「太陽生命わくわくポッケの学資保険の特徴や保険料が知りたい」
「わくわくポッケは良い学資保険なの?」
このような疑問をお持ちではありませんか?
太陽生命わくわくポッケは貯蓄性こそありませんが、特約保障が充実した学資保険です。
計画的に教育費用を貯蓄しながら、契約者とお子様の保障を充実させることができます。
最大の魅力は、3大疾病をカバーする保険料払込免除。
今回は太陽生命わくわくポッケ2つのプランと4つの特徴、メリット・デメリット、契約者年齢別の保険料、そしてオススメのプランまで紹介します。
ぜひ加入検討の参考にしてください。
目次
太陽生命わくわくポッケ2つのプランと4つの特徴
太陽生命は1893年に創立された歴史ある生命保険会社です。
認知症治療保険や働けなくなった時の保険などユニークな商品が注目を集めていますが、実は「わくわくポッケ」という学資保険も販売しているのです。
「わくわくポッケ」は、学資金受け取り時期によって2つのプランに分けられる保障型の学資保険。
まずは「わくわくポッケ」2つのプランと特徴を見ていきましょう。
特約保障も分かりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください。
大学入学時にかかる莫大な費用に備えるⅠ型
Ⅰ型は大学入学にかかる費用のみに重点的に備えるタイプです。
学資金受取時期と受取金額は以下の通り。
- 大学入学前:基準学資金額の100%
- 20歳もしくは22歳(満期):基準学資金額の100%もしくは20%
大学入学の年には、大学入学費用と授業料がかかります。
さらに、一人暮らし準備費用や留学費用もかかる可能性が高くあるのです。
入学費用は進路によって大きく異なりますが、国公立大学でも約80万円、私立大学文系で100万円近く、私立大学理系となると約120万円もかかるのです。
大学の授業料は年々増加傾向にあります。
1990年には約33万円だった国公立大学授業料ですが、現在では約53万円と6割も増加しています。
授業料はこれからも増加し続けると推測され、文部科学省は2031年には国公立大学授業料が約93万円になると試算しているのです。
こういった背景を考慮すると、お子様が大学進学するとき入学費用だけで100万円を超える可能性は高くあります。
また留学必修化の流れも考えるべきです。
一橋大学や早稲田大学、立教大学などの有名私立大学は、すでに新入生の留学必修を進めています。
これからもグローバル化が進むため、多くの大学が新入生時の留学を必修化するでしょう。
つまり、大学1年生時には入学費用+授業料+留学費用の支払を行う可能性があるということ。
Ⅰ型は、大学入学時にかかる莫大な費用に備えたい方向けのプランです。
大学進学に必要なお金のみを計画的に貯蓄したい方はⅠ型が良いでしょう。
高校入学+大学入学時にかかる費用に備えるⅡ型
Ⅱ型は大学進学時だけではなく、高校入学時にかかる費用にも備えられるプランです。
学資金受取時期と受取額は以下の通りです。
- 高校入学前:基準学資金額の50%
- 大学入学前:基準学資金額の100%
- 20歳もしくは22歳(満期):基準学資金額の100%もしくは20%
基準学資金額を100万円にすると、高校入学時に50万円、大学入学時に100万円、満期金額100万円(もしくは20万円)の計250万円(170万円)受け取ることになります。
教育費用は高校から本格的にかかってきます。
大学入学時には莫大なお金が必要となりますが、実は高校入学時にもまとまったお金がかかるのです。
日本政策金融公庫が平成29年度に実施した「教育費負担の実態調査結果」によると、高校入学費用は平均43.3万円という結果が明らかになっています。
もちろん進路によって異なりますが、意外と費用がかかりますよね。
大学入学時に加えて、高校入学時にかかる費用に備えたい方はⅡ型がオススメ。
学資金総受取額がⅠ型よりも多くなるので、保険料も少しだけ高くなります。
特徴1:保険料払込免除が基本契約に含まれている
保険料払込免除とは、契約者が死亡もしくは所定の高度障害状態になった時、その後の保険料の支払いが免除されつつも、保障は満期まで続くというもの。
契約者が死亡しても、お子様は予定通り学資金を受け取れるということです。
教育費用の貯蓄方法は、預貯金や信託投資など数多くありますが、断トツ人気なのが学資保険。
その理由は計画的に貯蓄できるうえに、保険料払込免除で契約者の万が一も保障してくれるから。
