共済と保険の違いって?FPママが教えるメリットやデメリットとネット保険について

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生命保険や医療保険のプランや保険会社の変更を考えていると、共済という手段も出てきます。

共済は聞いたことはあるけど、保険との違いがあまり分からないという人も少なくありません。

逆に、共済に入っていたけど、保険に入ろうとする場合も同じです。

今更、誰かに聞くのは恥ずかしいし、どちらが良いのか、実は分からないということも…。

それぞれ、保障する内容は似ていますし、種類も多くて詳しく調べるのは大変です。

「共済と保険って主に何が違うの?分かりやすく知りたい!」
「それぞれのメリットやデメリットはある?」
「最近ネット保険がいいって聞いたけど、どんなもの?」

結婚、出産、子どもが成長する大きなターニングポイントにおいて、
現在加入している保険や共済の見直しをする際に、それぞれの違いについて把握しておきたいものです。

各家庭の経済状況や住んでいる場所によっても、向いている保険や共済が違います。

『保険の見直し』など代理店も増えてきましたが、相談する前に、一度知識を蓄えておきましょう。

今回は、共済と保険の違いについて詳しくご説明していきます。

・共済と保険の違い
・共済のメリットとデメリット
・保険のメリットとデメリット
・ネット保険について

保険を見直したいけど何から始めればよいのか分からない人、保険料を削りたいと考えている人、
自分にあった保険を探している人などの参考になればと思います。

目次

共済と保険の違いについて分かりやすくみてみよう!

共済も保険も、生命を保障する内容や火災保険、自賠責保険などの種類があります。

複数の人がお金を積み立てて、死亡や病気の人を支えるという仕組みは同じです。

保障の対象においては似ている点があるのですが、全く違うものと覚えておきましょう。

まず、共済は協同組合などが運営主体となり、保険は民間の保険会社が主体となっています。

では、大まかな違いについてみていきましょう。

共済について

〇加入者…特定地域に住む人や団体の組合員
〇運営者…協同組合など共済団体
〇監督官庁…厚生労働省や農林水産省など
〇用語の違い…①掛け金②共済金③加入者④割戻金(保険との比較にしてみてください。


〇特徴…総合タイプの保障が多く、掛金が比較的安い。

80歳までのプランが多い。

高齢になると保障が減額対象となる。

余剰金は割戻金として返還。

保険について

〇加入者…不特定多数、基本的には誰でも加入できる
〇運営者…民間の保険会社
〇監督官庁…金融庁
〇用語の違い…①保険料②保険金③契約者④配当金
〇特徴…幅広い保障内容がある。

終身保険と定期保険の2種類がある。

保険期間中であれば高齢になっても保障内容は基本的に変わらない。

このように、運営者や監督官庁(監視や指揮・命令を行うことができる行政官庁)、言葉の違い、
特徴の違いなど大きな違いがあります。

共済のメリットとデメリットとは?

共済には、4大共済と呼ばれる全国に展開している共済があります。

「都道府県民共済」「こくみん共済(全労済)」「コープ共済」「JA共済」の4種類です。

どれもCMなどで聞いたことがある名前ですね♪
では共済に加入した場合のメリットとデメリットについてみていきましょう。

掛金が安い

保険に比べると、掛金が毎月1,000円~と手頃で、家計への負担が少なくなります。

掛金を多くすることで、保障内容も増額し、またがんや特定疾病などの保障も、
追加でプラスすることができます。

年齢も関係なく一律なので、歳をとったからといって、徐々に高額になることはありません。

保険料を大きく下げたい、お母さんと子どもの分は小さな保険でもよいという場合には、
共済もおすすめです。

割戻金がある

保険にはいっていると、割戻金という感覚はあまりないかもしれません。

共済は、1年間終わり、余剰金が出た場合に、全員に割戻金があります。

病気やけがなどしない場合には、4割ほど返ってくることもあります。

掛金も安く、割戻金もあるので、損した!と思うことが少ないでしょう。

保障内容は保険よりは手厚くない

共済の場合、死亡のときの補償内容の最大は3,000万円です。

しかし、保険の場合は上限が3億円となり、大きな差があります。

他にも、保険の方は掛金が高い分、保障内容は手厚くなります。

子どもがいる場合には、教育費用などもかかるので、少し足りないかなと感じることもあります。

保険と共済を組み合わせて利用する方法もあるので検討してみましょう。

誰でも加入できない

共済は、加入したい組合員でないと加入することができません。

都道府県民共済であれば、住んでいる地域の共済に加入することになります。

例えば、神奈川県在住であれば「かながわ県民共済」に加入します。

他にも、JAやコープなども組合員にならなければなりません。

手続きは難しくはありませんが、誰でも加入できないので、少し不便を感じることもあるでしょう。

保険のメリットとデメリットとは?

