現在妊娠中の方や、これまで出産経験がある女性はほとんどの方が共感できる事だと思います。
妊娠すると、これまで特に食べたい!と思った事の無かったような食べ物を無性に食べたくなったり、美味しく感じていた物がまずく感じたり。
このような事がよくあります。
実際に私自身も一人目を妊娠している時は、無性にフライドポテトが食べたくなる事が多々ありました。
- 妊娠してから味覚が変わるって本当?
- 好きな食べ物がまずくなる?
- 全ての食べ物がまずく感じることも?
妊娠中の味覚の変化についてまとめてみました。
味覚の変化にお悩みの妊婦さん、是非参考になさってくださいね。
目次
妊娠すると味の好みが変わる?
妊娠してからという物、食べたい物や味の好みが変わった気がする・・・。
と感じている妊婦さんも多いのではないのでしょうか?
突然の味覚の変化に戸惑っているかもしれませんが、決しておかしな事ではありません。
・ほとんどの妊婦さんが味覚の変化を感じる
個人差はあるものの、実はほとんどの妊婦さんが味覚の変化を感じているのです。
よくあるケースは、酸っぱいものが無性に食べたくなった。
梅干しや、みかんやレモンなどの柑橘系。
酸っぱい物を食べると悪阻が落ち着くという妊婦さんも多いですね。
その他には、ハンバーガーやフライドポテト、ポテトチップスなどのジャンクフードが無性に食べたくなるという場合も。
何か一つの食材を無性に食べたくなるという方も多いです。
・原因はなに?
これらの、突然味覚の変化が起こる原因は何なのでしょうか?
実は原因とされる物は、未だにはっきりとはわかっていないのです。
しかし、原因と考えられるものはいくつかあり、「ホルモンバランスの変化」「摂取する栄養の量が変わってしまう事」「亜鉛不足」
これら3つの要因が味覚の変化をもたらしていると考えられています。
ホルモンバランスが変化し「プロゲステロン」という物質が分泌される時期がありますが、この物質は味覚を鈍くする作用がありますし、様々な要因が重なり味覚の変化が起きているという事が考えられるのです。
好きだった食べ物が食べられなくなる?
例えば、スイーツが大好物だったのに食べても美味しく感じない。
好きだった物を美味しいと感じられない事も少なくはありません。
・自分の好みだった物が美味しく感じない
大好物だった食べ物が美味しく感じられなくなってしまったという妊婦さんもとても多いです。
どうして?もしかして私だけ?と心配になっている妊婦さんは安心して下さいね。
妊娠中に味覚が変わってしまう事は珍しい事ではないのです。
体が変化しているので、味覚だけでなく妊娠中の女性の体は色々な部分が変化していきます。
10人妊婦さんが居れば、10通りの妊娠・出産があって当然です。
全く同じ症状の妊婦さんは一人もいません。
どうしても心配だという方は、かかりつけの産婦人科医や助産師さんに相談してみると良いでしょう。
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食べ物を美味しいと感じられない事も
妊婦さんの中には何を食べても本来の味とは違う味がしたり、
口の中が何もいれてなくても常に苦いという感覚の事もあります。
・妊娠する事で味覚障害になる事も
それらの症状は味覚障害かもしれません。
味覚障害とは、味自体を感じなかったり味覚の感度が低下してしまう状態の事です。
一般的に主な原因として考えられているのは、食生活が偏っている方が陥りやすい亜鉛不足。
妊娠中は特に悪阻が酷い方などは、どうしても食べられるものが限られてしまい偏食になってしまいがちです。
そんな方は味覚障害になる可能性が高いので十分に注意しましょう。
また、味覚障害だけでなくお腹の赤ちゃんの栄養の為にもバランスの良い食事を心がける事が大切です。
・亜鉛を積極的に摂取しよう
厚生労働省 日本人の食事摂取基準 2015年版によりますと、妊婦の一日の亜鉛摂取推奨量は10mgとされています。
耐容上限量が35mgと設定されていますので、過剰摂取には注意が必要です。
過剰摂取をする事で、他の栄養素の吸収を妨げてしまう事があります。
亜鉛を多く含む食材は、牡蠣や豚レバー、赤身の牛肉などです。
牡蠣は食中毒の原因としてもよく挙げられる食材ですので、食べる際にはしっかりと加熱をしましょう。
加熱をしても妊娠中は少し抵抗がある。という妊婦さんはその他の亜鉛を多く含む食材で補うと良いですよ。
【まとめ】
妊娠をすると、味覚だけでなく様々な体の変化やホルモンバランスの変化によるマイナートラブルに頭を悩まされる妊婦さんはとても多いです。
どうして私だけが。と考えないようにしましょうね。
妊婦さんはみんな大変な思いを乗り越えてお母さんになっています。
妊娠中のトラブルのほとんどが、出産と同時になくなる事が多いです。
大変かと思いますが、妊娠の期間だけだと自分に言い聞かせながら
上手に乗り越えていきましょう。