「東京海上日動の学資保険の特徴が知りたい」
「あんしん生命のこども保険は、どんな人にオススメ?」
このような考えをお持ちではありませんか?
東京海上日動あんしん生命が販売するこども保険は、養育年金のある保障が手厚い学資保険です。
契約者とお子様の死亡保障が充実しているのに、保険料が1万円ほどのお手ごろな価格で収まります。
今回は東京海上日動あんしん生命こども保険4つの特徴、3つのメリットと2つのデメリット、年齢別の保険料シミュレーション、そしてオススメできる人まで紹介します。
ぜひ学資保険選びの参考にしてください。
目次
東京海上日動あんしん生命5年ごと利差配当付こども保険4つの特徴
東京海上グループの一員であるあんしん生命は、医療保険やがん保険で有名ですが、こども保険と呼ばれる学資保険も販売しているのです。
こども保険は計画的にお子様の教育資金を貯蓄しつつ、お子様と契約者の保障を手厚くした学資保険。
東京海上日動あんしん生命こども保険4つの特徴を見ることで、その概要を知ることができます。
さっそく、こども保険4つの特徴を見ていきましょう。
特徴1:小・中・高・大学入学時に支払われる学資金
学資保険で重要なのが学資金が支払われる時期。
大学入学時にだけ支払われる商品、大学生活4年間毎年支払われる商品、高校と大学入学時に支払われる商品など様々あります。
こども保険の場合は、小・中・高・大学入学時に学資金が支払われます。
正確に言えば、契約時のお子様が4歳未満の場合は小学校入学時にも支払われ、4歳以上の場合は中学校入学時からしか支払われません。
学資金の支払い時期と金額は以下の通りです。
- 満5歳10か月直後の2月1日:基準保険金額の20%
- 満11歳10か月直後の2月1日:基準保険金額の30%
- 満14歳10か月直後の2月1日:基準保険金額の50%
- 満18歳10か月直後の2月1日:基準保険金額の100%
※出生前加入特則を付帯した場合は、満17歳10か月直後の2月1日
例えば基準保険金額を100万円にすると、小学校入学時に20万円、中学校入学時に30万円、高校入学時に50万円、大学入学時に100万円支払われます。
学資金支払いの割合はバランスが良いです。
大学入学時には最低でも70万円かかりますが、高校入学時にも40万円以上かかります。
小学校・中学校入学時にかかる費用は、収入や他の貯蓄から支払うことも難しくはありません。
どのような選択をしても必ず支払わなければいけないので、小学校・中学校入学時にかかる費用も学資保険で計画的に貯蓄したい方は、こども保険は良い選択肢となるはずです。
満期金が支払われるのが18歳時ですが、保険期間は22歳まで続きます。
特徴2:契約者の万が一を保障する養育年金
こども保険は契約者の万に対する2つの保障があります。
1つ目が保険料払込免除。
これは契約者が死亡もしくは所定の高度障害になった場合、その後の保険料は免除されつつ保障は満期まで続くというもの。
契約者である親が死亡しても、お子様は予定通り学資金を受け取れ、大学進学を実現できるのです。
学資金貯蓄方法は数多くありますが、保険料払込免除があるのは学資保険のみで、学資保険が大人気な理由の一つでもあります。
保険料払込免除は、ほぼすべての学資保険にあります。
こども保険の場合は、保険料払込免除の他、もう1つ保障があります。
それが養育年金。
養育年金は育英年金みたいなものです。
契約者が死亡・高度障害状態になると、保険期間中毎年養育年金が支払われるのです。
養育年金額は基準保険金額の50%。
例えば、基準保険金額100万円でお子様が13歳の時に、契約者が死亡したとしましょう。
するとお子様は以下の保障を満期まで受けられるのです。
- 保険料の払い込みが免除
- 予定通り学資金を受け取れる
- 毎年50万円の養育年金
保険料払込免除と養育年金ダブルの保障で、契約者に万が一が起きた後の、お子様の教育資金や生活費をサポートしてくれるのです。
特徴3:5年ごとに積み立て配当がある
生命保険会社が事業を行い、発生した剰余金を契約者に還元するお金のことを配当金と言います。
学資保険の多くは配当金がありませんが、こども保険には5年ごとに積み立て配当があるのです。
学資保険に配当金があるメリットは、インフレに対応できるということ。
