妊娠中、つわりがひどい時こそ、好きなものを食べて乗り切りたいですよね。
それでは、好物の代表格であるステーキはどうなのでしょうか。
妊婦さんが食べてもよいのでしょうか?
『ステーキは、つわり中でも食べてもよいの?』
『妊娠中にステーキを食べるなら、気を付けることは?』
など、妊婦さんなら食生活は1番気になるところですよね。
こちらでは、
・つわりと胎児の成長
・つわりの乗り切り方
・妊娠中にステーキを食べるなら
・妊娠中の食生活
など、妊婦さんがステーキを食べる上で気を付けてほしいこと10こ解説します♪
目次
1. つわりの時期は大切な時期!
つわりが起こるのは、妊娠2か月頃~4か月頃とされています。
つわりはなぜ起こるのか、原因は何か、医学的にははっきりしていないそうです。
そして、つわりは非常に個人差があるものです。
・おなかがすくと気持ちわるくなる。
・食べていないと落ち着かない。
・食べることで、胃部不快感が緩和される。
・食欲不振で貧血気味なる。
・食欲過多で胃液過多になる。
症状を挙げればきりがありません。
食欲関係の他にも
・微熱
・だるさ
・風邪気味の症状
・頭痛
・便秘
・おりものが増える
などを訴える人もいます。
同じ「つわり」と言われるものでも、人によって症状はそれぞれです。
2. 大切な時期だから、つわりは起こる!
赤ちゃんが1番育つ時期だから、お母さんも1番つらい時期なのです。
お母さんのお腹の中では次のような変化が起きています。
・胎盤が作られる。
・羊水が作られる。
・骨盤が緩む。
・大量の血液が子宮に流れ込む。
それに伴って胎児の変化は
・心臓や肺などの大切な器官が作られる。
・妊娠7週目には心拍の確認ができる。
・つわりが治まるまでに、3頭身の人間の形になる。
大きな変化が起きているわけですから、それだけお母さんからの栄養も必要になります。
3. つわりの時期はみくびらないで!
つわりは、妊娠につきものです。
お母さんになる最初の難関と言ってもよいでしょう。
誰でもなるのだからと言って、我慢してしまう人もいるかもしれませんが、つわりをみくびってはいけません。
つわりがひどくなると…
・栄養失調になる。
・体重がどんどん減る。
・ベルニッケ脳症というビタミンB1の欠乏症になる。
・脱水症になって深部静脈血栓という血管が詰まる病気になりやすくなる。
(『お医者さんがつくった妊娠出産の本』日本産婦人科学会監修)
怖いのは、お母さんの栄養失調です。
知人に妊娠中、つわりで食事がとれず、脱水症状になり入院をした人がいました。
入院中は、点滴をし絶対安静だったそうです。
何よりお腹の赤ちゃんに影響がないか心配で仕方なかったと語っていました。
4. つわりの乗り切り方!
では、つわりで辛い時どのように乗り切ればよいのでしょうか。
わたしは、医師に相談したところ、
「とにかく何でもよいから食べられるものを食べなさい。」
と言われました。
妊娠すると栄養バランスが気になるところですが、そんなことは気にしなくてよいということでした。
つわり中は、食の好みが変わるという人が多いです。
例えば、
・普段ジャンクフードを食べないのに、フライドポテトが無性に食べたくなる。
・温かいとにおいが気になるが、冷たくすると食べられる。
・毎日、毎食ヨーグルトなら食べられる。
などです。
これも人それぞれです。
わたしは、無性に「肉」を食べたくなりました。
義理の母に「何が食べたい?」と聞かれて、いつも
「ステーキを食べさせてください。」と言っていました。
5. つわり中はステーキを食べても大丈夫?
妊娠中にステーキと聞くと、意外と思うかもしれませんが、そういう人は多いようです。
でも、ステーキ=赤身ですから、あまりよくないのではと心配になりますよね。
妊婦が赤身の肉を食べる上で気になることは、
・加熱具合
・鮮度
・カロリー
・頻度、量
です。
お医者さんに好きなものをすきなだけとアドバイスをいただきましたが、そこは気になるところです。
6. ステーキの焼き具合に注意!
