赤ちゃんの離乳食でうずらの卵をいつから食べて大丈夫?3つの注意点とおすすめレシピ

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八宝菜や筑前煮などに使われる、うずらの卵。

鶏卵より小さくて、赤ちゃんでも食べきれそうなサイズ感がちょうどいいですよね。

ですが、赤ちゃんはうずらの卵をいつから食べることができるのでしょうか?

この記事では、赤ちゃんにうずらの卵を与える時の3つの注意点と、おすすめのレシピを紹介しています。

ポイントは5つです。

・そもそもうずらの卵とは?
・赤ちゃんはうずらの卵をいつから食べていい?
・うずらの卵をあげる時の3つの注意点
・緊急時の対応!
・簡単おすすめ!うずらの卵の離乳食レシピ

それでは解説をしていきます!ぜひ参考にしてくださいね♪

目次

そもそもうずらの卵とは?

うずらの卵とは、キジ科の鳥の卵です。

鶏卵に比べてふた回りほど小さい卵。

鶏卵の場合は1個46~76gなのに対して、うずらの卵は1個8~10gしかありません。

しかし鶏卵以上の栄養素が含まれています。

栄養成分

うずらの卵と鶏卵の全卵100g当たりの栄養を比べてみました。

【エネルギー】うずらの卵:179kcal、鶏卵:151kcal

【たんぱく質】うずらの卵:12.6g、鶏卵:12.3g

【脂質】うずらの卵:13.1g、鶏卵:10.3g

【炭水化物】うずらの卵:0.3g、鶏卵:0.3g

【灰分】うずらの卵:1.1g、鶏卵:1g

【ビタミンA】うずらの卵:350μg、鶏卵:140μg

【ビタミンB1】うずらの卵:0.14mg、鶏卵:0.06mg

【ビタミンB2】うずらの卵:0.72mg、鶏卵:0.43mg

【ビタミンB6】うずらの卵:0.7mg、鶏卵:0.08mg

【ビタミンB12】うずらの卵:4.7μg、鶏卵:0.9μg

【葉酸】うずらの卵:91μg、鶏卵:43μg

【カリウム】うずらの卵:150mg、鶏卵:130mg

【リン】うずらの卵:220mg、鶏卵:180mg

【鉄】うずらの卵:3.1mg、鶏卵:1.8mg

【メチオニン】うずらの卵:1189mg、鶏卵:413mg

【グリシン】うずらの卵:463mg、鶏卵:413mg

【DHA】うずらの卵:330mg、鶏卵:150mg

【食塩相当量】うずらの卵:0.2g、鶏卵:0.4g

タンパク質・脂質の含有量は、鶏卵とほぼ同等ですが、鉄・ビタミンA(レチノール)・ビタミンB2は鶏卵よりも多く含まれています。

つまり貧血や冷え性、風邪や疲れている時、肌荒れなどに大活躍します!

ただし、コレステロールも同等なので食べ過ぎには要注意。

値段と用途

うずらの卵は、生のものと水煮があります。

産地や半熟などに加工されている等の場合によって値段は異なりますが、おおよそは生の場合10個で100円、水煮の場合は10個で200円程度。

容量からすると鶏卵よりは少し高めですが、用途が異なるので別物と考えていいでしょう。

お弁当の中にゆで卵として入れたり、蕎麦や丼もの、串揚げ、八宝菜、筑前煮などに使えます。

調理上の注意

殻をむくときはボールに水を入れて、その中で剥くときれいにむけます。

しかし、うずらの卵は中の膜が丈夫なので、殻だけを破っても中身が上手く出せません。

生のものを使いたい場合は、卵の頭の部分をハサミで少し切ると、上手に身を取り出すことができます。

保存方法

20度前後の室内で約2ヶ月、冷蔵庫なら3ヶ月程度保存が可能です。

ただし出荷年月日や消費期限・賞味期限などには注意しましょう。

赤ちゃんはいつからうずらの卵を食べていいの?

基本的には、鶏卵と同じ考え方です。

豆腐や白身魚などのたんぱく質が食べ慣れたら、与えてあげましょう。

赤ちゃんはうずらの卵を、黄身は離乳食中期モグモグ期(7〜8ヶ月)から、白身を含めた全卵は離乳食後期カミカミ期(9〜11ヶ月)から食べることができます。

ただし、生の状態はアレルギー重症化や食中毒の恐れがあるため、3歳以降からにしましょう。

関連記事⇒赤ちゃんの離乳食で卵はいつから食べて大丈夫?6つの注意点とおすすめレシピ

うずらの卵を与える時の注意点3つ!

栄養豊富なうずらの卵。

赤ちゃんに与えるときには、次の3つの事に注意して下さい。

1つめは、与える前に身内のアレルギー有無を確認してから!

身内に、卵アレルギーの人はいませんか?

