2歳半の子どものしつけはどこまでする?12つの効果的なしつけの仕方や注意点

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2歳過ぎくらいからイヤイヤ期に入る子どもも多く、親も「嫌ー!」と叫びたくなりますよね。

そんなとき、実はしつけの絶好の機会なのです。

1歳前後までは、まだ叱ることやしつけることを考えなかったご両親でも、
2歳を過ぎるころから、どのようにしつけるのが良いかと悩む人も増えてきます。

しつけの仕方が上手くできないと、小さな子どもでも反抗してきますし、
逆にもっとイヤイヤと言い出してしまうこともありますね。

「まだ2歳だから、しつけはしなくても良いのでは?」
「うちのしつけは厳しいのかな?どこまでしても大丈夫?」
「2歳半くらいの子どもに効果的なしつけの方法ってないの?」
など、同じような悩みや考えをもっているお父さん、お母さんもたくさんいます。

初めての子育て、初めての経験なので、分からないことがあっても当然です!
まずは、子どもの心を傷つけずに、上手にしつけをしていく方法を考えていきましょう。

今回は、2歳半の子どももしつけについて下記の内容で詳しくご説明していきます。

・躾について
・2歳児の特徴
・12つのしつけの方法や注意点

2歳の子どものしつけの方法に困っているご家族、
何に気を付けてしつけをしていけばいいのか悩んでいるお母さん、
しつけや生活習慣など上手くいかずに心配な人などの参考になれば嬉しいです。

目次

『躾』とは?

しつけとは、生活において必要な事柄を教えていくことを示しています。

漢字を見てみると『身を美しくする』と書かれてあり、その通りです。

昔は、叩く、罵倒するなどの体罰によりしつけをするという考えもありましたが、
今では、体罰以外の方法によりしつけをしていくことが重視されています。

幼児期におけるしつけは、基本的な挨拶ができる、身の回りのことが自分でできるようになる、
相手や親の気持ちが分かるようになる、約束やマナーを覚えしっかりと守る、というような、
基本的な生活習慣が送れるように、周りの人も協力しお手伝いをしていきます。

1歳、2歳、3歳、4歳、5歳以降において、年齢によってしつけの仕方は違います。

簡単そうに思えても、子どもの成長や考え方などに合わせた躾が必要になるので、とても難しいのです。

しつけを始める前に、それぞれの年齢の子どもの特徴を把握しておくことで、
しつけをすることがとても楽になります。

今回は、2歳半の子どもに焦点を当てて、ご紹介していきますね。

2歳児の特徴について

2歳になると、「話すこと」「歩くこと」の2つの能力がグンと伸びてきます。

思うままに動くことができ行動できるようになる、
また、思っていることを相手に伝えることができるようになる自己表現ができるようになります。

そのため、意志がしっかりと育ってくるので、周りの人に対して反抗的になることがあります。

「イヤだ!」と、意志をはっきりさせることを楽しんでいるときもあります。

自由に自己表現や行動ができるようになるので、どこまで自分でできるのか試したくなります。

そのため、何でも自分でしたがるようになり、お母さんも「待つ」ことが増えていきます。

歯磨きや着替え、食事、お手伝いなど何でも、最後まで自分でしようとします。

また、できないことや失敗する経験が少ないので、その場面に直面すると、
「ギャー!」と泣き出したり、すぐに投げ出したりすることもあります。

たくさんの失敗と、自分の行動をコントロールできるようになってくることで、
「意志」が育ち、その後の成長の原動力になっていきます。

大人が困る2歳児の行動について

あるあるですが、2歳児に多く見られる行動です。

・順番を守らない
・スーパーで「これ買ってー!」と床に寝転んで泣く
・食事中遊ぶ、食べてくれない
・好きな食べ物は独り占め
・おもちゃの取り合い
・お友だちを叩く
・悪い事をしても謝らない
・おむつ替えや着替えを嫌がる
3歳、4歳になってくると段々と落ち着いていく行動も多いのですが、どれも放置しておいてはいけません。

大人にとっても周りにとっても困る行動であれば、ひとつひとつ伝える必要があります。

また、小さな子どもだけでは解決できないこともたくさんあるので、大人の手助けが必要です。

では、どのように手助けや言葉かけをして、しつけをしていけばいいのでしょうか?

