赤ちゃんが生まれると、妊娠中とは打って変わって忙しい毎日が始まります。
新生児のうちはまだ寝ている時間が多く、比較的ゆったりと過ごすことができる時期でもありますね。
赤ちゃんが寝ている間に自分もちょっと横になろう、と思ったとたんに赤ちゃんがうなったり泣いたりしてびっくりすることも珍しくありません。
実はこれ、新生児の赤ちゃんの寝言かもしれませんよ。
・新生児の赤ちゃんも寝言を言うの?
・これって夜泣き?それとも寝言?
・新生児の赤ちゃんが寝言を言う原因を知りたい!
・対策法はある?
私も娘が新生児のうちは、すやすや寝ていたと思ったら急に「う~」と言ったり大きな声で泣き出したりと、びっくりしたことがあります。
もしかしたらあれも寝言だったのかもしれません。
赤ちゃんが寝言を言う原因や対処法を知って、ゆったりと過ごせるといいですね!
目次
新生児の赤ちゃんも寝言を言う!
まだしゃべることができない新生児の赤ちゃんなのに、『寝言』といわれるとあまりピンと来ないかもしれませんね。
ここでいう『寝言』は、はっきりとした言葉ではなく赤ちゃんのうなり声や一瞬の泣き声などを指します。
寝ながら笑う『新生児微笑』も寝言のひとつ?
生後3か月頃になると、あやしたり話しかけたりすることで赤ちゃんが笑うようになります。
これは『社会的微笑』といって、赤ちゃん自身が「楽しい!」とか「うれしい!」と感じて自発的に笑うことをいいます。
いっぽう新生児の赤ちゃんは、まだこの社会的微笑をすることはできません。
それでも寝ているときに『ニヤッ』と笑う姿を見たことがある人も多いでしょう。
これは『新生児微笑』と呼ばれ、新生児の赤ちゃん特有のほほえみなのです。
医学的には、新生児の赤ちゃんが眠りにつくかつかないかくらいの時に、顔の筋肉が緩むことでほほえみのような表情になると考えられています。
もうひとつは、親に守ってもらうための本能であるとも考えられています。
赤ちゃんが笑顔を見せることで愛情を注いでもらい、育ててもらうことが遺伝子上に組み込まれているという考えをする人もいます。
これも一種の寝言といってもいいかもしれませんね。
新生児の赤ちゃんが寝言を言う理由は?
ではなぜ新生児の赤ちゃんも寝言を言うのでしょう。
日中赤ちゃんが寝ている様子を確認していると、寝言のような泣き方をする頻度が高いようにも感じます。
これには赤ちゃんの睡眠サイクルが関係しているといわれています。
眠りが浅くなると寝言を言うことも
新生児の赤ちゃんも、大人と同じように
・ノンレム睡眠・・・深い眠り
・レム睡眠・・・浅い眠り
この2つの種類の睡眠を繰り返しています。
大人になると浅い眠りであるレム睡眠のときに、寝返りを打ったり夢を見たりしているといわれています。
寝言を言うのもこのレム睡眠のときです。
新生児の赤ちゃんも眠りの浅いレム睡眠のときに寝言を言うことがあるのです。
大人と大きく違うのは、
・大人のレム睡眠・・・全体の20~30%
・赤ちゃんのレム睡眠・・・全体の50%
このように、レム睡眠の割合が大人に比べて多いという点です。
さらに大人の睡眠サイクルは90~120分なのに対し、赤ちゃんは40~60分程度と短いことも関係しています。
ちょっと寝てはちょっと泣くというのを繰り返すことも納得がいきますね。
夜泣きと寝言の区別は?
寝ていたと思った赤ちゃんが急に泣きだしたりうなり声を上げたりすることがありますが、これが寝言なのか夜泣きなのかわからない、という人もいるかもしれませんね。
どうやって寝言と夜泣きを区別するのかというと、赤ちゃんが泣き始めたら少しだけ様子を見てください。
・寝言泣き・・・泣いても2~3分ほどで眠りにつく
・夜泣き・・・抱いてもおむつを替えてもミルクを飲んでも泣き止まない
すぐに泣き止んで再び眠りに入る場合は、寝言である可能性が高いです。
すぐに泣き止まない場合は夜泣きと考えていいでしょう。
ただし、寝言であっても赤ちゃんの睡眠は浅い状態にあります。
これをきっかけに目が覚めてしまい、寝言泣きから本泣きに変わってしまうケースも珍しくありません。
やさしく手を握ったりトントンしたりして赤ちゃんが落ち着くかどうか様子を見てみましょう。
寝言泣きが大きい!何でそんなに泣くの?
