「ハートとリボンの刺繍があるランドセルが良い!」
「パールピンクのプリンセスみたいなランドセルじゃなきゃイヤ!」
5~6歳の女の子はプリンセスに憧れる子が多く、ピンクやフリフリの姫系デザインを好む子がたくさんいます。
「6年生になったら普通のにすればよかったって思うよ」
高学年になってから後悔しないように、お母さんはなるべくシンプルなものを選んでほしいと思いますよね。
女の子は簡単に流されてくれないですから、誘導するのもなかなか難しいです。
今記事ではランドセルバトル真っ只中の親子をはじめ、娘が数年後キラキラランドセルを欲しがりそうで警戒している、そんなママも娘も納得できるランドセル選びのコツとおすすめのランドセルをご紹介します。
目次
シンプルなランドセルのメリット
「ランドセルはシンプルなものが良い!」
私もそう思います。
でも、それってママの好みじゃないですか?
実際に毎日背負うのは子ども自身ですから、キラッキラのランドセルを欲しがっている子どもにただ漠然とシンプルなランドセルにしなさいと言っても納得するはずがありません。
ですが、シンプルなランドセルには大人目線で見た目が良い以外にもメリットがあります。
お子さんにシンプルランドセルをプレゼンする際に根拠のある理由として以下のことを伝えてみてください。
・高学年になっても飽きない
一年生のうちはプリンセスのようなランドセルを背負っていても可愛らしいですし似合いますよね。
でも、高学年になったらどうでしょうか。
最近の子は高学年にもなると20歳前後の女子とそう変わらないような大人びたデザインの服を着ていますよね。
キラキラのランドセルではどう考えても浮いてしまいます。
シンプルなカラー、デザインのランドセルなら卒業まで違和感なく背負えるでしょう。
プリンセスへの憧れは低学年のうちに落ち着くことがほとんどですから、先を見据えたアドバイスをしてあげたいですね。
・装飾が無い分耐久性が高い
シンプルなランドセルづくりをしている工房の池田屋ランドセルで教えていただいて、なるほど!と感じたことがあります。
刺繍をするということは皮に針で穴をあけて、糸を通すということ。
皮に穴をあけるということは水が入る入り口を増やすことになります。
皮の表面にどんなに防水加工をしていても穴が開いていたら意味が無いですよね。
また、点々と穴を開けていくことで切り取り線を作っていることにもなります。
素材本来の持つ強度を守るためにも、必要以上に縫い目(=穴)を増やすことは避けた方が良いですね。
子どもをガッカリさせないで
シンプルなランドセルの良さは大人には理解できますが、子どもは簡単に納得しません。
大人と5~6歳の子どもでは見ている世界が違いますし、小さな子どもに6年後を見据えた判断をしなさいといっても理解できる子の方が少ないです。
そりゃまだ5年しか生きてないのに、倍以上の6年後のことなんてわからないですよね(笑)
そんな子どもの気持ちを尊重して、数年後に「なんで止めてくれなかったの!」なんて言われたらたまったもんじゃありません!
後悔するのも勉強のうち…とも言えますが、いやいや背負う姿を見るのは悲しいですね。。
6年間お気に入りでいられるランドセルを購入するためには、ママも娘も納得したうえで選ぶ必要があります。
ママも娘もハッピーなランドセル選びのコツをご紹介します!
子どもをガッカリさせないランドセルの選び方
子どもが選んでから「それは派手だからダメ!!」なんて言うのは子どもが傷つくので避けた方が良いです。
求めるランドセルが違いすぎる親と子が双方納得するためにはお互いの妥協点を探ること。
でも、子どもにはできません!
それなら初めから選択肢を絞ればいいのです。
①見た目、機能ともに信頼できるメーカーをママがピックアップする
派手な見た目だけでなく、親として重視したい機能は家庭ごとにそれぞれありますよね。
まず親目線で機能を信頼できるメーカーを選び、その中から選ぶようにしましょう。
②カタログを見せて好みを把握する
ランドセルーカーをある程度絞ったら、カタログを取り寄せます。
各メーカーのデザインの傾向はカタログを見ればすぐにわかるので、子どもに見せる前にママがチェックしましょう。
シンプルな工房から見せていき、お子さんの妥協ラインを探ってみてください。
③店舗や展示会で背負ってみる
目星をつけたメーカーの店舗や展示会に行きましょう。
実物をみるとまた違った反応をするかもしれません。
私の息子も今年ランドセルを買ったのですが、お店で急に希望のカラーが変わりました…!
また、この時気を付けてほしい点があります。
・ショッピングモールのランドセルコーナー
・色々なメーカー合同の展示会
想定外のランドセルが子どもの目に入ってしまう可能性があるので、このふたつには注意してください。
子どもが満面の笑みでキラキラランドセルを欲しがったら、あまりの可愛さにママもパパも絆されてしまいますよ!(笑)
2019年度の人気カラーは?
