介護職にもダイエットにも使われるオートミール。
そもそも、オートミールっていったい何なんでしょうか。
赤ちゃんの離乳食ではいつから食べれるのか。3つの注意点と、おすすめレシピをご紹介します。
この記事のポイントは4つです。
- オートミールってどんなもの?
- 赤ちゃんはいつからオートミールを食べれる?
- オートミールをあげる時の3つの注意点
- 簡単おすすめ!オートミールの離乳食レシピ
それでは解説をしていきます!参考にしてください♪
目次
そもそもオートミールとは?
どんなもの?
オートミールとは、麦の全粒穀物のこと。
シリアルやグラノーラの材料の一部として、販売されているのをよく見かけます。
本来オートミール自体は、甘くない穀物の味がしますがシリアルやグラノーラに入っている時、砂糖等の添加物の為に「オートミールは甘い」と勘違いされやすいもの。
オートミールの原材料は、涼しい中央アジア地域に生息する麦。
その麦の名前が、オーツ麦・カラス麦・燕麦(えんむぎ)などと呼ばれます。
オーツ麦の殻を取り、割ったものがオートミールです。
栄養
オートミールの栄養価は素晴らしく、子どもから女性の美容・年配の方の健康維持にも勧められます。
オートミールと栄養価のすごいところは4つ。
1つめは、タンパク質。
オートミールのタンパク質は精米の約2倍あります。
2つめは、ミネラル。
日本人が不足しがちなカルシウム・鉄分等のミネラルが豊富に含まれています。
3つめは、ビタミン。
疲れを取るビタミンB1と、抗酸化作用のあるビタミンEも豊富です。
4つめは、食物繊維。
オートミールの食物繊維は精米の約22倍、玄米だとの3.5倍。
しかも血中のコレステロールを排出をする水溶性の食物繊維と、腸をきれいにする不溶性の食物繊維の両方を含んでいます。
オートミールは様々な栄養素を含んでいるためカロリーもごはんの約2倍。
食べ過ぎないようにだけ、注意しましょう。
値段
オートミールそのものの値段は、商品によって違います。
楽天市場では、80gで103円のものもあれば、8.16kgで22,099円のものもあります。
用途
オートミールは味がシンプルなためそのまま食べれるだけでなく、トッピングによっていろんな味が楽しめます。
例えばシリアルとして牛乳とドライフルーツを混ぜて食べたり、梅干しと水を加えておかゆにしたり。
クッキーに混ぜて食感を出したり、スープやサラダのトッピングにも。
ホットケーキ、お好み焼きなどの小麦粉に混ぜて使ったり。
ハンバーグや魚のつみれなどに練り込んだり。
ポテトサラダ、コロッケ、きんとん、カレー、シチュー、グラタン、ピラフ、炒飯などに振りかけたり…。
用途は無限大にあります。
食物繊維やカルシウム摂取のために、何かにちょい足しするのもいいですね。
ご飯にも、スイーツにもなるオートミールは用途の幅がとても広いです。
保存方法
オートミールを開封したら虫が入らないように、しっかりフタをするか、密閉できるものに移して保管しましょう。
保管場所は風通しの良い冷暗所。冷蔵庫に入れておけば安心です。
乾燥しているので長期保存が可能ですが、商品によっては賞味期限や消費期限があるので注意が必要です。
おすすめのオートミールは?
前項でも説明したように、オートミールは製品によって価格のばらつきがあります。
人によっては、高いオートミールの方が味や食感が美味しい・安いものはあまり美味しくない。
という人もいますが、それはあくまでも好みにもよるので、何とも言えません。
有名な会社ですと国内では日本食品製造、アイルランドではオドラムズ、アメリカではクエーカーなどがあります。
赤ちゃんに与える場合は、そういった有名な会社の製品を選ぶのが無難でしょう。
とりあえず購入したら一度大人が食べてみて、味を確かめてあげるといいですね。
赤ちゃんはいつからオートミールを食べられる?
赤ちゃんがオートミールを食べられるのは、モグモグ期(7〜8ヵ月)から。
牛乳やミルクでさっと煮れば、モグモグ期(7〜8ヵ月)にちょうどいい硬さのおかゆになります。
オートミールを与える時の注意点3つ
食物繊維・タンパク質・カルシウムが豊富に摂取できるオートミール。
赤ちゃんに食べさせるときは、次の3つの事に注意して下さい。
1つめは、初めて与える時!
オートミールを赤ちゃんに初めて与える時は、加熱したものを少量、小さじ1杯程度にとどめましょう。
万が一アレルギー反応が出てしまった時に、重症化しないよにするためです。
またあげる時間帯は、平日の午前中。すぐに病院に行けるように、余裕がある時にしましょう。
これはオートミールに限らず、初めてあげる他の食材でも。
離乳食の基本ですね。
2つめは、毎日摂取するのは控えること。
赤ちゃんに毎日オートミールを与えるのは控えましょう。
便秘気味だからといって、毎日オートミールばかりでは赤ちゃんの味覚の幅が広がりません。
オートミールは、薬ではありません。便秘への対策はオートミール以外にも、ヨーグルトやバナナ、麦茶などの水分を多くとるといった方法もあります。
赤ちゃんにとって離乳食は1回の量がまだ少なく、食べることへの練習と新しい味の発見。
様々な食材に触れるということが大切なので、赤ちゃんがオートミールが好きでも、そればかり与えないようにしましょう。
オートミールに限らず、赤ちゃんが好むものばかりを与えないようにして、嫌いな食材も工夫して食べられるようにしましょう。
3つめは、カットオーツに気をつけて!
