妊娠中には重い荷物を持たない方がいいとか、うつ伏せになってはいけないとか、してはいけない動作が増えてきますよね。
運動においても体重管理の為に適度の運動は必要ですが、激しい運動はオススメされていません。
では妊娠中のダンスはどうでしょうか?
今回は妊娠中のダンスについてお伝えします。
- 妊婦はダンスをしてもいいの?
- 妊娠中に危険なダンス6つ
- 運動をしても問題のない妊婦としてはいけない妊婦とは?
- 妊娠中にしてもいい運動2つとしてはいけない運動7つ
- 妊娠中の激しいダンスの危険性4つ
今までダンスを楽しんできたママが急に止めるとかえってストレスになりそうです。
妊娠中のダンスは妊婦にはどういった効果があるのか、どういった影響があるのかを知ることで、妊娠中でも安全にダンスに取り組めるといいですね。
目次
妊婦はダンスをしてもいいの?
妊娠中はダンスをしてもいいのか、どうか?に対する答えは、「ダンスによる」です。
ゆったりとした動きのダンスであれば適度な運動となり、問題はありません。
ですが、激しい動作を含むダンスや、ダンスの振り付け動作によっては妊娠中には良くないものがあったりも。
したがって、妊娠前からダンスをしている場合、妊娠が分かったらすぐに止めなければいけない、ということもありません。
パフォーマーやインストラクターなどのダンスを職業としている方は急に辞めるわけにもいかないでしょう。
その場合ダンスによっては問題ないので、一度医師と相談して続けてもよいか聞くのが良いです。
また、妊娠が分かってから新たにダンスを始めたいと思った時には、妊娠12週、できれば16週以降から始めましょう。
妊娠初期は流産の可能性が高く体調が安定しません。
流産の可能性が低くなる安定期ごろから始めるのが良いでしょう。
とはいえ、妊婦さんでもできる無理のないダンスを選びましょう。
妊娠中には危険なダンス6つ
ダンスの種類や動作によっては妊娠中には避けた方が良いいものがあります。
- 体を激しく上下する
- 転倒する可能性が高い
- 急に動き出す動作を含むもの
- お腹に力が入るもの
- 体をひねるもの
- 他者と接触する恐れがあるもの
上記のような動作を含むダンスは妊娠中には避けた方が動作です。
ダンスをする時に、こういった動作が多い場合は妊娠中にダンスをするのをやめるか、その振り付けだけはしないようにするのがいいでしょう。
運動をしても良い妊婦としてはいけない妊婦
妊娠中に運動をしても良い妊婦と、してはいけない妊婦がいます。
妊娠中に運動をしても良いのは以下の妊婦です。
- 妊娠経過か順調であること、かつ過去に早産や繰り返し流産していないこと
- 単胎妊娠であり、胎児の発育に異常がないこと
妊娠中に運動をしてはいけないのは以下の妊婦です。
- 心疾患がある
- 双子など多胎妊娠である
- 前置胎盤である
- 頸管無力症
- 切迫流早産
場合によっては運動してはいけないのは以下の妊婦です。
- 高血圧
- 貧血
- 糖尿病
- 動悸や不整脈がある
- 妊娠後期の逆子
- 極端な肥満や痩せ
- 妊娠中に出血したことがある
- 今までの生活で全く運動をしてこなかった人
前置胎盤や頸管無力症である方は基本的に安静が指示されるため、運動はまず難しいでしょう。
心疾患や多胎の場合は運動すると、心臓に負荷がかかること、循環する血液が減少すると胎児が低酸素状態になることが考えられます。
また、場合によっては運動してはいけない妊婦には、運動することで体調が悪くなることや妊娠継続が蒸すかしくなる可能性も。
どちらの妊婦も運動を始める前に、どういった運動を始めようとしているのか、医師と良く相談してからにしましょう。
自己判断で運動を始めることは絶対にやめましょう。
妊娠中にしても良い運動2つと、してはいけない運動7つ
ダンスは運動の1つですが、妊娠中にはどんな運動がよくて、どんな運動は止めた方が良いのでしょうか?
妊娠中にしてもいい運動の条件2つ
- ゆったりとした心拍でできる
- 全身運動かつ有酸素運動
妊娠中には息切れがしない程度に、やや楽~ややきついと感じる程度の運動ペースが良いとされています。
妊娠中にしてはいけない運動7つ
- 転倒の可能性があるもの
- 相手とぶつかる可能性があるもの
- 瞬発性のあるもの
- お腹に力があるもの
- 体をひねるもの
- 体を上下するもの
- ゆったりとした心拍でできないもの
妊娠中には上記の動作を含む運動は避けた方が良いとしています。
ダンスをする時には、こういった動作が含まれていないかよく考えてみてください。
妊娠中の運動は心拍150bpm以下で行えるものが望ましいとされています。
激しく息切れがするようなダンスは無酸素運動になり、母体だけでなく胎児にとってもストレスになることも。
有酸素運動で、ゆったりとした心拍でできるようペースを落とすなどして取り組むようにしましょう。
妊娠中の激しいダンスの危険性4つ
妊娠4ヶ月あたりまでの妊娠初期の流産は、主に赤ちゃんの染色体異常といわれています。
しかし、それ以外の原因が「ゼロ」とは言い切れません。
それならば用心するに越したことはありませんね。
もし妊娠中に激しいダンスをすると、お腹の赤ちゃんにはどういった危険性があるのでしょうか?
- 子宮が収縮する
- 子宮の収縮が収まらないと早産や流産を引き起こす可能性がある
- 胎児が低酸素状態になる可能性がある
- 胎児が低酸素状態になると発育に影響を及ぼす可能性がある
基本的に正常な妊娠経過をたどっている妊婦でも、運動をした後には子宮の収縮は現われます。
ですが正常であれば数十分程で収まりますが、数時間しても子宮の収縮が収まらない場合には受診する必要があります。
激しい運動をすると全身の血液と酸素が循環します。
全身の血液は先に母体へと運ばれるため、激しい運動をすると胎児への酸素や血流が減少します。
とはいえ一度激しい運動をしたからすぐに胎児の発育に影響を及ぼすわけではありません。
今後は、長時間、頻繁に激しい運動を行うのは止めましょう。
まとめ
妊婦がダンスをするときにはダンスの内容に十分に注意が必要です。
ダンスの内容によっては妊娠中には向かない動作が含まれていることがあるからです。
妊娠中にダンスをする時は妊婦がしてはいけない動作を含んでいないかをよく確認しましょう。
妊婦がしてはいけない動作を含んでいる場合にはダンスを止めるか、危険な動作だけしないなど工夫して行いましょう。
妊娠中には動作や運動に制限が出てきます。
今までは大丈夫であったことが妊娠するとしてはいけない事になることが多々あります。
限られた妊娠期間を安全に過ごせるよう気をつけましょう。