黒が圧倒的な人気を誇る男の子と違い、女の子のランドセルのカラーは多様化しています。
数年前までは薄いピンクや水色が人気でしたが、近年は原点回帰でシンプルな赤も多く好まれているようです。
ママたちに人気なのはキャメルやチョコ、ワインなどのシックなカラーのようですね。
一様にピンクと言っても赤に近い落ち着いたピンクから眩しいパールピンクまで幅が広いです。
薄い色は高学年になってからデザインが気になるだけでなく汚れも目立つので、可愛さを保つためにはこまめなお手入れが欠かせないこともお子さんに話してあげてくださいね。
デザイン以外で気を付けたいポイント
ランドセル選びは見た目だけに左右されてはいけません。
デザインよりも先に確認してほしいポイントは以下の4つです。
・保証内容
・素材
・サイズ
・背負いやすさ
それぞれ説明していきます。
①保証内容
女の子がランドセルを乱暴に扱うことは少ないと思いますが、もしもの故障に備えた保証は大切です。
たいていのランドセルには6年間無料保証がついています。
しかし、この保証は会社ごとに対象基準が違うのでよく確認が必要です。
私が調べた中で最も保証が手厚いのは池田屋ランドセルです。
「壊しても、壊されても」保証の対象になるのは驚きですよね。
たとえばお子さん自身がランドセルを粗末に扱うことが無くても、クラスメイトの元気な男の子にうっかり壊されてしまった…!なんて場合も無料で修理してもらえるのです。
保証がしっかりしているととっても安心できますよね!
②素材
ランドセルにはクラリーノをはじめとした人工皮革と、牛革やコードバンなどの天然皮革があります。
軽さを重視するならば人工皮革、丈夫さを重視するならば牛革、高級な質感を重視するならコードバンがおすすめです。
とはいえ、近年は技術が発達しているので物凄い性能差があるわけではないです。
丈夫な人工皮革もたくさん開発されてますし、重さの違いは200g程度…これはだいたい教科書1冊分です。
お子さんが小柄な子だったり、通学時間が30分を超えるような場合でなければ気にしなくて大丈夫。
質感や好みで決めてしまって問題ないと思います。
③サイズ
近年のランドセルはA4フラットファイル対応サイズが主流です。
A4フラットファイルは縦30.7cm、横23.1cmなので、ランドセルの大マチの内寸がこれより大きいものを選びましょう。
一概に「A4フラットファイル対応」と謳われていても角度によってギリギリ入るような場合もあります。
商品仕様の内寸をよく確認するか、サンプルのランドセルに実際にA4フラットファイルを入れてみるとイメージが湧きやすいです。
地域によってはA4フラットファイルはあまり使わないところもあるようですが、内寸が大きいと荷物がいっぱい入るので大きめを買って損はありません。
お子さんが小柄で、ランドセルが大きすぎると感じる場合はキューブ型のランドセルを探してみてください。
キューブ型ランドセルとは、へり巻き(ランドセルの大マチと背当てを縫い合わせた部分)がない構造のランドセルを差します。
一般的な学習院型ランドセルと比較すると、見た目がスッキリとコンパクトに見えます。
外観はコンパクトになりますが、内容量は減らないので荷物はたっぷり入れられます。
キューブ型ランドセルはA4フラットファイル対応のランドセルではなんだか大きすぎると感じる小柄なお子さんにおすすめです。
④背負いやすさ
ベルトと背カンが身体にフィットしていることはとても大切です。
実際の重さよりも、身体に合っているかどうかでお子さんにかかる負担は変わってきます。
特に肩の部分の「背カン」というパーツが鍵を握っています。
背カンには「立ち上がり」のものとそうでない固定のもの、立ち上がり背カンにも左右で「連動するもの」と「連動しないもの」があります。
・背カンが固定のタイプだとパーツが少ないので故障しにくい
・立ち上がり背カンはちゃんと背負わないと肩から浮いてしまう
・左右連動しないタイプは背負うときに腕を通しやすい
…などなど、それぞれにメリットデメリットがあります。
どの背カンがお子さんにピッタリ合うかは個人差があるので、「これが一番いいです」という紹介はできません!
実際にお店で背負わせて、フィットするランドセルを見つけてください。
ママも娘も納得の可愛いランドセル6選
私の主観になりますが、シンプルを好むママとキラキラを好むお子さんの妥協ラインかな?と感じた女の子向けのランドセルをご紹介します。
ちなみに我が家はドシンプルで機能や保証が充実した池田屋ランドセルで購入しました。
ラン活体験記の詳細はこちらをご覧ください。
①ランドセル工房生田 hana
本革の落ち着いた色合いに、サイドにあしらわれたお花のステッチが可愛いランドセルです。
可愛らしさとシンプルさのバランスが取れていて、女の子もママも気に入るデザインではないでしょうか?
