生まれたばかりの赤ちゃんの髪の毛は、やわらかくてとってもしなやかで、思わずずっと撫で続けたくなってしまうほどですよね。
そんな赤ちゃんの髪の毛を使って、「赤ちゃん筆(胎毛筆)」という筆を、記念品として作ることができるのはご存知でしょうか。
赤ちゃん筆とは、赤ちゃんがママのお腹の中にいた頃から生え始め、生まれてから一度もハサミを入れたことのない「胎毛」で作る、一生に一度しか作ることができない筆のことです。
今回はそんな赤ちゃん筆について、作り方や値段、赤ちゃん筆を作ることができる専門店について詳しく紹介します。
- 赤ちゃん筆の作り方
- 赤ちゃん筆の値段と仕上がりまでの期間
- 赤ちゃん筆の専門店紹介
目次
赤ちゃん筆(胎毛筆)とは?赤ちゃんの髪は一生のお守りに!
赤ちゃん筆(胎毛筆)とは、その名の通り赤ちゃんの髪の毛(胎毛)で作る筆のことです。
赤ちゃんの髪の毛というのは、赤ちゃんがママのお腹の中にいるときから生え始めた「胎毛」のことを指しています。
この「胎毛」は、赤ちゃんが生まれてから一度もハサミを入れたことがない毛になります。
よって、筆を作ることができる「毛先」があるのは「胎毛」だけですので、赤ちゃん筆(胎毛筆)は、一生に一度しか作ることができない貴重な筆ということになります。
赤ちゃん筆(胎毛筆)は昔から、赤ちゃんの健やかな成長や頭脳明晰、長寿などを願って、両親から我が子への贈り物として作られてきました。
生まれてきた赤ちゃんへの両親の思いがこもった筆で、赤ちゃんが大人になったタイミングでプレゼントをする家庭や、記念品として自宅に飾っている家庭もあるようですよ。
赤ちゃん筆(胎毛筆)の作り方 ~ 髪の毛の長さや量、カットの方法は?
赤ちゃんの髪の毛で筆を作りたいと思った場合、赤ちゃんの髪の毛をカットして、赤ちゃん筆を作ってくれる専門店に送る必要があります。
赤ちゃんの髪の毛をカットする場合、髪の毛の長さや量はどのくらいが適切なのでしょうか。また、カット方法や郵送方法で気をつけるべきことはないのでしょうか。
以下に、赤ちゃん筆(胎毛)を作るときの髪の毛の準備の仕方について一般的なポイントを説明します。
赤ちゃんの髪の毛をカットする時期
赤ちゃんの髪の毛の生え方には個人差がありますが、赤ちゃん筆を作るために髪の毛をカットする時期は、おおよそ生後1年~3年くらいの間が適切とされています。
髪の毛の量や長さによっては、1歳前にカットしても赤ちゃん筆を作ることができる場合もあります。
また、専門店にもよりますが、生まれてはじめて切った髪の毛(胎毛)であれば、何年か前に切った毛を残しておいたものでも、赤ちゃん筆を作成してもらえることが多いです。
必要な赤ちゃんの髪の毛の長さ
筆を作るために必要な赤ちゃんの髪の毛の長さは、一般的に3cm~5cm以上と言われています。
各専門店にもよりますが、最低でも3cm以上あれば作成可能ですが、5cm以上あったほうが見栄えの良い筆になるということです。
必要な赤ちゃんの髪の毛の量
赤ちゃん筆を作るためには、髪の毛を束ねた状態で、大人の小指くらいの大きさになる毛量が必要です。
ただし、専門店によっては、それより少量でも小さいサイズの赤ちゃん筆を作ることができるお店や、紅筆(口紅用の小さい筆)を作ることができるお店もありますよ。
赤ちゃんの髪の毛のカット方法
赤ちゃん筆用に赤ちゃんの髪の毛をカットする場合は、赤ちゃんの髪の毛の根本にクシを差し込み、その上からクシに沿ってまっすぐハサミを入れると良いです。
赤ちゃんが途中で動いてしまうと危険なので、誰かに頭をおさえていてもらうか、赤ちゃんが寝ている間や、テレビやおもちゃなどに夢中になって大人しくしているときに行うと良いでしょう。
自分でカットするのが心配な場合は、美容院や理容院でカットをしてもらった毛を使用しても良いでしょう。
また、赤ちゃん筆の専門店によっては、専門店内でカットをしてもらうことができたり、赤ちゃん筆用にカットをしてくれる提携の美容院や理容院を紹介してくれるところもあります。
赤ちゃんの髪の毛の郵送方法
専門店に直接来店して髪の毛を持参する場合以外は、カットした赤ちゃんの髪の毛を専門店へ郵送する必要があります。
郵送方法は、専門店ごとに指定の方法がある場合が多いので、各専門店の指示に従うようにしましょう。
一般的には、髪の毛をできるだけ毛先をそろえた状態で紙の上に並べて、こぼれ落ちないように丁寧に紙で包んで封筒などに入れて送るという方法があります。
