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英語の勉強は何歳から始めるべき?年齢別に考える英会話の勉強方法7選
英語の勉強を始めるべき年齢は、結論から言ってしまえばSooner the Better(早いほど良い)です。
子どもにはぜひ英語を!とお考えの方で、これからパパ・ママになるのであれば、ぜひ生まれた時から英語に触れさせてあげてください。
人間の言語吸収力は生まれた瞬間から低下の一途をたどります。
すでに子育て中の方も、It’s never too late、遅すぎることはありません。諦めないでください。
今日からできることがたくさんありますよ。同じ勉強方法でも、子どもの年齢によって工夫すれば必ず効果がありますのでぜひチャレンジしてくださいね。勉強方法よりも大切なのは、その子のやる気。
英語好きの子に育ってもらうためには、無理やりではなく、子どもが英語を楽しんで勉強できるようにサポートしてあげてくださいね。
1、 英会話教室に通う
英会話といえば、まず考えるのは英会話教室ですね。
英会話教室の先生は英語教育のプロ。
英語の楽しさを教えてくれます。
特に小さい子どものクラスは歌やゲーム、読み聞かせやクラフトなど、楽しい活動が盛りだくさん!
英会話の先生はネイティブの先生が多いですので、言葉だけでなく先生の表情やしぐさも日本人とは違う先生に興味津々。
しかも教室には同じくらいの子どもが通っている場合が多く、そこで新しいお友達ができると子どもたちは喜んで通うようになります。
英会話教室に通わせることについては賛否両論あります。
懐疑派の主な意見は「週に1回程度の授業でどれだけの効果が得られるのか」「グループレッスンでは、まわりはみんな日本人。先生の一斉授業では効果が期待できないのでは?」「月謝が高いが、それに見合うリターンが少ないのでは」「安い教室では先生の質が心配」などです。
もちろん、英会話教室の月謝は安いものではありませんので、教室選びの際にしっかりと吟味する必要はあります。
子どもの教育となると、高額な月謝もいとわない!
そういった人をターゲットにした高額で悪質な商売もありますし、個人経営でアットホームな教室もあります。
心配だから、イーオンやECCなどテレビCMしている全国チェーンの教室へ行ってみる人もたくさんいらっしゃいます。
しかし大手が良質かといえば、そうとも言い切れないところがあります。
なぜなら、英会話においては、どこのスクールに行くかよりも誰に教えてもらうかが重要だからです。
先生が複数いる教室では、教えてもらう先生によってスクールの印象が大きく変わってしまいます。
なので、誰が教えてくれるのか、に注目して探してください。ネイティブの先生が良いのか、緊張するので日本人の先生が良いのか。
日本語が話せる先生が良いのか、オールイングリッシュで教えてもらうのが良いのか、女性の先生が良いのか、などあらかじめ希望があれば合致する先生に教えてもらえる教室を探しましょう。
・0~2歳
言語習得をする時期。この時期に母親が話すことばが、その子の「母語」となります。
「0歳からの英会話」もありますが、勉強というより親子で楽しむ、というスタンスで参加してください。
もし家族の方が英語が話せるなら、赤ちゃんの時期から積極的に英語で話しかけてあげましょう。
・3~6歳
ことばのアウトプットがさかんに伸びる時期。
英会話教室へ通い始めるのにベストな年齢です。
なぜなら就学前のこの時期は、日本語を介さず、自然に英語を覚えられる最後の時期だからです。まだ間に合うのであればぜひはじめてください。
・小学校低学年
友達と遊ぶのが楽しい低学年の時期は、ぜひお友達作りもかねてグループレッスンしてくれる教室へ。
英語の得意なお友達ができれば、真似をしたくて頑張りますよ。
・小学校高学年
自分で意思決定し始める時期。「英語を習いたい!」と言ったら、そのことを褒めて応援してあげてください。
自分で選んだことを認められると嬉しくて頑張れます。
また自分で決めたことに責任やプライドを持ち始めるので、タイミングが合えば素晴らしい成果をあげてくれます。
教室へ通うかどうか、通うならどこが良いか、ある程度本人の意思で決めさせてあげてください。
・中学生以上
