色鮮やかで、見た目も楽しませてくれる野菜のパプリカ。
ピーマンの仲間で、大人でも好き嫌いが分かれる野菜ですね。
栄養豊富なイメージですが、サラダや焼き野菜として使われていることが多く、離乳食に使うのはどうなのでしょうか?
そこで今回はパプリカについて。
記事のポイントは3つです。
・赤ちゃんはパプリカをいつから食べて大丈夫?
・赤ちゃんがパプリカを食べるときの注意点
・赤ちゃんにおすすめのパプリカレシピ
それでは解説していきます。
参考にしてみてください。
目次
赤ちゃんはパプリカをいつから食べて大丈夫?
赤ちゃんがパプリカを食べられるようになるのは、離乳食の中期頃からです。
パプリカは、免疫力向上効果などのあるビタミンCや、皮膚粘膜の健康維持効果などのあるβカロテンを豊富に含んでいます。
βカロテンは油調理によって吸収率が高くなり、加熱によって甘みも増します。
さらに、通常熱に弱く調理で失われやすいビタミンCですが、パプリカに含まれるビタミンPの働きにより、加熱してもビタミンCが壊れにくくなっているのです。
離乳食において、加熱しても壊れにくいビタミンCはとても心強い存在です。
スーパーなどでよく見かけるパプリカは赤、黄色、オレンジが多いと思いますが、実は8種類も色が存在するのです。
そして、この色の違いによって栄養素も異なってきます。
主に、赤パプリカはカプサイシンによる抗酸化作用や新陳代謝の向上、黄色パプリカはビタミンCによる美白・免疫力向上、オレンジパプリカはβカロテンによる抗酸化作用とビタミンCによる美白・免疫力向上という効果が期待できます。
このように申し分ないほどの栄養素を含むパプリカですが、肉厚な果肉部分には食物繊維が多く、赤ちゃんには食べにくい食感です。
離乳食の中期以降になると、薄皮をむくなどの下処理をしっかりすれば食べられるようになってきます。
赤ちゃんがパプリカを食べるときの4つの注意点
赤ちゃんに安心しておいしくパプリカを食べてもらうために、気をつけてほしいポイントが4つあります。
それでは1つずつ見ていきましょう。
薄皮をむく
パプリカの皮は、赤ちゃんにとっては厚みがあり食べにくいものです。
皮の食感をきらったり、喉に引っかかってしまう可能性もあります。
少し手間はかかりますが、離乳食が完了する頃までは皮を取り除いてあげるようにしましょう。
薄皮のむき方
①パプリカを縦に半分に切り、ヘタと中身を取り除く
②沸騰したお湯で茹でる
③柔らかくなったらすぐに冷水に入れて、薄皮をむく
わたの部分を取り除く
ピーマンにも共通する独特の苦み。
その苦み成分が含まれているのが、中にある白色のわたの部分です。
この部分をきれいに取り除くだけでずいぶん風味が変わります。
新鮮なものを選ぶ
どの野菜にも言えることですが、やはり新鮮なものほどおいしいです。
新鮮なパプリカは、色むらがなくツヤや張りがしっかりあるものです。
表面にしわがあり、柔らかくなっているものは避けましょう。
食べ始めは慎重に
パプリカがアレルギー反応を起こす可能性はそれほど高くありませんが、初めて食べるときは1さじにし、口周りや全身に変化が起きていないかよく確認してあげましょう。
念のため初回は平日の午前中にしておくと、何か症状が出た時も速やかに対応できるので安心です。
赤ちゃんにおすすめのパプリカレシピ
ここで、赤ちゃんにおすすめのパプリカレシピを紹介します!
基本のパプリカペースト
材料
・パプリカ 1個
作り方
①パプリカを縦に半分に切り、ヘタや種、綿をきれいに取り除く
②沸騰したお湯にパプリカを入れ、柔らかくなるまで茹でる
③柔らかくなったらすぐに冷水に入れて、薄皮をむく
④細かく刻み、すり鉢ですり潰す
⑤製氷器などに小分けにして冷凍しておく
パプリカポタージュ
材料
・パプリカペースト 大さじ3
・玉ねぎ(あればペースト) 大さじ2
・だし汁 大さじ3
作り方
①玉ねぎを茹でてから細かく切って、すり潰す
②①とパプリカペースト、だし汁を混ぜ合わせてひと煮立ちさせる
ラタトゥイユ
材料
・パプリカ 1/4個
・玉ねぎ 1/4個
・なす 1/4個
・トマト 1/4個
・鶏ひき肉 50g
・ベビーコンソメ 1包
・水 50cc
作り方
①“基本のパプリカペースト”①~③の後、細かく刻む
②トマトは湯むきをし、皮と種を取り除いて細かく刻む
③玉ねぎとなすを細かく刻む
④鍋で鶏ひき肉を炒め、ある程度火が通ったら野菜も加えて炒める
⑤水とコンソメを加えて煮込んだら完成
スパイスやチーズなど、少し味を付け足せば大人用にもアレンジできます!
まとめ
赤ちゃんがパプリカを食べられるようになるのは、離乳食の中期頃からです。
パプリカは、免疫力向上効果などのあるビタミンCや、皮膚粘膜の健康維持効果などのあるβカロテンを豊富に含んでいます。
パプリカのビタミンCは加熱に強く、βカロテンは加熱で吸収率も上がるので、加熱でしっかり食中毒予防しながら栄養も摂れるうれしい食材です。
ただ、赤ちゃんにとっては薄皮や苦みのあるわた部分が食べにくいので、下処理は入念に行う必要があります。
アレルギー反応を起こす可能性は高くありませんが、少しずつ赤ちゃんの様子を確認しながら与えるようにしましょう。
パプリカの鮮やかな彩りを楽しみながら、しっかり栄養を取り入れていきましょう!