赤ちゃん筆(胎毛筆)の値段と仕上がるまでの期間について
赤ちゃん筆の値段は、専門店にもよりますが、だいたい5,000円~20,000円くらいの商品が多いです。
値段の違いは、筆軸や筆が入っている箱の素材やデザインにあります。
商品によっては、筆軸に家紋などの刻印をしてもらえるものや、筆軸全体に金箔が塗られたもの、筆とセットで赤ちゃんの写真や手形が箱の中におさめられたものなどもあります。
そうした素材やデザインにこだわったものになると、中には数十万円以上する高額な商品もあります。
赤ちゃんの髪の毛を送ってから、赤ちゃん筆(胎毛筆)が完成するまでの期間は、専門店や選んだ商品にもよりますが、おおよそ1ヶ月~3ヶ月の製作期間のものが多いでしょう。
赤ちゃん筆(胎毛筆)の専門店紹介
赤ちゃん筆(胎毛筆)を製作してくれる専門店は全国にあります。
今回はそのうち4つの専門店について簡単に紹介しますので、赤ちゃん筆の作成を考えている方は是非参考にしてみてください。
1. 赤ちゃん筆センター株式会社
住所:〒442-0051 愛知県豊川市中央通5丁目3番地
電話:0533-86-1077
商品値段:約5,798円~38,664円(税込)、40,000円以上の商品もあり。
愛知県にある赤ちゃん筆の製作を専門としている会社です。
赤ちゃん筆を専門としており、他の書道用筆などは製作していないため、筆に動物の毛などが混入することがなく、赤ちゃん筆の製作に徹底した設備環境があるということです。
商品の種類の幅も広く、5,000円台のものから、おおよそ1,000円単位で40,000円を超すものまで、さまざまなパターンの商品から選ぶことができます。
ホームページ: 赤ちゃん筆センター株式会社
2. 株式会社光文堂
住所:〒737-2607 広島県呉市川尻町東3-10-45
電話:0120-474120
商品値段:約9,720円~433,080円(税込)
光文堂は、広島県の川尻町で代々筆屋として書道筆を作ってきた会社で、38年前から赤ちゃん筆の製造販売を開始しました。
創業200年の歴史ある会社で、筆づくりの技術を伝承した職人により、ひと筆ひと筆手作りで製作されています。
商品のラインナップが豊富で、筆が箱に入ったタイプと、お部屋に飾ってもおしゃれな飾れるタイプの商品があり、それぞれのタイプでさらにさまざまな価格帯の商品がそろっています。
ホームページ: 株式会社光文堂
3. 株式会社文宏堂
住所:〒731-4215 広島県安芸郡熊野町城之堀三丁目4-1
電話:082-854-2500
商品値段:約10,800円~21,600円(税込)
明治40年創業の筆製造会社です。
全国生産の80%以上を占める伝統的な工芸品熊野筆の技術を生かして、熟練の職人がひと筆ひと筆丁寧に作り上げています。
箱に入ったスタンダードな胎毛筆中心で、すべてのタイプで筆軸に赤ちゃんの名前と生年月日を彫刻してもらうことができます。
また、毛量が少ない赤ちゃんの場合は、胎毛紅筆を作ってもらうこともできます。
ホームページ:株式会社文宏堂
4. 株式会社北斗園
住所:〒731-4221広島県安芸郡熊野町出来庭六丁目10番11号
電話:082-854-3755
商品値段:約5,400円~51,840円(税込)
こちらも伝統工芸品である熊野筆を作る会社の一つです。赤ちゃん筆以外にも、書道筆はもちろん、メイクブラシやネイルブラシの製造でも有名です。
赤ちゃん筆については、箱に入ったタイプのものから、チェーンつきでアクセサリーのようになったタイプまで、さまざまなタイプの商品があります。
赤ちゃんの記念品として、好みに合わせたデザイン・色・柄を自由に選ぶことができます。
ホームページ:株式会社北斗園
赤ちゃんの髪の毛で一生に一度の記念品、赤ちゃん筆(胎毛筆)を作ろう!
赤ちゃんがママのお腹の中にいた頃から生えている髪の毛(胎毛)は、一度もハサミを入れていないからこそ、筆を作ることができる毛先を持つ、赤ちゃんにしかない特別な髪の毛です。
そんな貴重な髪の毛を、ただ捨ててしまうのではなくて、一生記念になる赤ちゃん筆(胎毛筆)として、残してみてはいかがでしょうか。
赤ちゃん筆(胎毛筆)は、スタンダードな木箱に入ったものから、おしゃれに飾ることができるタイプのものまでさまざまありますので、あなたの求めるタイプの赤ちゃん筆(胎毛筆)もきっと見つかりますよ。