保険料払込免除は絶対に学資保険に必要な保障で、ほぼ全ての学資保険に付帯されています。
しかし中には、特約扱いになっているものもあるので、初めから主契約に含まれているのは嬉しい特徴です。
特徴2:充実した特約保障たち
太陽生命わくわくポッケは、貯蓄性がない代わりに保障が充実した保障型の学資保険です。
初めから基本契約に含まれているのは、保険料払込免除と死亡給付金。
死亡給付金は、保険期間中にお子様が死亡したときに支払われる保険金で、それまでに支払った保険料相当額が支払われます。
もし学資金を受け取っていれば、受け取り学資金額を支払保険料総額から引いた額となります。
「わくわくポッケ」は、あなたに必要な保障特約を好きなように付帯する学資保険です。
用意されている特約は、契約者の万が一を保障する2つの特約とお子様の保障をする3つの特約。
5つの特約の詳細は以下の通りです。
育英年金特約
契約者が死亡もしくは所定の高度障害状態になった時、満期まで毎年育英年金が支払われます。
育英年金支払いタイプは2種類で、毎年基本育英年金が支払われるタイプと年齢に応じて育英年金額が異なるものがあります。
年齢に応じて育英年金額が異なるタイプの詳細は以下の通りです。
- 12歳未満の場合:基準育英年金額の100%
- 12歳以上15歳未満の場合:基準育英年金額の150%
- 15歳以上18歳未満の場合:基準育英年金額の200%
- 18歳以上22歳未満の場合:基準育英年金額の250%
就業不能保障付育英年金特約
育英年金特約とほぼ同じですが、就業不能保障付育英年金特約は、契約者が所定の働けない状態になった時にも育英年金が支払われます。
所定の働けない状態とは以下のいずれかを指します。
1.太陽生命所定の就業不能状態が180日以上継続したと医師が診断した場合
歩行・着脱・入浴・食事摂取・排泄のうち2つが全部介護または一部介護になったとき。
2.公的介護保険制度の要介護2以上認定されたとき。
普通の育英年金特約よりも、支払事由が広くなったものが就業不能保障付育英年金特約ですね。
こども保険入院特約
お子様が入院したときにかかる費用を保障する特約です。
支払い給付金の種類は以下2つ。
1.災害入院給付金
お子様が不慮の事故による傷害で1日以上入院したときに支払われます。
支払金額は入院給付金日額×入院日数。
2.疾病入院給付金
お子様が疾病により1日以上入院したときに支払われます。
支払金額は入院給付金日額×入院日数。
支払限度日数は、1入院につき60日と120日があり、お好きな方を選択できます。
どちらを選んでも、通算支払限度は1,095日まで。
例外はがんで入院したとき。
がんで入院したときに限っては、支払限度日数が無制限となります。
こども保険手術特約
お子様が手術を受けたときにかかる費用を保障する特約。
支払い給付金の種類は以下の3種類。
1.入院手術給付金
お子様が公的医療保険制度の対象となる手術、先進医療に該当する手術、造血幹細胞移植術・採取手術のいずれかを受けたときに支払われます。
支払金額は入院給付金日額×20。
2.外来手術給付金
お子様が、入院手術給付金が支払われる手術を外来で受けたときに支払われます。
支払金額は入院給付金日額×5。
3.放射線治療給付金
お子様が公的医療保険対象となる放射線治療(血液照射は対象外)、もしくは先進医療に該当する放射線治療を受けたときに支払われます。
支払金額は入院給付金日額×20。
支払限度は手術の種類によって異なりますが、14日間に1回が限度の場合もあります。
放射線治療給付金に関しては、60日に1回が限度です。
こども保険医療一時金特約
こども入院特約とセットで付帯する必要のある保障です。支払い給付金の種類は以下3つ。
1.入院一時金
お子様が傷害または疾病により1日以上入院したときに支払われます。
2.感染症入院一時金額
お子様が所定のこども感染症により1日以上入院したときに支払われます。
3.骨折治療給付金
お子様が骨折と診断され、治療を受けたときに支払われます。
支払金額は入院一時金×2。
特徴3:出生前加入できる
太陽生命わくわくポッケには、出産予定日140日前から加入できます。
つまり、妊娠6か月目からの加入が可能ということ。
出産後は家事や子育て、様々な対応に追われ、なかなか学資保険見当・加入する時間がとれません。
しかし契約手続きを引き延ばすと、保険料が少しずつ高くなるのが事実。
出産後の忙しい時期に契約しなくてもいいように、「わくわくポッケ」を始めとする各学資保険は出生前加入を用意しているのです。
