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つわりに効くつぼってどこ?現役妊婦が実践する!妊娠中に効果的なツボ7つ
何をしても具合が悪い。
薬も無ければ打開策もなく、ただ過ぎ去るのを待つばかりのつわり。
それでもなんとか、すこしでもいいから緩和したい!
そんな時は、ツボ押しを試してみてはいかがですか?
つわりは本来、ホルモンバランスの変化からくる自律神経の乱れや消化器系の不調が原因だと言われています。
そんな不調を改善してくれるツボが、体にはたくさんあるんです。
今回はつわりの軽減に効果的なツボをご紹介していきたいと思います。
つわりに効くツボ
つわりによる不調に効果があるとされているツボはいくつかあります。
その中でもポピュラーな7つを見ていきましょう。
1.内関(ないかん)
内関は、消化器系の不調に効果があると言われるツボです。
吐き気や胃痛、食欲不振、お腹の張り、軟便などを改善し、ストレスやイライラの解消にも効果があります。
つわりで気持ちが悪い。胃がむかつくといった症状の際に役立つツボです。
内関の位置は、手のひらを上に向けて、手首のしわから指を三本置いたところにあります。
2本のすじの間にあり、押すと圧痛を感じます。
2.足の三里(あしのさんり)
胃腸の不調やむくみの改善、疲労回復や体力増強の効果があるツボです。
松尾芭蕉も「このツボにお灸を据えたらあと三里歩ける」と言い長旅の道中にお灸を据えていたのだとか。
吐きたいのに吐けないときにこのツボを押すと、吐いてすっきりできるという説も。
足の三里は、膝の外側のくぼみから、指を四本置いたところにあります。
3.裏内庭(うらないてい)
食欲不振、便秘下痢など消化器関係の不調に効果があるツボです。
嘔吐、食中毒、食あたりの回復にも効くそうです。
裏内庭は足裏のツボで、脚の人差し指を手で折り曲げて、足の裏にくっついた場所にあります。
このツボは押すよりも、お灸を据えた方が効果が高いようですよ。
ただし、妊娠中のお灸は子宮収縮を引き起こすこともあるので、必ず医師に相談してから行うようにしましょう。
4.百会(ひゃくえ)
百会は「百の数の血流が通る場所」という意味を持ったツボ。
全身の血行促進に効果を発揮すると言われており、ツボ発祥の地である中国でも最も重要なツボとされています、
部分的な頭痛にも、頭全体の痛みにも効く優れもの。
また精神的なストレスの緩和や抜け毛、立ち眩み、二日酔い、自律神経失調症の緩和にも効果があるそうです。
頭痛が酷くなることもあるつわり時期に重宝したいツボですね。
百会は頭頂部にあり、左右の耳を頭の上へ向けて結んだラインと、眉間の中心から頭の上へ向けたラインの重なる場所にあります。
少しくぼんでいるので、わかりやすいと思いますよ。
5.神門(しんもん)
神門は読んで字のごとく「神様の入ってくる門」という意味を持つツボ。
思考や意識と密接なかかわりを持っています。
自律神経を整えストレスを癒すツボと言われており、気持ちを落ち着かせてリラックスさせてくれます。
イライラや不安からくる胸の苦しさ、不眠、味覚障害、食べすぎ、ストレス性の便秘に効果があります。
自律神経にかかわるツボはいくつかありますが、その中でも特に効果が高いと言われているのがこの神門です。
妊娠初期は特に、体内のホルモンバランスが急激に変化するのでイライラすることが増えるケースも。
そういったときの対処法のひとつとして利用できますね
神門は、手のひらを上にした手首の、小指側にある腱の内側にあります。
骨と筋肉の間にあるくぼみが目印です。
6.曲池(きょくち)
曲池は、胃腸機能を改善したり頭痛を緩和したりする効果のあるツボです。
加えて、ホルモンバランスを整え血流も促進させてくれるので、ニキビや乾燥肌といったお肌のトラブルにも効くと言われています。
つわり時期は食の偏りや生活の変化、ホルモンバランスの変化から肌も荒れがちです。
