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母性健康管理指導事項連絡カード
母性健康管理指導事項連絡カードって知っていますか?
働く妊婦さんには、是非知ってもらいたいカードです。
働いている以上は、妊娠中であれ周囲には迷惑を掛けることは出来ないですよね。
そして、つわりや切迫早産や出血…体調不良であるのにも関わらず、不安や我慢を抱えながら働き続けている妊婦さんもいると思います。
つわりがひどくて辛い、あと少し早く退社して体を休めたい、辛い立ち仕事を減らしたい…そんな思いを自ら上司に伝えることが出来ない妊婦さん、主治医に母性健康管理指導事項連絡カードを記載してもらい、会社に理解を求めましょう。
特に上司が男性の場合や、理解のない上司の場合、この連絡カードを利用することによって、現状や医師による具体的な指導を理解してもらえれば、妊婦さんの働き方の改善を求め易くなるでしょう。
そんな働く妊婦さんにとっては強い味方である母性健康管理指導事項連絡カード。
でも実際はどのように利用できるのか分からないこともありますよね。
どんな時に利用できるの?
どうすればもらえるの?
費用は掛かるの?
診断書も一緒に提出しないといけないの?
このような疑問を持っている妊婦さんもいると思います。
でも大丈夫です。これを読めば母性健康管理指導事項連絡カードが良く分かる!
母性健康管理指導事項連絡カードを利用するために、3つのポイントをまとめました。
・母性健康管理指導事項連絡カードとは?
・カード取得の方法
・診断書も必要か?
不安や疑問を解決して、妊婦さんの体調に応じた働き方ができるように、事業主との連絡をスムーズに行える「母性健康管理指導事項連絡カード」を是非、利用しましょう。
母性健康管理指導事項連絡カードってどういうもの?働く妊婦さんは是非知っておきたい、ここぞという時のお守り
母性健康管理指導事項連絡カード(以下、母性健康カード)とは、働く妊婦さんが事業主に対して、現状況と医師によるそれに対する措置を適格に伝えることができるカードです。
具体的には
・検診時に主治医より安静や指導を受けた時
・妊婦さん自身の体調不良時
このような状況の時に、今までと同じように働くのが難しくなり、妊娠中のトラブルや体調を考慮してもらい、事業主に働き方の改善を求める為に使用するカードなのです。
どのような改善が期待できるのかというと
・勤務時間の短縮、勤務時間帯の変更
・身体に負担の大きな作業の軽減、免除
・自宅安静の指導
・入院治療の実施
主にこのような改善を求めることができます。
また、主治医からの指示を正しく分かりやすく事業主に伝達されるように、
妊婦さんの現状態と通常取られるべき措置が分かりやすく記載されています。
この母性健康カードが提出された時、事業主は適切な対応を取らねばなりません。
妊婦さんの一方的な思いだけではなく、医師による診断と措置が加わることによって、より的確に事業主に伝えることができますね。
受け取った側にも分かりやすい表になっています。
体調に合わせた働き方が実現できるように、是非取得しましょう。
取得するにはどのようすればいいの?措置が行われるまでの流れとは
①母子健康カードを用意する
厚生労働省からダウンロード、若しくは母子手帳に挟んである自治体もありますので確認してみると良いでしょう。
②検診や診察時にかかる
③主治医に母子健康カードに記載してもらう
④会社側へ母子健康カードを提出する
⑤会社側が母子健康カードに記載されている措置を行う
これが一連の流れになります。
妊娠中から産後に掛けて、何度でも利用することができます。
尚、費用に関しては病院によって異なるので、かかりつけの病院に問い合わせしてください。
一般的には診断書よりもかかりません。
診断書も併せて提出して欲しいと言われたら…母子健康カードも診断書と同じ扱いに?
もし会社側から診断書の提出を要求された場合は、どうすれば良いのでしょうか。
母子健康カードは
・診断書と同等に見なされる
・正式な書類として扱われている
このため、改めて診断書を用意する必要はありません。その旨を会社側に話せば良いでしょう。
診断書の値段も病院ごとに価格差はあるものの、数千円はかかるので、それよりも安価で取得できる母子健康カードで対応できれば助かりますね。
まとめ
妊娠中は妊娠前とは違う体調になるのは当たり前です。
今までと同じように働くことが難しい状況になるのも仕方がありません。
本来は母性健康カードを提出しなくても、事業主側は妊婦さんからの申し出が妥当なものであれば、受け入れなければなりません。
しかしなかなか理解を得られそうもない職場の場合は、母子健康カードを利用することによって、より明確な状況と医師からの具体的な指導が記載されていれば、理解を得やすくなるでしょう。
お腹の赤ちゃんのため、自らのため、働きやすい環境にするための選択肢の一つに加えたいですね。