妊婦は原付バイクに乗っちゃダメ?妊娠中の原チャリ5つの注意点

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妊娠中の移動手段はどうされていますか?

乗り物は危険が伴うので、妊婦は乗ってはいけないイメージがありますよね。

中でも手軽に利用できる原付バイクは「胎児に悪影響が出る」とか「流産する」などの怖い噂もあります。

結論から言えば、妊婦さんでも注意点を守れば原付バイク(原チャリ)に乗っても大丈夫。

しかし、おすすめはできません。

直接的な胎児への影響はないとされていますが、何よりも転倒のリスクが高いことが理由の一つです。

この記事では、妊娠中の原付バイクについてまとめています。

移動手段として活用しやすい原付バイクですが、妊娠中にはリスクが付き物。

どうしても乗る場合は、しっかりと注意事項を把握してから乗るようにしてくださいね。

では、ひとつずつ見ていきましょう!

目次

妊婦さんでも原付バイクは乗って大丈夫?!

まず、妊婦さんが原付バイクに乗ることは可能(かのう)です。

原付バイクは自転車と違って足腰に力を込めて漕ぐ必要がなく、とても楽に早く移動できますよね。

小回りも利きますし、維持費も車よりずっと安価。

しかし使い勝手が良い分、事故のリスクが高くなるデメリットがあります。

もしも事故で転倒してしまった場合、自動車であれば車体に守られることがありますが、原付の場合は、直接身体が地面に叩きつけられるように転ぶことになります。

想像しただけでも恐ろしいですよね。

原付バイクは自動車ほど速度はありませんが、事故等で受ける衝撃ははるかに大きいのです。

いくら胎児が母体や胎盤、羊水に守られていて、外部からの直接的な衝撃が伝わりにくいからといっても、転倒のリスクを軽視してはいけません。

妊娠中の原付バイクの乗車は可能ではありますが、できるかぎり控えたほうがいいでしょう。

関連記事⇒妊婦は自転車に乗っちゃダメ?妊娠中の自転車3つの影響と流産のリスク

妊娠中の原付バイク。胎児への影響は?

一番心配なのは、お腹の赤ちゃんへの影響ですよね。

親の肌感覚では問題がないことでも、赤ちゃんにとっては大きな問題となることがあります。

たとえば、乗り物を乗った時のあの振動。赤ちゃんに影響はないのでしょうか。

バイクの振動は胎児に影響ある?

妊娠中の原付バイクの利用が問題視される大きな理由に「振動が流産の原因になる」という説があります。

しかし、これはウソ。

振動で流産することはまずありません。

早期に起こった流産の原因で最も多いのが赤ちゃん自体の染色体等の異常です。つまり、受精の瞬間に「流産の運命」が決まることがほとんどです。お母さんの妊娠初期の仕事や運動などが原因で流産することは、ほとんどないと言って良いでしょう。

(引用元:流産・切迫流産日本産科婦人科学会

流産の原因になる他の理由は「感染症」「胎児の成長不良」「癌」などがありますが、原付バイクの振動は無関係とされています。

「妊娠に気付かず原チャリに乗っちゃった!」と焦る必要はありませんよ。

ただし、妊婦が原付バイクに乗車する際には、以下5つの注意点に気をつけましょう。

【注意点1】安静の指示が出たら原付は乗らないで

まず1つ目の注意点は「安静の指示が出たら原付ストップ」することです。

妊娠中に医師から「安静」と言われたら、極力動かず、横になって体を動かさないようにしましょう。

母子の状態によりますが「家の中を少しあるいただけで、胎児の状態に影響する」という人もいます。

医師から「安静」の指示が出ている時は、原付はもちろん、仕事も家事も極力止めて、体を休めてくださいね。

【注意点2】転ぶと命のリスクが高いことを忘れないで

2つ目の注意点は「事故」です。

原付バイクに限らず、バイクは体が剥き出しの状態で道路を走ります。

しかも、すぐ側を車やバス、トラックなどがバイクを上回るスピードが走っている状態!

万が一、事故に遭ったら、バイクに乗っている人は体を守ってくれるものがなにもありません。

事故の衝撃が直接体を襲います。

数十キロのスピードで走っている時に事故に遭えば、衝撃も激しいものに!

原付バイクは、万が一の時、妊婦さんだけでなく胎児も命懸けになる可能性があることを忘れないでくださいね。

【注意点3】注意力は散漫になっていない?

妊娠してから「注意力が散漫になった」「だるさが続いて動くのが億劫」といったことはありませんか?

妊婦さんの体はホルモンの影響で、いつも出来ていたことが出来なくなることが多々あります。

そのため原付バイクの運転のように、常に周囲に気を配り、ハンドル操作と瞬時の判断を同時に行わなければならない上に緊張状態が続く状況は不向きです。

また、眠りが浅くなったり、頻尿の影響で睡眠不足になったりしていることも!

睡眠不足だと判断力が低下していたり、集中力が切れやすかったり、運転には適さない状態になりやすいもの。

原付バイクに乗る前に、体の状態をよく確認してくださいね。

もし、少しでも不安がある場合は運転を避けた方がいいですよ。

関連記事⇒妊娠初期に車の運転はしてOK?長時間や仕事で運転する場合の影響と3つの注意点

【注意点4】お腹や体を冷やさないように

原付バイクに乗ると、強い風を体に受けますよね。

妊婦さんは冷えが大敵!

首元、手、お腹、足に風を通さないように、マフラー・手袋・厚手の上着などでしっかり体をカバーしましょう。

特に雨の日は、濡れて風に当たると一気に体温が奪われます。

「短時間だけだから」と手を抜かず、乗る時はしっかり体を冷えから守るようにしてくださいね。

【注意点5】妊娠後期、お腹が大きくなってきたらストップ

妊娠後期になると、お腹が出てきますよね。

お腹が大きくなると前屈みの姿勢が辛くなります。

さらに、長時間、同じ姿勢でいるのも大変。

足のむくみなども気になりますし、座ったままの姿勢を長時間続けるのもおすすめできません。

体を動かすこと自体が大変になり、胎動も激しくなる妊娠後期は、原付バイクは止めるようにしましょう。

特に妊娠37週以降は、いつお産が始まってもおかしくない時期!

突然の破水や腹痛、陣痛もあり得るので、自力で運転を続けなければならない原付バイク利用は避けた方がいいですよ。

原付バイクは注意点を理解した上で利用を

妊娠しても注意点を守れば、原付バイクに乗っても大丈夫です。

原付バイクに乗っていたことが原因で流産したり、異常が起こる心配は要りません。

ただし、原付バイクは体が剥き出しの状態で乗るもの。

事故の時は体が大きな衝撃を受け、命の危機も伴います。

妊娠中は注意力が散漫になったり、睡眠不足で疲労が溜まったりするので、医師に安静を指示されることもあります。

お腹が大きくなる妊娠後期は負担が大きくなるので、原付バイクの運転は見直した方がいいでしょう。

妊娠37週を過ぎると、いつお産が始まってもおかしくないので特別配慮が必要です。

妊娠中にどうしても原付バイクを利用する際には、自分の体調と相談しながら無理のない範囲にしてくださいね。