妊婦は馬刺しを食べちゃダメ?妊娠中の馬刺し5つの影響と食べてしまった時の対処法

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妊娠すると、食べ物でいくつか注意が必要なものがでてきます。

例えば、生のお寿司、レアのお肉。

またレバーや魚介類の種類によっては食べる量に注意が必要になります。

では馬刺しはどうでしょうか?

今回は妊娠中に食べる馬刺しについてお伝えしたいと思います。

  • 妊婦は馬刺しを食べてもいいの?
  • 妊娠中の馬刺しによる食中毒の危険性2つと感染症の危険性5つ
  • 馬肉の栄養素と妊娠中の馬肉料理

妊婦が馬刺しを食べても大丈夫なのか、また食べるとどうなるのかを知ることで妊娠中の生活に生かしていきたいですね。

ぜひ参考にしてくださいね!

目次

妊娠中の馬刺しは食べても大丈夫?妊娠中の馬刺しはNGな2つの理由

「妊娠中でも馬刺しを食べたい!」と思う人もいるでしょう。

妊娠中は馬刺しを食べてもいいかどうか・・答えは「食べてはいけない」です。

妊娠初期から中期、妊娠後期にわたっても馬刺しは控えてください。

また、生ではなく冷凍した馬刺しであっても控えてください。

ではなぜ妊娠中に馬刺しはいけないのでしょうか?

理由は以下の2つです。

  • 食中毒になる可能性がある
  • 感染症にかかる可能性がある

妊娠中はいつもと違って抵抗力が落ちている状態ですし、お腹の赤ちゃんにも影響を与えかねません。

馬刺しに限らず生ものや半生の状態はよくないのです。

馬刺しによる妊婦の食中毒の危険性2つ

馬肉には食後数時間で嘔吐や下痢、腹痛などの症状を引き起こす食中毒が数多く報告されています。

この食中毒の原因は馬の筋肉に寄生するザルコシティス・フェアリーという寄生虫によるものです。

食べてから早くて1時間、普通は4~8時間程で食中毒の症状がでます。

症状自体は比較的軽症なものが多く予後が良好です。

また馬刺しを食べた人全てが発症するわけではなく、同じ様に集団で食べても、症状が出る人と出ない人がいます。

この食中毒の原因は馬の筋肉に寄生するザルコシティス・フェアリーという寄生虫によるものです。

馬肉をマイナス20℃で48時間以上冷凍処理することでザルコシティス・フェアリーによる食中毒は防げます。

馬肉の部位によって寄生数に差があり、外国産の馬肉は寄生頻度が多いですが、国産でも寄生は確認されています。

妊娠初期に気づかずに馬刺しやユッケを食べてしまったという人は、特に赤ちゃんへの影響が心配ですよね。

妊娠中に食中毒になると以下の危険性があります。

  • 食中毒による嘔吐や下痢、腹痛でお腹に力が入る
  • 脱水症状になる可能性がある

馬刺しによる食中毒は他の食中毒に比べると軽症であるとされています。

ですが、妊娠中には決して良いとは言えません。

冷凍されていない馬刺しは避けるのはもちろん、冷凍であってもできれば控えたほうが良いでしょう。

関連記事⇒妊婦の食中毒に注意!胎児への影響や4つの予防策と感染時の対策

妊娠中の馬刺しで感染症に?!5つの危険性

馬刺しを食べると考えられる危険性がもう1つあります。

それが「トキソプラズマ感染症」です。

トキソプラズマ感染症は生の肉などを食べることで感染します。

妊娠中にトキソプラズマ感染症に初めて感染するとどんな危険性があるのでしょうか?

  • 母体を通じて胎児も感染し、先天性トキソプラズマ症を引き起こす可能性がある
  • 症状が現れない不顕性感染から流産、死産などの可能性がある
  • 胎児が先天性トキソプラズマ症に掛かった場合、胎児に水頭症、視力障害などの障害を引き起こす可能性がある
  • 胎児や新生児期に感染症状が現れなくても、成長と共に発症する可能性がある
  • 感染率は妊娠後期ほど高いのに対して、掛かった際の重症度は妊娠初期であるほど重症化するとされている

妊娠中のトキソプラズマの初感染は母体だけでなく胎児へ大きな影響を及ぼします。

したがって妊娠期間中は生肉を食べることは避けるようしましょう。

馬刺しは生の馬肉と同じです。うっかり食べないように注意しましょう。

また馬肉に限らず、牛肉、豚肉、鶏肉などのお肉を生で食べることで感染する可能性もあります。

レアやミディアムレアなどのステーキを始め、から揚げの中心部が半生だったなど、加熱が不十分なお肉には注意が必要です。

加熱が不十分であれば再度しっかりと加熱するか、食べないようにしましょう。

トキソプラズマはお肉の中心部が67℃になるまで加熱をするか、中心はマイナス12℃になるまで凍結することで不活性化できます。

基本は凍結よりも加熱という方法が主流になっています。

自宅の冷凍庫ではマイナス12℃までの凍結が難しく、お店での冷凍保管状況も決して確かとは言えません。

そのため妊娠中の馬刺しは我慢しましょう。

馬刺しを食べた時のトキソプラズマ感染症の確率は?

知らずに妊娠中なのに馬刺しを食べてしまった。という方も少なくはありません。

馬刺しを食べてトキソプラズマ感染症になる確率は一概には言えません。

しかし、妊娠中は神経質すぎるくらいで構いません。

現在、体に異変が無くても馬刺しを食べてしまった方は必ず主治医の先生に報告をして下さい。

関連記事⇒妊婦はトキソプラズマ症に注意!妊娠中のトキソプラズマの影響と9つの予防策

馬刺しの栄養素と妊娠中の馬肉料理

妊娠中に馬刺しが食べたくなることもあるかと思いますが、加熱された馬肉でしたら妊婦でも食べても大丈夫です。

馬肉は低カロリー高タンパクです。また鉄分や亜鉛、ビタミン豊富に含みます。特に妊婦は貧血になりやすいので機会があればぜひ食べておきたい食品の1つです。

馬肉ですきやきをしたり、いつもの和食の煮込みを馬肉にしたり、シチューなどにしてもいいでしょう。

もちろん食べる時は加熱が不十分にならないように注意してくださいね。

まとめ

妊娠中に馬刺しを食べると馬肉に寄生するザルコシティス・フェアチーという寄生虫による食中毒にかかる可能性があるので避けましょう。

また馬肉に限らず生肉を食べると、トキソプラズマ感染症にかかる可能性もあります。

妊娠中にトキソプラズマ感染症に初感染すると胎児に障害を引き起こしたり、流産や死産を招いたりします。

妊娠中に馬刺しが食べたくなってもこの食中毒、感染症から妊娠期間中は我慢して産後のお楽しみにしましょう。

なお、馬肉は低カロリー高タンパク、鉄分が豊富なため、よく加熱して食べる分には妊婦にはオススメの食材です。

加熱する調理法での食事で、美味しく頂くのが良いでしょう。

万が一、生の馬刺しを食べてしまった時にはすぐに主治医に連絡をしてくださいね。