夏場に欠かせない飲み物といえば、スポーツ飲料を思い出す方も多いのではないでしょうか。
私は家族の熱中症対策として、暑くなってくると、スポーツ飲料を箱買いしておきます。
汗をかくことで失われてしまう成分を手軽にとることができるスポーツ飲料ですが、飲みすぎは注意が必要だってことを知っていますか?
では、赤ちゃんには飲ませても大丈夫なのでしょうか?
この記事では、スポーツ飲料についてご紹介するとともに、疑問も解決していきます。
ポイントは7つです。
- スポーツ飲料ってどんな飲み物?
- スポーツ飲料の栄養価
- 赤ちゃんはスポーツ飲料を何歳から飲んでもいい?
- 赤ちゃんにスポーツ飲料を与えたらダメ?!
- スポーツ飲料を飲ませる時の2つの注意点
- 赤ちゃんの水分補給6つのポイント
- 自家製イオン水の作り方
最後まで記事を読んでいただければ、スポーツ飲料を上手に活用することができることでしょう。
ぜひ、参考にしてくださいね。
目次
スポーツ飲料ってどんな飲み物?
スポーツ飲料とは、運動や暑さなどで汗をかいたときに失われてしまう水分やミネラル、ビタミン、糖分などを補うことができる飲み物です。
スポーツドリンクとも呼ばれ、さまざまな会社から販売されています。
ポカリスウェットやアクエリアス等、日本でもたくさんのスポーツドリンクが発売されていますよね。
ペットボトルで販売しているものが主流ですが、粉末で水に溶かして作るものもあります。
熱中症対策にもっとも効果的なので、夏場には必需品ともいえる飲み物です。
しかし、過剰に摂取すると糖分を摂り過ぎたり、健康に悪影響を引き起こす場合があるので、注意が必要となります。
スポーツ飲料の栄養価
カリウムやナトリウム、マグネシウム、カルシウム、ブドウ糖、クエン酸などが豊富です。
カリウムやマグネシウムは骨の形成を促し、ブドウ糖は疲労回復に効果を発揮します。
筋肉疲労を助けるクエン酸は、スポーツ飲料として欠かせない成分のひとつです。
赤ちゃんはスポーツ飲料をいつから飲んでもいい?
基本的に、離乳食時期に飲ませるのはNGです。
添加物の心配もありますが、大人向けの飲料なので、糖分などが赤ちゃんにとっては多量になってしまいます。
また、赤ちゃんの身体に負担をかける成分が含まれている商品もあるので、注意しなければなりません。
どうしても飲ませるときは、パクパク期(1歳~1歳半)から、ごく少量を水などで薄めて与えましょう。
赤ちゃんにオススメのお茶は『麦茶』です。ミネラルも豊富でノンカフェイン。
水分補給をするときは、麦茶を飲ませてあげたほうが安心ですよ。
関連記事⇒赤ちゃんに麦茶はいつから飲ませて大丈夫?温度や飲ませ方と作り方
赤ちゃんにスポーツ飲料を与えてはダメ?!
毎日飲ませるのは虫歯や糖分の摂りすぎになってしまうのでやめたほうがいいでしょう。
大量に汗をかいたとき、暑い夏の日や高熱や下痢で水分が大量に身体から出てしまった場合のみ利用するようにしてください。
与えるのは、ベビー飲料など赤ちゃん向けのイオン飲料が良いですが、買いにいけないときなどは、スポーツ飲料を代用することもあるでしょう。
その時は、水や湯冷ましなどで二倍に薄めて飲ませてあげてください。
関連記事⇒赤ちゃんはイオン水をいつから飲んで大丈夫?2つの注意点と選び方
スポーツ飲料を飲ませる時の2つの注意点
乳児にスポーツ飲料を与えることはおすすめできませんが、
脱水が酷い場合などには、パクパク期(1歳~1歳半)から、以下2つの注意点を守って与えてください。
①飲ませ過ぎに注意が必要です。
スポーツ飲料は汗をかいたときに飲むと良いとされていますが、大人向けの商品だということを忘れてはいけません。
糖分が多く甘くて美味しいので、赤ちゃんが一度飲んでしまうとクセになって、ジュース以外飲まなくなってしまうこともあります。
私の息子はジュースを与えたら最後、そればかりを一時期欲しがるようになり本当に悩みました。
味を覚えなければ欲しがらないので、とにかく離乳食のときは甘いものを与えないことが大切です。
赤ちゃんの記憶力は私たちが思うよりずっとよく、パッケージを見ただけでスポーツ飲料だとわかってしまう時もあります。
あくまで『おやつ』として与えることにして、食事のときは麦茶や白湯を飲ませるようにしましょう。
大人用のスポーツ飲料は塩分も多く、摂りすぎは胃腸の負担にもなりますので、くれぐれも飲ませ過ぎには気を付けてくださいね。
②身体を冷やしすぎないように注意しましょう。
乳幼児がスポーツ飲料をたくさん飲むと、身体を冷やしてしまいます。
下痢などお腹を下す原因にもなるので、暑いときに身体を冷やす目的として、できるだけ常温のものを与えるようにしてください。
スポーツ飲料は身体に良いドリンクですが、砂糖が多く含まれていますので、カロリーの摂りすぎも気になります。
1日に与える量は100ml未満にしておくようにしましょう。
赤ちゃんの水分補給6つのポイント
赤ちゃんの水分補給として、スポーツドリンクを常飲させてはいけません。
赤ちゃんの水分補給の基本は『湯冷まし』です。
喉の乾きが見てとれたら、湯冷ましを与えるようにしましょう。
では具体的に、どうやって赤ちゃんに水分補給をすればいいのかを紹介します。
ポイントは6つです。
いつから与え始めればいい?
