最近「LDR」という陣痛室と分娩室が一緒になっている部屋があるのはご存知ですか?
出産に向けての大事な時から出産後の数時間をこの場所で過ごします。
妊娠して出産する病院選びに悩んでいる方に是非読んでいただきたいです。
具体的な方法や3つのメリット、デメリットをご紹介していきます。
筆者自身の体験談も最後に書かせていただいていますので、良ければご覧になって下さいね。
目次
■LDRの具体的な方法とは?
皆さん、分娩室というと手術室のような所を想像しますよね。
ところが最近では、LDRという陣痛室と分娩室が一体化している部屋があり、病院というような雰囲気を出さずにリラックスした雰囲気で出産する事ができます。
Labor(陣痛)・Delivery(出産)・Recovery(回復)の頭文字をとってLDRと呼ばれています。
入院から陣痛室、分娩室が1つの部屋で行えるため、出産するママにはとても負担が少なく自宅のような温かい部屋で過ごせます。
もちろん、出産に必要な医療器具も備わっています。
病院というと消毒液の匂いとひんやりとした手術室のイメージですが、LDRになるとガラッと変わります。
陣痛中はベッド型で、出産間際に分娩台へと変化して、出産するママにとってはリラックス効果と、移動がないため体への負担を少なくするために用いられています。
出産したママからの体験談に多いのは「陣痛の痛みが酷いのに分娩台がある部屋まで移動するのが辛かった!」「分娩台に上がるまでが辛い!」という声でした。
アメリカで開発され日本にはまだあまり普及されていませんが、そのシステムを取入れている医療機関も多くなってきています。
利用した方からは非常に満足度の高い声が多く、これから先は更に注目されていくでしょう。
■LDRが選ばれる割合は?
まだ普及されていないのも事実ですが、妊婦の間でLDRについての情報が普及していないのも事実です。
最近の出産時に選ばれる割合は、全体の約10%でまだシステム自体を知らない方も多い傾向にあります。
■LDRでの費用はどのくらい?
LDRというと費用が高いというイメージですが、医療機関によってはとても安い所もあります。
加えて、出産時のみLDRという場合と産後から退院時までずっとLDRとでは費用の差が大きく変わってきます。
個室は特にトイレの有無でも費用が変わりますので、計画的に事前に調べておくようにすると安心ですよ。
相場としては、1日あたり約1万円~5万円が多くあります。
■LDRの3つのメリット
リラックスして出産に臨む事ができる
出産間近になっても周囲を気にする事なくリラックスした雰囲気で産む事ができます。
出産が続き、分娩室が空いていなくて陣痛室でギリギリまで待たされるといった事もありません。
付き添いの方も少人数であれば可能な医療機関も多くあります。
プライバシー
医療機関によっては相部屋のところもあり、産後の入院生活がカーテンだけで区切られていて、リラックスできずストレスが貯まります。
LDRは個室なのでプライバシーが守られ、過度なストレスがたまりにくく精神的な負担が軽減します。
サービス
医療機関によっては、アロマエステなどの産後のケアを自分の入院部屋(LDR)で行ってくれます。
通常は、産後3日程度経つと別の部屋まで自分で行きエステを行ってもらいます。
■LDRのデメリット
費用が高い
LDRを取入れている所は高級ホテルのような個室も多くあり、費用が高くなる傾向があります。
中には、LDR費用が加算されない医療機関もありますので、口コミや情報などを元に問い合わせしておきましょう。
医療機関
LDRのシステムを取入れている医療機関が少なく、見つかって予定を立てていても、出産が重なると予定通りに入れない事もあります。
■まとめ
アメリカの海外ドラマを見ているとほぼLDRでの出産が見られます。
筆者自身も3度出産経験があり全て病院は異なります。
LDRは2度目の出産時に経験したので、陣痛でとてもお腹が痛い中、移動するのは結構辛かったので3度目の病院の入院説明の際に「LDRですか?」とお聞きした記憶があります。
残念ながらその病院ではLDRではなく移動しなくてはなりませんでした。
実際にLDRを取り入れている病院での出産は、分娩室の雰囲気(ひんやりとした手術室のような雰囲気)がなく、温かいカラーの部屋で産めましたので安心感があり、リラックスしながら出産できました。
この時の出産時は体への損傷が非常に少なく縫わずに済み、他の2つの出産時は7、8針縫ってもらいました。
LDRの場合、たまたまかもしれませんが、陣痛の痛みも少なかったように感じます。
自身が入院した個人院ではLDRの費用は加算されていませんでした。
デメリットに費用が高いとありますが、中には入院費用が高くない病院もありますので口コミや情報を調べておくと良いですよ。
精神的なものも出産時には大事だと思いますので、これから出産を迎える方はリラックスして出産に備えられると良いですね。