赤ちゃんとの外食やおうちでの離乳食で人気のうどん。
やわらかく、癖も少なく、アレンジしやすいので、離乳食にもおすすめの食材です。
うどんと言っても、市販の乾麺や生麺、茹でたうどん、冷凍されたうどん、うどん屋さんのうどんなど、たくさんの種類があり、全部赤ちゃんに食べさせて良いのか悩みますよね。
さらに、メーカーやお店によっては、麺の硬さも違うので、赤ちゃんが食べてくれないこともあります。
おうちでのアレンジも、どのように作ってよいのか分からずワンパターンになりがちです。
「赤ちゃんはいつからうどんを食べてもいいの?」
「赤ちゃんにうどんを食べさせるときに、注意することはある?」
「うどんを使った離乳食のレシピが知りたい!」
など、赤ちゃんとうどんについての疑問や不安を次の内容で解消していきましょう。
- 赤ちゃんがうどんを食べられる時期
- うどんを食べさせるときの5つの注意点
- 離乳食のうどんの冷凍方法
- ゴックン期のおすすめレシピ
- モグモグ期のおすすめレシピ
- カミカミ期のおすすめレシピ
- パクパク期のおすすめレシピ
これから離乳食作りにとりかかるお母さんや、うどんのアレンジレシピに困っているお母さんなど、少しでも参考になれば嬉しいです。
目次
赤ちゃんはうどんをいつから食べても大丈夫なの?
うどんは調理方法によっては、トロトロにすることもできゴックン期から食べさせることもできますが、トロトロにする手間暇や、小麦アレルギーの心配を考えると、モグモグ期の中期から、食べさせることをおすすめします。
大人にとっては喉ごしが良く美味しいコシのあるうどんは、赤ちゃんにとっては食べにくく、ゴックン期はペースト状に調理するのも難しいので、やわらかいうどんを探す必要があります。
しかし、うどんは、野菜やスープなど味付けを変幻自在にできるので、たくさんのアレンジができ、赤ちゃんも喜んで食べてくれます。
また、冷凍保存もできるので、少量しか食べないゴックン期やモグモグ期の保存にも便利です。
外食でうどんを食べる時には、「うどんカッター」といって、うどんをチョキチョキ切る便利なグッズが、ベビーコーナーなどで販売されているので、チェックしてみてくださいね♪
赤ちゃんにうどんを食べさせるときに気を付けてほしい5つのこと
アレルギーに気を付けて
うどんは小麦からできています。
小麦は3大アレルゲンのひとつで、うどんだけでなくカレールウやお菓子、パンなど、たくさんの食品に使われています。
特定原材料なので、表示が義務付けられているので、購入の前には表示をみる癖をつけておくとよいですね。
小麦アレルギーは赤ちゃんだけでなく、大人も突発的に起こる可能性があり、症状としては蕁麻疹や口周辺の腫れや赤み、吐き気や下痢、くしゃみや喘息などがあり、激しい場合は呼吸困難になる場合もあります。
呼吸困難が生じる「アナフィラキシーショック」を引き起こすこともあるので、注意が必要です。
赤ちゃんに初めて小麦を含んだうどんなどを食べさせるときには、午前中にまず一口食べさせて、1日様子をみましょう。もし変化があれば、早めにかかりつけ医に相談するようにしましょう。
乾麺は塩分が多め
赤ちゃんの離乳食にうどんを取り入れる時に、生麺と乾麺だったら生麺がおすすめです。
もともと、うどんには塩分が含まれており、塩分を多くとりすぎてしまうと、赤ちゃんの内臓に負担がかかってしまいます。
そのため、できるだけ塩分の少ない生麺を使うようにしましょう。
100gあたりの塩分量として、生麺は2.5g、乾麺は4.3gほどで、2倍ほどの塩分量の差があります。
さらに、冷凍うどんやゆでうどんは、100gあたり0.8gでもっと少なめです。
ですので、もしお店で冷凍うどんやゆでうどんがあるのであれば、そちらの方を選びましょう。