生後1か月ごろから、お風呂上りや汗をかいたときなどに『湯冷まし』を少しずつ与えてもいいでしょう。
果汁は離乳食前に与える必要はありませんが、ミルク育児などで便秘気味なときは、3か月が過ぎたころから少々を与えても大丈夫になります。
その際は、湯冷ましで薄めて飲ませてあげるようにしてください。
温度はどれぐらいがいい?
『常温』が基本です。
冷たい飲み物を飲ませると、胃腸に負担がかかり下痢を起こしてしまうことがあります。
もちろん氷が入ったものはNG。
冷蔵庫から出したら少し時間を置くか、温めるかして飲ませてあげましょう。
飲ませる量は?
湯冷ましや麦茶は、おしっことして出るので1日の制限はありません。
いくらでも飲ませて大丈夫ですが、ミルクや母乳、離乳食の妨げにならないよう与えすぎには注意しましょう。
果汁やイオン水など糖分を含むものは、
ゴックン期(生後5、6か月)モグモグ期(生後7、8か月)ごろは50ml、
カミカミ期(生後9~11か月)パクパク期(1歳~1歳半)ごろは100mlまでにしましょう。
『日常』での与え方。
外出した後やお風呂あがりに、水分補給として湯冷ましや麦茶を与えるようにすると、水分不足になることはないでしょう。
授乳や食事の前に与えてしまうと、食べなくなってしまう可能性があるので、その時間は注意が必要です。
『食事』での与え方。
湯冷ましや麦茶を大量に与えてしまうと、水分でお腹が満たされてしまい、離乳食を食べなくなってしまう可能性があります。
食事中の水分補給は、味噌汁やスープなど、食事の一品でとることがオススメ。
しかし、赤ちゃんによっては上手く汁ものを飲めなかったりするので、食べ物を詰まらせたりした時のために、麦茶などは傍に置いておいたほうがいいでしょう。
『病気』のときの与え方。
嘔吐や下痢、熱を出したときは、身体から水分が失われていきます。
脱水症状を起こす危険があるので、水分補給は普段より多く与えるようにしましょう。
汗と共に塩分も失われてしまいますので、赤ちゃん用のイオン水や麦茶、湯冷ましなどを小まめに少しずつ飲ませてあげてください。
自家製のイオン水の作り方
実はイオン水は自宅で手作りすることができるんです。
とっても簡単なので、ぜひ試してみてくださいね。
与える目安としては、パクパク期(生後一歳~一歳半)が望ましいでしょう。
自家製イオン水のレシピ
材料:水1リットル、塩小さじ半分、砂糖40g
↓作り方↓
①材料を全て入れてよく煮立たせながらよくかき混ぜ、人肌程度に冷ませばできあがりです。
まとめ
赤ちゃんにスポーツ飲料を与えるのは、あくまで緊急事態の時です。
発熱や下痢、熱中症などですぐにイオン飲料が必要な場合にのみ、スポーツ飲料を飲ませるようにしましょう。
それ以外は湯冷ましか麦茶を基本とし、おやつに少量のジュースを与えたほうが離乳食の進みもいいですよ。
スポーツ飲料は人によっては良い成分で作られているドリンクですが、脱水症状などの危険がある場合は、病院にかかるのが一番です。
お出かけの際には、こまめに水分補給をして、脱水症状にならないよう事前に注意しましょうね。