インフレとはモノの価値が高まり、お金の価値が下がることです。
現在1,000円で10個買えるモノが、1,000円で8個しか買えなくなったらインフレが起きました。
逆に1,000円で12個買えるようになったら、お金の価値が上がったデフレという状態になるのです。
学資保険の利率は契約時のもので固定されます。
大学入学時に100万円もらって十分だと思い契約しても、将来インフレが起き現在100万円の価値が80万円まで落ちると、20万円不足になるのです。
この固定利率が引き起こすインフレ不対応が学資保険の弱点。
しかし、こども保険には5年ごとに配当金があるので、大きなインフレリスクを回避できます。
景気が良くなりインフレが起きても、保険会社の運用成績が良くなる可能性が高いです。
あくまでも運用成績によりますが、インフレが起きると配当金が支払われる可能性が高くあります。
現在はデフレ傾向にあるので、しばらくは配当金の期待はできないでしょう。
しかし、10年以上先に何が起きるのか分かりません。
万が一のインフレに対応できるのは嬉しい特徴ですね。
特徴4:出生前加入ができる
こども保険は出生前加入特則を付帯すると、出産予定日の140日前、つまり妊娠6か月目から加入できます。
特則と特約の違いはあいまいですが、特則は付帯することにお金がかかりません。
子供を持つ家庭の半数が、子供が生まれた直後から教育資金積み立て方法を考えています。
しかし、出産直後は本当に忙しい日々を過ごすことになるのです。
各種手続きや訪問客の対応、家事、そして慣れない育児に追われ、教育資金積み立て方法はもちろん学資保険加入手続きをする時間も気力もなくなるでしょう。
しかしながら、学資保険の加入は早めにしておくべきなのです。
その理由は、早めに加入するほど保険料が安くなるから。
早めに加入するべきだけど、子供が生まれた後は難しい。
だからこそ、妊娠中から学資保険に加入しておくべきなのです。
妊娠6か月目は心身ともに落ち着いていて、余裕のある時期。
この時に学資保険に加入しておくと、のちのち楽になりますよ。
また、保障は第一回目の保険料の支払いが行われた直後に開始されます。
つまり出生前に加入し、お子様が生まれる前に契約者が死亡したとしても、お子様が生まれてから満期を迎えるまで養育年金と学資金が支払われるのです。
余裕のある時期に加入できる、出生前でも保障は開始される、この2点が出生前加入を行うメリットです。
東京海上日動あんしん生命5年ごと利差配当付こども保険3つのメリットと2つのデメリット
あんしん生命こども保険は保障が充実しているというメリットがありますが、その他にも細かな保険金額の設定・クレジットカード払い対応・こどもへの保障という3つのメリットがあります。
しかし同時に加入前に知っておくべき2つのデメリットもあるのです。
ここからは、東京海上日動あんしん生命こども保険3つのメリットと2つのデメリットを解説しましょう。
メリット1:保険金額は50~500万円まで10万円単位で設定可能
どの学資保険を加入する際にしても、最も重要なのが保険金額です。
多くの学資保険では保険金額が200万円もしくは300万円に固定されています。
しかし、300万円よりも大きな額が必要となる方がいれば、200万円も必要ないという方もいるはずです。
例えば医学部や歯学部に加入する場合は、300万円では資金不足に陥ります。
また入学年の留学必修化が行われる可能性は十分にあり、入学料+授業料に加えて留学費用を支払う可能性も十分にあるのです。
それを証明するかのように、一橋大学や国際教養大学などの有名大学は留学必修化を進めています。
これからもグローバル化が進むことを考えると、お子様が留学する可能性は高くあるのです。
こども保険では50万円から500万円まで10万円単位で保険金額を設定できます。
留学や医学部進学を見込んだ方は300万円以上設定するといいでしょう。
また、すでにある程度の教育費用が貯まっている方は、200万円以下に設定するといいですね。
こども保険はあなたのどんなニーズにも対応できます。これは学資保険として大きな魅力ですね。
メリット2:クレジットカード払いに対応している
クレジットカードのポイントを貯めるために、日頃からクレジットカード払いしている方は多いのではないでしょうか?
