日本料理には欠かせない調味料、醤油。
旨みと甘みが深く、日本の調味料の代表といってもいいほど、私たちの身近にある調味料です。
醤油には、いくつかの種類があり、国内での消費の8割の濃い口醤油をはじめ、薄口醤油、たまり醤油、再仕込み醤油、白醤油と大きく分けて5種類。
料理によって合う醤油が違うので、上手に使い分けたいですね。
他の塩や砂糖などの調味料に比べると、開封後の消費期限が短い醤油は、保存方法によって風味が落ちるのが早くなります。
醤油の正しい保存方法、消費期限、おすすめの醤油を使ったメニューを紹介します。
目次
醤油はどのくらい日持ちする?賞味期限は1ヶ月!
醤油は開封した後の賞味期限は、1ヶ月。
意外に保存期限が短いので、驚きますね。
購入するときは、1ヶ月で使いきれる量のサイズの醤油を購入しましょう。
お得な大きいサイズを買いたくなりますが、風味が落ちるとおいしくないので、サイズ選びは慎重に。
醤油の保存方法!
醤油は開封した後は、冷蔵保存が基本。
開封する前は、常温で保存することも可能です。
醤油の正しい保存方法と、注意点について紹介します。
醤油は冷凍保存できるのか?
醤油は開封後冷蔵保存するので、冷凍保存にはむいていません。
調理に醤油を使った場合は、冷凍保存が可能です。
醤油の正しい冷蔵保存方法
醤油は開封した後は、空気に触れるため酸化が始まります。
酸化を防ぐためにも冷蔵庫に保存しましょう。
醤油は塩分が多く含まれているので、腐るということはないのですが、古くなると味や風味が落ちます。
光や高温、湿気に弱く、古くなると醤油の色が真っ黒になるのは風味が落ちた証拠。
開封後はしっかりと栓を閉めて、使う分だけ小さな容器に移し替えて使うようにしましょう。
醤油は冷蔵で1ヶ月持ちます。
色が変わって風味が落ちた醤油は、食べても問題はないですが味が落ちるので、加熱料理用にするといいですね。
その他の方法
醤油は、開封していない場合に限り、常温で保存することができます。
開封前の状態だと1年半と長持ちします。
開封したとたんに、空気に触れることによって酸化してしまうのです、
常温で保存する場合は湿気の少ない、冷暗所で保存してください。
湿度がある場所に保存すると、カビが生える可能性があるので注意。
特にシンクの下は湿気が多いので、に保存しないようにしましょう。
ワンポイントアドバイス
醤油は表面に白い膜ができることがあります。
産膜酵母という酵母なので食べても問題はありませんが、繁殖する可能性があるので取り除いて使用しましょう。
醤油を使った4つのメニュー
醤油は、私たちの食卓に欠かせない調味料です。
醤油を使ったおすすめのメニューを紹介します。
ふきと生揚げの煮物
ほろ苦くて品のよい薄味の醤油だしがおいしい煮物。
旬の季節の味を楽しんでください。
【材料】
ふき 1束
生揚げ 2枚
★ だし2.5カップ
★ 醤油大さじ2
★ 薄口醤油 大さじ1
★ 酒 大さじ1
★ みりん 大さじ1
★ 砂糖大さじ1
① ふきはゆでて皮をむいて、水にさらしてあくを抜きます。
② 生揚げに熱湯をかけて油抜きして、味がよくしみこむように竹串で全体をさします。
③ 鍋に★の材料を入れて火にかけ、生揚げも入れます。
煮立ったら弱火にして15分煮ます。
④ 水気をきったふきを並べて、生揚げの煮汁を入れて火にかけ、鍋をゆすりながら2~3分煮ます。
⑤ 生揚げは1cmの厚さに切り、ふきも5cmくらいに切って器に盛り、煮汁をかけて出来上がり。
マグロの付け丼
簡単にできるマグロのづけ丼です。
安いマグロを買ってきてもおいしく食べられるのでおすすめです。
【材料】
まぐろ 200g
みりん 大さじ1/2
醤油 大さじ3
酒 大さじ1/2
① マグロは一口大に切っておきます。
② みりんと酒を鍋に入れ軽く温め、醤油を入れてたれをつくり冷まします。
③ たれが冷めたらマグロをつけて、ごはんにのせます。
酢飯でも白いごはんでも大丈夫。
熱々のごはんにのせるとおいしいです。
④ ネギやわさび大葉など、お好みの薬味を乗せて出来上がり