現在妊娠中の方は、今からお子様の教育費用貯蓄方法を考えましょう。
そして学資保険の種類が決まれば、出生前加入可能かどうかを確認して、早めに手続きを済ませておくと良いですね。
特徴4:保険料の払い込みは15歳で終了
「わくわくポッケ」の保険料払込期間は2つあります。
1つ目が20歳満期で15歳保険料払込満了。
2つ目が22歳満期で保険料払込期間は15歳もしくは18歳までのもの。
保険料の払込を15歳で終了できるのは嬉しいですね。
教育費が大きな負担になるのは高校生から。
義務教育期間中はそれほどお金がかからなければ、毎月児童手当も支給されます。
比較的金銭面に余裕が生まれる時期に、頑張って保険料の払込を終えることで、金銭面でも精神面でも余裕をもって高校・大学生活を迎えられます。
また保険料の払込を早めに終了することで、総支払保険料も安くなります。
15歳払いを用意している学資保険は意外と少ないです。
特に大きな理由がない限りは、大学入学直前まで保険料を支払うよりも、義務教育期間中に保険料支払いを終えるようにした方が良いでしょう。
太陽生命わくわくポッケ3つのメリットと1つのデメリット
「わくわくポッケ」は、保障型学資保険の中ではトップクラスに優れています。
保障が充実しているのはもちろんですが、その他にも3つのメリットがあります。
しかし、保障型ならではのデメリットもあるのです。
それが100%元本割れを起こすということ。
ここからは、契約前に知っておきたい「わくわくポッケ」3つのメリットと1つのデメリットを解説します。
メリット1:3大疾病でも適用される保険料払込免除特約
先ほど紹介した特約のほかに、実はもう一つだけ特約があります。
それが、こども保険総合保険料払込免除特約。
これは保険料払込免除の強化版で、契約者が3大疾病で所定の状態になった時も保険料払い込みが免除されます。
3大疾病とは、日本人の死亡順位ワースト3の病気のことで、がん・急性心筋梗塞・脳卒中を示します。
3大疾病は死亡率も高いですが、治療期間も長くなる傾向にあります。
つまり、治療期間中は収入が減れば、莫大な治療費もかかるのです。
3大疾病の治療費も払いながら、学資保険料も支払うのは大きな負担となります。
だからこそ、3大疾病になると保険料が免除されるのは大きな魅力です。
こども保険総合保険料払込免除特約は3大疾病だけではなく、所定の働けない状態や所定の疾病障害になった時も適用されます。
これだけ幅広い事由を保障する保険料払込免除は他にありません。
メリット2:大学受験前に確実に受け取れる学資金
学資保険に加入する際、絶対に確認すべきなのが学資金受け取り日。
よく所定の年になる誕生日に学資金が支払われると誤解されますが、実は学資金受け取り日は契約日基準となっている場合がほとんどなのです。
例えば、5月生まれのお子様が8月に学資保険契約したとしましょう。
すると学資金が支払われるのは、18歳となった直後の8月なのです。
この学資金受け取り日が悲劇を招くことが多々あります。
2月生まれのお子様が5月に加入したとしましょう。
学資金受け取り日は18歳となった直後の5月、つまり大学入学後の5月なのです。
せっかく積み立てた学資金を大学入学費用に使用できないのはもちろん、大学受験費用にも使えないのです。
これを防ぐため、太陽生命わくわくポッケは学資金受け取り時期を工夫しています。
受け取り時期は、17歳6か月直後の10月1日。
つまり、早生まれの方でも大学受験が始まる前に学資金を受けとれるということ。
誰でも推薦入試や大学受験費用に、学資金を活用できるのは大きなメリットです。
メリット3:12歳まで契約できる
一般的な学資保険の契約可能年齢は、0~6歳まで。
小学校入学後は加入できない学資保険が多いですが、「わくわくポッケ」は最大でお子様が12歳まで契約できます。
契約可能年齢は満期時期によって異なります。
以下が満期と契約可能年齢です。
- 20歳満期:0~10歳
- 22歳満期:0~12歳
学資保険加入時期を逃した方や他の学資保険への乗り換えを考えている方は、太陽生命わくわくポッケを検討してみると良いでしょう。
12歳まで契約できますが、契約を先延ばしにするのはオススメできません。
お子様の年齢0歳の時と12歳の時では、保険料が大きく異なります。
契約条件によっては、約1万円も差が出ることだってあるのです。
12歳まで加入できますが、すでに加入を決めている方は、早めに契約手続きを行いましょう。
デメリット1:支払総額の方が受取額総額よりも多くなる
