妊娠中に「背伸びはしてはいけない」と言うのを聞いたことはありませんか?
昔から言われていますが、それは一体何故なのでしょうか。
本当に妊婦さんは背伸びをしてはいけないのでしょうか。
そこで今回は、妊娠中の背伸びについて調べてみましたのでご紹介します。
・妊娠中に背伸びをしていいの?
・昔から言い伝えられている理由とは
・背伸びとその効果
・妊娠中の背伸びとこむら返り
・妊婦さんは身体を伸ばすべき?!
妊娠中に背伸びや高い所に置いてある物を取ってはいけないなどの昔からの言い伝えがあります。
何故、現在も言われ続けているのでしょうか。その理由を解明していきましょう!
目次
・妊娠中に背伸びをしていいの?
妊娠中に背伸びをすると、へその緒が首に巻き付くから、胎盤が剥がれるから、流産をしてしまうからやらない方が良いと言われています。
それは本当なのでしょうか。医学的根拠が無いのに、昔から言われているのは何故なのでしょうか。
結論から言うと、妊婦さんが背伸びをしてもへその緒が首に巻き付いたり、胎盤がはがれてしまったり、流産をしてしまうことはないので、妊娠中に背伸びをしても問題はありません。
妊娠初期から赤ちゃんはお腹の中で動き回っているので、背伸びをしなくてもへその緒が巻き付くことはあります。
胎盤も少々のことで剥がれる可能性は低いです。
流産も、いろんな理由があって起こるものなので、背伸びが流産の直接の原因となるというのは非常に考えにくいのです。
・昔から言い伝えられている理由とは
妊婦さんが「背伸びをしてはダメ!」と昔から現在まで言われ続けられているのは、それなりの理由があるからです。
この「背伸びはしてはいけない」というのは、「高い所にある物を背伸びをして取ってはいけない」というのが段々と変化をしていったものだと考えられます。
高い所にある物を、お腹の大きい妊婦さんが取ろうとしてバランスを崩し転倒をしてしまうことで、お腹の赤ちゃんに影響を及ぼしていたことがこのように言い伝えられているのでしょう。
昔の女性は、産まれる前日まで農作業をするくらいよく働いていたと言います。
高い所にある物位、他の人に取って貰いなさいと言う意味が現代になって「背伸びをしてはいけない」に変わって言い伝えられているのでしょう。
・背伸びその効果
妊娠中に背伸びをしてはいけないと言われていますが、そもそも背伸びとはどういうもので身体にどんな効果をもたらすものなのでしょうか。
〈背伸びとは〉
全身を手で引き上げるように伸ばすので、全身の筋肉を伸ばすことができます。
〈背伸びの3つの効果〉
・お腹引き締め効果
背伸びで背筋を伸ばすとお腹に力が入り、体幹の筋肉をしっかり伸ばすことができます。
身体の軸となる胴体部分をしっかりと伸ばすことによってお腹を引き締められます。
・血液の流れを良好にする効果
背伸びには、正しい姿勢をキープする効果があります。
姿勢が悪いと、周りの筋肉に負担を掛けることによって、血液の流れが悪くなり、肩こりを引き起こします。
背伸びをすることよって姿勢を正し、血液やリンパの流れを良くすることが出来ます。
・ダイエット効果
背伸びをして正しい姿勢に戻すことで血流も良くなりますし筋肉を鍛えることにより基礎代謝が上がるので痩せやすい体質になります。
・妊娠中の背伸びとこむら返り
妊娠中に、朝起きて背伸びをすると足がつる場合があります。
これは、妊婦さんを悩ますトラブルのひとつで「こむら返り」と言いますが、特に赤ちゃんが成長してお腹が大きくなる妊娠後期に頻繁に見られます。
お腹が大きくなってくると、骨盤が歪み姿勢も崩れて血液の流れも悪くなってきます。
背伸びをして正しい姿勢に戻すと、足の筋肉が引っ張られて戻そうとして急激に収縮して、筋肉が硬直して足がつってしまいます。
ゆっくりと背伸びをしていくと良いでしょう。
・妊婦さんは身体を伸ばすべき?!
妊娠中は、お腹の赤ちゃんが大きくなることで、身体の姿勢が崩れてしまいます。
血行不良を起こして肩こりや腰痛、冷え性の様々なマイナートラブルを引き起こします。
時には、身体の筋肉を伸ばして血流を良くすることが必要です。背伸びをする際は、ゆっくり行うことを心掛けましょう。
まとめ
妊婦さんが背伸びをしても、お腹の赤ちゃんに影響を及ぼすことはほとんどありません。
背伸びすると、お腹に力が入るのでお腹が張ってしまう場合があります。
その時は無理をせず安静にするようにして下さい。
それでもお腹の張りが治らない場合は、産婦人科で診てもらうようにして下さい。
昔から、妊婦さんは背伸びをしてはいけないとの言い伝えがありますが、それ守って、頑なにしていると、ストレスを溜めてしまって、逆に胎教に良くありません。
何でもやり過ぎが問題なので、程々のするよう心掛け、ゆったりとした気持ちでマタニティライフをお過ごし下さい。