新生児の赤ちゃんが寝言泣きをする理由はわかりましたが、「うちの子は寝言泣きがとにかく大きい!」と心配になる人もいるかもしれませんね。
生まれたての新生児のうちは奇声のような大きな声を発することは少ないかもしれませんが、月齢が上がってくるとびっくりするくらいの大きな声で寝言泣きをする赤ちゃんも少なくありません。
なぜ寝言泣きなのに大きな声で泣くのでしょう。
昼間の体験を吸収するため
たとえば昼間にお祭りなど大きな音が聞こえる場所に出かけたとします。
昼間の興奮体験を赤ちゃんは寝ている間に経験として吸収するといいます。
これが寝言となり興奮体験を大きな声で発しているのかもしれませんね。
個性のひとつ
大きな声で寝言泣きをするのは、赤ちゃんが持った個性のひとつである可能性も大きいです。
普段から大きな声で泣く赤ちゃんは寝言泣きも大きい傾向にあります。
奇声のような大きな声を出すことも個性のひとつだと考え、赤ちゃんの様子を見守ってあげましょう。
新生児の赤ちゃんの寝言に付き合う!5つの対策法
新生児の赤ちゃんの寝言は、生理的なもののため大人もゆったりした気持ちで付き合ってあげることが大切です。
お昼寝のときはいいですが、毎晩寝言泣きに付き合っていてはお父さんもお母さんも寝不足になってしまいますよね。
新生児の赤ちゃんの寝言泣きに上手に付き合ってあげるための5つの対策法を紹介します。
ライフスタイルや赤ちゃんに合った対策法を試してみてくださいね。
1. 添い寝をする
2. 体をやさしくさする
3. トントンしてみる
4. 声を聞かせる
5. タオルなどで包む
添い寝をすると安心感アップ!
赤ちゃんが泣いてしまうと、「すぐに抱き上げて泣き止ませてあげなきゃ!」と気持ちがあせってしまうこともあるでしょう。
しかし寝言泣きの場合、早いと数十秒、長くても数分のうちに再び眠りにつきます。
あせって抱き上げてしまうと目が覚めてしまうこともありますから、赤ちゃんが寝言泣きを始めたらそっと隣で添い寝をしてみてください。
赤ちゃんがお母さんやお父さんの体温を感じることで安心感がアップし、寝言泣きがスッと落ち着くことがありますよ。
体に触れてあげることもおすすめ!
お昼寝のときや寝ている場所が遠く添い寝ができないという場合は、赤ちゃんの体にそっと触れてみてください。
手や足をやさしくさすってあげたり、お腹をやさしく撫でて揚げたりすることで、赤ちゃんの気持ちが落ち着き寝言泣きも落ち着きます。
さするのではなく、ただ手を握ってあげるだけでもいいでしょう。
お母さんやお父さんがそばにいることを実感してくれるはずです。
体をトントンしてあげると落ち着くことも!
眠りに入るときにもトントンしながら寝るのが好きな赤ちゃんは、寝言泣きのときにも体をトントンしてあげることが効果的なことがあります。
寝かしつけのときよりも柔らかく、ソフトにトントンすることがポイントです。
お母さんの心臓の音と同じくらいのリズムでトントンすると落ち着く赤ちゃんが多いそうですよ。
そっと声をかけてあげるのも有効!
新生児の赤ちゃんが寝言泣きをするときは、眠りが浅くなっているタイミングです。
場合によっては周りの音や声が聞こえていることもありますから、寝言泣きを始めたらそっと優しく声をかけてあげることも有効です。
大きな声ではなく、ささやくように名前を呼んであげましょう。
「ちゃんとそばにいるよ~」と声をかけてあげながら、体に触れてあげるといいですね。
タオルやおくるみで体を包むと落ち着く赤ちゃんも!
新生児の赤ちゃんは、寝ている間に『ビクッ』として泣き始めることも少なくありません。
私の娘もこのパターンが多く、手足が開放的になっているときのほうが寝言泣きが多かったように感じます。
そんな時に活躍してくれたのがタオルです。
寝言泣きが始まったら、タオルを赤ちゃんの体に沿わせるようにそっと包み込みます。
おくるみで巻いてあげるのもおすすめです。
こうすることで手足のばたつきがなくなり安心感が得られるようです。
お昼寝のときなどは、あらかじめ下にバスタオルを敷いておき、寝言泣きが始まったら包んであげられるように準備していました。
また眠りについたらタオルをとってあげてくださいね。
まとめ
新生児の赤ちゃんも寝言を言うなんてびっくりしたという人もいるかもしれませんね。
私も娘が寝ているときに一瞬泣くのが寝言だったんだ、と改めて驚きました。
新生児の赤ちゃんの寝言泣きは、親にとってはつらいところもあるかもしれませんが、ゆったりした気持ちで対応してあげることが大切です。
もちろんお父さんの協力も不可欠です!
赤ちゃんの寝言泣きには、
・添い寝する
・やさしく触れる
・声をかける
・トントンする
・タオルで包む
などを試してみてくださいね。
ちなみに我が家の娘は新生児のときから寝言泣きが多かったのですが、小学生に成長した今でははっきりとした寝言を頻繁に言っています。
もしかしたら寝言の多い少ないは、赤ちゃんのうちに決まっているのかもしれませんね。