みたらしいも団子
甘じょっぱいたれがおいしいみたらし団子。
醤油を使った人気の和風デザートです。
【材料】
じゃがいも 3個
片栗粉 1/4カップ
★ 砂糖 大さじ5
★ 醤油 大さじ3
★ 水 大さじ6
★ 片栗粉 大さじ1
① じゃがいもの皮をむいてゆでてつぶします。
② つぶしたじゃがいもに片栗粉を混ぜて粉ね、団子の大きさ一口大に丸めます。
③ ラップをかけて電子レンジで2分加熱します。
④ くしにさしてオーブントースターで焼いて焼き色をつけます。
⑤ ★の材料を鍋に入れて煮立たせ、みたらしあんを作ります。
⑥ 芋団子にみたらしあんをかけて出来上がり。
通常のお団子にかけてもおいしい、みたらしあん。
じゃがいもをつぶした芋もちにもおすすめ。
いわしのしょうが煮
しっかりと味をつけることで常備菜にもなるしょうが煮。
梅干を入れると、臭みも取れるのでおすすめです。
【材料】
いわし8尾
しょうが ひとかけ
★ 醤油大さじ5
★ 酒大さじ2
★ みりん 大さじ2
★ 砂糖 大さじ2
青じそ 適量
① いわしを洗い、うろこを取ります。
頭を切り落とし3cmの輪切りにして、内蔵も洗い流します。
きれいに洗ったら水気を切っておきます。
② しょうがは皮をむかずに千切りにします。
③ 鍋に★の調味料としょうがを入れて、いわしを並べて、煎茶を魚がかぶるまで注ぎます。
④ 弱火にかけてアクが出たら除きます。
いわしが柔らかくなるまで20分煮ます。
⑤ 最後に強火にして照りが出るようにして、青じその千切りを散らして出来上がり。
醤油の作り置きメニュー
醤油を使った作り置きメニューは、忙しいときにとても助かります。
おすすめのメニューを紹介します。
めんつゆ
市販のめんつゆよりも手作りのめんつゆは、自分の好みの味にできるのでおすすめ。
作り置きしていると、うどん、そば、そうめんなどにすぐに使えます。
【材料】
しょうゆ 大さじ4
みりん おおさじ4
こぶ 5cm
削り節 40g
① 鍋にみりんを入れて煮立たせて、アルコール分を飛ばします。
② 鍋に水1.5カップと醤油とこぶと削り節を入れて、煮立たせます。
③ 沸騰したら一度火を止めます。
④ ふきん等で漉して削り節とこぶを取り除きます。
⑤ 熱湯で消毒した瓶に入れて冷蔵庫で保存します。
冷蔵庫で3~4日保存可能。
削り節と昆布は入れっぱなしにすると旨みを吸ってしまうので、必ず取り除きましょう。
和風だれ
和風の味付けにおすすめの和風だれです。
しゃぶしゃぶのたれや、おひたし、野菜炒めの味付けにもおすすめの万能調味料です。
【材料】
醤油(できれば刺身醤油)大さじ4
酒大さじ1と1/3
みりん 大さじ2/3
和風だしの素 適量
にんにく 適量
① にんにくは薄皮をむいておきます。
② ボールに調味料を入れて混ぜます。
③ 熱湯消毒した瓶に、だしの素、にんにく、②を入れて、味がなじむまで1日程度おきます。
冷蔵庫で3~4日保存が可能です。
ひと手間かけて保存すると、醤油だけよりおいしいのでおすすめです。
つくだ煮
常備菜におすすめのつくだ煮、味がしっかりついているので保存も利いて、ごはんのお供におすすめです。
【材料】
ちりめんじゃこ 40g
実さんしょうのつくだ煮 大さじ1
★ 砂糖 大さじ1/2
★ 醤油 大さじ/2
★ 酒大さじ2
★ みりん 大さじ2
★ 水1カップ
① 小なべに材料を全部入れて火にかけて煮ます。
② 煮立ったら弱火にして、時々かき混ぜながら汁気がなくなるまで煮ます。
汁気がなくなったら出来上がり。
まとめ
醤油は開封したら1ヶ月と、意外に短い賞味期限でしたね。
おいしい醤油を使うためには、1ヶ月で使いきれる容器の醤油を買うこと、また保存方法と使い方に注意することが大切です。
醤油は古くなると色が変色し、風味も飛んで、醤油のよさがなくなってしまいます。
おいしい醤油を使うためにも、開封前と開封後の保存方法を注意してくださいね。
また、醤油を使ったおすすめのメニューも紹介しましたので、参考にしてください!