肌質改善にも効果のあるこのツボを有効活用できると良いですね。
肘を曲げた時にできる横じわの延長線上にあり、押した時の痛みが最も強いところが風池です。
親指でやや強めに押してあげると効果が高まりますよ。
7.風池(ふうち)
このツボを刺激すると脳への血流が促され、眠気を覚ますのに加え頭痛や目の疲れも癒してくれると言われています。
頭部の血行改善も期待できるため、育毛やフケ予防、抜け毛予防のツボでもあります。
風池は、首の付け根の後ろ側にあります。
髪の毛の生え際付近の、太い筋肉の外側のくぼみ左右2か所がツボの位置になります。
ツボ押しの注意点
つわりの軽減に役立つからとはいえ、むやみやたらに押してしまうのはいけません。
妊娠中の身体はとっても敏感です。
知識がないままのツボ押しは、場合によっては母体に危険を及ぼすこともあります。
そこで最低限気を付けていただきたいポイントを3つ、お伝えしたいと思います。
1.食後30分前後のツボ押しは避けましょう
2.お風呂上がりのツボ押しは避けましょう
3.血流をよくする薬を服用している場合はツボ押しはやめましょう
以上のように、体の血行が良くなっているときや、つわりで脱水状態の時のツボ押しは、血栓などのリスクを高める恐れがありますので避けた方が良いとされています。
また、ツボは体の至る所にあります。
その中には、妊娠中に刺激することは避けた方が良いと言われるものもあります。
よく耳にするのは
三陰交
湧泉
太衝
などといったツボです。
古くは「堕胎のツボ」などと呼ばれ、子宮収縮を促したり、卵巣を刺激してしまったりする効果のあるツボも存在します。
特に足裏にはツボが集中しているため、妊娠中に足裏のツボ押しをするのは避けましょうという声も多く聞きます。
そういったツボが刺激したら必ずしも作用し、母子に影響を及ぼすというわけではもちろんありませんが、そういう効果もあるということを念頭に入れツボ押しを行うことが大切です。
自身の判断だけで行わずに、専門家や医師に相談することが好ましいでしょう。
ツボ押しグッズ
つわり対策のツボ押しに活用したいのが、ツボ押しグッズ。
ツボには指で押した方が効果のあるもの、それ以外の方法でも効果のあるものなど様々です。
自分が試したいツボに合わせ、ツボ押しグッズを使うのも良いかもしれませんよ。
・ツボ押しバンド
つわり改善のツボを調べていると必ずと言っていいほど出てくるのがこのツボ押しバンド。
乗り物酔い止めとして世に登場したこのツボ押しバンド。
吐き気などに効果のある「内関」を刺激するリストバンド状のツボ押しグッズですが、これがつわりにも効果があると妊婦さんにも絶大な人気を誇っています。
・ピップエレキバン
肩こり解消などで有名なピップエレキバン。
実はこれがツボにも効く優れものなんです。
というのも、もとよりツボ押しは滞った血液の流れをツボを刺激することで調節し、不調を起こしている部分に働きかけるもの。
ピップエレキバンは磁気が血行を促進してくれるためツボ押しと似た効果が期待できるんです。
・お灸
2000年以上の歴史があるお灸。
ツボに温熱刺激を与えることで体の不調を整えてくれる、古くから存在する優れものです。
「熱そう」「怖い」という理由から敬遠されがちですが、鍼灸がはるか昔から現在まで受け継がれているようにその効果はかなり高いと言えます。
さらに現在では、お灸自体がその形態を変え、火傷をしないようなものが主流になっています。
「足の三里」などのツボは指圧よりもお灸を据えることで効果が高まるとも言われています。
ただし、妊娠中のお灸は子宮収縮を引き起こすこともあるので注意が必要です。
おわりに
古くから疾患や不調の改善のために用いられてきたツボ治療。
辛いつわりにも効果的なものが結構ありますね。
プロに相談したり、ツボ押しグッズを利用したりしながら、正しく活用することでつわりの軽減に役立てましょう。