また、減塩の表示がついているものもあるので、一度よくパッケージを見てみてくださいね。
だし汁や味付けについて
ゴックン期の赤ちゃんに、かつおぶしと昆布からとっただし汁を使うことは、味覚を鍛えることにもなり、とてもおすすめですが、醤油や味噌、塩などの調味料は不要です。
うどんに少しつゆを入れてあげたいのであれば、だし汁のみ入れてあげましょう。
パクパク期に近づくにつれて、少しずつ調味料でアレンジを加えてみてくださいね♪
また、市販のほんだしやだしの素などには、塩分が含まれているのであまりおすすめできません。
また、市販のうどんのつゆも味が濃い目なので、離乳食には不向きです。
だし汁だけでなく、野菜を茹でた後の野菜スープでも代用できます。
コシのあるうどんは避けて
うどんの中にはコシが強い種類もあります。
離乳食でうどんを作ったのに、赤ちゃんがなかなか食べてくれないという時には、もしかしたらコシが強くて食べづらいのかもしれません。
とくに冷凍うどんはコシが強いものが多いので、茹でうどんのほうがおすすめです。
乾麺もゆで時間を長くすることで、硬さを調節できます。
茹でうどんや生麺は消費期限が近い
乾麺や冷凍うどんは、保存期間が長く、ちょっと使わずにおいておいても問題ありません。
しかし、茹でうどんや生麺は、1日~5日ほどの保存期間しかなく、購入したら早めに調理する必要があります。
育児の合間に何度も買い物に行くのは大変なので、買い物に行く機会が少ないのであれば、冷凍うどんや乾麺をストックしておいたほうが安心ですね。
離乳食用に調理したうどんを冷凍する方法
うどんは、冷凍庫での長期保存には向きませんが、お母さんの忙しい時などに、さっと温めて赤ちゃんに食べさせることができるので余った時などには冷凍しておきましょう。
冷凍の方法は、まずうどんをやわらかく茹でて、水で洗い塩抜きをしておきましょう。
ゴックン期はトロトロにすりつぶして製氷機に入れて一度冷凍します。
冷凍出来たら、取り出してジップロックに移しそのまま冷凍保存します。
モグモグ期以降は月齢に合った硬さや大きさに切り、一食分ずつラップに包んで、ジップロックに入れて冷凍保存します。
冷凍する前に、何月何日に冷凍したかの表記もしっかりとしておくとよいですね。
ゴックン期(生後5~6か月頃)のおすすめレシピ
トロトロうどん
<材料>
- やわらかくゆでたうどん 10g
- だし汁 2分の1カップ
<作り方>
1.やわらかくゆでたうどんを細かく刻みます。
2.だし汁に1をいれて、トロトロになるまで弱火で煮ます。
3.すり鉢などですりつぶしたら出来上がりです。
きゅうりうどん
<材料>
- うどん 15g
- きゅうり 3㎝1枚
- だし汁 大さじ2
<作り方>
1.きゅうりは皮を向き、すりおろして耐熱容器にいれ、ラップをしてレンジで20秒温めます。
2.鍋にお湯を沸かしたら、うどんをやわらかくなるまで茹でます。
3.うどんは小さく切って、裏ごしします。
4.うどんにすりおろしたきゅうりとだし汁を加えて、良く混ぜたら出来上がりです。
簡単!だし汁の作り方
うどんにはだし汁をよく使うので、うどんのレシピと合わせて、簡単にできるだし汁の作り方を、
ご紹介します。
<材料>
- 昆布10㎝角 1枚
- 削りかつお 20g
- 水 4カップ
<作り方>
1.昆布をキッチンバサミで半分に切ります。
2.だし用パックに昆布、削りかつおを入れて口を閉じて、麦茶などのポットに入れます。
3.水を加えてふたを閉め、1日冷蔵庫に置いたら出来上がりです。
冷蔵庫で3日間保存ができます。
モグモグ期(生後7~8ヶ月頃)のおすすめレシピ
ささみと野菜の煮込みうどん
<材料>
