妊婦はデカフェを飲んでも大丈夫?妊娠中のデカフェはOKか

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妊娠中、お腹の中にいる赤ちゃんはママの体から栄養をもらって大きくなります。

そのため、食べる物に気を付けるようになるママも多いでしょう。

妊娠中によくないと言われるものの中でも、代表的なのがコーヒーなどカフェインを含む食べ物です。

この情報が浸透したため「デカフェ」というものも登場しました。

しかし妊娠中はカフェインを避けた方がいいというのは知っていても「なぜ?」と聞かれると答えられる人は少ないのではないでしょうか。

ここでは妊娠中のカフェインによる影響やデカフェについてまとめました。

目次

妊娠中にコーヒーがダメと言われる理由

大辞林第3版によると、カフェインとは

「アルカロイドの一。化学式 C8H10N4O2 コーヒー豆・カカオの実・茶の葉などに含まれる。苦味のある無色の結晶。興奮剤・利尿剤などに用いる。茶素。テイン。」

とされています。

アルカロイドとは、植物に存在する窒素を含む塩基性成分の総称です。

これがなぜ妊娠中によくないのでしょうか。

カフェインによる影響には個人差があり、人によっては中枢神経を刺激して、心拍数の増加や興奮作用、不眠などの症状が現れます。

胎児は胎盤を通して栄養をもらいますが、カフェインは水溶性が高く胎盤を通過しやすいのだそうです。

そのためママが摂取することで胎児にも届いてしまいます。

大人と違い胎児は、カフェインを排出する力が弱いそうです。

そのため少しの量でも長い時間体に留まってしまうのです。

その結果、出生児が低体重になったり、将来の健康リスクが高まるとされています。

厚生労働省 食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&Aによると、WHOではカフェインの胎児への影響は確定していないとしつつも、妊婦に対しコーヒーを1日3〜4杯までにすることを呼びかけています。

コーヒーの濃さにもよりますが、マグカップ1杯あたりのカフェインの量は60〜100mgです。

3〜4杯ということはカフェインの量は180〜400mgということになりますね。

しかし、英国食品基準庁(FSA)では、WHOの基準よりも厳しく、妊婦の1日のカフェイン摂取量は200mgに制限するように求めています。

「妊娠するとコーヒーがダメ」と言われますが、実際にはコーヒーではなく、それに含まれるカフェインがよくないということなのです。

ちなみにコーヒー以外にも紅茶、烏龍茶、ほうじ茶、玄米茶、ココア、チョコレート、コーラ、ガム、栄養ドリンクにもカフェインは含まれています。

カフェインにはメリットもある

カフェインの量が制限されていると聞くと「カフェイン=悪」と感じてしまいますが、カフェインを摂取することは悪いことばかりではありません。

むしろ「コーヒーは大好きだけど妊娠してるから絶対飲まない!」とする方がストレスになってしまい、イライラしたり精神的に悪影響になってしまうこともあります。

カフェインには集中力をアップさせたり、眠気を覚まして仕事の効率をアップさせてくれたりもします。

コーヒーを飲むことでホッと一息つくともできますよね。

「カフェイン=悪」ではなく「カフェインの過剰摂取=悪」なのです。

そもそもデカフェって何?カフェインレスとの違いは?

WHOでは、コーヒーは1日3〜4杯程度なら影響はないとしています。

それでも気になってしまう人もいるでしょう。

私も3〜4杯なら大丈夫と知っていながらも、妊婦健診で先生にも助産師さんにも確認してしまったものです。

妊娠中は自分のすることが全て赤ちゃんに影響してしまうような気がして誰でも不安になります。

そんなママにおすすめしたいのがカフェインの含有量が少ないコーヒーです。

「デカフェ」「カフェインレス」「ノンカフェイン」。

カフェインの含有量が少ない商品にはこのような表記があります。

同じようなニュアンスで使われますが、実際は少し違いがあります。

まず「デカフェ」。

これは、本来カフェインを含んでいる飲食物からカフェインを取り除いたものの総称です。

でもカフェインが全く含まれていないというわけではなく、デカフェとカフェインレスは、少量のカフェインが含まれます。

日本ではまだカフェインの量が何%以下なら「デカフェ」「カフェインレス」と呼ぶという定義はありません。

コーヒーの場合には公正競争規約により「カフェインを90%以上除去したコーヒーに表示するとされています。

10%以下なので、カフェインが1%でも10%でも「デカフェ」「カフェインレス」なのです。

商品によってはかなり差がありそうです。

一方「ノンカフェイン」はカフェインが全く含まれていないものに表示されます。

コーヒーの場合には、原材料にカフェインが含まれているため、カフェインを除去しても完全になくすことはできません。

そのため「カフェインレスコーヒー」という名前が付くのです。

お家でも飲めるカフェインレスコーヒー

コーヒーが好きなママは、カフェインレスコーヒーにすると摂取するカフェインの量が少なくてすみます。

インスタントコーヒーでもカフェインレスがあるんですよ。

ネスカフェゴールドブレンドカフェインレス

クライスカフェインレスコーヒー

UCCおいしいカフェインレスインスタントコーヒー

スーパーよりもアカチャン本舗や西松屋などベビーグッズを売っているお店の方が売っている種類が多いです。

私も妊娠中飲んだことがありますが、普通のコーヒーより値段がする割に味はやっぱり普通のコーヒーの方がいいです。

でも「コーヒーが大好きで、どうしてもコーヒーが飲みたいけど、赤ちゃんに悪いのかな。

」「またコーヒー飲んじゃったな。

」と感じるママには罪悪感なく飲めるのでおすすめです。

まとめ

赤ちゃんに影響する可能性があるのならカフェインは控えたいというママが多いでしょう。

でもカフェインはコーヒーだけに含まれるわけではありません。

あまり意識しすぎるのもストレスが溜まってよくないかもしれませんね。