのか気になるはずです。
そこでここからは、契約条件を様々変えてシミュレーションしてみたいと思います。
もしニッセイ学資保険加入を本格的に検討している方は、公式サイトで保険料のシミュレーションも行ってみてください。
以下が基本契約条件とシミュレーション結果です。
【基本契約条件】
- 契約者:男性
- 被保険者:0歳
- 学資年金開始年齢:18歳
- 基準保険金額:100万円
- 保険料払い込み方法:口座振替
【こども祝い金あり型】
契約者年齢30歳の場合
- 毎月の保険料:16,300円
- 払込保険料総額:3,520,800円
- 受け取り総額:360万円
- 返戻率:102.2%
契約者年齢35歳の場合
- 毎月の保険料:17,370円
- 払込保険料総額:3,543,480円
- 受け取り総額:360万円
- 返戻率:101.5%
契約者年齢39歳の場合
- 毎月の保険料:17,470円
- 払込保険料総額:3,563,880円
- 受け取り総額:360万円
- 返戻率:101.0%
【こども祝い金なし型】
契約者年齢30歳の場合※()は保険料払い込み期間10年の場合
- 毎月の保険料:13,350円(23,320円)
- 払込保険料総額:2,883,600円(2,798,400円)
- 受け取り総額:300万円
- 返戻率:104.0%(107.2%)
契約者年齢40歳の場合
- 毎月の保険料:14,350円(23,630円)
- 払込保険料総額:2,927,400円(2,835,600円)
- 受け取り総額:300万円
- 返戻率:102.4%(105.7%)
契約者年齢50歳の場合(保険料払い込み期間は5年のみ)
- 毎月の保険料:46,860円
- 払込保険料総額:2,811,600円
- 受け取り総額:300万円
- 返戻率:106.7%
やはり、こども祝い金なし型の方が返戻率は高くなります。
保険料払い込み期間を10年払いにすると、返戻率は107%も超えました。
また基準保険金額も返戻率に影響を与えます。
基準保険金額が多いほど、返戻率は高くなるのです。
以下がニッセイ学資保険で返戻率に影響を与える要因一覧。
- プランタイプ
- 基準保険金額
- 保険料払い込み回数(月払い、年払い)
- 保険料払い込み期間
- 契約者の年齢
- お子様の年齢
これらの要因に気をつけて、契約プランを作ると良いですね。
ニッセイ学資保険オススメの契約プランは?
最後にニッセイ学資保険のオススメの契約プランを紹介しましょう。
オススメは貯蓄性を高める契約方法。
以下が貯蓄率を高めるオススメのプランです。
【オススメの契約プラン】
- プラン:こども祝い金なし型
- 保険料払込回数:月払い
- 保険料払い込み期間:10年
シミュレーションを見るとわかるように、保険料払い込み期間を10年にすると返戻率は劇的に高まります。
5年にするとさらに高まりますが、それだけ毎月の保険料が高くなります。
現実的に考えても、最大で2万5千円が家計に大きな負担をかけない毎月の保険料です。
またこども祝い金あり型でもいいですが、返戻率を下げてまで小学校~高校まで祝い金を受け取る必要性はあまり感じられません。
何より高校卒業時まで保険料の支払いを行うのはデメリット。
児童手当も支給され、お金があまりかからない義務教育期間中に、学資保険の支払は終え、余裕をもって高校・大学生活を迎えるのが理想です。
もちろん紹介した契約プランが成功とは限りません。
あくまでも参考程度にしておきましょう。
大切なのは、あなたの経済状況やライフプランに合った学資保険を選ぶことです。
まとめ
ニッセイ学資保険は大学生活中にかかる費用をしっかりとサポートし、返戻率も高い優れた学資保険です。
返戻率の高さはトップクラスとまでは言いませんが、インフレ対応や育児相談ホットラインといった強みがあります。
学資保険に貯蓄性を求めている方は、一度真剣に加入を検討してみるといいでしょう。