- 白菜 10g
- にんじん 10g
- 玉ねぎ 10g
- ささみ 10g
- うどん 30g
- だし汁 50ml
- 片栗粉 少々
<作り方>
1.白菜、にんじん、玉ねぎを細かいみじん切りにします。
2.ささみは筋をとって、2㎜ほどの大きさにみじん切りにします。
3.うどんは1㎝の長さに切っておきます。
4.鍋に、だし汁と野菜、ささみ、うどんを入れて、うどんがやわらかくなるまで煮込みます。
5.最後に水溶き片栗粉を入れてとろみがついたら完成です。
野菜たっぷりとろとろうどん
<材料>
- 茹でうどん 40g
- キャベツ 10g
- にんじん 5g
- 玉ねぎ 10g
- 野菜の煮汁 4分の1カップ
<作り方>
1.うどんは下茹でして水洗いをして塩抜きをし、1㎝の長さに刻んで鍋に入れます。
2.キャベツ、にんじん、玉ねぎをみじん切りにしたら、レンジでやわらかく加熱しましょう。
ここで、鍋でゆでて、ゆで汁をとっておいて、スープとして使っても大丈夫です。
3.1と2と野菜の煮汁を混ぜ合わせ、煮立たせ、うどんがやわらかくなったら出来上がりです。
小松菜と大根のうどん
<材料>
- 大根 10g
- 小松菜 10g
- 玉ねぎ 10g
- うどん 40g
- だし汁 30ml
<作り方>
1.大根の皮をむいて、すりおろします。
2.小松菜、玉ねぎを3㎜角に切ります。
3.うどんは5㎜の長さにカットしておきましょう。
4.小鍋に、だし汁をいれて、すりおろした大根、小松菜と玉ねぎ、うどんをいれて、
材料がやわらかくなるまで茹でたら、出来上がりです。
うどん入り茶碗蒸し
<材料>2食分
- うどん 2分の1玉
- 冷蔵庫にある野菜(人参やほうれん草など) 各大さじ1
- 卵 1個
- だし汁 120㏄
<作り方>
1.うどんと野菜は、小さく食べやすい大きさに切り、やわらかく茹でます。
2.ボウルにだし汁を入れ、溶き卵を混ぜ合わせます。
3.シリコンカップなどの耐熱容器に1のうどんと野菜を入れます。
4.だし汁と卵を注ぎ、アルミホイルで蓋をします。
5.鍋にお湯を2㎝ほど入れて沸騰させ、4を入れて弱火で10分蒸します。
6.火を止めて、さらに10分蒸したら出来上がりです。
カミカミ期(生後9~11ヶ月頃)のおすすめレシピ
納豆とうどんのおやき
<材料>
- 茹でうどん 100g
- ひきわり納豆 15g
- にんじん 10g
- 小松菜の葉先 10g
- 青のり 少々
- 薄力粉 大さじ1
- 牛乳 大さじ1
- サラダ油 適量
<作り方>
1.うどんは湯通しして麺をほぐし、水洗いして1㎝の長さに切ります。
2.にんじんと小松菜はレンジで加熱してやわらかくしてからみじん切りにします。
3.ボウルににんじんと小松菜、納豆、うどん、青のり、薄力粉をいれて、よく混ぜます。
4.3に牛乳を少しずつ入れながら生地をまとめていきます。
5.フライパンに、サラダ油を薄くひいて、4の生地をスプーンで流しこみます。
6.両面がこんがり焼けたら出来上がりです。
豆腐のあんかけうどん
<材料>
- にんじん 10g
- ほうれん草 10g
- 鶏ひき肉 15g
- だし汁 60ml
- 片栗粉 5g
- うどん 4分の1玉
- 絹ごし豆腐 15g
<作り方>
1.にんじんとほうれん草をみじん切りにします。
2.人参とほうれん草、鶏ひき肉をテフロン加工のフライパンで炒めます。
3.2にだし汁で片栗粉をといたものを入れ、軽く混ぜます。
4.1㎝の長さにカットしたうどんと、くずした豆腐を3に入れて、やわらかくなるまで茹でたら完成です。
白菜入り味噌味うどん
<材料>
- 油揚げ 3分の1枚
- 白菜 20g
- 玉ねぎ 10g
- うどん 80g
- だし汁 100ml
