独特のネバネバ食感を持ち、栄養豊富と言われるオクラ。
大人用の料理では、種や形を残したままでごろっとオクラの存在感があるものが多いと思います。
栄養豊富とはいえ、繊維質のある食感で種や粘りのあるオクラは、赤ちゃんの離乳食に使うのはどうなのでしょうか。
そこで今回はオクラについて。
記事のポイントは3つです。
・赤ちゃんはオクラをいつから食べて大丈夫?
・赤ちゃんがオクラを食べるときの注意点
・離乳食におすすめのオクラレシピ
それでは解説していきます。
参考にしてみてください。
目次
赤ちゃんはオクラをいつから食べて大丈夫?
食物繊維を豊富に含むオクラは、すり潰しにくいので生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から与えるようにしましょう。
ある程度固形のものが食べられるようになると、オクラ自体がとろみになり食べやすくなります。
離乳食初期にはやや食べにくさもあるオクラの食物繊維、便通改善の強い味方になってくれるのです。
さらにオクラには、赤ちゃんの成長に欠かせないビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
主な栄養素を見てみましょう。
βカロテン
・抗酸化作用
・成分の一部がビタミンAとなり、皮膚や粘膜などの健康を維持する
葉酸
・血液をつくる
・細胞の産生やや再生を助ける
カリウム
・余分な塩分を体外に排出する
カルシウム
・骨や歯を強化する
体作りに重要な栄養ばかりなので、赤ちゃんだけでなく大人も積極的にとりたい野菜ですね。
赤ちゃんがオクラを食べるときの3つの注意点
赤ちゃんに安心しておいしくオクラを食べてもらうために、気をつけてほしいポイントが3つあります。
アレルギーに注意する
頻度としては高くはありませんが、オクラでもアレルギーを発症する可能性があります。
初めて食べる場合は、平日の午前中にしっかり加熱調理したものを1さじから始めましょう。
中には、オクラの表面にある産毛やネバネバに触れることでかゆみや湿疹が起こる場合もあります。
産毛を取り除いたり、加熱することによってアレルギーをある程度抑えることもできるので、離乳食の間は特に下処理を入念に行いましょう。
産毛や種の下処理をする
オクラの表面にうっすらと見える産毛や種は、消化や食感のためにも取り除きましょう。
産毛をとる(板ずり)
①まな板に塩をふる
②塩の上でオクラを転がし軽くこすりつける
③流水できれいに洗い流す
種を取る
①縦半分かヘタの部分を切り落とす
②スプーンか竹串で種を掻き出す
少し手間ではありますが、種にはえぐみもあるので離乳食が完了する1歳半頃までは取り除いてあげることをおすすめします。
新鮮なものを選ぶ
どんな食材にも共通ですが、よりおいしく栄養をたっぷりとってもらうためには新鮮なものを選ぶようにしましょう。
新鮮なオクラの見分け方がこちらです。
・緑が濃く鮮やか
・産毛がしっかり残っている
・切り口や表面が茶色くなっていない
・大きすぎない
少しでもおいしく食べられるよう、選ぶときの参考にしてみてください!
離乳食におすすめのオクラレシピ
調理の際には、離乳食の進み具合に合わせた形態に下ごしらえしましょう。
・離乳食中期
板ずり後、柔らかく茹でて種を取り除き、細かくみじん切りにする
・離乳食後期以降
板ずり後、柔らかく茹でて種を取り除き、5㎜ほどに小さく切る
(オクラを薄切りにして星形を利用したい場合は、種を取るときに両端を切って竹串で種を押し出すようにする)
ここで、離乳食各期に合わせたおすすめのオクラメニューを紹介します!
離乳食中期
オクラと豆腐の和え物
材料
・オクラ 2本
・絹ごし豆腐 50g
・だし汁 大さじ1
作り方
①オクラを板ずりし、柔らかくなるまで茹でる
②オクラのヘタをとり、縦半分に切って種を取り出してからみじん切りにする
③豆腐は湯通しして水分を切る
④②③とだし汁を入れ、豆腐を潰すように混ぜ合わせたら完成
離乳食後期以降
オクラとナスの出汁煮
材料
・オクラ 5本
・ナス 1/2本
・だし汁 150cc
・鰹節 ひとつまみ
作り方
①オクラを板ずり後、両端のヘタを取って竹串で種を押しだし、薄切りにする
③ナスは皮むいて細かく切り、10分ほど水にさらしてアクを抜く
④だし汁にナスを入れて煮込み、少し柔らかくなったら①を入れて煮る
⑤具材が柔らかくなったら、火を止める前に鰹節を入れて、ひと煮立ちしたら完成
茹でて刻んだ状態にしておくと、冷凍保存もできます。
製氷器などで小分けにしておくと便利ですね。
また、オクラは夏に旬を迎えるので、夏野菜との相性もバッチリです!
まとめ
オクラは、食物繊維を豊富に含んでいてすり潰しにくいので、生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から与えるようにしましょう。
オクラには、赤ちゃんの成長に欠かせないβカロテンや葉酸、カリウムやカルシウムなどが豊富に含まれていて、大人も積極的にとりたい野菜です。
オクラ食べるときは、念のためアレルギーにも注意しましょう。
発生頻度は高くありませんが、下処理や加熱を入念にすることである程度防ぐこともできます。
よりおいしく、より効果的に栄養を摂取するためには、鮮度の良いものを選び、丁寧に下処理することをおすすめします。
暖かくなると新鮮なものも多く出回るようになるので、暑い時期の栄養補給にぜひ取り入れてみてください!