淡泊で癖がなく、海外の料理や煮物など、色々な料理にして楽しむことができるズッキーニ。
赤ちゃんの離乳食作りで、それぞれの食材には、それぞれの食べさせ始めるおすすめの時期があります。
ひとつひとつ知っておくことが、もちろん安心なのですが、全部を把握するのは、なかなか難しいですね。
普段あまり食べないような食材を使う時は、尚更「これ食べさせていいんだっけ?」と、思うお母さんも多いのではないでしょうか?
今回は、定番野菜ではないのですが、赤ちゃんにもおすすめのズッキーニについてご紹介していきます。
「赤ちゃんはいつからズッキーニを食べてもいいの?」
「ズッキーニを食べさせるときに気を付けることは?」
「ズッキーニを使ったおすすめの離乳食レシピが知りたい!」
など、ズッキーニと離乳食についての、疑問や不安を解消していきましょう。
- 赤ちゃんがズッキーニを食べられる時期
- ズッキーニを食べさせるときの3つの注意点
- ゴックン期のおすすめレシピ
- モグモグ期のおすすめレシピ
- カミカミ期のおすすめレシピ
- パクパク期のおすすめレシピ
赤ちゃんの離乳食作りにマンネリ化してきて、新しい食材を加えてみたいときや、緑の色どりを加えたいとき、離乳食の進め方や離乳食作りに悩んでいるお母さんの、少しでも参考になれば嬉しいです。
目次
赤ちゃんはズッキーニをいつから食べても大丈夫なの?
ズッキーニはきゅうりに姿や形が似ているのですが、実はペポかぼちゃというかぼちゃの仲間です。
かぼちゃは完熟したものなのですが、ズッキーニは未熟果で、味はほのかな甘みがあります。
低カロリーで、カロテンやビタミンCが豊富に含まれており、風邪の予防にも良い野菜です。
細長い緑色のものが多くお店に並んでいますが、黄色のズッキーニや、丸い形のズッキーニもあります。
さて、赤ちゃんはいつ頃食べられるのでしょうか?
実は、離乳食初期のゴックン期から食べさせることができます。
かぼちゃと同じく、火を通すことでトロトロに調理することができ、また、味も癖がなく、甘みもあるので、赤ちゃんも食べやすい食材です。
皮の部分は硬そうに思えますが、意外にやわらかいので、カミカミ期からであれば、皮付きのまま調理をして食べさせることもできます。
栄養価が高く、赤ちゃんも食べやすいので、離乳食に向いている食材です。
赤ちゃんにズッキーニを食べさせるときに気を付けてほしい3つのこと
離乳食用に調理する際にはあく抜きをする
ズッキーニはかぼちゃに比べると、少し灰汁が出ます。
調理する際には、ズッキーニを切った後に、一度、水につけてあく抜きをしたほうがよいでしょう。
水に浸ける時間の目安は30分ほどです。
離乳食期だけでなく、幼児食などをつくるときにも、出来るだけあく抜きをしたほうが、美味しく食べられるので覚えておきましょう。
また、ズッキーニには、苦み成分であるククルビタシンが含まれているので、赤ちゃんに食べさせる前に、一度お母さんが味見をしておいた方がよいですね。
生で食べさせるのは少しあとになってから
ズッキーニのサラダなどを食べるご家庭もあるかと思いますが。
離乳食はできるだけ加熱したものを食べさせるようにしましょう。
赤ちゃんの消化器官や内蔵機能が未熟なため、消化不良を起こしてしまう可能性があります。
生のズッキーニを食べさせる場合は、2歳過ぎてから、少量ずつをおすすめします。
ズッキーニアレルギー
赤ちゃんに初めての食材を食べさせるときには、まずアレルギーが心配です。
ズッキーニはアレルギー特定原材料には含まれておらず、アレルギーを起こしにくい食べ物ですが、まれに、ズッキーニを食べてアレルギー反応を起こしたケースも報告されています。
症状としては、口周りの腫れや赤み、蕁麻疹、目のかゆみや充血、鼻水などが挙げられています。
どの食材を食べさせるときでも同じことが言えるのですが、初めて赤ちゃんが食べるものを食べさせるときに、午前中に一口食べさせて、一日赤ちゃんの様子を確認するようにしてくださいね。
ゴックン期(生後5~6か月頃)のおすすめレシピ
ズッキーニとしらすのトロトロ和え
<材料>
- ズッキーニ 10g
- しらす 5g
<作り方>
1.しらすは耐熱容器に入れて、熱湯をそそぎ、5分したら、湯きりをします。
2.ズッキーニは皮をむき、輪切りにしてやわらかくなるまで茹でます。
3.しらすとズッキーニをなめらかになるまですりつぶして、ゆで汁を少しいれのばしたら出来上がりです。
ズッキーニのフリージングレシピ
<材料>
- ズッキーニ 1本
<作り方>
1.ズッキーニはピーラーで皮をむき、輪切りにします。
2.切ったズッキーニは水にさらしてあく抜きをします。
3.沸騰したお湯に入れやわらかくなるまでゆでます。
4.なめらかにすりつぶし粗熱がとれたら、製氷皿にいれて、冷凍保存します。
