核家族化が進み義両親と同居する家庭は昔と比べ少なくなっています。
しかし、今でも義両親と同居という家庭はそれなりにあるようです。
同居をするきっかけになった理由はそれぞれにあるでしょうが、家族になったとはいえやはり他人。
生活を共にするとなると問題も発生するでしょう。
ここでは、これから同居を考える人に向けて、メリットやデメリット、うまくいくためのコツをご紹介します。
目次
義両親と同居するメリットは?
義両親と同居するメリットを1番感じられるのは共働きで子供がいる場合です。
保育園に入れたとしても、毎日決められた時間での送迎だけでいいというわけではありません。
保育園でお熱が出た時など突然のお迎え、病欠などフルタイムで働く両親にとってはとても負担が大きいものです。
特に子供が小さいうちはよくお熱も出しますし、その度に仕事を早退する、欠勤するとなると同僚への負担も気になります。
小学校に入れる年になっても、体調不良でのお休みやお迎えはもちろんありますし、夏休みなどの長期お休み、警報発令などによるお休みはあります。
学童保育に入っても小学生の方が保育園よりも帰りが早くなります。
PTA活動にも参加しなくてはいけないため、共働きの家庭には「一年生の壁」にぶつかってしまい、このタイミングで退職を余儀なくされるママもいます。
本当はそういうことへの配慮がある社会がいいのですが、今の日本ではなかなか難しいのが現状です。
そこで頼りになるのが義両親です。
同居の場合には、保育園のお迎えをお願いすることができます。
お迎えがお願いできれば、ママは仕事が残っていてもお迎えのため退社しなくてはいけないということは避けられますし、急な残業にも対応できます。
体調を崩してお休みする場合にも家に義両親がいてくれたら仕事を休まなくてもよくなりますね。
それに家事の負担も軽減されます。
核家族ならお迎えをしてそれから夜ご飯を作ってお風呂に入れてとママにとっては帰宅後子供が寝るまでの間が戦いのように慌ただしい時間になります。
しかし、同居であれば義両親がご飯を作って子供に食べさせておいてくれることも可能です。
同居の一番のメリットは、育児、家事の軽減です。
また金銭的にも同居の方が楽になります。
義両親が所有している家なら家賃が発生しません。
家賃は家系の中でも大きなウェイトを占めるのでここがかからないというのはとても助かります。
光熱費も折半だったとしても別居の場合よりは負担は軽くなります。
その分貯蓄に回せるので、金銭的にも同居の方が負担が軽くなります。
義両親と同居するデメリットは?
義両親と同居のするデメリットで一番感じるのは「ストレス」です。
家族になったとはいえ、所詮他人。
年代も違うため、生活リズムや習慣も違って当然です。
しかし、それが毎日続くとなるとストレスを感じることでしょう。
小さなストレスが溜まっていくことで、ちょっとしたことでもイライラが募ってしまうことがあります。
洗濯物の畳み方や干し方、料理の好み、掃除の仕方などストレスは嫁だけではなく、義両親も感じています。
嫁としては育児に関して特にストレスを感じることが多いかもしれません。
「義両親がいつでもお菓子を与える」「昔はこうだったと古い育児を押し付けてくる」「都合がいい時だけしか子供の相手をしない」など実の親なら文句が言えることも義両親には言えないということもあるでしょう。
また、部屋数が少ない場合には、一人になる場所がない場合もあります。
本当はダラダラしながらテレビが見たくても、義両親が同じ部屋にいるとそういうわけにはいきません。
いつも気を遣うため気疲れしてしまうこともあります。
義両親との同居がうまくいくためのコツ
実は私も1年間ほど同居を経験しています。
なぜ1年かというと、義両親との関係がうまくいかず解消したからです。
1番感じたのは他人がいつも一緒の空間にいるということへのストレス。
義母が思ったことをそのまま口に出すタイプだったことも私にはかなり苦痛でした。
料理の味付けの好みも違いますし、色々考えると全てがストレスに感じていたのは義母との相性が悪かったのかもしれません。
もちろん私だけでなく義母もストレスを感じていたのは間違いありません。
同居を解消する時にはギスギスしていましたが、同居を解消し、5年経った今では以前のような良好な関係を保てています。
そんな同居に失敗した私が思う同居をうまくいかせるためのコツは「程よい距離感」と「感謝の気持ちを示す」ことです。
常に同じ空間にいるとどうしてもお互いにストレスが溜まってしまいます。
家の中にいても義両親と離れて自由に過ごせる空間を作ることが大切です。
リビングが共有スペースで自由にすることができないなら自室を自分のリラックスできる空間にして、好きなテレビを見たりゴロゴロできるスペースにしましょう。
また、感謝の気持ちを示すことは良好な関係を築くにはとても大切です。
子供の送迎などは毎日してもらうと当たり前になってしまい、とてもありがたいことなのですが、その気持ちが薄れてしまいます。
「ありがとう。」「いつもすみません。」と言葉に出して伝えることが大切です。
義両親の誕生日や父の日、母の日にはプレゼントを贈るのもいいですね。
嫁がストレスを感じるとの同じように義両親もストレスを感じているということを忘れずに過ごすこともうまくいくためのコツです。
まとめ
生活環境や価値観の違う義両親との同居は、大変なことも多いですが、助かることもたくさんあります。
一緒に生活をしていても他人です。
お互いにお互いを尊重し、配慮し合う気持ちがとても大切です。