大好きだった祖母から「魚はアラ部分が美味しいのよ」と教えられていました。実際に食べてみても、確かに切り身よりも「アラ」部分が美味しく感じることも少なくありません。そんなわけでスーパーのお魚売り場に行ったら、まずは「アラ」をチェック!値段も手ごろですしね。すると、安くて美味しそうなブリのアラが目に入ってきました。ちょうど自宅には大根が1本。そうなると今日の夕飯はブリ大根に決まりです。
とはいえ、手をかけて作るのはNG......というか、毎日忙しくてそこまでの時間はなかなか取れません。という事で私はいつもブリ大根はめんつゆでサクッと作ります。とっても簡単で美味しく出来上がりますので、ここでご紹介しますね。
目次
めんつゆで作るブリ大根の作り方(4~5人分)
我が家は全員ブリ大根が大好き。大人も子供もパクパク食べてくれます。そんな幸せなシーンを見て、「めんつゆバンザイ」と思いながら一緒に美味しくいただく私。めんつゆってホントに忙しい人の味方ですよね。ではさっそく、めんつゆでつくるブリ大根のレシピを紹介します。
材料はメインの食材はブリと大根のみ。あとは調味料と仕上げに使うネギか大根の葉っぱだけで完成します。
めんつゆで作るブリ大根の材料(4~5人分のサイドメニューの分量で書いています。) |
ブリ(アラ)1パック、大根1/4本くらい、好みのめんつゆ、塩(荒塩がベター)料理酒、お砂糖(氷砂糖がベスト)、水、刻みネギ(冷凍でOK。あるいは刻んだ大根の葉でも、なくてもOK)、しょうが(チューブでOK) |
調理のステップは大きく分けて4工程。ちゃちゃっと作れますよ♪時間にして20分から30分くらいで完成します。
めんつゆで作るブリ大根の調理ステップ |
ステップ1:大根の下ごしらえ
ステップ2:ブリの下ごしらえ ステップ3:煮込み ステップ4:盛り付け |
ステップ1:大根の下ごしらえ
まずは大根から。今回は4~5人分のサイドメニューとしてこの分量です。家族の人数・メニューの目的(メイン・サイド・作り置きなど)によって分量の調整をしてくださいね♪
キレイに洗ってから1/4程度をカットして......
厚めに皮をむきます。我が家の場合やわらかく仕上げたいので毎回こうして皮をむきます。「できるだけ手間を省きたい」とか、「皮も食べたい!」と、そんな場合にはこの工程はスルーしても全然OKです。
※この皮は後日味噌汁・かき揚げ・きんぴらなどに活用しますので、保存容器に入れて冷蔵庫に入れておきます。
一口大にカットします。小さくカットしておけば、子どもは食べやすいですし、火の通りも早くなりますのでオススメです。
お鍋に全量を投入し、大根が完全につかる程度の水を入れて......
蓋をして火にかけます。沸騰したら火を弱めてしばらく煮ます。今回は約5分。
5分が経過したらフタを取って......
煮えているかどうかのチェックです。さほど力を入れなくても何も抵抗なくすっと竹串が入ればOK。しっかりと火が通っている証拠です。大根が全体的に白からやや透明に変わっているのも一つの目安になります。
よしよし、大根はできていますので......
一旦ざるにあげておきましょう。大根の下ごしらえはこれで完了です!
ステップ2:ブリの下ごしらえ
脂ののった美味しそうなブリのアラです。さっそく下ごしらえをしていきます。
まずはお湯の準備から。あとでブリのアラに振り掛けますので、それに必要な分量を沸かしておきましょう。
次にブリ。購入したアラ全量をボールに移し、荒塩を一つまみ入れて......
全体になじませます。(魚のアラには骨がありますので注意してくださいね)30分程度そのままにしておけば余分な水分が抜けて臭みを取ることができます。時間が許す限り30分を目目安においておきます。しかし、時間がないという場合には10分から15分程度でもOK。煮汁で工夫するので大丈夫です!
そのままザルに移します。
お湯が沸騰したら......
先ほどザルに移しておいたブリのアラ全体にお湯を振り掛けます。熱湯ですので、やけどに注意てくださいね。
※この工程はブリを熱湯にくぐらせる&水の中で洗うというのが一般的。以前は私もそうしていたのですが、ブリ大根の最大の難関がそこだなと思いこの方法にシフトしました。我が家的にはこれで美味しくいただいていますが、気になる場合はノーマルな方法が良いかもしれません<(_ _)>
お湯をかけた後のブリ。この工程でずいぶん臭みが少なくなります。
これでブリの下ごしらえは完了です。
ステップ3:煮込み
ここからはいよいよ煮込みの工程です。実はここまで来ると全行程の半分以上終わっています。あともうちょっと、頑張りましょう!