アレルギーは遺伝する可能性があるので、注意が必要です。

身内に卵のアレルギーがいないか確認して、もしいるようであれば医師に相談してから与えましょう。

2つめは、初めて与える時は必ず加熱したものを。

身内に卵のアレルギーがいなくても、症状が出る可能性があります。

万が一食物アレルギーが発症した時に、重症化しないよう、初めて与える時は必ず加熱したものを与えましょう。

加熱したら鶏卵と同じ様に、白身と黄身を分けて、まずは黄身だけを与えましょう。カミカミ期からは加熱した白身を含めた全卵を与えることができます。

卵でいえば、鶏卵は食物アレルギー患者数では第1位の食品。

全体の6割という多さです。

食品表示衛生法では、鶏卵のアレルギー患者数が多いため、加工食品に卵を使用した場合は表示をするよう義務付けています。

加工食品等を購入する際には、必ず原材料をチェックするようにしましょう。

3つめは、誤嚥の危険性を理解して工夫する。

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赤ちゃんはうずらの卵をそのまま丸呑みしてしまうような誤嚥の危険性があるので、必ず4分の1に切るなどして食べやすいようにしてあげましょう。

うずらの卵は飴と違い水に溶けないので、喉に詰まってしまった場合、取り出すことが困難です。

食べやすいように処理したうえで、必ず大人が見ているところで与えましょう。

アレルギー反応が出たら!

うずらの卵で食物アレルギーの症状が出てしまった時の対処法をまとめました。

万が一の時、パニックにならないように、しっかりと頭に入れておきましょう。

症状

<症状の現れ> 食後数分〜2時間。遅くても4時間以内に発症することが多い。

<一般的な症状> 症状で一番多いのは、皮膚症状。食品に触った手や口が赤くなったり、背中にかぶれや湿疹出たり。他には以下のような症状があります。

【目】…白目が赤くなる、瞼が腫れる、涙が止まらなくなる、目が痒くなる

【鼻】…大量の鼻水、止まらないくしゃみ、鼻がつまりつづける

【呼吸症状】…息苦しそう、ゼーゼー呼吸する、過呼吸、犬の鳴き声のような咳、咳き込む、声がかすれる

【消化器症状】…下痢、嘔吐

他にも腹痛や頭痛、不快感などの症状がありますが、赤ちゃんは症状を言葉で訴えることができません。

食事中の動きや表情を見て少しでも異変を感じたら、身体の様子を細かくチェックするようにしましょう。

特に危険な症状は、アナフィラキシーショックというものです。

意識がもうろうとする、呼びかけても応答がないなどが特徴です。

多くの場合は1つのアレルギー症状が起こりますが、複数の症状が起こる場合もあります。

さらに、最も危険なのは呼吸困難や血圧低下などを引き起こす「アナフィラキシーショック」で、命が危険な状態になるということです。

<注意> アレルギー反応は、調理状態や食べた本人の体調によって、症状が変化します。

食品が生のままや、疲れていたり、風邪をひいている時などは悪化するおそれがあるので、注意しましょう。

対応

症状によって、対応方法が変わることがあります。

<救急車を呼ぶ場合> アナフィラキシー症状がみられる。

複数の症状が出た時点ですぐに救急車を呼びましょう。

前項で説明した、アナフィラキシーショックは大変恐ろしいもの。

処置が遅れると死に至る恐れもあります。

<病院に行く場合> 軽いかぶれや湿疹だけの症状。

かぶれや湿疹の場合、食物アレルギーでない場合もあります。

しばらく様子を見て、病院にいきましょう。

赤ちゃんに初めての食材をあげる時は、平日の午前中の余裕がある時がおすすめ。

必ずすぐ病院に行ける時間帯にしましょう。

治療法

<治療法> 除去食、負荷試験、延期、薬の投与等。

病院の検査や問診を受け、医師の診断のもと必要最小限の除去食を行います。

症状によっては負荷試験、延期などを行ったり、場合によっては薬を使います。

<注意> 家庭での判断でむやみな除去食を行う事は絶対NG。

アレルギー食物の判断は専門医でも難しいもの。

家庭でアレルギー食品を判断して、独自の除去食を行うということは、絶対にしてはいけません。

お母さんが予想したアレルギー食物は、実際の検査では違っていたりします。

むやみな除去食で、赤ちゃんの栄養バランスを崩したり、味覚の幅を狭めてしまう可能性も。

食物アレルギーは乳幼児の時期に一番多く、発症しても小学生になる前に治っているケースも多々あるため、アレルギー症状が出ても焦らず、専門医の元治療を行いましょう。

万が一誤嚥してしまったら!

誤って、うずらの卵をそのまま与えてしまい、赤ちゃんが誤嚥してしまったら、どのように対応したらいいのでしょうか。

誤飲と誤嚥の違いとは?

