妊婦の動悸3つの対策〜妊娠中に動悸がする原因や影響と対処法

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妊娠中は、ホルモンバランスの変化や血液量が増えて心臓に負担がかかります。

また、お腹の赤ちゃんが大きくなり、子宮が大きくなる事で横隔膜が押し上げられて動悸や息切れを引き起こします。

今回は、妊娠中に起こる動悸について、またその原因と対策方法ご紹介します。

・妊娠時に起こる動悸とは

・動悸が起こる3つの原因

・動悸を予防、改善する3つの方法

妊娠中に動悸や息切れの症状が現れた場合、先ずは座って深呼吸をしてゆっくりと休憩をしましょう。

目次

・妊娠時に起こる動悸とは

動悸とは、心臓の鼓動がドクンドクンやドキンドキンと強く感じ、脈拍が乱れるという症状です。

激しい運動をした後は、誰でも動悸を感じますが妊娠中は、激しい動きは控えるようにしているので軽い動きで動悸を感じる場合は、心臓の働きが低下していることが原因といえます。

心臓の働きが低下すると、全身へ血液を送り出すことができなくなります。

心臓は拍動数を増やすことにより、その不足を補おうとして動悸が起こるのです。

・動悸が起こる3つの原因

妊娠すると、ホルモンバランスや身体の変化により動悸を引き起こします。

その動悸を引き起こす3つの原因をご紹介します。

ホルモンバランスの変化

妊娠するとホルモンバランスが変化します。

ホルモンは体調の変化だけでなく、心の変化をももたらします。動悸の原因の1つが、このホルモンバランスによるものなのです。

妊娠をすると、体温を上昇させたり、子宮筋の収縮を抑えて妊娠を維持させます。

また、胸を大きくさせる「プロゲステロン」という女性ホルモンが増えます。

呼吸中枢を刺激する作用があるため、酸素を吸ったり二酸化炭素を吐くといった呼吸のリズムが乱れて動悸や息切れを引き起こします。

鉄欠乏性貧血

動悸が起こる原因の1つに貧血があり、妊娠中に起こる貧血のほとんどは、「鉄欠乏性貧血」です。

体内の鉄分が不足しヘモグロビンも減少することで起こります。

心臓から送り出された血液は、全身へ酸素や栄養素、ホルモン、熱を運びます。

そのうち、酸素はヘモグロビンによって送られます。

ヘモグロビンが減少すると、全身は酸素不足状態となって、心臓は酸素不足を補おうとして動悸や息切れの症状が現れるのです。

低血圧症

低血圧症とは、一般に収縮期血圧が100mmHg未満をいうことが多く、通常より低い血圧のことをいいます。

妊娠中、特に後期は血圧が下がりやすく、朝なかなか起きられない、疲れやすい、肩こり、めまい、そして動悸の症状がみられます。

上記の3つが、動悸の主な原因とされていますがその他にも、張り止めの薬の副作用で動悸が起こる場合もあります。

・動悸を予防、改善する3つの方法

動悸を感じた場合は、先ずは深呼吸してゆっくりと休憩をしましょう。

既に、動悸が起こる3つの原因をご紹介しましたが、その予防と改善策を1つずつご紹介して参ります。

ホルモンバランスによる動悸の予防と改善策

妊娠すると、女性ホルモンが分泌されるので身体に変化が生じ、様々なマイナートラブルが起こります。

自分の身体なのに、思うように動けないためイライラしたり落ち込んだりと心にも影響が出てしまいます。

〈女性ホルモンが引き起こす動悸の予防・改善策〉

・十分な休息

・バランス良い食事

・適度な運動

なるべく、ゆったりとした気分で過ごせるように心に余裕を持たせましょう。

鉄欠乏性貧血による動悸の予防と改善策

〈妊婦に鉄分は必要不可欠〉

一般的に、女性は毎月の月経があるため、男性よりも多くの鉄分が必要とされます。

成人男性の鉄分目安摂取量:1日7.0mg

成人女性の鉄分目安摂取量:1日10.5mg

妊婦女性の鉄分目安摂取量:1日20mg

妊娠をすれば、胎盤を作ったり赤ちゃんに栄養を送る為より多くの鉄分が必要となります。

〈バランスの良い食事療法〉

鉄欠乏性貧血の予防と改善には、鉄分の多い食事を摂ることが一番効果的です。

鉄分には、非ヘム鉄とヘム鉄に分かれます。ヘム鉄の方が身体に吸収されやすいと言われています。

鉄分は、鉄そのものだけだと体内に吸収されにくいのでタンパク質やビタミンCと合わせて摂取すると効果的に吸収されます。

〈鉄剤の服用や注射〉

酷い貧血の場合は、掛かりつけのお医者さんから、鉄剤を処方されたり、特に緊急で鉄分が必要となる場合は、注射で摂取する場合もありますが、薬の場合は副作用が生じる事もあります。

胃がムカムカしたり、下痢が生じたりする場合は、お医者さんに必ず相談して下さいね。

低血圧症による動悸の予防と改善策

低血圧症には、塩分やタンパク質の摂取が一番効果的です。

塩分には、血管を収縮させて血圧を上昇させる働きがあります。

しかし、逆に摂りすぎると高血圧になったり、浮腫みが生じますので分量には気をつけましょう。

また、タンパク質は身体を作る基となって体温を上げてくれる効果があります。

〈低血圧にお勧めの食材〉

・お味噌

・チェダーチーズ

まとめ

妊娠中の動悸、息切れの原因は、ヘモグロビン現象する鉄欠乏性貧血です。

しかし、あまりに動悸や息切れが激しい場合は、不正脈や甲状腺の病気の可能性もありますので掛かりつけのお医者さんに相談してみましょう。

なお、妊婦検診の血液検査で甲状腺の数値を確認することができますよ。