「子供が増えてから家計簿が赤字続き・・・」
「なんとかして貯金をしたい!」
このような悩みをお持ちではありませんか?
家計の立て直しや見直しを自分でするのは難しいです。
だからこそ、家計はお金のプロであるファイナンシャルプランナーに相談しましょう。
相談費用は1時間当たり1万円が平均ですが、1万円の固定費を削除できれば、10年間で120万円の貯蓄が可能となるのです。
ファイナンシャルプランナーには家計だけではなく、保険や住宅ローンなどの相談ができるのも魅力。
今回はファイナンシャルプランナーに相談するべき5つの理由、信頼できるファイナンシャルプランナーの選び方、家計相談前に知っておきたい3つのポイントなどを紹介します。
ぜひ参考にしてください。
目次
家計相談はお金のプロ!ファイナンシャルプランナーに相談するべき
最近、テレビや各種メディアでよく見かけるようになったファイナンシャルプランナー(通称FP)ですが、彼らの仕事は知らないという方が多いと思います。
ファイナンシャルプランナーとは、お金の専門家。
人生におけるあらゆるゴールを達成するためには、お金が必要となります。
例えば、充実したセカンドライフや住宅購入、お子様を育て上げるためにはお金がかかりますよね。
そういった人生のゴールを達成するために、ファイナンシャルプランナーは経済面でサポートしてくれるのです。
ファイナンシャルプランナーが対応している事例は主に以下の通り。
・家計相談(日々の家計管理や貯蓄)
・教育資金(教育資金の準備)
・保険(保険の見直し・分析、加入相談)
・住宅ローン(借り方や返済方法)
・税制(各控除や所得税の仕組み)
・資産運用(投信信託や退職金運用方法)
上記の他にも介護や相続、セカンドライフの生活設計などに精通しています。
お金に関するあらゆる知識を身に着けないといけないので、ファイナンシャルプランナーの試験を通過するのは困難です。
日本には約15万人しかファイナンシャルプランナーはいません。
【FP資格の種類】
日本でFPと名乗るためには、日本FP協会が実施する試験に合格する必要があります。
実は、FPにも2種類あるのです。
1つ目がAFP資格。
これは、2級FP技能検定合格とAFP認定検定修了を満たすと付与される資格で、日本には約15万人います。
2年ごとに継続教育受講が義務付けられており、常にスキルアップを図っているのです。
2つ目がCFP資格。
上級資格とも呼ばれ、AFPよりも優れた資格です。
世界24か国・地域で認められた世界水準のサービスを与えられるプロフェッショナルであることを証明する資格となります。
日本全国には約2万人しかいません。
家計相談はファイナンシャルプランナーにするべき5つの理由
「毎月、家計簿をつけているけど貯金ができない」や「いつも家計が赤字で将来が不安」と思っている方は数多くいます。
多くの方が家計の見直しを行っていますが、実は家計は非常に複雑で難しいものです。
家計は人生を左右するもので、上手く扱えれば夢の達成や不安解消になりますが、扱えなければ将来貯金が尽きることもあります。
だからこそ、家計はお金の専門家であるファイナンシャルプランナーに相談して、大きなお金を節約すべきなのです。
ここからは、家計相談をファイナンシャルプランナーに行うべき5つの理由を紹介します。
1.相談料は1万円程度!場合によっては無料
ファイナンシャルプランナーへの相談料相場は、1回あたり5千円~1万円ほどです。
高いと思う方もいるかもしれませんが、FPとの相談のおかげで金利の低い住宅ローンに変えられ、月1万円の貯蓄ができるようになったとしましょう。
住宅ローン完済までの平均は13年で、すでに3年分支払っていたら残りは10年。
1年あたり12万円の貯蓄ができ、10年で120万円の貯蓄ができるのです。
たった1万円の相談料で、120万円の貯蓄ができるとお得ではないでしょうか?