英語好きだった子が、中学校の英語の授業が始まった途端に苦手意識を持つことがあります。
たとえ学校の英語が好きでなかったとしても、「英会話できるようになりたい!」という気持ちを持った子には英語で楽しめる教室へ通わせてあげてください。
中学生以上の場合は、学校や塾で英語の勉強をするので、教室はネイティブの先生と異文化交流できるところがおすすめです。
2、 英語教材を使う
「英語を教えるための材料」と考えれば、どの年齢でもなにかしらの教材はあるに越したことはありません。
それぞれの年齢におススメの教材を紹介いたします。
・0~2歳
感覚を大切に育ててあげられるものであることが重要。
歌やリズムを通して英語に触れさせてあげられる “Wee Sing”シリーズのCDとミュージックノートのセットは数あるミュージックマテリアルの中でもっとも素晴らしいシリーズです。
1枚のCDには70曲ほど収録されていて、すべての曲の歌詞が載った洋書のミュージックノートにはアメリカらしいかわいい挿絵がたくさんあります。
選曲も素晴らしく、トラディショナルでいつの時代も愛されてきた歌が厳選されています。
また、聞き飽きないように、いろんな人(大人、こども、女の子、男の子)が歌っています。
こんな良質の音楽教材がなんと10ドル台です。
・3~6歳
絵本の読み聞かせを積極的にしてあげたい時期。
英語が得意ならぜひ英語で読み聞かせしてあげてください。
英語圏で愛され続けているマザーグース(わらべ歌)、日本でも愛読されている『はらぺこあおむし』やブルーナシリーズ。
ドクタースースやセサミストリートの絵本などどんな絵本でもその子の興味に合ったものを読んであげてくさい。
・小学校低学年
挿絵がたくさんで、塗り絵感覚で遊べる洋書のワークブックはいかがでしょうか。
オックスフォード出版からはLet’s Goシリーズなど英会話教室で使用される楽しいテキストがたくさんあります。
英語のクロスワードなど、「読む」のでなく遊べるワークブックを選んであげましょう。
・小学校高学年
好奇心旺盛で学習意欲が出てくる高学年。
自分でどんどん学べる教材が必用。
辞書で知らない単語を調べることもできるようになるので、学習意欲の高い子には電子辞書がおすすめです。
また、洋書のピクチャーディクショナリーなど、絵や写真を楽しみながら英語や海外の生活を学べる教材がオックスフォード社などから出版されていますので、こちらもプレゼントすると喜ばれます。
また、本格的に勉強したい子には、リクルート社のスタディサプリというアプリがおすすめです。
有料アプリですが、アプリというより通信講座。
カリスマ講師の授業動画、ドリル、無料テキストがついて月額980円から。
小学生でも学習したい学年で中1、中2など選べるので中学校の先取りができます。
・中学生以上
どんな勉強がしたいかによって教材が大きく変わります。
学校の授業や高校受験なら学習参考書や前述のスタディサプリをおすすめしますし、英会話であれば、海外ドラマや映画が一番の教材になります。
3、 英語のうた・Finger Play
音楽は英語学習においてとても大きな役割をはたしてくれます。
年齢別の歌やfinger play(手遊び歌)を紹介します
・0~1歳
赤ちゃんの時期は、スキンシップをしながら楽しめる曲が良いです。
たとえば「おおきな栗の木の下で(Under the Spreading Chestnuts Tree)」やHead Shoulder、Wheels on the Busなどは触れ合う動作が多いので、Youtube等の動画サイトをみながらお母さん・お父さんが覚えて歌ってあげましょう。
・3~6歳
ホーキーポーキやInchy Winchy Spider、Head Shoulder、など身体を動かせるものがおすすめ。
また曜日や数、アルファベットなどにまつわる短い曲をたくさん歌ってあげましょう。
・小学校低学年
日本でも歌われる世界の童謡の英語バージョンを教えてあげると喜ばれます。
Twinkle Twinkle Little Star(きらきらぼし)、If You Are Happy Clap Your Hand(幸せなら手をたたこう)など。
・小学校高学年
ディズニー映画のテーマソングの英語バージョンなど、名曲にトライしましょう。