サイズも大容量で心配なしですが、牛革なので重さが1380g前後あるのは少し気になりますね。
◆牛革・¥53,500
②鞄工房山本 ラフィーネ
大人気の山本の中でも女の子人気ナンバーワンなのがこのラフィーネです。
カブセにティアラのステッチ、サイドにはお花があしらわれています。
皮の仕立ての良さもあってか、派手な印象は受けないですよね。
牛革なので1,400g前後と重めなランドセルですが、近所の小柄な女の子がラフィーネを背負って通学しているのを見ていても問題なさそうなので、身体に合っていれば大丈夫でしょう。
◆牛革・¥70,000
③池田屋ランドセル マットクラリーノカラーコンビ
壊しても壊されても6年間完全無料保証の池田屋ランドセルです。
カブセの色やコンビカラーのふちがとっても可愛いですね!
池田屋はシンプルなランドセルを推奨しているので、刺繍や装飾は一切ありません。
ですが、別売りで刺繍シールというものがあります。
ランドセルを傷めずに貼り替えができる刺繍シール、とても便利ですよね。
低学年のうちは可愛くデコって、高学年になったら剥がせるんです!
途中で飽きたらシールを貼りかえるなんてこともできますよ。
子どもってシールが好きですし、皮に影響を与えることなく子どものニーズにも応えられる、素敵なアイテムですね。
◆クラリーノ・¥51,840、刺繍シール各¥600
④中村鞄製作所 ベルエースハート
中村鞄の女の子向けランドセルはハートモチーフです。
サイドとベルトにハートの刺繍がちょこんとさりげなく入っています。
かぶせはシンプルなのもママとしては嬉しいですね!
カブセを開けるとポケットの窓がハート型にくりぬかれていてとっても可愛いです!
派手過ぎず、程よい甘さなんじゃないかと思います♪
人工皮革なので重さも1,100g前後と軽めです。
◆ベルエース(つや消し)・¥51,000
⑤セイバン モデルロイヤル ベーシック
天使のはねで有名なセイバンのランドセルです。
他社と比べると装飾の多いデザインが並ぶセイバンですが、モデルロイヤル ベーシックは一味違います!
カブセとサイドにあしらわれた小振りのお花とラインの刺繍がなんともエレガントです。
人工皮革を使用しているので約1,180gと軽量なのも魅力ですね。
◆クラリーノ® エフ「レインガード® Fα」・¥59,400
⑥キッズアミ フォルテレザー 11106
背負いやすさに定評のあるキッズアミの女の子向けランドセルです。
カブセのもこもこステッチは糸の色が皮と同色なので甘さ控えめ、ハート型の鋲がちょこんとアクセントになっています。
牛革なので約1,340gと若干重めではありますが、キズが付きにくく丈夫なつくりになっています。
◆牛革・¥69,120
どうしてもお子さんが納得しないときは
お子さんの気に入りそうなランドセルはありましたか?
どうしてもキラキラ可愛いデザインじゃないと気に入ってくれない場合はお子さんの意見を尊重してあげても良いと思いますが、最後の砦として提案したい案があります。
ランドセルをデコレーションしちゃおう
既に刺繍や鋲がついているランドセルをシンプルにすることはできないですが、シンプルなランドセルに可愛い味付けをすることは可能です!
可愛いものを好む低学年のうちだけランドセルをデコレーションして、高学年になったらシンプルに戻せばママもお子さんも不満無く6年間愛用することができますね!
デコレーションする手段としては以下の方法があります。
・ランドセルカバーをつける
・ランドセル用のデコレーションシールを貼る
ランドセルカバーをつける
こだわりぬいて選んでも、ランドセルって一年生のうちは黄色のカバーで覆われていることがほとんどなんです。
2年生以降は黄色の交通安全カバーは外すことがほとんどだと思いますが、市販の可愛いカバーを付けることができます!
ランドセルカバーは汚れ防止用の透明のタイプが多いですが、透明にキラキラのラメが入っていたり、ワンポイント絵柄が描かれているものもあります。
不透明でドットやハート模様のカバーもあり、おそらくデザインはランドセルの種類以上にあるのではないでしょうか。
お値段も1,000~2,000円程度とそこまで高額ではないので、いろいろなデザインを楽しんでみてくださいね。
デコレーションシールを貼る
シンプルイズベストなランドセルづくりをしている池田屋ランドセルでは刺繍シールを販売しています。
後から綺麗にはがせる仕様なので、低学年のうちは可愛いシールを貼って過ごせばきっとお子さんも喜んでくれるのではないでしょうか。
子どもってシール好きですからね!
ハートや虹など可愛いデザインが用意されているので、見せてみたら気持ちが傾くかもしれません。
まとめ
ママも娘さんも可愛い!と思えるようなランドセルはありましたか?
シンプルが好きなわたしは男児の母なのですが、もし女の子がいたら候補に挙がっただろうな~と思うランドセルをご紹介しました!
女の子らしさと機能性のバランスってなかなか難しいですよね。
でもやっぱり、女の子用ランドセルは男の子用よりも種類が多くて選ぶのが楽しかったです(笑)
入学前の今も6年生になっても大好きでいられるランドセルが見つかりますように!
今記事を参考に、素敵なラン活ライフをお送りください♪