赤ちゃんの離乳食で寒天はいつから食べて大丈夫?4つの注意点とおすすめレシピ

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子どもが大好きなゼリー!…と言ったら原材料には必ず入っているかんてん。

ゼリーを与えてあげたいけど、原材料のかんてんはいつから食べられるのでしょうか。

赤ちゃんにかんてんを与える時の4つの注意事項とおすすめレシピをご紹介します。

この記事のポイントは次の4つです。

  • かんてんとは?
  • 赤ちゃんはいつからかんてんを食べられるのか
  • 食べさせる時の4つの注意点
  • おすすめレシピ

それでは紹介します!順にみていきましょう♪

目次

かんてんについて

そもそもかんてんとは

かんてんとは、天草(てんぐさ)やオゴノリといった海藻類の粘液物質を凍らして、乾燥させたもの。

天草やオゴノリとは、赤っぽいのが特徴である紅藻類(こうそうるい)の海藻。

かんてんは江戸の初期、天草を煮て溶かして作るところてんを真冬の空放置したことにより偶然できました。

当時は「ところてんの干物」とも言われましたが、ところてん独特の臭みがなく様々な料理やお菓子に使うことができ、使いやすさからも使用方法は多岐にわたります。

特徴

かんてんは90℃以上の熱で水に溶け、40℃以下でゼリー状に固まります。

冷蔵庫に入れなくても常温で固まってくれるので、非常に使いやすいです。

また再度加熱すると、80℃以上でもう一度液体に戻るという性質を持っています。

ゼラチンやアガーより強い凝固作用を持ち、透明感はありません。

弾力性もなく、歯切れがいい崩れるようなほろほろとした食感になります。

なので杏仁豆腐や水羊羹を作るときに適しています。

また、かんてんの冷凍保存はできません。

冷凍してしまうと、すが入ってしまい、ボソボソとした食感になってしまうので、やめておきましょう。

ゼラチンで作ったゼリーは冷凍することは可能ですが、ゼラチンはアレルギーの心配があるので、与えられるのは1歳以降になります。

栄養

かんてんの栄養は、その80%が食物繊維で成り立っています。

しかもその食物繊維は、水溶性と不溶性の両方を含んでいます。

食物繊維を多く摂取すると、以下のような利点があり、健康維持やダイエットにもうってつけです。

  • 血圧を下げる
  • コレステロールを下げる
  • 血糖値を下げる
  • 便秘解消

またカロリーはほぼ0なのに、カルシウム・鉄・リンなどのミネラルを含んでいます。

種類

角かんてん(棒かんてん)

昔ながらの製法で、自然の寒気を利用して凍結乾燥させて作られます。

糸かんてん(細かんてん)

製造方法は角かんてんと同じで、細い糸状にしたものを凍結乾燥させて作ります。

粉末かんてん

工場で作られる粉末状のかんてんで、水で戻す必要が無く、煮溶かすだけで使えます。

1袋4g入りのものが多く、粉末かんてん4gは角かんてん1本(約8g)の凝固力に相当します。

凝固力の比較

角かんてん1本(約8g)=糸かんてん24~26本(約8g)=粉末かんてん約4g

棒かんてんくん角かんてん・糸かんてんは、天候などの製造条件により、1本あたりの重量が多少異なります。

角かんてんや糸かんてんを水で戻し、そのまま使うメニューは粉末かんてんでは代用できませんが、煮溶かして固めるような用途では上記の量で換算すれば同じように作ることができます

他にも錠剤型のものや、フレークタイプのものもあります。

製法

角かんてん・糸かんてんの製法

天草を水につけて柔らかくし、洗浄機にかけて土砂や貝殻などの不純物を取り除き、少量の酸を加えて煮込みます。

するとかんてん液が出てくるので、それをろ過して、諸蓋(もろぶた)という箱に流し入れて、固めて「ところてん」にします。固まったところてんを切断します。この時角柱状に切れば角かんてん、細切りにすれば糸かんてんに。

冬の寒空の下で2〜3日置き凍結させ、それを乾燥させれば出来上がりです。

どちらも水に戻してから、味噌汁やスープ、サラダに入っていれたり、溶かしてゼリーにすることができます。

粉末かんてん

粉末状のかんてんは、これらの工法を工場で行います。

天候などに左右されず、安定的な生産をすることができます。

かんてんの使い方

角かんてんと糸かんてんの場合

1.かんてんを水で洗い、適当な大きさに切り、水につけます。

2.1〜2時間経ってふやけたら、水をしっかり絞ります。

3.サラダに入れる場合は、そのまま一口大に包丁で切ります。

溶かす場合は、鍋に分量測った水でお湯を沸かして、かんてん透明になるまで茹でます。

★粉かんてんの場合はそのまま溶かす事ができます。ゼラチンのようにふやかす必要もありません。

かんてんを使う時の3つの注意点

・1つめは、煮溶かしたかんてんに具材を入れる時は、粗熱を取ってからにしましょう。

果物ゼリーなどを作る時に、かんてん液が熱いまま入れてしまうと果物に火が通ってしまいます。

風味が変わって、味が損なわれる恐れがあります。

・2つめは、かんてん以外の液体入れる時は人肌に温めてから。

牛乳かんてんなどを作る時に、冷たい牛乳をそのまま入れてしまうと、分離したり固まらなくなってしまいます。

後から入れる液体はを人肌程度に温めてから、加えましょう。

また果汁を加える場合は、必ず火を止めてから入れましょう。かんてんを加熱したまま加えると、固まらなくなってしまいます。

・3つめは、酸が強い物を入れる時はかんてんの量を多くしましょう。

酸が強いものはかんてんの凝固力を弱くしてしまうので、かんてんの量を増やすか、酸が強いものを少量にしましょう。

保存方法

かんてんは乾物なので常温で保存できます。

ただし、直射日光や高温多湿なところは避けましょう。

用途

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かんてんはゼリーや羊羹を固める以外にも、様々なことに役立っています。

