妊活中で妊娠を望んでいる人、逆に「妊娠していませんように」と願っている人。
妊娠検査薬を使う人にもそれぞれの思いがあると思います。
どちらにしても少しでも早く結果を知りたいことでしょう。
ここでは妊娠検査薬はいつから反応するのかや妊娠検査薬の種類などをご紹介します。
目次
妊娠検査薬はいつから反応するの?
妊娠検査薬について調べてみると、不用意な性行為から妊娠していないだろうかとヒヤヒヤしている女性が多いことがわかりました。
そのような方の場合、妊娠についての知識があまりないからか、「性行為から何日経ちましたが、判定できますか。」という人が多いようです。
避妊をせずに性行為をすればもちろん妊娠の可能性はあります。
しかし、妊娠には「排卵日」がとても大切なんです。
卵子の寿命は排卵後24時間程度で、その中でも受精可能なのは12時間以内とされています。
そのタイミングで精子と出会わないと受精することができません。
じゃあ排卵日以外なら中出ししても妊娠しないのかと言うとそういうわけではありません。
卵子の受精可能時間は排卵後12時間ですが、精子の寿命は射精後2〜3日、長いと1週間生きているそうです。
そのため、生理後すぐに性行為をすれば排卵日まで生きている精子もいる可能性があるため妊娠することがあります。
また妊娠しやすくするためには、卵子の受精可能な時間が短いため、排卵する時にすでに卵巣の近くまで精子が来ていることが大切です。
そのため排卵日の1〜2日前に性行為をすれば妊娠する可能性が高くなります。
しかし、受精すれば妊娠が成立というわけではありません。
受精後、受精卵は細胞分裂をしながら4〜5日かけて卵管を通って子宮へ向かいます。
そして、子宮にたどり着いた受精卵は子宮内膜に接し、その後数日かけて子宮内膜に着床します。
着床が完了すると妊娠成立となるのですが、ここまでにかかる日数は排卵後12〜14日です。
着床完了すると女性の体内ではhCG(ヒト絨毛生ゴナドトロピン)というホルモンが分泌し始めます。
それは急激に増え始め尿中にも含まれるようになります。
妊娠検査薬では、その尿中のhCGに反応することで妊娠しているかどうかを判定するのです。
ということは妊娠検査薬で陽性が出るのは早くても排卵後12〜14日後。
生理予定日ごろになります。
妊娠判定には中出し後何日かではなく、排卵後何日かということの方が重要なのです。
排卵日はどうやってわかるの?
生理周期は人によって違い25〜38日の人が多いですが、もっと短い人もいれば長い人もいます。
同じ人でも毎月同じではなく2〜3日はよく前後します。
生理不順の人は1週間遅れることもあります。
生理周期は生理開始日を1日と計算します。
生理周期が28日の人の場合には10〜14日が排卵日の可能性が高いです。
排卵日の周辺ではおりものが増えたり、お腹や腰が重く感じたりする人もいます。
しかし、いつが排卵日かはきちんと調べなくてはわかりません。
排卵日を把握したい場合には、数ヶ月に渡って基礎体温を付ける、排卵日検査薬を使う、産婦人科で診てもらうという方法があります。
妊娠検査薬の種類
妊娠検査薬は妊娠成立後分泌されるhCG(ヒト絨毛生ゴナドトロピン)に反応することで判定します。
妊娠何週という表現を聞いたことがあると思いますが、妊娠0週は前回の生理開始日に設定されます。
そのため妊娠がわかる時には妊娠4週以降、妊娠2ヶ月と言われる時期になります。
hCG(ヒト絨毛生ゴナドトロピン)は妊娠成立後急激に増え始めます。
妊娠している場合のhCGの基準値
妊娠3週には0〜50mlU/ml
妊娠4週には20〜500 mlU/ml
妊娠5週には500〜5,000 mlU/ml
妊娠6週には3,000〜19,000 mlU/ml
妊娠8週には14,000〜169,000 mlU/ml
妊娠検査薬には種類があり、生理開始予定日から使えるもの、1週間後から使えるものがありますがそれは、反応するhCGの値が違うからです。
妊娠検査薬には蒸発線タイプとデジタルタイプがあります。
どちらも尿中のhCGの量で判定します。
蒸発線タイプ
蒸発線タイプは尿をかけると判定窓に線が出ます。
一本は必ず出ます。
尿がかかったことを示す線です。
妊娠していれば判定窓にも同じように線が出ます。
判定は1分程度で出ます。
検査が早かったため尿中のhCGが少ないと線が出なかったり薄かったりすることがあります。
検査をする目安は生理開始予定日から1週間後です。
陰性でも生理が来ない場合には数日開けてもう一度チェックしてみましょう。
デジタルタイプ
判定窓がデジタル表示になっているので結果がとてもわかりやすいです。
陽性なら+、陰性なら−と表示されます。
蒸発線のタイプよりは割高です。
妊娠検査薬の判定生確率は99%ととてもわかりやすいです高いのですが、100%ではありません。
早く検査をしたり、尿の量が足りなかったりと正しく使えていないと正しい判定がされないこともありますし、多胎妊娠、子宮外妊娠、初期の流産の場合は陰性と出ることもあります。
陰性になったものの生理が来ない、つわりのような症状があるという場合には産婦人科を受診しましょう。
妊娠検査薬で陽性反応が出れば、妊娠していると思って間違いありません。
この場合でも子宮外妊娠や初期の流産の可能性はあります。
母子の健康のためにもすぐに産婦人科を受診するようにしましょう。
まとめ
妊娠は性交後何日ではなく、排卵日が関係していることがわかったと思います。
生理はホルモンバランスや疲れ、寝不足、ストレスなどで数日は前後します。
そしてどんなに焦っても生理予定日の前に妊娠しているかどうかはわかりません。
判定が可能になる日まで落ち着いた気持ちで待ちたいですね。