2歳半の子どもに効果的な12つのしつけの仕方や注意すべきこと

2歳半前後の子ども、イヤイヤ期真っ最中の子どもには、その子に適したしつけの方法があります。

すべての方法が効果的ではないかもしれません。

子どもへのしつけを通して、どの方法が効果的なのかも探ってみてください。

「ダメ」をはっきりと言う

「叱る」のもしつけのひとつです。

一方的に叱ることは、基本的にはよくありません。

しかし、次の場合に限っては、断固として叱る態度をとるようにしましょう。

・危険なとき
・周りを傷つけたとき

この2つの場合においては、『その場で、すぐに注意もしくは叱る』ことが大切です。

道路に飛び出しそうになったとき、はさみを振り回したときなど、たくさんの場面が考えられます。

子どもの命を守るため、周りの命を守るため、けがをしないために、危険なことをした場合には、
大きな声でよいので、ガツンと叱ることが大切です。

また、小さな子どもをひっぱってケガさせたとき、強引にお友だちのおもちゃを奪った時など、
相手を物理的また心理的に傷つけた場合にも、まずは「ダメ!」と一言、伝えましょう。

子どもの意見を聞いてみる

さて、叱った後に、子どもが何かを伝えようとしたときにはどうしますか?
まず、話を聞いてみましょう。

その行動をするのに、何か理由があったのかもしれません。

理由を聞いたうえで、どうすればよかったのか、これでよかったのかと、
一緒に考える時間をもつことで、その後同じ行動をすることが少なくなります。

男の子と女の子のしつけの方法は違う

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小さくても、本能的に男の子と女の子は違います。

男の子は相手との優劣で、女の子は周りとの関係を大切にして育っていきます。

男の子に叱るときには、他の人がいる場で叱ることで、他人より劣っていたことに気づきやすくなります。

女の子は、周りが気になるので、呼び出して別の場で叱るほうが良いようです。

特に女の子は、なぜいけなかったのか納得できるような理由まで伝えてあげるとよいでしょう。

男の子に比べると言語能力に優れているため、言葉で説明した方が効果的です。

叱るときには同じ土俵に立たない

叱る内容が続きますが、叱るときには、子どもと同じ土俵に立たないようにしましょう。

最悪、子どもとの言い合いになってしまうことがあります。

上の立場にたち、威厳をもって叱ります。

演技でも良いので、大げさに叱ることで、子どもにも伝わりやすくなります

「○○しないで!」よりは「○○しようね!」のほうが効果的

2歳~3歳の子どもには否定的な言葉を伝えると、さらに否定されることが多いようです。

そのため、幼稚園や保育園でも「〇〇しましょう。」という言葉がよく使われています。

例えば、「おもちゃを出しっぱなしにしないで!」と子どもに伝えるよりは、
「おもちゃを合った場所に片付けようね!」と伝えるほうが、子どもが片付けに向かう足取りが軽くなります。

何においても、否定的ではなく、肯定的に伝えることを心がけてみましょう。

なかなかうまくできないかもしれませんが、心がけるだけで少しずつ言葉かけが変わってきます。

短い時間に絞って叱る

長い時間説教をすることもありますよね。

大人のイライラが止まらずに、ずっと引きずって、言葉で叱ることがありますが、NGです。

子どもを叱るときや大切なことを伝える時でも、1分以内にまとめて伝えましょう。

その後は、もう違うところに気がいってしまったり、聞いていなかったりという状態になります。

例えば、「危ない!」と伝える時は、その場ですぐに終わりますが、
その後なぜ危ないのかを伝える時には1分以内に理由を伝えることが大切です。

親の都合で叱らない

『子どもを叱っている内容は、親の都合ではありませんか?』
「早くしなさい!」「さっきも言ったでしょ!」などよく使ってしまう言葉ですが、
よく考えたら、お母さんが早く出かけたいから早くしなさいと言ってしまっていることありますよね。

