離乳食は月齢にあった食材を選んだり、赤ちゃんの食べ具合をみながら作らないといけないので手間がかかりますよね。
離乳食も中期頃になる使える食材の幅も広がってきますが、レパートリーを増やすのはなかなか難しいと思います。
そこで今回は麺類のビーフンについて。
記事のポイントは3つです。
- 赤ちゃんはビーフンをいつから食べて大丈夫?
- 赤ちゃんがビーフンを食べるときの注意点
- 赤ちゃんにおすすめなビーフンレシピ
それでは解説していきます。参考にしてみてください。
目次
赤ちゃんはいつからビーフンを食べられる?
ビーフンは早ければ離乳食中期、後期になるとほとんど心配なく食べられます!
ビーフンは、米のでんぷんをろ過して作られたお米の麺です。
もともとは米のでんぷんのみで作られたものが主流でしたが、最近中にはとうもろこしやじゃがいものでんぷんを混ぜたものも流通しています。
いずれにしても、穀物のでんぷん由来なのでアレルギーの心配が少ない食品です。
ここでビーフンをはじめとした、主食になる食材の成分をみてみましょう。
可食部 100g中
エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 食物繊維 ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム ㎉ ℊ ℊ ℊ ℊ ℊ ㎎ ㎎ ㎎ ㎎ ビーフン 377 11.1 7.0 0.4 79.9 0.9 2 33 14 13 白米 168 60.0 2.5 0.3 37.1 0.3 1 29 3 7 うどん 105 75.0 2.6 1.6 21.6 0.8 120 9 6 6
ビーフンは、ミネラルを多く含む一方で白米の2倍、うどんの3倍以上のエネルギーがあることが分かります。
離乳食として赤ちゃんが食べる分にはそれほど気にする必要はありませんが、毎日毎食の主食にビーフンを使うとエネルギー過多になってしまいます。
ビーフンは炒め物やスープなど用途が多く、大人の食事から取り分けて調理することもできるのでレシピの一つとして取り入れると良いでしょう。
赤ちゃんがビーフンを食べる時の3つの注意点
離乳食向きのビーフンですが、赤ちゃんが食べるときに気をつけておいてほしいポイントが3つあります。
- 柔らかくゆでる
- 短く刻む
- 原料を確認する
それでは1つずつ見ていきましょう。
柔らかくゆでる
ビーフンは麺類の中でも歯ごたえがあり、商品パッケージ等に記されている茹で時間は大人が食べることを想定されています。
消化しやすいようおかゆや軟飯を食べるのと同じように、ビーフンも長めにゆでて赤ちゃんが舌や歯茎でつぶせる程度の堅さになるよう気をつけましょう。
短く刻む
すべての麺類に共通することですが、まだよく噛めない赤ちゃんにとって一口で飲み込めない長さの食べ物は喉につかえてしまう危険性があります。
離乳食のすすみ具合にもよりますが、中期では1~2㎝ほど、後期では2~3㎝を目安に調理はさみなどで刻みましょう。
原料を確認する
先にも記した通り、米でんぷんのみのものだけでなくトウモロコシ、ジャガイモのでんぷんが混ざったものも流通しています。
好みや赤ちゃんの体質に合わせてよく確認してから購入するようにしましょう。
トウモロコシやジャガイモにアレルギーがある場合には特に注意しましょう。
赤ちゃんにおすすめなビーフンを使ったレシピ
ここでビーフンを使ったレシピを、離乳食の段階別に紹介します!
離乳食中期頃
ほうとう風ビーフン
材料
- ビーフン 5g
- かぼちゃ 5g
- にんじん 5g
- ほうれん草 2~3枚
- だし汁 200cc
- みそ 小さじ1/2程度
作り方
①ビーフンを柔らかくなるまで茹で、細かく刻みます。
②ほうれん草は葉の部分を柔らかく茹で、あく抜きをしておきます。
③かぼちゃ、にんじんをみじん切りにして、柔らかくなるまでだし汁で煮込みます。
④野菜が柔らかくなったら、ほうれん草とビーフンを加えてさらに煮込みます。
⑤食べられる固さになったら、みそを溶き入れます。
離乳食後期
焼きビーフン
材料
- ビーフン 5g
- にんじん 5g
- キャベツ 5g(1/2~1枚程度)
- しいたけ 5g(1/2個程度)
- コンソメ 1つまみ
- 油 少量
作り方
①ビーフンを柔らかくなるまで茹で、細かく刻みます。
②すべての野菜を細かく刻み、柔らかくなるまで下ゆでしておきます
③油を少量ひき、茹でたビーフンと野菜類をさっと炒めます。
④コンソメをひとつまみ加えて味付けをします。
ビーフンは野菜と一緒に使いやすく、赤ちゃんの好みに合わせて具材をアレンジすることもできますね。
ぜひ試してみてください!
まとめ
ビーフンは米のでんぷんから作られており、お米と同じように食べられるのでアレルギーの心配も少なく離乳食に向いている食材です。
中にはトウモロコシやジャガイモのでんぷんを混ぜたものもあるので、購入する際は成分をよく確認するようにしましょう。
ビーフンは、米やうどんに比べてミネラルが豊富ですが、高エネルギーです。
離乳食として取り入れるのにそれほどエネルギーを気にする必要はありませんが、極端にビーフンばかりを食べるのは避けましょう。
ビーフンは麺類の中でも歯ごたえのある方なので、消化しやすいよう調理の際はパッケージ等の表示時間よりもより長く茹でる必要があります。
さらに、長いまま赤ちゃんが食べるとのどにつかえる危険性があるので、一口でのみ込める程度の長さにあらかじめ刻んでおくようにしましょう。
ビーフンは炒め物やスープなど用途が多く、大人の食事から取り分けて調理することもできとても便利です。
離乳食の段階に合わせてアレンジもしやすいので、ぜひ献立に取り入れてみてください!