妊娠が判ったら、一番気になるのが「いつからお腹は膨らむの?」ということ。赤ちゃんが大きくなってきているという表れでもあるお腹の膨らみですから、小さくても、大きくても本人にとっては気になるものです。
お腹が膨らむのはいつ頃? お腹が目立ってきたのに職場で妊婦だと告げなくていいの? マタニティウェアを着なくちゃいけない? 歯の治療はいつ頃から? 気になるそんなこと、そして準備をしておきたいことをまとめました。
目次
お腹が膨らみ始めるのはいつ頃?
お腹の膨らみが分かり始めるのには、個人差があります。妊娠初期の3カ月(8~11週)に目立ち始めたという人もいますし、その人の身長や元々の体型によって目立ちやすさは異なるでしょう。経産婦さんであれば、子宮も伸びやすくなっているので初産の時よりも膨らみやすいということもあります。
一般的には下腹部がポッコリと出て、洋服がきつくなってくるのは12~15週ぐらいから。15週になると胎盤も完成に近づき、流産のリスクが低くなる“安定期”に入ります。
子宮の大きさも新生児の頭ぐらいの大きさになりますから、ゆったりした服を着ると見た目には妊婦さんとはわからなくても、本人にとっては気になる時期になってきますね。
お腹が膨らみ始めたら、これだけはやっておこう!
1. マタニティウェア、下着を揃える
まず、お腹が膨らみ始めたら、やっておきたいのは、マタニティウェアを揃えること。
お腹や胸を圧迫しないように作られたマタニティウェアは、機能性もあり、種類、サイズやデザインも豊富です。
百貨店や赤ちゃん用品専門店でも見ることができますが、最近では通販専門店など選択肢が豊富にありますから、カタログを取り寄せるなどして、自分の趣味に合うマタニティウェアを選びましょう。
お腹が大きくなり始めた頃に、まだつわりがひどいという人も多いですから、カタログやネットショッピングなどでお買い物をするといいですね。
そもそもマタニティウェアは必要?
妊娠中の体型の変化は、単に体重が増えたときのものとは違います。普段着ている服の大きめのものを着たり、夫のジーンズを拝借したりして妊娠生活を楽しむのもいいですが、妊娠後半期のお腹の膨らみや胸、お尻の変化などに対応できるのはマタニティウェアならでは。
産後の授乳時にも使えるマタニティウェアもありますから、長く使えそうなものを最小限揃え、必要に応じて季節に合ったものを買い揃えていくといいですね。
マタニティウェアには次のような特徴があります。
・ボトムス
お腹部分が分厚い伸縮性の布地でできているので保温性にも優れています。普段スカートを履くことの多い人は、レギンスなどをチョイスして、ワンピースやチュニックなどの重ね着をするといいですね。
・トップス
マタニティ用でなくても、ゆったりしたものならオッケー。胸の下に切り替えがあるものや脇にシャーリングのあるタイプがオススメです。マタニティウェアを購入する時には、授乳時にも使えるものもあります。
・ブラジャー
胸の大きさの変化に対応できる調節機能があります。乳腺の発達を邪魔しないバストを支えるタイプを選ぶといいでしょう。産後も使えるものもあり、授乳時に簡単に外せるようにホックがついていたりします。
・ショーツ、ガードル
お腹をすっぽりと包み込んで、冷えを予防します。大きくなってくるお腹をやさしく包み込むものを選んで、締め付けるものなどは避けるのがポイント。15週目くらいから、白色のおりものが増え始めるので、下着は多めに準備しておいたほうが良いでしょう。
2.フラットな靴を買う
妊娠が分かってしばらくは普段の通勤用のパンプスを履いていても、お腹が膨らんできたら、体の重心も変わってきます。
さらに大きなお腹になると足元が見えにくくなり、かがんで履くのが大変になりますので、脱ぎ履きしやすいローファーなどスリップオンタイプの靴がオススメです。
3.ヘアサロンに行っておく
妊娠中は、皮膚が敏感になっていて、普段は大丈夫なパーマ液やカラーリングの液でかぶれたり、痒くなったりすることがあります。