民間の保険会社は金融庁の免許を受けて、現在40以上の保険会社が存在しています。

共済と比べた場合の保険のメリットとデメリットをみていきましょう。

誰でも保険の加入を考えることができる

共済は、組合員でなければなりませんが、保険はだれでも加入することができます。

もちろん、持病を持っている場合や高齢の場合などは条件があります。

しかし、誰でも検討できるので、気に入った保険のプランがあれば、そこに申し込むことができるのです。

保険の商品が豊富である

共済は、総合型保障がメーンで、そこに他の保障をプラスするような形です。

しかし、保険の場合には、たくさんの種類があり、自分に合った保険内容を選ぶことができます。

人気である明治安田生命は、総合保障以外にも、50歳から入れる終身医療保険や、
5年ごとに配当金がもらえる告知医療保険、その他にも介護保険や定期保険など様々な種類があります。

老後の年金に不安を感じる人向けに、年金かけはしという老後生活資金を準備できる保険もあります。

これは、保険会社によっても違うので、ホームページでどのような保険の内容があるか、
一度確認してみましょう。

必要補償額を自由に決めることができる

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プランの中には、契約時に満期金や死亡保険金の金額を、自分で決めることができるものもあります。

共済は、ほとんどが定まっており、自分で指定することはできません。

そのため、自分のライフプランにあった金額を設定できるので、万が一のときは、安心です。

保険料が高い

共済と比べると、保険の場合は保険料が高くなります。

日本生命のみらいのカタチでは、30歳女性の場合ですと、13,194円で初回と更新時は22,530円です。

1万円を超すものが多く、さらに保障内容をプラスすることで3万~6万円程の金額となります。

それでも、保障内容は手厚いので、こちらのほうがよいという人も多いでしょう。

保険料は性別や年齢で違う

共済は、性別や年齢に関わらず、一律の金額で加入することができます。

しかし、保険は、保険会社によっても違いますし、それ以外にも性別や年齢で金額が異なります。

ネットでシミュレーションして、金額を知ることもできます。

また、年齢が増えていくにつれて、保険料もあがっていきます。

ネット保険って何?保険と何が違うの?

最近では、保険よりもお得だとネット保険が注目されてきています。

保険は、保険会社から資料をもらい、担当の人が訪ねてきてくれてじっくり相談することができます。

しかし、ネット保険は、見積りから申し込みまですべてネットで行います。

申し込みの際には、メールアドレスとクレジットカードが金融機関の口座が必要です。

記入ミスの確認や、保険内容の説明などをしてくれる人がいないので、注意が必要ですが、
その分、少し保険料が安くなっています。

また、申し込みたいときに、ネットでよく保険内容を読んで検討して加入できる魅力もあります。

担当者が訪問されれば、気を遣いますし、聞きたいことを聞けないなんてこともありますもんね。

ネット保険は種類も多く、医療保険や入院保険、がん保険、女性保険、告知型の医療保険、
死亡保険、就業不能保険、弁護士保険、自動車保険、ドライバー保険、1日保険、バイク保険、
自転車保険、海外旅行保険、国内旅行保険、レジャー保険、ゴルフ保険などがあります。

保険会社も様々ありますが、アクサダイレクトや楽天生命、ドコモ医療保険、ライフネット生命など、
大手の保険会社もあるので安心です。

まとめ

共済と保険は、保障内容は似ていますが、違いもたくさんありますね。

それぞれメリットとデメリットがあるので、ご家庭の状況に合わせた選択をしてみましょう。

2つを組み合わせて加入することもできるので、ぜひ参考にしてみてください。

保険についてある程度知識があり、どのような保険に加入するか決まっているのであれば、
ネット保険がおすすめです。

たくさんの選択肢の中から最適な保険や共済がみつかると嬉しいです。