まずは調味料を用意します。今回使うのはめんつゆと料理酒。そして......
氷砂糖です。上白糖はちょっとの量でダイレクトな甘さに仕上がりますが、対して氷砂糖の場合奥行きのある控えめな甘さになります。それによって本格的な味に近づけてくれますので、手を抜いた料理でもとっても美味しく仕上がります。
氷砂糖は溶けにくいのでは?と心配する人もいますが、全部が解けるのに5分とかからないと思います。(私しらべ)なので、氷砂糖は煮込み料理にはぴったりの調味料。我が家では大活躍してくれています。
また、めんつゆを薄めるのに使用するのは通常なら水ですが、私はここに料理酒を加えます。その割合は1:1。こうすることでコクが出ますし、匂い対策にもつながります。ちょっとコストがかかりますがとっても美味しく仕上がりますのでお試しください。
お鍋を用意して、下ごしらえ済みのブリ全量を入れます。
今回使用するめんつゆは3倍濃縮。ですがこれ、水を3倍入れるという意味ではありません。また、メーカー・銘柄・料理など料理によって薄め方が全然違いますので注意が必要です。めんつゆと水の割合は製品のどこかに記載されているはずですので、それにしたがって薄めてからお鍋に投入します。
この後大根を入れますので、少し多めに薄めためんつゆを入れて......
氷砂糖を多めに入れます。今回は5個。
※上白糖などのお砂糖を使う場合は少しずつ入れながら味見をして量を決めましょう。
氷砂糖を入れてから......
蓋をしてやや強めの中火にかけます。
煮立ってきたら大根を入れて......
大根がお出汁につかるようにお箸でなじませます。
キッチンペーパーで落し蓋をして......
火を弱めます。私の場合は弱火にまで落としてから、蓋をずらして煮込みます。この時の火加減の目安はやや煮立った状態がキープできているかどうか。強すぎると焦げ付きの心配がありますので、火加減には要注意です。煮込み料理の火加減って案外難しいですので、迷ったら弱めをチョイスしましょう!
煮込みの時間は15分。アラームをセットしてスタート!
半分程度の時間が経過したら、ちょっと覗いてみます。すると......
こんな感じ。まだまだ大根が白いままです。もう少し煮込みましょう。全部の材料が入った&ある程度煮込んだこのタイミングは、仕上がりの味に近づいていますので、味見をしておきます。薄い・濃い・甘みが少ないなど調整が必要ならこの段階で手を加えておきましょう。
アラームが鳴りました。さて出来上がりは......
こんな感じ。アップで見てみると......
しっかりと味が染み込んでいます。ここで一旦火を止めておきます。そうしておけば余熱で火が通る&味が浸透します。
念のため味見。うんとっても美味しいです!めんつゆさん&料理酒さん&氷砂糖さんありがとう!
ステップ4:盛り付け
ここからは仕上げの盛り付けです。通常なら出来上がったブリ大根には刻みしょうがをのせるところですが、我が家では使いません。理由は手がかかる・しょうがはなかなか使い切らない&ストックが難しいというもの。そんな理由から生のショウガは我が家にはありません。そこで活躍するのが......
コレ!私の味方、チューブのショウガです。刻みしょうがの代わりにショウガだれでいただきます。10秒くらいでできるのでおすすめですよ♪
たれの容器を準備して......
ショウガを入れて......
煮汁を少量投入!
これを......
お箸でまぜまぜ。
完成です!これなら好みに合わせてかける量を調整すればOK。しかも意外と美味しいですよ。
※ショウガの濃さは調整してくださいね。
最後にお皿に盛りつけて刻みネギか大根の葉を小さく刻んだものを乗せれば完成です。(なくてもOK)さあ召し上がれ♪
めんつゆさえあれば、ブリ大根は超カンタン。
忙しい毎日を過ごしていると、料理には手がかけられないことだってありますよね。それは仕方のないこと。でも「家族に美味しいご飯を食べさせてあげたい!」ならば調味料や道具を使い倒せばいいのです!
そんな同じ悩みを持つ私が、長い主婦生活で編み出した?「めんつゆで超カンタンに作れるブリ大根」を紹介しました。20分から30分もあれば完成しますし、調理ステップも超シンプル。ちょっとだけ調味料に工夫すれば、ワンランク上の味だって実現します。
是非一度挑戦してみてくださいね。