胃がムカムカしたり重く感じたりしたときに、胃腸薬を飲むという人も多いのではないでしょうか。
私も胃が弱く、食べ過ぎた時には胃の調子が悪くなることがあり、胃腸薬にはかなりお世話になっています。
胃腸薬といえば『太田胃酸』を思い浮かべる人も多いと思います。
そこでふと疑問に思ったのは、「太田胃酸は授乳中でも飲むことができるの?」ということです。
- 授乳中に太田胃酸を飲んでもいいの?
- 太田胃酸の成分は母乳に影響ない?
- どんなことに気を付けて飲んだらいい?
私には娘が一人おり、母乳育児だったため服用する薬などはかなり気を使っていました。
産科で相談すれば適した薬を処方してもらえますが、市販薬が飲めたらそのほうが手軽ですよね。
私と同じように不安や疑問を感じている人のために、授乳中の太田胃酸の服用について詳しく調べてみました。
参考にしてみてくださいね。
目次
授乳中でも太田胃酸は飲んでも大丈夫?
授乳中は食事はもちろん、服用する薬もかなり制限されます。
母乳はお母さんの血液がもとになっていますから、お母さんが口にしたものが大きく影響していることは、多くのお母さんが知っていることではないでしょうか。
太田胃酸も薬という認識が強いですから、授乳中も飲まないほうがいいと感じている人が多いと思います。
しかし太田胃酸は生薬が配合された胃腸薬ですので、授乳中でも飲むことができるのです。
太田胃酸にはいくつかの種類がありますが、どの種類も授乳中に飲むことができます。
太田胃酸に配合されている生薬とは
太田胃酸には、弱った胃を元気にしたり胃の不快感を改善させたりする効果のある7つの生薬が配合されています。
ゲンチアナ
ヨーロッパの生薬で、苦味が強いことが特徴です。
日本の胃腸薬の多くにはこのゲンチアナが含まれています。
消化不良・胃痛・胸やけ・胃炎・下痢・吐き気などに効果的です。
ケイヒ
シナモンでおなじみのケイヒは、クスノキ科トンキンニッケイという植物の樹皮を乾燥させた生薬です。
食欲不振・胃炎・胃酸過多などに効果的です。
ニクヅク
日本ではナツメグというと馴染みがあるでしょうか。
香りが強いことが特徴です。
食欲不振・腹部飽満・腹痛・下痢などに効果的です。
チンピ
温州ミカンの皮を乾燥させた生薬です。
消化不良・胃酸過多・吐き気・下痢などの症状に効果が期待されます。
チョウジ
チョウジノキの花のつぼみを乾燥させた生薬で、紀元前時代には口臭予防のために使われることが多かったと言われています。
食欲増進・吐き気・下痢などに効果があるとされています。
ウイキョウ
ウイキョウの果実を乾燥させたもので、香りが強いことが特徴です。
胃炎・胃酸過多・腹痛などに効果が期待できます。
ニガキ
名前の通り苦味が強い生薬で、胃腸薬の苦味はこのニガキがもとになっているものが多いです。
強い抗菌作用や殺虫作用があることが特徴で、食欲不振・胃炎・消化不良に効果的です。
太田胃酸が授乳中にもOKな理由
市販薬の中には、母乳へと移行してしまう成分が配合されているものが多い中、太田胃酸から発売されている薬には、母乳に移行する恐れがある成分が含まれていません。
初めての育児でストレスを感じ、ストレス性の胃痛に悩まされているというお母さんも多いでしょう。
太田胃酸から発売されている商品には、様々な胃の不調に合わせて薬を選ぶことができます。
太田胃酸から販売されている商品はこちら!
