赤ちゃんは牛乳をいつから飲んで大丈夫?量やアレルギー、注意点とおすすめミルク

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離乳食が進むにつれて近づいてくる卒乳。

母乳やミルクを飲む量が減ってくると、次に与えるものとして牛乳を考えるお母さんもいると思います。

一見すると母乳やミルクと同様で、昔から学校給食にも取り入れられているので体に良いイメージがありますよね。

しかし、牛乳にはアレルギーのことや飲み始めの時期などいくつか注意が必要なのです。

そこで今回は牛乳について。記事のポイントは3つです。

・赤ちゃんはいつから牛乳を飲んで大丈夫?
・赤ちゃんが牛乳を飲むときの注意点
・赤ちゃんにおすすめな牛乳レシピ

それでは解説していきます。

参考にしてみてください。

目次

赤ちゃんはいつから牛乳を飲んで大丈夫?

赤ちゃんが牛乳を飲み始めるのは、離乳食を3食しっかり食べられるようになってくる、1歳を過ぎてからが推奨されています。

これは、厚生労働省による「授乳・離乳の支援ガイド」にも記されており、主に2つの理由があります。

1つ目の理由は、母乳は炭水化物の一種である乳糖が多い一方で、牛乳にはタンパク質やミネラルが多く含まれており、赤ちゃんには十分に消化できず胃腸や腎臓に負担をかけてしまうからです。

また、母乳と牛乳ではタンパク質の性質自体が異なり、牛乳のほうが濃度も濃いためアレルゲン性が高くアレルギーを起こしやすくもなります。

2つ目の理由は、牛乳に豊富に含まれているカルシウムが、体内で鉄などと結合する性質があるため、腸内での鉄の吸収が抑えられてしまうからです。

鉄は、赤血球を構成するヘモグロビンの成分となっています。

鉄が吸収されず不足すると、赤血球をつくる成分が不足するため、鉄欠乏性の貧血になってしまうのです。

さらに、鉄は脳などの中枢神経の発達にも重要な役割を持っており、離乳食期の赤ちゃんには特に欠かせない成分です。

赤ちゃんはもともと、生後半年頃までは主に母体由来の鉄で栄養をまかなっています。

しかし、発育が特に盛んになる生後9か月頃からは、食事が鉄分補給の主になるため十分な量が摂取できず不足しやすいという背景もあります。

そのため、赤ちゃんにとって鉄は特に貴重な栄養素なので、食事でしっかり補えるようになるまでは牛乳を控えたほうが良いという理由になります。

赤ちゃんが牛乳を飲むときの3つの注意点

赤ちゃんが牛乳をおいしく飲むためには、気をつけておいてほしいポイントが3つあります。

はじめは加熱する

飲用としては1歳以降が望ましいとされていますが、離乳食の食材として加熱するのであれば、生後7~8ヶ月頃からでも使用できるとされています。

ホワイトソースやパン粥など、十分に加熱したものを少量ずつ与えるようにしましょう。

ひと肌程度に温める

通常牛乳は冷蔵庫から出してすぐの状態か、温めて飲むことが多いと思います。

しかし、赤ちゃんに飲ませる場合はどちらも胃腸や粘膜の刺激になってしまいます。

母乳を目安にしてひと肌程度までぬるくしてから飲ませてあげましょう。

少量ずつ与える

牛乳にはアレルギーを起こす可能性があります。

どの食材でもいえることですが、初めは1さじ程度にし、便の状態などを見ながら徐々に飲む量を増やしていきましょう。

万が一症状がでたときすぐに対応できるように、初めて与えるのは平日の午前中にしておくと安心です。

もしアレルギー反応が起こった場合、出やすい症状は湿疹や粘膜の腫れ、嘔吐や下痢、連続した咳や呼吸の乱れなどです。

アレルギーは数日前に食べたもので反応が起きることもあり、原因を特定するには検査を受ける必要があります。

アレルギーが疑われたら受診をするようにし、専門的な医師の判断のもとアレルゲンを特定し除去にについて相談しましょう。

厚生労働省が示している「離乳食に関する指針」にも、アレルギーの予防のための食物除去は推奨されていません。

不適切な食物除去は、赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼしたり、本当に必要なアレルゲンを除去できずに赤ちゃんを危険な目に合わせてしまう可能性もあります。

自己判断はしないようにしましょう。

赤ちゃんにおすすめな牛乳レシピ

牛乳が離乳食に使えるようになると、購入や調理の面でも手軽でレシピの幅も広がりますよね。

ここで、離乳食が進んできた赤ちゃんにおすすめな牛乳を使ったレシピを紹介します。

パン粥

材料

・6枚切り食パン 1枚
・牛乳      200ml

作り方

①パンの柔らかい部分を細かくちぎる
②①と牛乳を混ぜ、レンジで500w2分ほど加熱する
③すり潰すように混ぜ合わせ、軟らかくなったら完成

☆お好みでバナナやチーズなどを加えてアレンジもできます!

ホワイトソース

材料

・牛乳    360ml
・小麦粉   大さじ2
・無塩バター 小さじ2(8g)

作り方

①小麦粉と無塩バターを耐熱容器に入れて、レンジで600w1分程加熱する
②バターが溶けたら、牛乳を少しずつ加えながらダマが残らないよう混ぜ合わせます
③混ぜ合わせたらさらにレンジで600w3分程加熱します
④少しとろみがつくまで混ぜ合わせたら完成

バナナミルクプリン

材料

・バナナ  1本
・牛乳   400㏄
・粉寒天  2g
・レモン汁 数滴

作り方

①鍋に牛乳を入れて加熱し、粉寒天を加えて溶かす
②バナナを潰し、レモン汁を数滴かけて混ぜ合わせる
③器にバナナを6等分ほどに分け、①も流し入れて混ぜる
④粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして固まれば完成

グリーンスムージー

材料

・小松菜 1株
・バナナ 1本
・牛乳  150ml

作り方

①小松菜をよく洗い、一口大ほどに切る
②バナナは皮をむき4等分ほどに切る
③①②牛乳をミキサーかブレンダーにかけてなめらかになったら完成

加熱をしたもので問題がなければ、牛乳そのままを使用したレシピもぜひ試してみてください!

まとめ

健康的なイメージのある牛乳ですが、アレルギーや下痢、貧血などの注意点があり、飲み始める時期は食事がしっかりとれるようになってくる1歳ころからと推奨されています。

アレルギーを起こしやすい食材でもあるので、開始時期や進め方は慎重に見極める必要があります。

カルシウムなどが豊富に含まれており、身近な食材でもあるので、赤ちゃんの離乳食の進み具合や体質などと合わせてうまく取り入れていきましょう。