1週間ほど保存可能です。
モグモグ期(生後7~8ヶ月頃)のおすすめレシピ
ラタトゥイユ
<材料>
- 鶏ひき肉 100g
- にんじん 3分の1本
- 玉ねぎ 1個
- ズッキーニ 1本
- えのき 適量
- ブロッコリーの芯 少量
- ベビー用コンソメ 小さじ2分の1
- トマトピューレ 大さじ1
- オリーブオイル 少々
<作り方>
1.野菜はみじん切りにし、ズッキーニは塩水にさらしあく抜きをします。
2.鍋に少々のオリーブオイルをひき、鶏ひき肉を炒めます。
3.ひき肉の色が変わったら、野菜とえのきをいれてまぜ、コンソメもいれて、さらに混ぜます。
4.トマトピューレをいれて、ひと煮立ちし、蓋をします。
5.野菜がやわらかくなるまで煮たら出来上がりです。
ズッキーニのミルク煮
<材料>
- ズッキーニ 6分の1個
- なす 6分の1個
- 玉ねぎ 6分の1個
- オートミール 大さじ2
- 豆乳または牛乳 10ml
- オリーブオイル 小さじ1
<作り方>
1.ズッキーニとなすは皮をむき、サイコロ状に切り、水につけてあく抜きをします。
2.たまねぎをすりおろしておきます。
3.オリーブオイルをひいたフライパンに、ズッキーニとなす、すりおろした玉ねぎをいれて炒めます。
4.さらに豆乳か牛乳、オートミールをいれて、10分煮込んだら出来上がりです。
カミカミ期(生後9~11ヶ月頃)のおすすめレシピ
野菜たっぷりミートソース
<材料>
- トマトピューレ 150g
- 合いびき肉(豚ひき肉でも〇) 100g
- 玉ねぎ 1個
- にんじん 3分の1本
- ズッキーニ 2分の1本
- 無添加コンソメ 小さじ2分の1
- 水 100㏄
<作り方>
1.玉ねぎとにんじんをみじん切りにし、ズッキーニは皮をむいてみじん切りにし水にさらします。
2.玉ねぎとにんじんは耐熱容器にいれて、レンジで2分ほど加熱します。
3.鍋にトマトピューレ(できれば無添加のもの)と水、ひき肉をいれて、火を付けます。
4.ひき肉の色が変わってきたら、玉ねぎとにんじん、ズッキーニをいれて軽く混ぜて煮込みます。
5.沸騰したら、コンソメをいれて、10分煮込んで出来上がりです。
ズッキーニ入りチキンライス
<材料>
- 鶏ささみ 20g
- 玉ねぎ 10分の1個
- ズッキーニ 2㎝
- ミニトマト 5個
- キャベツの葉の部分 2㎝
- かぼちゃ 少々
- 軟飯 2食分
- 無添加コンソメ 少々
- ケチャップ 少々
<作り方>
1.玉ねぎ、ズッキーニ、ミニトマト。キャベツ、かぼちゃを小さめに切ります。
2.鶏ささみも小さくさくか、細かく切ります。
3.すべての材料をフライパンにいれ、材料が浸かるくらいの水をいれて火を付けます。
4.沸騰したらコンソメとケチャップを入れて、水分を飛ばしていきます。
5.水分が半分くらい減ったら、軟飯をいれて、混ぜ合わせたら完成です。
パクパク期(1歳~1歳半頃)のおすすめレシピ
温野菜サラダ
<材料>
- じゃがいも 1個
- ピーマン 2分の1個
- キャベツ 1枚
- ズッキーニ 3㎝ほど
- ごま油 少々
- レモン汁 少々
- ベビー用マヨネーズ 少々
- ゴマ 飾り用
<作り方>
1.じゃがいもは軽く洗って耐熱容器に入れ、ラップをかけて600wで1分半加熱します。
2.ピーマンとズッキーニはみじん切りにして、キャベツは1㎝角に切ります。
3.ピーマン、ズッキーニ、キャベツを耐熱容器に入れて、レンジで30秒加熱します。
4.熱したフライパンにごま油をいれて、さっと3を炒めます。
5.じゃがいもは皮をむいて、潰しておきましょう。
6.潰したじゃがいもと4、レモン汁、マヨネーズを加えて混ぜ合わせたら出来上がりです。
ズッキーニグラタン
<材料>
- ズッキーニ 1㎝
- 小さなかぶ 6分の1個
- トマト 4分の1個
- とろけるチーズ 4分の1枚
- 塩 少々
<作り方>
1.ズッキーニは皮をむいて、1㎝角にきり、水にさらしておきます。
2.小さなかぶは、皮をむいて、1㎝角にきります。
3.鍋に水とズッキーニ、かぶをいれ、やわらかくなるまで茹でます。
4.トマトは皮をむき、種をとって、角切りにします。
5.耐熱皿に、ズッキーニ、かぶ、とまとを入れて塩をほんの少しふり、チーズをのせます。
6.オーブントースターでチーズに焼き目がつくまで焼いたら出来上がりです。
まとめ
ズッキーニは、あく抜きをして、加熱することで、やわらかくなり、ゴックン期の赤ちゃんから食べることができる食材です。
煮物などの和食、フレンチなど、様々な料理に使うことができるので、離乳食作りの助けになります。
アレルギーの心配もありますが、初めて食べさせるときは注意し、赤ちゃんがいつも通りであれば、その後もたくさん食べさせてあげてくださいね♪