現在クレジットカードのポイント還元率は高く、トップクラスのもので1.0~1.5%もあります。
多くの学資保険はクレジットカード払いに対応していませんが、こども保険は対応しているのです。
こども保険の保険料払い込み方法は以下の通り。
- 口座振替
- 送金
- 団体
- クレジットカード払い
全てのクレジットカードに対応しているわけではなく、JCB・DC・UFJ・VISA・マスターカードに対応しています。
こども保険の場合は長いと18年間保険料を支払い続けることになるので、大きなポイントが貯まります。
ポイント還元率1.5%のクレジットカードで、毎月1万5千円の保険料を支払うとしましょう。
すると1年間で貯まるポイントは、1万5千円×12×0.015=1800円。
18年間払い続けると、32,400円分もののポイントが貯まります。
18年という長期間で見ると小さな金額ですが、3万円以上も節約できるのは嬉しいはずです。
浮いた3万円で大学合格祝いのディナーや就活費用、卒業旅行費用にも使えるのです。
このように考えると、3万円以上節約できるのは大きなメリットですよね。
メリット3:子供への手厚い死亡保障
あんしん生命のこども保険は、契約者だけではなく子どもの死亡保障も手厚いです。
一般的な学資保険には死亡保険金という、お子様に万が一のことが起きた場合に支払われる給付金があります。
死亡保険金の給付金は、それまでに支払った保険料と同額で、学資金が支払われていた場合はその額が引かれます。
こども保険にも死亡保険金はあります。
しかし、死亡保険金だけではなく災害死亡保険金もあるのです。
災害死亡保険金支払事由は、お子様が不所の事故や所定の感染症で死亡した場合で、支払金額は基準祝い金額の200%。
所定の感染症はコレラや腸チフスなど感染率が極めて低いものですが、100%かからないとは言い切れません。
そもそも保険は、ある起こりうるリスクに備えるもの。
リスクは起きない方がいいです。
災害死亡保険金は最初から主契約に含まれている保障であり、付帯することで保険料が高くなる特約ではありません。
不慮の事故と感染症による死亡には手厚い保険金を支払ってくれるのは嬉しいです。
子どもの手厚い死亡保障は、こども保険のユニークな魅力。
デメリット1:確実に元本割れを起こす
こども保険は保障型の学資保険です。
保障型とは、子どもや契約者への保障を手厚くする代わりに、貯蓄性をなくした学資保険。
対して貯蓄型は、保障内容は保険料払込免除のみとシンプルにし、そのぶん貯蓄性を高めた学資保険のこと。
どちらもメリット・デメリットがありますが、現在人気なのは貯蓄型の学資保険です。
こども保険に加入すると、確実に保険料総支払額の方が受け取り総額よりも多くなります。
単純に金銭面だけ見ると、「損」する状態になるのです。
特にこども保険は養育年金があるぶん、保障型の中でも特に返戻率が低い方です。
後ほど詳しいシミュレーションをして保険料や返戻率を出しますが、受け取り総額よりも30万円以上多く払うことになります。
保障型なので元本割れするのはしょうがないですが、それでももう少し返戻率が高くあって欲しかったです。
デメリット2:年齢に合わせて年金額が変わった方が嬉しいかも
こども保険最大の魅力は養育年金ですが、養育年金の支払い額に弱点があります。
それは毎年一定の額が支払われるという点です。
基準保険金額100万円で加入すると、毎年50万円の養育年金が支払われることになります。
お子様が小学生・中学生の時は十分すぎる額ですが、大学時代は逆に資金不足に陥る可能性があるのです。
大学の授業料は年々増加しており、現在では国立大学でも約53万円、厚生労働省は2031年には国立でも90万円を超えると予想しています。
つまり、大学生活中には50万円以上の養育年金が必要となる可能性が極めて高いということ。
学資保険の中には、年齢に合わせて年金額が変わるものがあります。
比較的お金のかからない義務教育期間中は年金額を抑えて、高校・大学時代にはたっぷりの年金が支払われるのです。
毎年一定額を受け取りよりも、年齢に応じで年金額が変わったほうが魅力的かもしれません。
また養育年金は所得税の対象になることに要注意。
基礎控除額の38万円を超えると所得税支払いの対象になります。
こども保険の場合だと基準保険金を100万円に設定すると、毎年養育年金が所得税の対象になってしまうのです。