保障型学資保険なので当然ではありますが、「わくわくポッケ」には貯蓄性がありません。
現在大きな人気を集めている学資保険は、計画的に学資金を積みたてながら、貯蓄もできる学資保険。
貯蓄型の学資保険は、受取総額の方が支払総額よりも高くなります。
例えば、受取総額200万円としましょう。
貯蓄型の学資保険は支払総額が180万になり、20万円得する結果になるのです。
対して、保障型学資保険は支払総額が220万円になり、20万円損する結果になります。
20万円得するのと損するのとでは大きな差ですよね。
後ほどシミュレーションをして、実際の保険料と返戻率を紹介しますが、「わくわくポッケ」は主契約分だけでも元本割れを起こしますし、特約を付帯するほど保険料が高くなります。
支払総額が受取総額よりも100万円以上多くなることだってあるのです。
貯蓄性のなさが、「わくわくポッケ」最大のデメリット。
太陽生命わくわくポッケを年齢別にシミュレーション
ここまで読んでいただくと、太陽生命わくわくポッケに加入した場合にかかる実際の保険料や返戻率が気になるはずです。
そこでここからは、契約者年齢別にシミュレーションした結果を紹介します。
以下が基本契約条件です。
【基本契約条件】
- 契約者:男性
- 被保険者:0歳
- プラン:Ⅱ型
- 保険期間:20歳満期
- 保険料払込期間:15歳
- 基準学資金額:100万円
- 満期保険金額:100万円
- 受取総額:250万円
【付帯特約】
- 就業不能保障付育英年金特約:基準育英年金額120万円
- こども保険入院特約(60日型):入院給付金日額5,000円
- こども保険手術特約:10万円
- こども保険医療一時金特約:入院一時金額3万円
- こども保険総合保険料払込免除特約
保障型の良さを活かすために、特約は全部付帯しました。
そのため、保険料は高めになっています。
それではシミュレーション結果を見てみましょう。
【契約者年齢20歳の場合】
- 毎月の保険料:20,733円
- 保険料総支払額:3,731,940円
- 主契約分保険料総支払額:2,597,940円
- 返戻率:66.9%
【契約者年齢30歳の場合】
- 毎月の保険料:21,620円
- 保険料総支払額:3,891,600円
- 主契約分保険料総支払額:2,618,100円
- 返戻率:64.2%
【契約者年齢40歳の場合】
- 毎月の保険料:25,040円
- 保険料総支払額:4,507,200円
- 主契約分保険料総支払額:2,685,420円
- 返戻率:55.4%
【契約者年齢50歳の場合】
- 毎月の保険料:34,029円
- 保険料総支払額:6,125,220円
- 主契約分保険料総支払額:2,838,340円
- 返戻率:40.8%
特約を全付帯すると保険料はかなり高くなります。
また総支払額の方が100~300万円高くなるので、特約は全付帯するのではなく、必要なものだけ付帯するのが賢い選択でしょう。
太陽生命わくわくポッケオススメの契約プランは?
太陽生命わくわくポッケ加入の際に、最も重要となるのが付帯する特約です。
特約を一切付帯するつもりがないのならば、貯蓄型の学資保険に目を向けるべきです。
ソニー生命や明治安田生命、フコク生命などの学資保険は返戻率も高く、貯蓄型として大人気。
「わくわくポッケ」で必要となる特約は人によって異なりますが、ぜひ検討していただきたいのが、こども保険総合保険料払込免除特約。
数ある特約の中でも、最も魅力的であり、「わくわくポッケ」の大きなメリットです。
他の特約は付帯するかどうかじっくりと検討してみてください。
多くの自治体では、お子様の医療費は保障されるので、実費はほとんどかからない可能性もあります。
また育英年金は、受取額が38万円を超えると所得税の対象になり、お子様が扶養家族から外れる可能性もあるのです。
扶養家族から外れると、児童手当や各助成制度を受けることが難しくなります。
まずは各特約の代わりとなる解決方法はないのか調べ、必要なものだけ付帯するようにしましょう。
まとめ
太陽生命わくわくポッケは保障型の学資保険。
数ある特約の中から、必要なものだけを選ぶようにしましょう。
最大の目玉が、3大疾病も保障する保険料払込免除特約。
これは「わくわくポッケ」ならではの魅力なので、ぜひ付帯するかどうか真剣に検討してみてください。
保障型を選ぶときは、その保障の代替案がないかどうか探ることが重要です。
お住いの自治体制度などを確認してから、特約付帯を検討してください。