太田胃酸/太田胃酸(分包)
総合胃腸薬です。自然の生薬の良さを生かし、消化不良や胸やけなど様々な胃の不調に効果的です。
太田胃酸A錠剤
散剤が苦手という人におすすめの錠剤タイプの太田胃酸です。
胃もたれや食べ過ぎなどに効果が期待されます。
太田漢方胃腸薬Ⅱ/太田漢方胃腸薬Ⅱ(錠剤)
ストレス性の胃の不調に効果的な胃腸薬です。
慢性胃炎にもおすすめです。
散剤と錠剤がありますので、飲みやすいほうを選ぶといいでしょう。
太田胃酸内服液
すっきりと飲みやすいドリンクタイプの胃腸薬です。
飲みすぎや二日酔いに効果があり、授乳中に感じやすい胃の痛みにはあまり向いていないかもしれません。
太田胃酸チュアブルNEO
水がなくても服用することができるチュアブル錠の胃腸薬です。
携帯缶入りなので、急な胃の痛みや胃の不調にサッと服用することができます。
授乳中に太田胃酸を飲むときの3つの注意点
授乳中でも安心して服用することができる太田胃酸ですが、太田胃酸を飲むときにはどのようなことに気を付ければいいのでしょう。
より安心して太田胃酸を服用するためには、次の3つのことに気を付けて服用しましょう。
- 服用回数を守ろう
- 服用するタイミングもポイント
- 心配な場合はかかりつけ医に相談を
服用回数はきちんと守ろう!
太田胃酸から発売されている胃腸薬には、それぞれ文書が添付されています。
胃腸薬の種類によって1日に飲んでもいい量や回数が記載されています。
太田胃酸を例に出すと、
成人(15歳以上)・・・1回量は1.3g、1日に3回まで
となっています。決められた量を超えて服用してしまうと、かえって胃の負担となってしまうこともあります。
1日の容量を飲んでも胃の不調が改善されない場合は、かかりつけ医に相談することをおすすめします。
太田胃酸は服用するタイミングもポイント!
太田胃酸はどのタイミングで服用するかも大きなポイントです。
胃の調子に合わせて、食前・食間・食後のタイミングで太田胃酸を服用します。
添付文書に服用するタイミングも記載されていますから、きちんと確認しておくといいでしょう。
食前
食事を摂る20分から30分ほど前に服用します。
胃酸過多や食欲不振のときには食前に太田胃酸を飲むのがおすすめです。
食間
食事と食事の間の空腹時に服用します。
目安としては食事を摂ってから2時間から3時間後、または食事の2時間前までに飲むことが効果的です。
食間に飲むことで胃の粘膜を保護し、胃炎などに効果的です。
食後
食べ過ぎや消化不良を感じているときには、食後に太田胃酸を服用します。
消化を助け、胃の調子を整える作用が期待されます。
食事をしてから30分以内に飲むことが好ましいですが、胃の膨満感がなくならない時は食後30分を過ぎていても服用しましょう。
服用が心配な場合はかかりつけ医に相談を
太田胃酸は授乳中に影響を与える成分が含まれていないため、多くの場合は安心して服用することができます。
しかし中には授乳中に市販薬を服用することに不安を感じている人や抵抗があるという人もいるでしょう。
そんな時は不安を感じながら服用するのではなく、かかりつけの産科医に相談することをおすすめします。
また、医師から処方された別の薬を服用している場合には、市販薬を同時に服用してもいいのか確認してから服用したほうが安心です。
授乳中の太田胃酸は用法・容量を守って服用しよう
授乳中には口にするものすべてに気を使ってしまうという人も少なくありません。
私も妊娠中よりも授乳中のほうが食事や薬に気を使っていたような気がします。
慣れない育児で胃の痛みを感じた時に、市販薬を取り入れられるのはお母さんにとって心強いものだと思います。
太田胃酸なら授乳中でも問題なく服用することができるのでうれしいですね。
・用法や用量を守って服用しよう
・飲むタイミングもポイント
・心配な場合は医師に相談を
私も授乳中に飲めるということで太田胃酸にはお世話になりました。
卒乳した今も、太田胃酸は我が家の常備薬として活躍してくれていますよ。