対して年金額が年齢によって異なると、中学までは所得税の対象にならない可能性の方が高くあります。
一見すると養育年金はメリットばかりのように思えますが、所得税の対象になる・年金額が変わらないと資金不足になるといったデメリットもあるのです。
こども保険の養育年金は、この2つのデメリットを回避できないのが残念ですね。
東京海上日動あんしん生命5年ごと利差配当付こども保険を年齢別にシミュレーション
東京海上日動あんしん生命のこども保険は、確実に元本割れを起こしますが、具体的な保険料や返戻率は気になるはずです。
極端な例ですが、保険料が毎月2万円の貯蓄型よりも、毎月1万円の保障型の方が魅力に感じる方も多いでしょう。
そこで今回は契約者の年齢別のシミュレーション結果を紹介します。
以下が基本契約条件です。
【基本契約条件】
- 契約者:男性
- 保険料払い込み期間:18歳まで
- 基準保険金額:100万円
- 受け取り総額:200万円
被保険者となるお子様の年齢は0歳と2歳時でシミュレーションします。
()内がお子様年齢2歳の時の数字です。
2年の差が保険料にどのくらいの差をもたらすのかにも注目してみてください。
【契約者25歳】
- 毎月の保険料:10,695円(11,970円)
- 保険料総支払い額:2,310,120円(2,585,520円)
- 返戻率:86.5%(77.3%)
【契約者30歳】
- 毎月の保険料:10,663円(11,931円)
- 保険料総支払い額:2,303,208円(2,577,096円)
- 返戻率:86.8%(77.6%)
【契約者35歳】
- 毎月の保険料:11,173円(12,378円)
- 保険料総支払い額:2,413,368円(2,673,648円)
- 返戻率:82.8%(74.8%)
【契約者40歳】
- 毎月の保険料:11,696円(12,839円)
- 保険料総支払い額:2,526,336円(2,773,224円)
- 返戻率:79.1%(72.1%)
返戻率は90%さえ下回ってしまいますね。
返戻率では具体的なイメージができない人でも、受け取り総額よりも30~70万円以上多く支払う必要があると考えると、その貯蓄性のなさを実感できるのではないでしょうか。
トータルで見ると大きな損こそしてしまいますが、毎月の保険料は比較的安いです。
保障型の多くは1万5千円~2万円なのに対し、こども保険は1万円弱。
1万円ほどだと、毎月無理なく払い続けられるはずです。
東京海上日動あんしん生命5年ごと利差配当付こども保険がオススメの人は?
東京海上日動あんしん生命こども保険がオススメの人は、ずばり契約者とお子様の死亡保障に備えつつ、保険料を安く抑えたい方です。
こども保険の最大の特徴は養育年金にあるのです。
数ある保障型の中でも主契約に養育年金があるのは少ない上に、保険料が1万円ほどで収まるのは、こども保険だけと言っても過言ではありません。
しかし、他の保障型にも目を通してみるのをオススメします。
例えば朝日生命「えくぼ」は年齢に合わせて年金額の異なる育英年金が特徴ですが、毎月の保険料は1万5千円~2万円の間です。
どちらを選ぶのか悩むと思いますが、一つのポイントは保険料を高いと思うかどうか。
保障期間内に万が一のことが起きる可能性は、限りなく低いです。
その限りない可能性のために2万円近く払えるのか、それとも1万円の保険料で万が一に備えたいのかどうか。
絶対にオススメできないのが、学資保険に貯蓄性を求める方。
こども保険に貯蓄性は一切ありません。
貯蓄性を重視するのならば、ソニー生命や明治安田生命などの学資保険をチェックしてみましょう。
受け取り総額の方が多くなる学資保険です。
こども保険は返戻率こそ低いものの、保障型としては注目の学資保険。
トータルでは受け取り総額よりも30万円余計に払うことになりますが、割安な保険料で養育年金と子供への手厚い死亡保障を得られるのは大きな魅力です。
まとめ
東京海上日動あんしん生命こども保険は、死亡保障が手厚い保障型学資保険です。
保障型を選ぶときは、返戻率を気にする必要はありません。
重要視するのは、保障内容と保険料があなたのニーズに合っているかどうか。
養育年金付きの学資保険を探している方は絶対にチェックしましょう。
また保障型を求める方も、一度は検討してみるべき学資保険です。