妊婦の脱肛は痛い?痛くない?妊娠中に脱肛になりやすい原因と3つの予防対策法

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妊婦の脱肛は痛い?痛くない?妊娠中に脱肛になりやすい原因と3つの予防対策法

『脱肛(だっこう)』という症状を耳にした事がありますか?

名前の通り、直腸や肛門の下側の粘膜が肛門の外に出てきてしまう病気の事です。

考えただけで痛そうですよね。

実はこの脱肛は、特に女性に多い疾患と言われています。

しかしなかなか気軽に人に相談したりできる病気ではありませんので、一人で悩んでいるという方も多いでしょう。

また、妊婦さんは脱肛になりやすいとも言われています。

  • 脱肛ってどんな病気なの?
  • 妊婦が脱肛になりやすい原因って?
  • 脱肛の予防方法はある?!

誰でも脱肛になる可能性はあります。

一度この記事を読んで、事前にご自身で予防するようにしましょう!

脱肛(だっこう)って何?

なかなか聞かない病名なので、脱肛と言ってもピンと来ない人も多いでしょう。

脱肛は一度発症するととても厄介なものです。

脱肛とは?

直腸や肛門の下側の粘膜が肛門の外に出てきてしまい、戻らなくなってしまう状態の事です。

いぼ痔が悪化して脱肛になってしまう場合や、肛門括約筋が弱くなってしまう事が原因となることも。

どんな症状があるの?

脱肛は粘膜が体の外に出ている状態です。

粘膜が体の外に出てしまうことで、粘膜は刺激を受けて分泌液が増加してしまいます。

よって、肛門の周りに「湿疹」や「かぶれ」ができていたり、下着が汚れてしまう事で何かおかしいな?と気づく方が多いです。

粘膜部分も刺激されるので出血や痛みを伴うことがあります。

ひどい場合には発熱を伴う場合も。

なぜ妊婦は脱肛になりやすいの?

脱肛は男性よりも女性の方がなりやすいのですが、

女性の中でも妊婦さんは特になりやすいです。

ほとんどの原因は妊娠中の便秘

妊娠をすると、お腹の中で赤ちゃんを育てる為の子宮がどんどん大きくなっていきます。

その大きくなった子宮が直腸を圧迫してしまう為に便秘になりやすくなってしまうのです。

便秘になると痔にもなりやすくなり、その痔が悪化することで脱肛の症状になってしまう場合も。

便秘になるとなかなか便がでないのでトイレにこもりっきり。

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

トイレで長時間ふんばっていたり、いきんだりする行為が「痔」を誘発してしまう事もあるのです。

また、既に痔の症状がある妊婦さんは要注意。

現在の症状よりも悪化させないことを一番に考えましょう。

悪化させない為には、下半身を冷やさないようにする事と、便秘を改善する事です。

力を入れずに排便できるようにしましょう。

関連記事⇒妊娠後期に痔が悪化して痛い!出血もひどい!7つの治し方と注意点

妊娠中に脱肛になると出産時が大変

妊婦さんが脱肛になってしまうと、出産時はとても大変です。

出産は長時間になる事がほとんどです。

常にいきんでいる状態なので、出産の時に脱肛になっていると出産に集中できないことも。

妊娠中に脱肛になってしまった場合は、肛門科などの病院を受診し、妊婦さんでも使用できる塗り薬などを処方してもらうと良いでしょう。

「脱肛かも?」と思ったら早めに病院を受診することをオススメします。

悪化してしまうと、手術が必要になる場合もありますので要注意です!

脱肛にならない為の3つの予防法

出産時にもリスクが高くなってしまう脱肛。できればなりたくないものですよね。

事前に予防する方法はあるのでしょうか?

ここでは3つ紹介していきます。

1.肛門括約筋を鍛える

脱肛の原因の一つとしてあげられる、肛門括約筋の低下。

肛門括約筋がゆるんでしまう事によって、排便の際にトイレにいくのが間に合わなくなってしまう事もあります。

そうならない為に、普段から肛門括約筋を鍛えましょう。

方法はとても簡単です。

立っている時に、肛門を10秒~15秒程ギューッと締める運動をします。

これを一日5分程度行いましょう。

毎日行うことで、肛門括約筋が鍛えられ脱肛の予防にも繋がります。

2.体を冷やさない

体の冷えは妊婦にとって大敵です。現代は冷え性の女性は特に多くなってきています。

実はこの「冷え」と「便秘」は密接な関係にあるのです。

体が冷えると血流が悪くなり代謝が落ちてしまいます。そうすると便秘になりやすくなるのです。

便秘に悩んでいるという方、冷え性ではありませんか?

もし冷え性だという方は、まずは冷えの改善をしっかりと行いましょう。

冷えを改善をする事で、便秘の改善にも繋がっていきますよ。

3.食物繊維を摂取し便秘を改善する

便秘改善に効果的な栄養素は、食物繊維です。

食物繊維を摂取する事で、腸内環境が良くなり便秘の改善にもつながります。

また、ゴボウやにんじん、大根などの食物繊維を多く含む根菜類は冷え性の改善にも役立つ食材です。

妊娠中にも摂取したい栄養素を多く含んでいますので、妊婦さんは特に積極的に摂取すると良いでしょう。

関連記事⇒妊婦と食物繊維~妊娠中の植物繊維の影響や目安摂取量と7つのポイント

まとめ

脱肛は一度なってしまうと、長い付き合いになる事がほとんどです。

中には出産の際に脱肛になってしまったという女性も多くいらっしゃいます。

もしも脱肛になってしまった場合には、早い段階で病院に行き、悪化させないように心がけましょう。