オートミールには、実はいくつか種類があります。
その中でもスチールカットオートミール・カットオーツというものは、30分程度煮込まないと固くて食べられないオートミールの一種。
すぐに柔らかくなる種類と思って買ってしまい、赤ちゃんに硬いものを与えたら誤嚥などの危険性があります。
赤ちゃんに与えるオートミールはロールドオーツ・クイックオーツなど、すぐ柔らかくなるものが非常に便利です。
カットオーツを買った場合は、きちんと料理してから赤ちゃんに与えましょう。
1回のオートミールの量は?
オートミールを食べる1回の量は、その時によって様々。
おかゆとして食べる場合は、大人の場合大さじ4杯と言われているので、赤ちゃんだと大さじ2杯(約10g)程度がちょうどいいでしょう。
お好み焼きやクッキーに混ぜて使う場合は、大さじ1杯(約5g)程度がちょうどいいです。
小麦アレルギーの勘違い!
小麦の食物アレルギーを持っている人は、よく勘違いをしてオートミールも除去してしまうことがあります。
オートミールはオーツ麦で、小麦粉は小麦。同じ麦でも、別の麦です。
人によってはオートミールを避ける必要もある方もいるかと思いますが、基本的には別物なので避ける必要はありません。
アレルギーの除去食は、医師の指導のもと正しい除去食を行い、必要最小限にとどめましょう。
簡単!おすすめレシピを紹介
モグモグ期(7〜8ヵ月)向け!
オートミールのバナナミルクがゆ
材料
- オートミール…大さじ2杯(約10g)
- 調乳したミルク(もしくは牛乳)…大さじ3
- バナナ…1cm(5g)
作り方
1.バナナは皮と筋を取り除いて裏ごししてなめらかにする。
2.鍋にオートミール、調乳したミルク(もしくは牛乳を入れて弱火にかけ、オートミールを柔らかくなるまで煮る。
3.バナナを加えて器に盛る。
ヨーグルトオートミール
材料
- オートミール…大さじ1(5g)
- ドライプルーン…1/3粒
- プレーンヨーグルト…大さじ2
- 水…大さじ3
作り方
1.プレーンヨーグルトにラップをかけ、電子レンジ500Wで10秒加熱する。
2.鍋にオートミールと水を入れて弱火にかけ、オートミールを柔らかくなるまで煮る。
3.器にオートミールを盛り、上にヨーグルト、プルーンを乗せる。
カミカミ期(9〜11ヶ月)向け!
オートミールスープ
材料
- オートミール…大さじ1(約5g)
- かぼちゃ…2cm角(5g)
- 冷凍グリンピース…3粒
- 野菜スープ…1/2カップ
作り方
1.かぼちゃは種を取り除き、皮をむき5mm角に切る。
2.グリンピースは熱湯で柔らかく茹で、薄皮むく。
3.鍋にかぼちゃと野菜スープ、オートミールを入れ中火にかけて、かぼちゃとオートミールが柔らかくなるまで煮る。
4.器に盛り、グリーンピースを入れる。
バナナとオートミールのヨーグルトあえ
材料
- オートミール…大さじ1(約5g)
- バナナ…20g
- プレーンヨーグルト…大さじ1
作り方
1.バナナは皮と筋を取り除いて、1cm角に切る。
2.オートミールとバナナとプレーンヨーグルトを加えてあえる。
オートミールがしんなりするまで、2〜3分おいてから与える。
★オートミールが固い場合は電子レンジで少し加熱する。
パクパク期(1歳〜1歳6ヵ月向け!)
サーモンフレークボール
材料
- 生鮭…20g
- バター…少々
- 玉ねぎ(みじん切り)…小さじ1
- 小麦粉…大さじ1
- 牛乳…大さじ3
- オートミール…大さじ1(約5g)
作り方
1.鮭は熱湯でゆでて、皮と骨を取り除き、粗めにほぐす。
2.フライパンにバターを溶かして、玉ねぎを炒め、透明になったら小麦粉を入れて炒めて火をとめる。
3.2に牛乳を混ぜて再び火を止めてホワイトソースを作る。1の鮭を加え混ぜる。
4.オートミールをくわえて、3等分して丸めオーブントースターに入れて約5分焼く。
オートミールクッキー
材料
- オートミール…大さじ1(約5g)
- 溶き卵…大さじ1と1/2
- 小麦粉…大さじ1
作り方
1.ボールにオートミール、溶き卵、小麦粉を入れて混ぜ合わせ、食べやすい形に整える。
2.オーブンシートに並べ、180℃で約8分焼く。
まとめ
赤ちゃんとオートミールについていかがでしたでしょうか。
赤ちゃんはオートミールを、モグモグ期(7〜8ヵ月)から食べる事ができます。
初めて与える時は、加熱したものを少量だけにとどめて様子を見ましょう。
オートミールは栄養も豊富で便秘にも効きますが、毎日同じものばかりを食べないように注意しましょう。
赤ちゃんにとって離乳食は、食べることを学ぶこと。
様々な食材に触れさせてあげましょう。