ファイナンシャルプランナーの探し方は数多くありますが、オススメは2つ。
1つ目が日本FP協会公式サイトで探すことです。
公式サイトには、日本全国にいるFPの情報が登録されており、お住まいの地域や相談したい分野、FPの希望性別・年齢などを指定するだけで条件に合ったFPを紹介してくれるのです。
気になるFPを見つけたら、「FPに問い合わせる」をクリックし連絡をするだけ。
2つ目がFP紹介サービスを使用すること。
保険のマンモスや保険のビュッフェなどが有名で、これらのサービスを利用すると無料相談を行えます。
FPを探す方法はどちらでもいいですが、初めてFPに相談する方や試しに相談してみたい方は無料サービスを使うといいかもしれません。
2.自分では気づけない無駄が発見できる
ファイナンシャルプランナーに家計相談する最大のメリットは、自分では決して気づくことのできない無駄や代替案を発見できることです。
家計簿はしっかりとつけているけど、現状は何も変わっていない方が多いのではないでしょうか?
また、家計簿を見ても、どの費目を減らせばいいのか分かりませんよね。
FPならば、あなたの収入状況や貯蓄、ライフプランなどをもとに、専門家の目で家計診断・分析をしてくれます。
例えば、ショッピングや休日の外出だけのために車を使用する方は、車を売るようにアドバイスされるかもしれません。
車にかかる年間コストは平均50~90万円にもなります。
車を削除して、代わりにカーシェアリングに切り替えたり、車を燃費の良いコンパクトカーに変えるのです。
これだけでも、大きな節約になりますよね。
車のように必需品だと思われがちながら、いらないものは数多くあります。
そして、いらないものに多くのお金がかかっているのです。
ファイナンシャルプランナーは、自分では気づけない無駄を発見してくれれば、思い切った提案も根拠と共に提示してくれるのです。
3.一生もののお金に関する知識が身に着く
ファイナンシャルプランナーと相談をすることで、あなた自身もお金に関する知識を学べます。
「ファイナンシャルリテラシー」という単語を聞いたことはありますか?
「ファイナンシャルリテラシー」とは、お金の流れや仕組みを理解し、適切な行動・決定を行える知識のこと。
日本ではお金に関する話をするのは嫌がられますが、人生を豊かにするためにお金に必要なもので、ファイナンシャルリテラシーは一生の知識となります。
例えば、将来2,000万円の貯金を考えているとしましょう。
お金に関する知識がなければ、地道に銀行に積み立てて貯金をしてしまいます。
しかし、銀行の利率では効率的にお金を貯められません。
そこで、ファイナンシャルリテラシーのある方は投資信託や株式運用を行うのです。
株式のリターンは3~5%と高く、投資信託を積み立てることで、20年間で2000万円の貯金が可能になります。
FPと相談すると、お金に関する様々な知識が身に着きます。
どこにお金を貯めればいいのか、どの家計がいらないのか、活用できるお得な税制などは、知っておくだけで得する一生涯の知識です。
FPとの相談時間は有意義なものにしましょう。
家計相談をしつつ、ファイナンシャルリテラシーの講座を受けていると考えると良いですね。
4.ライフプランが明確になる
ファイナンシャルプランナーと家計相談をする際、必ず初めに行われるのが、ライフプランニングとお金のかかるイベントの明確化です。
お金はあればあるほど良いと考える方もいますが、ライフプランニングを実現するのに十分な量があればいいのです。
ライフプランは、個々人もしくは各家庭によって異なります。
将来持ちたい子どもの数、一軒家もしくはマンションを購入するのか、セカンドライフはどのように過ごすのかなど。
あなたは、自身のライフプランを真剣に考えたことはありますか?