普段はステーキを「レア」で食べている人も、妊娠中は「ウェルダン」の良く焼きにしましょう。
なぜかと言うと、妊娠中は食中毒を起こしやすくなるからです。
『母子保健テキスト』(母子衛生研究会)でも次のように挙げています。
・妊娠中は免疫力が低下している。
・お母さんに症状がなくても、赤ちゃんには食品中の病原体の影響が出ることがある。
・病原体が付着したものを食べることによって起こる。
やはり、日ごろから、十分に加熱したものを食べることが必要です。
7. 生食に注意!
ステーキは良く焼きということはお分かりいただけたと思いますが、他にも気を付けてほしい食材があります。
『産前産後のヘルスケアシリーズ』(社会保険出版社)でも以下のものは避けるように挙げています。
・燻製
・酢漬け
・塩漬け
・加工肉
などです。
ステーキのレアが食べられないなら、ローストビーフを食べようと言う人がいると思いますが、これも要注意です。
ローストビーフ、生ハム、レバーパテなどは十分に加熱されていないものです。
味付け肉を調理する場合も、火の通り具合が分かりにくいので注意しましょう。
8. つわり中の食中毒は怖い!
普段ならお腹が下れば、整腸剤を飲んだり、体を休めたりすればよいですが、妊娠中は違います。
特に、つわり中は注意が必要です。
なぜかというと、つわり中は
・胎児が、血液を通して母体の影響を受けやすい。
・薬やウイルスの影響を受けやすい。
・服薬できない。
上記でもお伝えしたように、つわりの時期は胎児の成長にとって最も重要な時期です。
この時期にお母さんの具合が悪くなってしまうと、それはお腹の赤ちゃんにとっても一大事です。
食中毒はお母さんが気を付けられるリスクです。
食べたい物を食べて乗り切ってほしいですが、欲しいままに食べるのではなく、胎児の健康を第一に考えて調理しましょう。
9. ステーキ肉の鮮度は大丈夫?
同時に気を付けたいのが、生鮮食品の鮮度です。妊娠中は
・鮮度のよいものを食べる。
・安価なものを避ける。
・外食などは調理が見えないので、注意を。
つわりがつらくなければ、自分で調理するのが一番ですが、そうもいかないですよね。
お弁当なども食べてみて、少しでも味が変だな、色が変だなと思う場合は、無理をして食べないのが○です。
特に、夏場は注意が必要です。
10. ステーキ肉、カロリーは?
最後に自戒の念を込めてお伝えします。
ステーキなど好きなものを食べてつわりを乗り切った私ですが、最後には体重が15キロも増えてしまい、お産が大変になってしまいました。
出産後も元の体形に戻すのに、一苦労しました。
やはり、妊娠中は体重管理も重要です。
必要な栄養を必要な分だけ。
つわりで辛い時期は、ちょっぴりわがままに過ごしても大丈夫ですが、安定期に入ったら気を付けましょう。
わたしは、安定期ものんびり過ごしてしまったので、もう少し運動すればよかったなあと反省しています。
まとめ
今回は、つわりやステーキを食べる時に気を付けることについてお伝えしました。
伝えたかったのは、次の4つです。
・つわりは大切な時期であること。
・つわりを乗り切るには好きなものを。
・妊娠中のステーキ、焼き具合に要注意。
・妊娠中は、食中毒が怖い。カロリーにも気を付けて。
今から思えば、妊娠中つわりが1番つらかったです。
とても長い期間に思えました。
しかし、振り返ってみればよい思い出です。
好きなステーキを食べたり、時にはジャンクフードも食べたり、辛い時はちょっぴり自分を甘やかして乗り切ってください。
この記事がつわりで悩む妊婦さんのお役に立てば嬉しいです。