まずは意味よりも音!カタカナでもよいので自分で聞こえた通りディクテーションして歌えると自信になりますよ。
・中学生以上
海外のアーティストの曲を積極的に聴いて楽しんでもらいたい年齢です。
ビルボードランキングなどから好きな曲を探してみるのも勉強。英語の勉強という観点から言えば聞き取りやすい曲がおすすめです。
テイラースウィフトやOne Direction、ジャスティン・ビーバーなどのポップスは歌詞が聞き取りやすい上に、いろんな人が訳しているので、意味を考えながら聴き、答え合わせしたり比較したりしてもよい勉強になりますよ。
4、 アニメや英語の教育番組
「何歳から見れば良いか」と聞かれれば、理想は日本語と英語の区別がつく前かです。
日本語が分かるようになってしまうと、内容理解できない英語でテレビを見ることを嫌がるからです。
お気に入りの番組がバイリンガル対応もしていれば、英語で見せてあげるのは良いことですが、あくまで子どもの希望に合わせてあげてください。
お気に入りの番組を英語にされて内容が分からなければ楽しめません。
その場合、少し大きくなってから字幕が読めるようになるまで待ってあげましょう。
・0歳~
やはり教育番組の定番セサミストリートが最強です。
かわいい登場キャラクターだけでなく、色々な人が登場し、様々なトピックがとりあげられます。
さすがアメリカなのは、登場する子どもの人種にかたよりがないように工夫されていたり、ハンディのある人も普通に登場するところです。
扱う題材も色、形、数字などのベーシックなものから、植物や動物、食事や歯磨きなど日常生活、少し難しい「ユニバーサルデザイン」「アレルギー」までありとあらゆるトピックが取り上げられていますのであらゆる年齢の子どもが楽しめます。
音楽も子ども用ではなく本格的です。
質の高いプログラムは、大人の勉強にもなりますよ。
「機関車トーマス」「おさるのジョージ」「スポンジボブ」など日本でも人気のキャラクターが登場するものも、できれば日本語と英語の区別がつく前からみせてあげたいものですね。
・小学校高学年
ディズニーは映像が美しく、英語も汚い表現は一切使われませんので英語学習にはもってこいです。
また、映画のシナリオやその訳が書かれた書籍も出版されていますので、お気に入りのディズニー映画で英語を覚えることができます。
・中学生以上
名作の映画や、海外ドラマから興味を持ったものをみつけて字幕を活用しながら勉強できます。
なにを見れば良いかわからない人におススメは「フルハウス」。
ホームコメディで、3人のパパと3人の娘を中心に1回完結型でストーリーが展開されています。
90年代に放送されてから爆発的な人気で、現在続編の「フラーハウス」がNETFLIXで視聴できます。
5、 英語で実況中継
「実況中継」とは、赤ちゃんにお母さんが話しかけているのを想定してもらえればわかりやすいと思います。
「ミルクですよ~」「パパが帰ってきたよ~」「かわいいお花だね」という感じです。
私たちもそうして母親(ばかりではありませんが)が話す日本語を母語として学びました。
それを英語で行います。
言語習得をする3歳くらいまでの子どもに適した学習方法で、日本語を話すようになった子には向かないかもしれません。
6、 アプリを使った英語学習
・0~2歳
「英語で子供たちのお気に入り600曲」英語の童謡がたくさん収録されているアプリ。
フリーなのでたくさん聴かせてあげられます。
・3歳~
“Lingokids – English for Kids”イギリス英語が楽しく学べるアプリ。
オックスフォード出版とコラボしていて、アルファベットや簡単なワードを使ったアクティビティが充実。
オフラインでも使用できますよ。
・小学校高学年以上
これくらいになると前述したスタディサプリが使えます。
月額980円からと、アプリにしては高額に思えますが、内容がすごいです。
人気がありすぎてふつう絶対に受講できないカリスマ講師による授業動画(英語は関先生など)が見放題、ドリル、無料テキストがついています。
もちろん勉強も楽しめる工夫がたくさんありますが、このアプリには勉強して「サプモン」というモンスターを育てるという、こども心をわしづかみにするシステムがあります。
飽きやすい子を継続させるための工夫です。