ライフプランは人生の地図のようなもので、地図がなければ必要額も分からないのです。
難しいライフプラン作りをFPがサポートしてくれます。
FPは現在の家族構成や収入、貯蓄、ローン状況などを考慮して、これから起こりうるイベントを教えてくれるのです。
ある程度のライフプランが完成すると、FPは各イベント時にかかるお金を計算し、ライフプラン実現のために必要な費用を提示します。
家計相談では、ライフプランと実現にかかる費用を見ながら、問題点を発見し、改善点を見つけ出します。
5.家計以外の相談も合わせて可能
ファイナンシャルプランナーと家計相談すると、各種ローンや税対策、保険などの相談も可能です。
特に保険相談を得意とするファイナンシャルプランナーは多いです。
保険は人生におけるトップクラスに高額な買い物で、生涯で1000万円以上の保険料を支払うのも珍しくありません。
家計相談中に、1つの保険を削除できたとしましょう。
もし毎月保険料1万円払っていたら、年間12万円、10年間で120万円の節約になります。
保険の他にも、資産運用・投資、住宅ローン、老後・年金、税制などに強いライフプランナーがいます。
ファイナンシャルプランナーへの相談時期
現在、家計に問題がある方はファイナンシャルプランナーへの相談はすぐにした方が良いでしょう。
しかし、ファイナンシャルプランナーの相談は1回きりで終わるべきではありません。
相談は強制ではありませんが、基本的にライフステージが変化するたびに、FPへの相談を行うのがオススメです。
ライフステージの変化とは、具体的に以下のイベントです。
・就職
・結婚
・出産
・マイホーム購入
・退職
主に生活が大きく変わる出来事をライフステージの変化と呼びます。
例えば、結婚して子供が産まれたら、新たに養育費と教育費がかかります。
ライフステージが変化すると、必要保険や家計内容が以前とは大きく異なるので、早めにファイナンシャルプランナーに相談して計画を立てるべきです。
信頼できるファイナンシャルプランナーの選び方
ファイナンシャルプランナーとは何度か家計相談することになれば、これからライフステージの変化のたびに相談する長い付き合いをする仲になるかもしれません。
生涯のパートナーとなりうるファイナンシャルプランナーを見つけるためにも、FP選びは注意して行うべきです。
ここからは、あなたに合った信頼できるファイナンシャルプランナーを選ぶ5つのポイントを紹介します。
1.FPの資格を取得しているかは必ずチェック
稀にですが、FPの資格を持たないのにファイナンシャルプランナーと名乗る方がいます。
偽ファイナンシャルプランナーに引っかからないためにも、必ずCFPもしくはAFP資格を持っている方に相談依頼を行うようにしましょう。
2.家計相談の実績を見る
FPは簡単に取得できる資格ではないので、全員のレベルは高いです。
しかし、やはり経験や実績のあるFPの方が、有益なアドバイスをしてくれる可能性が高くあります。
各FPのプロフィールページには、相談実績や経験年数などが記載されているので、必ず目を通しましょう。
3.独立型FPがオススメ
ファイナンシャルプランナーには、保険会社や銀行などの特定の組織に属するFP、どこの組織にも属していない独立型FPの2種類があります。
家計相談を始め、各相談をするときは可能な限り独立型FPを選ぶといいでしょう。
企業に属しているFPは、なかなか中立的な立場でアドバイスされない傾向にあります。
例えば、家計相談中に保険の見直しが行われると、FPが属する保険会社の商品が勧められがちになるのです。
対して、独立型FPはどの企業にも属していないため、完全に中立の立場でアドバイスができます。
4.得意分野は要チェック
基本的にFPは複数の得意分野を持ちます。
家計相談が得意なFPを選ぶのはもちろんですが、それ以外にもあなたのニーズに合った強みを持つFPを選ぶようにしましょう。
例えば、子供が生まれたばかりなら家計管理と保険が強みのFP、家を購入したもしくは購入を検討しているなら家計管理と不動産が得意なFPを選ぶと良いですね。
FPは金融全体の知識に精通していますが、やはり人間なので苦手な分野もあります。
家計相談が苦手なFPを選ぶと、思ったほど有益なアドバイスが得られません。
各FPプロフィール欄には、得意分野が書かれているので、必ずチェックしてください。
5.相談料は適切か?