頭皮から分泌される皮脂が増えて雑菌が繁殖したり、頭皮が乾燥してフケが多くなったり、産後には急激に髪の毛が抜けることもあります。
カラーリングの液やパーマ液が有害ということはありませんし、体調に問題がなければ通常通り、美容室に通っても構いません。
ただ、ヘアスタイルが決まりにくいこともあり、美容室には産後しばらくは行けないものと覚悟を決め、手入れしやすい髪型にしておくのもオススメです。
髪が長くて、まとめやすい髪ならば、そのままでもいいですし、中途半端な長さなのであれば、思い切ってショートカットにするのもいいですね。
4.上司に相談する
職場の方たちには、安定期に入ってから妊娠を告げると良いとは言われますが、つわりであったりお腹の膨らみで制服が入らなくなったりすることもあります。
直属の上司には、早めに妊娠を告げ、マタニティの制服がある場合は用意してもらうといいでしょう。
5.胎児ネームをつける
お腹が膨らみ始めたら、どんなに初期であっても自覚が出てきますよね。赤ちゃんに話しかけたり、歌をうたってあげるなどしましょう。
オススメしたいのは、胎児ネームをつけること。名前があれば、自覚のないパパもお腹に向かって語りかけやすいもの。コミュニケーションを取って、家族の一員になる赤ちゃんとの生活をイメージしていければいですね。
安定期に入ったらやっておくべき5つのこと
お腹が安定期になっても、あまり目立たないということももちろんありますが、一般的にはお腹が目立ち始めたら間もなく、安定期に入る方が多いです。安定期に入ったら、やっておきたいことは次のとおり――。
こちらでも、詳しくまとめていますので、参考にしてください。
妊娠の安定期は16週目!安定期を無事に過ごす7つのポイント(https://hajimetemama.sakura.ne.jp/annteiki-yatteokitai/)
戌の日のお参り
「戌の安産」にあやかって、妊娠5カ月の戌の日に着帯をする習慣があります。昔ながらのさらしではなくても、お腹が固定される安心感や腰が安定する、冷え予防などの効果からガードルタイプの妊娠帯を付け始めるのもこの頃から。
歯の治療をしましょう
虫歯や歯周病といった症状がない人も、歯科検診を受けて、歯石の除去やクリーニングをしてもらいましょう。虫歯や歯周病になるリスクを減らせます。大きなお腹で治療を受けると腰にも負担がかかるので、安定期に入ってつわりが治まったら、歯医者さんに行きましょう。
母親学級・両親学級に参加
自治体や出産施設が開催している出産準備クラス「母親学級」や「両親学級」に参加しましょう。両親学級は、パートナーに妊婦の体の変化や出産のこと、産後の生活や育児のことを知ってもらう大切な機会です。
マタニティ体操
妊娠中はお腹が大きくなって動きにくく運動不足になりがちです。急速に重くなっていきますから安定期の頃から腰痛に苦しむ妊婦さんも。適度な運動で、筋肉をほぐすとともに、腰痛の改善や体重増加の予防、血行促進をしていきましょう。
里帰り出産するか決めよう
安定期になったら早めに里帰り先の病院を決め、診察を受けておきましょう。
食事に気をつけましょう
安定期に入ってつわりがおさまると、お腹が空いてついつい食べ過ぎることも。赤ちゃんに必要な栄養は、ママのバランスに取れた食事から作られます。カルシウムや鉄分などが豊富な食材を意識的に取り、1日3食きちんと食べましょう。また、急激な体重増加に気をつけ、甘いものの食べ過ぎなどには注意をしましょう。
まとめ
妊娠によって変化していく体型。単に太るというのではなくて、赤ちゃんの成長とともに膨らんでいくお腹は、命の育みを表しているようで愛おしいもの。
そんな時期を楽しむアイテムの一つにマタニティウェアがあります。一昔前の「いかにも妊婦さん」という服装とは違って、最近のマタニティウェアは機能性だけでなく、見た目も洗練されていて、オシャレを楽しめる要素が満載です。
お気に入りのウェアを準備するとともに、上司に妊娠を知らせたり、パートナーと一緒に赤ちゃんのお腹にいるときだけの胎児ネームを考えるなどして、妊娠生活を充実したものにしてくださいね。