誤飲とは、食物でない電池や消臭剤などを赤ちゃんが誤って飲み込んでしまうこと。

誤嚥とは、食物が本来食道に入るはずが誤って気道に入ってしまうことです。

まだ咀嚼力が未発達な赤ちゃんは、うずらの卵を噛まずに飲み込んでしまった時に気道に入り、詰まってしまう危険性があります。

誤嚥してしまった時の対応

うずらの卵が喉に詰まってしまった場合、慌てて指を入れて掻き出そうとするのは絶対にやってはいけません。

かえって奥の方に押し込むことになったり、爪で口の中を傷つけたりしてしまいます。

誤嚥をしてしまったら、救急車などですぐに病院に連れて行きましょう。

病院に向かう道中や救急車を待っている間はうつ伏せにして背中を叩き、とにかく吐き出させることが大事。(※くれぐれも救急救命士の指示に従うこと)

消費者庁のHPに応急処置の方法が載っていますので、下記に記載します。

0歳児【背部こう打法】:片腕にうつ伏せに乗せ顔を支えて、頭を低くして、背中の真ん中を平手で何度も連続してたたきます。なお、腹部臓器を傷つけないよう力を加減します。

1歳児【背部こう打法変法】:立て膝で太ももがうつ伏せにした子のみぞおちを圧迫するようにして、頭を低くして、背中の真ん中を平手で何度も連続してたたきます。なお、腹部臓器を傷つけないよう力を加減します。

満5歳以上【腹部突き上げ法(ハイムリック法)】:後ろから両腕を回し、みぞおちの下で片方の手を握り拳にして、腹部を上方へ圧迫します。この方法が行えない場合は、横向きに寝かせて、又は、座って前かがみにして背部こう打変法を試みます。

引用_消費者庁「豆や干し芋は、3歳頃までは食べさせないようにしましょう!

誤飲・誤嚥などの急なトラブルはいつ起こるか予測ができません。

応急処置の方法を一度家族で確認し、いつでも対応できるように、家の中の目のつくところに貼っておくと良いですよ。

簡単!おすすめレシピを紹介

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離乳食時期別にうずらの卵を使ったおすすめレシピを紹介します。

中期モグモグ期(7〜8ヶ月)向け!

・うずらの卵がゆ

材料

ご飯…大さじ2

うずらの卵の黄身…2個分

作り方

1.鍋にご飯と水1/2カップを入れ蓋をして、中火にかける。

2.沸騰したら弱火で1分煮て、火を止めてから3~5分ほどそのままに。

3.黄身をフォークでつぶして、ご飯に加えて混ぜる。

・うずらの卵のパンがゆ

材料

うずらの卵の黄身…2個分

調乳したミルク(または牛乳)…大さじ2

食パン8枚切り…1/8枚

作り方

1.黄身をすり鉢で滑らかになるまで潰す。

2.鍋に調乳したミルクを入れて食パンを細かくちぎって加え、弱火で煮る。

3.器に盛り黄身を乗せる。

後期カミカミ期(9〜11ヶ月)向け!

・トマトとうずらの卵とじ

材料

うずらの卵…3個

トマト…30g

しらす干し…大さじ1

作り方

1.トマトは皮を取って種を取り除き5mm角に刻む。

しらす干しでは茶こしに入れて熱湯をかけ塩抜きする。

2.フライパンに溶き卵を流し入れて、しっかり加熱する。

3.トマトとしらすをのせる。

・炒り卵のあえ物

材料

うずらの卵…3個

ブロッコリー…4g

カッテージチーズ…小さじ1

作り方

1.ブロッコリーは熱湯で柔らかく茹でて、花のところを細かく刻む。

2.フライパンに卵を流し入れて、炒り卵を作る。

3.ブロッコリーと卵とカッテージチーズ合わせてよく混ぜる。

関連記事⇒赤ちゃんの離乳食でチーズはいつから食べて大丈夫?3つの注意点とおいしいレシピ

完了期パクパク期(1〜1歳6ヶ月頃)向け!

・かぼちゃプリン

材料

かぼちゃ…8g

うずらの卵…4個

牛乳…大さじ2

作り方

1.かぼちゃは皮をむきラップで包んで電子レンジで500W2分加熱し、裏ごしする。

2.うずらの卵と牛乳を合わせて網でこし、かぼちゃを加えて混ぜる。

3.耐熱容器に流し入れ蒸気の上がった蒸し器に入れ、弱火で約10分蒸らす。

・うずらの卵サラダ

材料

うずらの卵…4個

プレーンヨーグルト…小さじ1

マヨネーズ…小さじ1

作り方

1.プレーンヨーグルトとマヨネーズをあえる。

2.うずらの卵の黄身を取り出し、1のソースを入れる。

3.上から黄身をかぶせる。

他にも、赤ちゃん用に小さな目玉焼きやゆで卵を作ってあげると、見た目も可愛くておすすめです♪

まとめ

赤ちゃんとうずらの卵についていかがでしたでしょうか。

赤ちゃんはうずらの卵を、鶏卵と同様に食べることができます。

離乳食中期のモグモグ期(7~8ヶ月)では白身だけを、後期のカミカミ期(9~11ヶ月)からは黄身を含めた全卵を食べることができます。

ただし、生の状態はアレルギー重症化や食中毒の恐れがあるため3歳以降から与えるようにしましょう。

また誤嚥の危険性もあるので、半分に切るなどの工夫も必要です。

うずらの卵は栄養素によっては鶏卵より栄養が豊富になっています。

上手に使って、良い栄養を赤ちゃんに与えてあげましょう。