出産や育児によってママはお仕事を休まなくてはいけなくなります。
そのときに収入が減ってしまうとお金の不安を感じることもあるでしょう。
出産や育児によって働くことができない期間を助けてくれる育児手当金というものがあるんですよ。
ここでは育児手当金についてやどうすればもらえるのか、支給日などをご紹介します。
目次
育児手当金って何?
育児手当金は正しくは「育児休業給付金」と言います。
仕事をしているパパやママは赤ちゃんが産まれると育児に専念するために仕事を休まなくてはいけなくなります。
しかし、その期間は会社から給料は出ません。
その間の収入がなくなってしまうことを防ぐために支給されるのが育児休業給付金です。
育児休業給付金がもらえる期間は赤ちゃんの生後57日から1才までの期間です。
しかし1才6か月までは延長が認められていて、場合によっては2年まで延長することができます。
・育児休業の申出に係る子について、保育所等における保育の利用を希望し、申込みを行っているが、その子が1歳6か月に達する日後の期間について、当面その実施が行われない場合
・常態として育児休業の申出に係る子の養育を行っている配偶者であって、その子が1歳6か月に達する日後の期間について常態としてその子の養育を行う予定であった方が死亡、負傷、疾病等に該当した場合
引用参考_厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク
とされています。
今は保育園を希望していても希望者が殺到していて入園できないことも多いです。
そのようなときに2年まで延長できるというのはとてもありがたいですね。
育児手当金が貰える条件は?
育児手当金は誰でも貰えるわけではありません。
対象になるのは以下の条件に該当する人です。
・雇用保険に加入している
・育児休業開始前の2年間のうちに、月11日以上働いていた月が12か月以上あること
・育児休業期間中に休業前の1か月の賃金の8割以上の賃金が支払われていないこと
・育児休業の日数が1か月に20日以上あること
仕事をしていても以下の人は対象外になります。
・健康保険にしか加入していない
・育児休業前に退職することが決まっている
・育児休業をせずに復帰する
どうすればもらえるの?
育児休業給付金は雇用保険に加入していても申告しなくてはもらうことはできません。
勤務先の会社が行なってくれる場合もありますが、自分で手続きをしなくてはいけない場合もあります。
勤務先が行なってくれる場合には、「育児休業給付金申告書」というものを渡されるので、それに記入をして会社に提出してください。
自分で行う場合には、「雇用保険被保険者休業開始時賃金月額証明書」「育児休業給付金支給申請書」「賃金台帳、労働者名簿、出勤簿」「母子手帳」を持って勤務先の管轄のハローワークに申請に行きます。
申請は2か月に1度必要です。
2回目以降の持ち物は「育児休業給付金申請書」「賃金台帳、労働者名簿、出勤簿」が必要です。
申請を忘れると支給されないので自分で行う場合には忘れずに申請するようにしましょう。
また育児休業給付金の申請期限は育児休業が始まった日から4か月後の月末までです。
それを過ぎると貰うことができなるので注意してください。
支給日は?
育児休業給付金の支給は2か月に1度です。
例えば4月1日に出産した場合、育児休業の開始日は57日後の5月28日です。
2月に1度の子宮なので初回の対象期間は5月28日〜7月27日です。
この期間の申請を7月28日〜9月30日に行います。
7月28日から末日までに申請をすれば8月に支給されますが、9月に申請した場合には支給は10月になります。
10月の子宮になった場合には出産から半年も後の支給になってしまいます。
申請が遅れればその分支給される時期も遅れるので早めに申請するようにしましょう。
支給額の計算方法は?
育児休業給付金は休業前の6か月間の賃金日額で計算されます。
例えば、1月〜6月までの給料が月20万円だったとします。
これを日数の180日で割ると1日あたり6,666円になります。
育児休業給付金は6か月までは67%支給されます。
6,666円×30日×67%=133,986円
したがって、最初の6か月間は1か月あたり133,986円、2か月に1度支給なので267,972円ずつの支給になります。
6か月以降は50%になります。
6,666円×30日×50%=99,990円
したがって、7か月目からは1か月あたり99,900円、2か月に1度支給なので199,800万円ずつ支給されます。
育児休業給付金は非課税なので、この計算上の金額がそのまま受け取れます。
普通に働いていたのとあまり変わらないくらいの額が貰えることになりますね。
まとめ
育児で仕事ができない期間にこれだけの額が支給されるのはとても助かりますね。
申請を忘れると貰うことができなくなってしまうので、忘れずに申請しましょう。