- 味噌 2g
<作り方>
1.油揚げに熱湯をかけ、油抜きをしておきます。
2.油揚げと白菜、玉ねぎを細かくみじん切りにします。
3.うどんを1㎝の長さに切ります。
4.鍋にだし汁と油揚げ、白菜、玉ねぎ、うどんをいれてやわらかくなるまで煮込みましょう。
5.材料がやわらかくなったら、味噌を溶かしいれて出来上がりです。
うどんグラタン
<材料>
- 茹でうどん 80g
- じゃがいも 4分の1個
- ブロッコリー ひと切れ
- 人参 8分の1本
- 玉ねぎ 4分の1個
- 水 200ml
- 粉ミルク スプーン2杯
- ツナやサーモンの刺身 1切れ分
<作り方>
1.じゃがいも、人参、玉ねぎを5㎜ほどの角切りにして、ブロッコリーはみじん切りにします。
2.1の野菜を水200mlでやわらかくなるまで煮ます。
3.2に1㎝の長さに切った茹でうどんをいれて、ひと煮立ちさせます。
4.ツナやサーモンを投入して、さらに煮ていきます。
5.サーモンに火が通ったら、火を止めて、粉ミルクを入れてよく混ぜます。
6.お皿に移し、冷ましたら出来上がりです。
パクパク期(1歳~1歳半頃)のおすすめレシピ
納豆入りほうとう風うどん
<材料>
- 茹でうどん 80g
- かぼちゃ 2㎝角1個
- にんじん 1㎝輪切り1枚
- 大根 1㎝輪切り1枚
- ひきわり納豆 小さじ1
- だし汁 大さじ2
<作り方>
1.かぼちゃの皮をむいて、1㎝角に切りやわらかくなるまで茹でる。
2.人参と大根は皮をむいて1㎝角に切り、茹でます。
3.うどんは2㎝の長さに切って、やわらかくなるまで茹でます。
4.納豆は熱湯を回しかけて粘りをとります。
5.鍋にだし汁と、かぼちゃ、人参と大根、うどんをいれて、ひと煮立ちさせます。
6.お皿に盛り付け、最後に納豆をのせたら出来上がりです。
焼うどん
<材料>
- 茹でうどん 90g
- 好きな野菜 適量
- ネギ 少々
- しらす干し 5g
- 鰹節 少々
- 溶き卵 4分の1個
- しょうゆ 小さじ3分の1
- 油 小さじ3分の1
<作り方>
1.野菜は食べやすい大きさに切り、レンジで加熱してやわらかくします。
2.フライパンに油をひき、みじん切りにしたネギとしらすを軽く炒め、野菜もいれて炒めます。
3.やわらかく茹でたうどんと水大さじ1を入れて、全体を混ぜ合わせます。
4.3に醤油と鰹節もいれて混ぜ合わせましょう。
5.4をお皿に盛り付けます。
6.空いたフライパンに、薄焼き卵を作り、5の上にのせたら完成です。
うどん入りもちもちお好み焼き
<材料>
- うどん 食べる分程
- キャベツやにんじんなど好きな野菜 適量
- 卵 1個
- 小麦粉 大さじ1
- 和風だしの素 小さじ1
- 塩コショウ 少々
<作り方>
1.野菜をみじん切りにしてラップに包み、やわらかくなるまでレンジで加熱します。
2.うどんは2㎝ほどの長さに切ります。
3.ボウルにうどんと野菜、卵を入れて混ぜ合わせます。
4.3に小麦粉を入れて、軽く混ぜ合わせます。
5.油をひいたフライパンにすべて流し込み、両面を焼きます。
6.焼き目がついたら、弱火にして蓋をし、1分蒸し焼きにします。
7.食べやすい大きさに切り分けてお皿に盛りつけ、出来上がりです。
まとめ
うどんは離乳食の救世主です!アレンジの幅も広く、お好み焼きや茶わん蒸しなどにも変身し、たくさんのメニューに赤ちゃんも飽きることなく食べてくれるでしょう。
しかし、塩分量や味付け、コシの強さには注意が必要なので、うどんを購入する際には、表示をしっかりと確認するようにしましょう。
ご飯の離乳食メニューもたくさんありますが、うどんも赤ちゃんが好きな食材のひとつですので、ぜひ取り入れてみてくださいね♪