小学生でも学習したい学年で中1、中2など選べるので中学校の先取りができますので自分に合ったレベルで学習できます。
7、 外国人と会う場所にでかける
英語を自然に学ぶのにベストな環境はやはり海外へ行くのが一番です。
長期で留学や親の海外赴任について行く機会がなかったとしても、海外旅行に連れて行ってあげるのは、どの年齢の子にも一番の勉強になります。
ただ、海外旅行はそう頻繁に行けるものではありませんよね。
重要なのは、英語が話されている環境です。
日本で生活していても工夫次第で外国人と触れ合うチャンスは作ってあげられるので、どんどん外国人と出会って、生きた英語にふれさせてあげてください。
・0~2歳
英語が耳に入ってくるだけで吸収できます。
外国人の多い場所といえば、観光スポット。
都内では、皇居や浅草などでは気が付けばまわりで日本人は自分だけ、となることが少なくありません。
大阪の道頓堀周辺も外国人観光客がたくさんいて、世界各国の言葉が飛び交いとてもインターナショナル。
そういった場所に赤ちゃん連れでいると、外国人から “What a cute baby!!” と英語で話しかけられることもあります。
観光スポットで手軽に国際交流、大人も楽しいですよ。
・3歳~
トイレトレーニングが終わってお出かけが楽になると、お泊りも楽しいですね。
せっかくなので外国人がたくさん泊まっているホステルに泊まってみましょう。
共有スペースやキッチンで世界から来たお客さんが英語で話しているのを聞いていると、まるで海外に来た気分になります。
少し英語が話せる子であれば、タダで英会話できてお得です。
・小学校低学年
外国人向けの教会では、毎週日曜日に外国人向けに英語のワーシップが行われています。
アメリカを中心とする英語圏の出身者にはクリスチャンの人が多く、彼らの多くは仕事が休みの日曜の午前中は家族で教会に行くという習慣があります。
また教会は故郷を離れて日本に暮らす外国人のコミュニティにもなっています。
教会のワーシップは無料で誰でも参加できるので、クリスチャンでなくても抵抗がなければ国際交流目的で参加してみましょう。
日本で、アメリカ人家族の日常が垣間見れる貴重な場所ですし、子どもに近くに住む外国人のお友達ができるかもしれませんよ。
・小学校高学年
長期休みはサマーキャンプに参加させてあげてはいかがでしょう。
インターナショナルスクールやYMCA、各自治体が主催する子ども向け国際交流プログラム。
家族とはなれて、リーダーと子どもだけで過ごす時間の中で、のびのびと自由に英語を身に着けてくれます。
キャンプといっても日帰りのものもありますので、その子に合わせたプログラムを探してあげましょう。
・中学生以上
中学校にはALTという外国人の先生が必ずいます。
その先生と仲良くなれば毎日学校で英語を話すことができます。
嬉しいことに、わざわざ英会話教室に通わなくても毎日、タダで英会話できるのです。
また、その先生と仲良くなれば、先生のお友達の外国人を紹介してもらって地元の外国人と知り合うことができますし、先生の出身国の家族や親せきに同じくらいの歳の子がいれば、紹介してもらって海外にお友達を持つことも可能です。
スカイプやSNSで簡単に交流できますし、将来海外旅行に行く際に案内してもらえるかもしれませんね。
また、中学生くらいからは夏休みや春休みを利用した短期ホームステイをすることもできます。
子どもだけで行きますが、引率者がいるプログラムを利用すればトラブルがあった時も相談できるので安心です。
子どもを海外に連れて行ってあげたいけど、仕事を長期では休めない、そんな親の強い味方です。
家族と離れて海外でホストファミリーと過ごす経験は、英語だけでなく、その国の生活文化や社会を学べて、子どもを大きく成長させてくれますよ。
まとめ
以上、英語の勉強は何歳から始めるべきか、年齢別に考える英会話の勉強方法をご紹介いたしました。
繰り返しになりますが、英語の勉強はSooner the Betterです。
本気でバイリンガルに育ってもらいたいのなら、一刻も早く英語に触れさせてあげてください。
海外経験がなくても、日本にたくさんの外国人はいますし、インターネットやアプリを使えば日本にいてもそれに近い環境は作れます。
ぜひ、お子様と一緒に楽しく英語を学んでください。