最近では、ヨーグルトやマヨネーズにも使われたりしています。

かんてんの主成分であるアガロースを精製したアガロースゲルは、電気泳動法や医化学研究用としても使用されています。

赤ちゃんにかんてんを使えるのは、いつからか

赤ちゃんにかんてんは、離乳食後期のカミカミ期(9~11ヶ月)から使えます。

かんてんは赤ちゃんに消化吸収の負担も少なく、アレルギーの心配もあまりありません。

柔らかめのゼリーを作ってあげると、風邪をひいたときにも役立ちます。

赤ちゃんにかんてんを使う時の4つの注意点

かんてんは食物繊維を多く含み、便秘解消にも役立つ素晴らしいものです。

ですが、かんてんを赤ちゃんに使う時には以下の4つに注意して下さい。

1つめは、初めて食べさせる時!

かんてんの食物アレルギーは非常に稀です。

厚生労働省のアレルギー食品表示の品目に指定されてもいませんし、「食物アレルギー診療ガイドライン」のアレルギーの原因食物ランキングにもかんてんはでてきません。

しかし、アレルギーが絶対ないとは言い切れないのです。

初めて食べさせる時は平日の昼間、余裕がある時。食べさせる量は少量にしておきましょう。

万が一アレルギー反応が出た時、すぐ病院に行けるように小児科の確認も大事です。

アレルギー症状で一番多いのは皮膚症状。かぶれや赤みや湿疹が出たりするので、食べた後は口の周りや体をよくチェックしてあげましょう。

2つめは、市販のかんてん商品!

かんてんが食べられるからといって、市販のかんてんのゼリー等には要注意。

市販のものは、糖分も添加物も多く含まれているので、赤ちゃん向けと謳っていてもあまり多様しないようにしましょう。

赤ちゃんの頃から糖分が多く含まれた食事をしていると、肥満や低年齢での生活習慣病をまねいてしまいます。

赤ちゃんは消化器官が未発達なので、添加物をうまく処理できないということも起こりかねません。

食品添加物とは木の実などから作られるものや化学的に合成されたもの。

日本では食品衛生法で体に害がないものを使うように決められていますが、その中には発がん性の恐れがあるという理由から、海外では禁止されているものもあります。

また市販ゼリーの、固めのものは避けましょう。

大人には大した違いは無くても、嚥下能力が未発達の赤ちゃんには、飲み込むのは大変なことです。

お菓子はなるべく市販のものではなく、無理のない程度、家庭で作ってあげましょう。

3つめは、手づくりゼリー!

手作りのかんてんゼリーを作るときは固すぎないものを、程よい大きさにして与えましょう。

かんてん以外の材料でも、赤ちゃん用にゼリーを作ってあげるときは硬さに注意しましょう。

あまり固いと、赤ちゃんには飲み込みにくく、誤嚥や窒息の危険性があります。

また大きさも赤ちゃんが食べづらい大きさだと、誤って喉に詰まってしまう可能性もあります。

手づくりゼリーは赤ちゃんが食べやすい硬さで、食べやすいサイズにしてから、与えてあげましょう。

4つめは、食べる時!

赤ちゃんにかんてんのゼリーを食べる時は、必ずそばで見ててあげましょう。

市販のゼリーでも、手作りのゼリーでも、誤嚥や窒息の危険性があります。

すぐに対応できるように、与える時は必ずそばで見ていてあげましょう。

赤ちゃんが食べづらそうにしていたら食べやすいように工夫するか、もしくは無理に食べさせないようにしましょう。

万が一誤嚥してしまった時は、うつ伏せに抱きかかえて背中を叩きましょう。

必要なら迷わず救急車を呼んで、対応が手遅れにならないようにして下さい。

かんてんのレシピをご紹介!

かんてんを使ったおすすめレシピを紹介します!

簡単レシピ!

にんじんゼリー(1食分)

材料

  • にんじん…30g
  • りんごジュース…1/2カップ
  • 粉かんてん…1g
  • 水…大さじ2

作り方

1.にんじんは皮をむいて柔らかく茹で、すりつぶす。

2.粉かんてんは水を煮立てて溶かす。

3.溶かしたかんてん液ににんじんとりんごジュースを入れて型に流し、粗熱を取って冷蔵庫に入れ冷やし固める。

牛乳かんてん(3食分)

材料

  • 牛乳…200ml
  • 粉かんてん…3g
  • 水…100ml

作り方

1.鍋に水を入れ、かんてんを煮溶かす。

2.粗熱が取れたら牛乳を入れ、弱火で少し加熱する。

3.型に流し入れ、冷蔵庫で冷やす。

★いちごやバナナなどのペーストにあえて食べるとより美味しいです。

また、この他にもかんてんは日常の料理にも使えます。

ご飯を炊く時に少量入れると、お米にツヤが出たり、ハンバーグを作るときに少量入れると、肉汁が逃げにくいなどなど…。

かんてんは食物繊維をたくさん摂取できるだけでなく、料理をおいしくしてくれる優れもの、上手に付き合いましょう♪

まとめ

赤ちゃんとかんてんについて、いかがでしたでしょうか。

赤ちゃんにかんてんはカミカミ期(9〜11ヵ月)から使うことができます。

アレルギーは少ないですが、初めてあげるときは必ず少量に止めましょう。

また市販のかんてんを使ったゼリーは、糖分も添加物も多く含まれているので頻繁に与えないようにしましょう。

手作りゼリーをあげるとき、硬さや大きさに注意し嚥下の事故がないように、見守っていてあげてください。