ファイナンシャルプランナーの相談料は、各FPが独自に設定しています。
そのため、相談料の相場を知っておくことが重要です。
平成23年に実施された「ファイナンシャルプランナー業務調査」では、日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー1時間当たりの相場料金が判明しました。
調査結果は以下の通りです。
・5,000円未満:25%
・5,000~10,000円未満:41%
・10,000~20,000円未満:28%
・20,000円以上:2%
相場は1万円ほどで、1万5千円くらいになると少し高いかなと感じます。
ただ値段だけではなく、料金体系も確認しないといけません。
1時間1万円のように時間制にしているFPが多いですが、月額2万円のように定額制にしているFPもいます。
初めてFPに相談する方は、お試しとして無料家計相談を受けてみて、気に入れば有料の家計相談を依頼するといいでしょう。
1時間当たり2万円を超えるFPは、テレビやメディアで活躍する有名な方が多く、普通の家計相談で2万円以上払うのは少しもったいないかもしれません。
家計相談前に準備しておきたいこと
家計相談では、数多くの個人情報をFPに伝える必要があります。
FPには守秘義務があるので、個人情報流出の心配こそありませんが、相談前に用意するべきものがいくつかあります。
スムーズに家計相談を実施するためにも、以下のものは事前に用意しておいてください。
・収入
毎月の給料やボーナス支給額など、収入にあたるものはメモしておきましょう。
合計額をメモするのではなく、1月収入○○円、7月収入○○円+ボーナス○○円などのように月別にメモするのがオススメ。
共働きの場合は2人の収入、副業や兼業をしている方はそちらの収入もメモしましょう。
・支出
絶対に必要な支出が固定費です。
固定費とは、毎月決まった額の支出のことで、家賃や保険料、各種ローン、通信費など。
家計相談では、固定費のリストラ(削除)から取りかかるケースが多いです。
もちろん食費や水道光熱費、生活日用品、交際費などの支出も全て出しましょう。
よく恥ずかしいからと支出を少なく見積もる方がいますが、それでは相談する意味がありません。
適切なアドバイスを得るためにも、ありのままの支出を申告してください。
・クレジットカードや住宅ローンの利用状況
毎月送られてくるクレジットカードの利用明細書やローンの契約書など。
またクレジットカード、消費者金融などの借り入れがある方は、借金額や利率、毎月の返金額をメモしましょう。
基本的の毎月のお金に関することはメモする、もしくは書類を持参して相談に臨みましょう。
家計簿をつけているならば、家計簿も持参すると良いですね。
家計相談前に知っておきたい!自分でできる家計見直し3つのポイント
家計相談の前に、ある程度お金の知識や家計見直しのポイントを理解しておくと、相談時間を有効に活用できます。
ここからは、家計相談前に知っておきたい3つのポイントを紹介しましょう。
簡単にできて、効率のいいものばかりなので、ぜひ参考にしてください。
1.4大固定費を見直す
家計を節約して貯金を貯めたいと思ったとき、まず見直すべきなのが4大固定費です。
4大固定費とは、住宅ローン/家賃・自動車・保険料・通信費(スマホ等)の4つで、固定費の中でも毎月出ていくお金が多い費目です。
4大固定費は必需品と思われがちですが、実は必要ないことが多いです。
代替案はないかどうか、本当に必要かどうかを検討して、思い切って削ってみるといいかもしれません。
2.DINKSの罠にかかってない?
DINKSとは、共働きで子供のいない世帯のことです。
DINKSの家庭はお金が貯まりやすそうですが、余計な支出を多くしてしまう傾向にあります。
DINKSでありながら貯金ができない世帯は、DINKSの罠にかかっていると言われるのです。
共働きで貯金できない家庭は、支出を徹底的に見直しましょう。
知らず知らずのうちに、購入するものの値段が高くなっていたり、外食頻度が多くなっていたりする可能性が高いです。
支出を見直すだけで、すぐに貯金ができるようになるかもしれません。
3.消費・浪費・投資のメリハリをつける
家計を管理するときは、消費・浪費・投資を意識するのがオススメです。
消費とは、生活に必要な支出のことで、水道費や食費などが含まれます。
意外と大切なのが浪費。
節約ばかりではストレスが溜まり、メリハリがつかないので、嗜好品や趣味費用を浪費とします。
投資は、自分のために必要な投資。
株式投資や貯蓄、スキルアップに必要な費用が含まれます。
この3つのお金のメリハリをつけるために、消費:浪費:投資=70:5:25になるように意識しましょう。
例えば、収入が30万円ならば、消費:浪費:投資=21万円:1万5千円:7万5千円となります。
投資もすべて銀行貯金に回すのではなく、少しは投資信託などに回すといいでしょう。
まとめ
家計の分析は自分で行うのは難しいです。
お金のプロであるファイナンシャルプランナーに家計相談を依頼すると、少ない費用で効果的な家計診断を行ってくれます。
まずは、FPとの無料相談を行ってみるといいでしょう。
無料相談があっていれば、信頼できそうなFPを見つけて、定期的に有料の家計相談を行いましょう。