子どもを叱るときには、親の都合で叱ることはよくありません。

早くしてほしいのであれば、お母さんがもっと早めに子どもを行動させるか、
お手伝いをしてあげることが必要です。

もちろん幼児期の話なので、小学生や中学生になってくるとまた違います。

また、叩くのは禁止にしましょう。

叩いた方が、効果があると思われるかもしれません。

しかし、子どもが相手に悪い事をされたときに、「叩けばいいんだ!」と思ってしまいます。

そのため、暴力的な子どもに育つことがあるので注意が必要です。

お父さんかお母さんのどちらか1人は受け止める側にまわる

子どもを叱るときには、お父さんとお母さんの2人で叱ることは絶対にやめましょう。

お父さんが叱るときには、お母さんは受け止める側に回ります。

もちろん、子どもが危険なことなど悪いことをしているのであれば、それを肯定するわけではありません。

お父さんに叱っている間は静かに待ち、その後、子どもが泣くときに寄り添って、
「さっきのは、よくなかったね。」と優しく諭す、そして話を聞いてあげる側に回るのです。

食事は見た目重視&お手伝いをさせる

2歳になって、急に食事を食べなくなることがあります。

自分で食べたい!と頑張って食べようとする子もいますね。

食事を食べない時には、やはり見た目を変えてみるのが効果的です。

お弁当箱に盛り付けてみる、お花などの型抜きで可愛くしてみる、カラフルにしてみるなど、
まず興味を惹くような食事を作ってみましょう。

また、多めにご飯を盛るよりは、少なめに盛るほうがよいでしょう。

自分で全部食べたときの達成感を味わうことで、楽しくなります。

全部食べ終わったら、一度褒めてあげてくださいね♪
その後、足りないようであれば、おかわりをついであげるとよいでしょう。

また、食事を食べない時や好き嫌いが激しい子には、ご飯を作るときにお手伝いをさせてみましょう。

食べ物に興味をもち、味や匂い、手触りなどの感覚も成長する大切な場になります。

調味料を混ぜてもらう、野菜を洗ってもらう、お皿を運ぶなど、
2歳の子どもでもできるお手伝いを作ってあげてみましょう。

もし好き嫌いがあるのであれば、味見タイムを設け、そのときに特別に一口食べさせてみてください。

食事中は食べない子でも、料理中の味見のときには食べることもありますよ♪

何度も注意する覚悟をもっておく

子どもは、何度も失敗しますし、危険なこともします。

その度にしっかりと注意していかなければなりません。

「また~?」と思うかもしれませんが、何度も何度も繰り返し注意することで改善されていきます。

親の覚悟も大切になります。

大人が一番のお手本

上に兄弟がいれば、その子が一番のお手本になるかもしれませんが、
やはり、お母さんやお父さんが一番のお手本です。

子どもは、大人の動作のひとつひとつを、本当に見ています。

見ていない時もありますが、子どもがじーっと見ているときには、
わざと10分の1くらいのゆっくりとしたスピードでしてみましょう。

物を静かに置く、ボタンをゆっくりとはめる、洗濯物をゆっくりたたむなど、
ゆっくりと見せることで理解でき、真似しようとし始めます。

いつものスピードで行うと、子どもにとって早すぎるので、難しく真似することもできません。

他にも、子どもに「挨拶をしなさい!」というのではなく、
まずは、大人が挨拶をしっかりとすることで、子どもが真似を始めます。

子どもよりも、まずは自分からという考えて、毎日の生活をしてみてくださいね。

できたときにはしっかりと褒める

何事も、できたときには大げさに褒めてあげましょう。

毎回褒めてあげるのは大変かもしれませんが、5回に1回でもよいので、
「見てたよー!」と見ていたことも伝えて、ほめてあげましょう。

その1回だけでも、子どもは満足して、また次もしよう!という気持ちが育ちます。

携帯を片手に、テレビを見ながらなど、ながらで褒めるのではなく、
すべての行動を一旦とめて、子どもを見てからほめてあげてくださいね。

まとめ

2歳のイヤイヤ期は先が見えずに不安になるお母さんも多いと思います。

お母さんも辛くなることも多いので、「今だけ。」と思って、
またストレスを解消する機会も作って、心に余裕を作ってくださいね。

2歳児の特徴を知り、その子どもにあったしつけの仕方や叱り方をおこなってみましょう。

できるだけ、子どもの心を傷つけないように、導いてあげてくださいね。